累乗数

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

累乗数 (るいじょうすう、: perfect power)とは、他の自然数累乗になっている自然数、 すなわち、mkm, k は自然数でk ≧ 2)の形の数を指す。

累乗数は小さいほうから順に 1, 4, 8, 9, 16, 25, 27, 32, ...となる。(オンライン整数列大辞典の数列 A001597)

累乗数の性質[編集]

4を法として2と合同ではない数は2つの累乗数の差として表される。実際、(n+1)2-n2=2n+1, (n+2)2-n2=4n+4が成立する。

また、2=33-52, 10=133-37など、4 を法として 2 と合同な数に関しても累乗数の差として表せる場合があることが知られている。6, 14, 34 などがそのように表せるかどうかは知られていない。

差が1となる累乗数の組は (8, 9) のみであると、1844年にカタラン(Eugène Charles Catalan)によって予想されたが、2002年プレダ・ミハイレスクによって証明されたとしている。

一般に、累乗数を小さいほうからa1=1, a2=4, ...と並べるとき、ai+1-aii と共に無限大に発散すると予想されている(Pillai)。この予想は、任意の自然数aに対して方程式 xn-ym=a は有限個の自然数解(x>0, y>0, m≥ 2, n≥ 2)しかないことと同値である。Chudnovskyはこれを証明したと主張したが、本当に証明されたのかは不明である。エルデシュai+1-ai> icとなる正の定数cが存在すると予想している。

方程式 xn-ym=a(aは与えられた自然数, x >0, y >0, m≥ 2, n≥ 2)は a のほかにもう一つの変数を固定すれば、有限個の解しか存在しないことが知られている。m, n のいずれかを固定した場合には、SchinzelとTijdemanの一般的な不定方程式 ym=P(x) に関する結果から従い、x, y のいずれかを固定した場合には一般の線形循環数列に関するShoreyとTijdemanの結果から従う。

3, 7, 8, 15…など、(1を除く)累乗数から1を引いた数の逆和は、1になる。 すなわち,

1= \sum\limits_{ p \in \mathbb{P} } {\left( { \frac{1}{p - 1}} \right)}  = {\frac{1}{3} +  \frac{1}{7} + \frac{1}{8}+\frac{1}{15} + \frac{1}{24}} + \cdots  ,

これは、ゴールドバッハの定理と呼ばれている。

累乗数に関する性質[編集]

ある数 mn 乗した数の各位の和が元の数 m に等しい数が存在する。(例.74=2401 → 2+4+0+1=7)

n オンライン数列
2 1, 9
3 1, 8, 17, 18, 26, 27 オンライン整数列大辞典の数列 A046459
4 1, 7, 22, 25, 28, 36 オンライン整数列大辞典の数列 A055575
5 1, 28, 35, 36, 46 オンライン整数列大辞典の数列 A055576
6 1, 18, 45, 54, 64 オンライン整数列大辞典の数列 A055577
7 1, 18, 27, 31, 34, 43, 53, 58, 68 オンライン整数列大辞典の数列 A226971
8 1, 46, 54, 63
9 1, 54, 71, 81
10 1, 82, 85, 94, 97, 106, 117
11 1, 98, 107, 108
12 1, 108
13 1, 20, 40, 86, 103, 104, 106, 107, 126, 134, 135, 146
14 1, 91, 118, 127, 135, 154
15 1, 107, 134, 136, 152, 154, 172, 199
16 1, 133, 142, 163, 169, 181, 187
17 1, 80, 143, 171, 216
18 1, 172, 181
19 1, 80, 90, 155, 157, 171, 173, 181, 189, 207
20 1, 90, 181, 207

参考文献[編集]

Section D9 in Richard K. Guy, Unsolved Problems in Number Theory, 3rd edition, Springer-Verlag, 2004.

T. N. Shorey and R. Tijdeman, Exponetial Diophantine Equations, Cambridge Tracts in Mathematics, 87, Cambridge University Press, 1986.

P. Mihăilescu, "Primary Cyclotomic Units and a Proof of Catalan's Conjecture." J. reine angew. Math. 572 (2004), 167–195.

外部リンク[編集]

関連項目[編集]