紀文食品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
株式会社紀文食品
KIBUN FOODS INC.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 紀文
本社所在地 日本の旗 日本
104-8101
東京都中央区銀座五丁目15番1号
北緯35度40分6.9秒 東経139度46分3.9秒 / 北緯35.668583度 東経139.767750度 / 35.668583; 139.767750座標: 北緯35度40分6.9秒 東経139度46分3.9秒 / 北緯35.668583度 東経139.767750度 / 35.668583; 139.767750
設立 1947年(昭和22年)9月26日
業種 食料品
法人番号 4010001041880
事業内容 水産練り製品を主体とした総合加工食品の製造・販売
代表者 代表取締役会長・CEO 保芦 將人
代表取締役社長・COO 堤 裕
資本金 44億2,580万円(2017年3月末)
従業員数 1,097名(2017年3月末)
決算期 3月31日
主要子会社 主なグループ会社を参照
外部リンク http://www.kibun.co.jp/
テンプレートを表示

株式会社紀文食品(きぶんしょくひん、: KIBUN FOODS INC.)は、主に魚肉練り製品などを製造する食品メーカー。本社は東京都中央区銀座に所在する。業界最大手企業。

概要[編集]

紀文の商品といえば、おせち料理に欠かせない蒲鉾や伊達巻、おでんの材料となるはんぺん、ちくわ、さつま揚などが有名で、紀文の焼印の入った商品群も多い。魚肉練り製品というのは、昔は各地域で水揚げされた魚をその場ですり身に加工して食されていたローカルフード。それを紀文は冷凍すり身をいち早く使用することで品質の安定化と安定供給を図り、チルド配送によって全国展開を行った。家庭の食材として練り製品を普及させた。

そういった伝統的な練り製品が主体ではあるが、新しいカテゴリー商品も生み出してきた。

  1. 1985年に登場した「魚河岸あげ」は、スケトウダラのすり身と豆腐を混ぜ合わせたお椀型のさつま揚。ソフトな食感で、鍋料理やおでんなどに利用されている。
  2. 1996年発売の「チーちく」は、ちくわの輪の部分にとろけるカマンベールチーズが層になって入っている商品。チーズ入り蒲鉾とは異なる食感で、98年にはミニサイズが発売されている。
  3. 2013年発売の「糖質0g麺」は、おからパウダー、こんにゃく粉などで作った新素材の麺。糖尿病の治療や生活習慣病の予防だけでなく、健康的な美しさを目指す人たちも対象とした商品。

「和食」が2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されると、テレビなどメディアで「おせち料理」の美しさにスポットが当たるようになった。紀文はホームページ内で「紀文のお正月」を開設。おせちの歴史やお重詰めの種類などを詳しく解説するほか、レシピ提案にも力を入れている。また、「洋風おせち」シリーズを立ち上げるほか、大手料理教室や結婚情報誌などと組んで、若年層の需要を取り込む活動を積極的に行っている。

一方、日本の伝統文化を次世代に継承するための地道な活動も行っている。2008年にスタートした「子どもたちに伝えたいお正月絵本作品募集」、作ったおせちを写真投稿する「ずっと伝えたい、我が家のおせち。フォト自慢コンテスト」、子どもが主役の街「キッザニア東京」での「はんぺん職人」アクティビティ(期間限定)などの活動が挙げられる。

CI[編集]

3つのハートが1つに組み合わされた紀文のシンボルマークの「ハートフラワー」は、「生産者」「小売業者」「消費者」が一体となったものを表している。ハートフラワーが誕生する前は、「かたばみマーク」「味の名門 紀文」のシンボルマークやロゴタイプが使われた。古くからあるCMのサウンドロゴ「キブン!」は、現在もおせちのCMなどで継続して使用されている。

沿革[編集]

  • 1938年(昭和13年) - 東京都中央区八丁堀に、保芦邦人が「山形屋米店」として創業。その後「紀伊国屋果物店」「紀文」に改称。
  • 1947年(昭和22年) - 株式会社として設立。
  • 1950年(昭和25年) - 銀座松坂屋など百貨店へ出店。
  • 1963年(昭和38年) - 業界に先駆けてオートメーション化。
  • 1972年(昭和47年) - タイに現地拠点設置。海外進出を開始。
  • 1977年(昭和53年) - 紀文の豆乳を発売。
  • 1985年(昭和60年) - CIを導入、シンボルマークを採用。
  • 1992年(平成4年) - 紀文と旧・紀文食品が合併[1]
  • 1996年(平成8年) - チーちくを発売。同時に特許出願。
  • 2002年(平成14年) - マルハと水産練製品事業で業務提携を締結[2]
  • 2004年(平成16年) - キッコーマンと資本・業務提携を締結[3]
  • 2006年(平成18年) - 紀文フードケミファがキッコーマンの連結子会社に[4]
  • 2013年(平成25年) - 糖質0g麺を発売。
  • 2014年(平成26年) - カネテツデリカフーズと業務提携を締結[5]
  • 2015年(平成27年) - 堀川と業務提携を締結[6]。(株)紀文西日本を設立。

商品一覧[編集]

  • 糖質0g麺
  • 魚河岸あげ
  • チーちく
  • 笹かま
  • 鍋だね
  • はんぺん
  • 塩分カットシリーズ
  • おでん・鍋
  • 調理済おでん
  • つみれ・ちくわぶ・なると巻
  • さつま揚
  • ちくわ
  • 蒲鉾
  • 風味蒲鉾
  • 伊達巻
  • とうふそうめん風
  • 風味とうふ・ゆば乳
  • 餃子・ワンタン
  • 中華まんじゅう
  • ハンバーグ・惣菜
  • うなぎ
  • 塩辛・魚卵加工品
  • 玉子焼ほか
  • 甘味・デザート
  • したらば

支社[編集]

  • 北海道支社
〒063-0813 北海道札幌市西区琴似3条1丁目1-20 コトニ3・1ビル3階
  • 東北支社
〒980-0011 宮城県仙台市青葉区上杉五丁目3番47号 上杉オオウラビル6階
  • 関東信越支社
〒370-0849 群馬県高崎市八島町58番1号 ウエスト・ワンビル8階
  • 東京支社・広域第一支社・広域第二支社・直販支社
〒105-8626 東京都港区海岸二丁目1番7号
  • 中部支社
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅五丁目27番13号 名駅錦橋ビル1階

工場[編集]

  • 恵庭工場
北海道恵庭市戸磯201番14号 恵庭テクノパーク内
  • 東京工場
千葉県印旛郡栄町矢口神明二丁目1番1号
  • 船橋工場
千葉県船橋市高瀬町44番
  • 横浜工場
神奈川県横浜市戸塚区秋葉町427番
  • 静岡工場
静岡県島田市大柳297番1号

主なグループ会社[編集]

国内[編集]

  • 株式会社紀文フレッシュシステム
東京都大田区平和島六丁目1番1号
業務内容:チルド物流や複合ロジスティック業務
  • 株式会社紀文産業
東京都港区海岸二丁目1番7号
業務内容:食品や関連分野を取り扱う商社
  • 株式会社紀文西日本
大阪府大阪市西区江戸堀一丁目15番27号
業務内容:沖縄県以外の関西以西における紀文製品の製造販売
  • 株式会社キッチン・デリカ
千葉県船橋市高瀬町44番地
業務内容:コンビニエンスストア向け惣菜の製造販売
  • 株式会社北食
北海道函館市北浜町7番5号
業務内容:北海道の珍味食品の製造販売
  • 株式会社豊珠興産
東京都中央区銀座五丁目15番1号
業務内容:リース、外食事業、広告・販売促進業務
  • 株式会社紀文安全食品センター
千葉県船橋市高瀬町44番地
業務内容:食品の品質衛生検査分析
  • 海洋食品株式会社
沖縄県浦添市西洲二丁目5番地3
業務内容:沖縄県において紀文ブランド製品の製造販売

海外[編集]

  • Kibun (Thailand) Co., Ltd.(タイ)
  • Kibun Foods(U.S.A.), Inc.(アメリカ)
  • Kibun Hong Kong Co., Ltd.(香港)
  • Kibun Foods Singapore Pte., Ltd.(シンガポール)
  • Yilin Kibun Corporation(台湾)

関連のある企業[編集]

  • キッコーマンソイフーズ(旧:紀文フードケミファ) - 豆乳を製造販売。
  • 日本デルモンテ - 共同開発商品「Soytime(豆菜飲料)・豆菜食房(豆菜スープ)」
  • ベノア(Benoist) - 銀座松坂屋で英国風ティールームなどを展開。
  • テクノ・キャリア・システムズ - 食品製造、物流サービスの人材派遣。
  • 憶霖紀文股份有限公司 - 台湾の憶霖企業と共同出資に設立。

関連項目[編集]

  • おかずのクッキング - テレビの料理番組。放送開始当初、紀文がスポンサーを務めた。
  • 樋口久子 Pontaレディス - 日本で開催される女子ゴルフトーナメント。大会開始から2002年までは紀文がメインスポンサーを務め、「紀文レディースクラシック」「樋口久子・紀文クラシック」「樋口久子クラシック」という大会名であった。
  • 呼び出し - 大相撲の進行役。紀文食品が呼び出しの衣装(土俵着)の背中に広告を提供している。
  • 寛吉(かんきち) - 呼び出し。呼び上げの名人で、紀文のコマーシャルに出演した。
  • 川原泉 - 漫画家。魚河岸あげの大ファンで、紀文食品のWebサイトに「マンガで伝わる 魚河岸あげの魅力」を発表。
  • ゼクシィ - 結婚情報誌。監修によるオリジナルお重を開発、教室も開催。

外部リンク[編集]

出典・脚注[編集]

  1. ^ “4月1日、紀文と紀文食品が合併、㈱紀文食品としてスタート。組織編成は3事業本部制に”日本食糧新聞(日本食糧新聞社)(1992年4月8日)
  2. ^ “マルハと紀文食品、水産練製品事業で提携”日本食糧新聞(日本食糧新聞社)(2002年3月29日)
  3. ^ “紀文食品などへ資本参加/キッコーマン、75億円で”四国新聞(四国新聞社)(2004年2月26日)
  4. ^ “キッコーマン、紀文フードケミファを連結子会社化”日本食糧新聞(日本食糧新聞社)(2006年7月5日)
  5. ^ “紀文食品とカネテツデリカフーズが業務提携 ビジネスシナジー創出へ”日本食糧新聞(日本食糧新聞社)(2014年9月1日)
  6. ^ “紀文と堀川が業務提携”本宮康博 日本食糧新聞(日本食糧新聞社)(2015年5月8日)