紫色のクオリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
紫色のクオリア
ジャンル ライトノベルSF
小説
著者 うえお久光
イラスト 綱島志朗
出版社 アスキー・メディアワークス
レーベル 電撃文庫
発行日 2009年7月10日
巻数 全1巻
漫画
原作・原案など うえお久光
作画 綱島志朗
出版社 アスキー・メディアワークス
掲載誌 コミック電撃大王
レーベル 電撃コミックス
発表号 2011年3月号 - 2013年10月号
発表期間 2011年1月27日 - 2013年8月27日
巻数 全3巻
話数 全18話
テンプレート - ノート

紫色のクオリア』(むらさきいろのクオリア, QUALIA the purple)は、うえお久光によるSFライトノベル。2009年7月に電撃文庫から刊行。[1]

特徴[編集]

当初は綱島志朗とのコラボレーション企画として「電撃文庫MAGAZINE 11月号増刊」に執筆された短編であり、そこに中篇『1/1,000,000,000のキス』と短編『if』を書き下ろして書籍化された。古今東西のSF小説へのオマージュ(手塚治虫火の鳥』、アルフレッド・ベスター虎よ、虎よ!』、カート・ヴォネガットスローターハウス5』、グレッグ・イーガン万物理論』など)が盛り込まれ、内容自体もワイドスクリーン・バロック的な構造を取っている。

とりわけ『1/1,000,000,000のキス』は高く評価されており、ダ・ヴィンチ本の雑誌などライトノベルをあまり取り扱わない雑誌でも称賛され、「SFが読みたい!」2010年度版国内篇ランキングでは10位にランクインした。

2010年秋より2013年10月号まで「コミック電撃大王」にて綱島志朗による漫画版が連載された。全3巻。第3巻にはうえお久光が書き下ろした「箱の中の手紙」が収録される。

あらすじ[編集]

毬井についてのエトセトラ[編集]

「人間がロボットに見える」という少女毬井ゆかり。彼女に舞い込んだのは、ある猟奇殺人事件。ゆかりの友人である波濤学も、その事件に舞い込まれていく。

1/1,000,000,000のキス[編集]

マナブはある日、腕に埋め込まれたケータイを通じて平行世界にいる自分と交信できるようになる。一方、天才少女アリス・フォイルは留学生としてゆかりに接近し、天才を保護する組織「ジョウント」に勧誘するが、思わぬ悲劇が起こる。マナブは平行世界を渡り、無限の試行を行って「ジョウント」に闘いを挑む。ゆかりを取り戻す、ただそれだけのために。

登場人物[編集]

波濤学(はとう まなぶ)
本作の語り部。ボーイッシュな少女で、薙刀をたしなんでいる。愛称は「ガク」。ゆかりによって腕に埋め込まれた携帯電話を通じて平行世界の学と交信することが可能になった。
名前は条七美、加智典と合わせ学天則に由来する[2]
毬井ゆかり(まりい ゆかり)
人間がロボットに見える少女。プラモデルが好きで、凄まじいスピードでプラモデルを組み立てていくので、小学生からは尊敬されている。人間がロボットに見えるということを生かして殺人事件の捜査にも協力している。その能力を「ジョウント」が狙っており、これが契機となって悲劇が起こる。
苗字は「メアリーの部屋」に由来する[2]
アリス・フォイル
「ジョウント」に所属している、留学生としてゆかり達の元へやってきた天才少女。数式が絵に見え、絵を描くことで計算を行う。万物の理論Theory of Everything)に到達しうるのではないか、と期待されている。プライドが高く、凡人を徹底的に見下している。
ジョウントに所属するまでは、ドラッグと新興宗教に傾倒した母親に虐待されていた。
天条七美(てんじょう ななみ)
過去のある出来事から、ゆかりを蛇蝎の如く嫌う少女。量子力学に精通している。
加則智典(かそく とものり)
ゆかりが密かに思いを寄せている男子(厳密には、彼の持つドリル機能に)。ゆかり曰く、「デザインはリアル系なのに、すごいドリルを持っている」。

書籍[編集]

文庫
漫画

関連項目[編集]

脚注・出典[編集]

  1. ^ 新刊情報”. 電撃文庫. 2009年7月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月22日閲覧。
  2. ^ a b 漫画版第1巻special comment

外部リンク[編集]