純丘曜彰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
純丘 曜彰
86px 115px  
誕生 1962年
東京都
職業 大学教授、小説家、クリエーター
主題 哲学映画学創作論ミステリ
文学活動 分析哲学日常言語学派
公式サイト [1] 映像文化研究室
Portal.svg ウィキポータル 文学
テンプレートを表示

純丘 曜彰(すみおか てるあき、Teruaki Georges Sumioka 1962年 - )は、日本の哲学者メディア文化論表象文化論研究者(映像文法映像ビジネス)、小説家、クリエーター。大阪芸術大学芸術学部教授。

東京生まれ。版画家稲田年行の息子。博士(美術)東京芸術大学)、文学修士東京大学)。東海大学准教授、ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ(マインツ大学)客員教授を経て、大阪芸術大学芸術学部教授。

思想[編集]

長尾龍一渡邊二郎に師事し、法哲学を起点に、1980年代はヘーゲルウェーバーを基礎として、ヴィトゲンシュタイン言語ゲームの概念、日常言語学派言語行為論を踏まえ、デカルトを嚆矢とする近代主観主義認識論に対し、行為と行為の主体についての存在論論理学の観点から研究。ハーバーマスルーマン社会システムコミュニケーションに関する論争の延長線上において、ハイデガー存在論ですら主観的認識論であるとし、サルトル間主観的な実存主義を発展させて新たに自証対証衆証という論理学的存在概念を立て、他者によって補証された行為が主体の存在を逆措定する、とした。[1]

その後、純丘はディルタイガダマー解釈学における脈絡依存性(解釈学的循環)の考察を経て、1990年代には、経済活動における法人格サービスブランドの存在性を実証的に問う。[2]

しかし、2000年代になると、一転して映画作品を題材とするようになり、行為と行為の主体を人為的に構成する、脈絡としての物語の分析、および、その創作論を美学芸術学として探求。バウムガルテンに倣い、とはについての感性論証である、と論じる。このために、純丘は対話(ディアローグ)に代えて対為(ディアゴーグ)と言い、プラトン以来の弁証法(ディアレクティーク)に対して行証法(ディアクティーク)を考えた。この行証法は、映画の中の人物相互のミュトス(元物語)においてだけでなく、映画の作り手と観客の間のエロキューション(語り口)としても存在し、この2つの行証法によって映画の物語はT型グランド・ストラクチャーをなす、とした。また、映像に関しても、脚本の要素を言語的に分節化して人為的に部分カットを組み上げていくエイゼンシュテイン・モンタージュよりも、複数のカメラで実際の演技を同時多面的に撮影したマルチ・カヴァレッジを再構成するグリフィス・モンタージュの手法を重視している。そして、映画のエピソードもまた、同一のテーマを多面的に描き出すものでなければならないとし、しだいにテーマに近づく物語のスパイラルアップ構造を論じた。[3]

その後、ポスト・モダニズム論に傾倒し、脈絡を転用して物語を再生産するお笑いや、記号的な表象表現形式であるアニメにも関心を広げた。[4]

近年は、創作のための実践的な物語論を深め、米国の著名な脚本セミナー講師ロバート・マッキーなど、海外の研究者・創作者たちと活発に交流している。[5]

テレビやラジオ、新聞、週刊誌[6]などのほか、インターネット上での発言も多く、自らの政治的・学術的意見を、BLOGOSアゴラInsight Now!livedoorgoo等にて度々寄稿・発信している。[7]とくにオリンピックエンブレム問題に対する批判は世間の注目を集めた。[8]

学歴[編集]

職歴[編集]

受賞[編集]

作品[編集]

小説[編集]

  • 『死体は血を流さない:聖堂騎士団 vs 救院騎士団 サンタクロースの錬金術とスペードの女王に関する科学研究費B海外学術調査報告書』(三交社, 2009, ISBN 9784879195968
  • 『夢見る幽霊』(瓦塔院出版, 2014, ASIN: B00IPPHWCQ)
  • 『悪魔は涙を流さない』(瓦塔院出版, 2014, 上:ASIN B00OY64HI2, 下:ASIN B00OY64HC8)

ミュージカル[編集]

  • 『火の城』(office SUMIOKA publishing, 2003, 2013, ASIN: B00BXDU35U)

専門書・一般書[編集]

  • 『きらめく映像ビジネス!』(集英社, 2004, ISBN 9784087202595
  • 『エンターテイメント映画の文法』(フィルムアート社, 2005, ISBN 9784845905744
  • 『人気テレビ番組の文法』(フィルムアート社, 2006, ISBN 9784845906970
  • 『ハイジに会いたい!』(三修社, 2006, ISBN 9784384040845
  • 『近世ヨーロッパの思想と社会: 哲学とメイソンリーの時代』(office SUMIOKA publishing, 2013, ASIN B00B12ES9A)
  • 『ヘッラスの栄光』全9巻(office SUMIOKA publishing, 2014, 第1巻 ASIN: B00P1Z8UN8, 第2巻 ASIN: B00P2NCXBO, 第3巻 ASIN B00P2ND6QU, 第4巻 ASIN B00P3KM3G6, 第5巻 ASIN B00P451VAE, 第6巻 ASIN B00P58QYF2, 第7巻 ASIN B00P58R0UU, 第8巻 ASIN B00P5P0DLQ, 第9巻 ASIN B00P5P0DFM)
  • 『システム論の射程』(1987, office SUMIOKA publishing, 2014, ASIN B00E2OZC6C)
  • 『行為論の基礎概念』(1988, office SUMIOKA publishing, 2014, ASIN B00P60ZVB2)
  • 『価値論の基礎概念』(1990, office SUMIOKA publishing, 2014, ASIN B00P665JP4)
  • 『主体論の基礎概念』(1994, office SUMIOKA publishing, 2014, ASIN B00P6928BY)
  • 『生活論の基礎概念』(1995, office SUMIOKA publishing, 2014, ASIN B00P7DTX9Y)

純丘皦綺名義の著作[編集]

稻田靜樹名義の著作[編集]

主要論文[編集]

主要雑誌記事[編集]

  • 「日本経済とヤクザ」(毎日新聞社「エコノミスト 92/03/10」3000号記念号)

参考文献[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『論理・行動・生活そして経営』本文およびあとがき
  2. ^ 「近代哲学のドグマ」『九州東海大学総合教育センター紀要』11号、「法人の法哲学的存立根拠について」『九州東海大学工学部紀要』26号、「社会構成原理としてのサーヴィス」『経済社会学会年報』21号、「ブランドエクイティの概念」『九州東海大学応用情報学部紀要』2号
  3. ^ 「Movie Grammer & Image Technique」『九州東海大学応用情報学部紀要』 Vol.4、「Isagogics for Cinema-Aesthetics」『九州東海大学応用情報学部紀要』 Vol.5、「Critique of art Interpretation: The Possibility of Art-science」『東海大学総合経営学部紀要 』(2)、『エンターテイメント映画の文法』
  4. ^ 「お笑いのレトリック」『九州東海大学応用情報学部紀要』 Vol.7、「Kleine Geschichte der MANGA und ANIME」『Sommersemester 2008, Filmwissenschaft, JOGU』
  5. ^ ボブおじさんのストーリーローグ
  6. ^ フジテレビ『とくダネ!』2015年8月14日、TOKYO FM『クロノス』2016年4月12日、読売新聞 2015年8月15日、週刊文春 2015年8月26日号・週刊新潮 2015年8月26日号、ほか
  7. ^ 純丘曜彰の記事一覧 - BLOGOS純丘 曜彰 教授博士 – アゴラ 言論プラットフォーム純丘曜彰 教授博士の執筆記事一覧
  8. ^ フジテレビ『とくダネ!』2015年8月14日、ほか
  9. ^ 論博美第9号(http://www.lib.geidai.ac.jp/APHD/ARTPHD.html)
  10. ^ 『きらめく映像ビジネス』集英社新書, 裏表紙, 著者紹介。
  11. ^ 玉川大学文学部『哲学概論』(3年次通年4単位必修)cf. http://www.edp.eng.tamagawa.ac.jp/~sumioka/ 講義資料
  12. ^ 『サンケイ新聞』(当時ママ)1987年3月1日
  13. ^ 『東海大学新聞』2001年11月1日

外部リンク[編集]