紀伊国の式内社一覧

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紀伊国の式内社一覧(きいのくにのしきないしゃいちらん)は、『延喜式』第9巻・第10巻「神名帳上下」(延喜式神名帳)に記載のある神社、いわゆる「式内社」およびその論社のうち、紀伊国に分類されている神社の一覧。

また『延喜式』神名帳の編纂当時に存在したが同帳に記載の無い神社、いわゆる「式外社」についても付記する。

式内社[編集]

『延喜式』神名帳では、大社13座13社(うち名神大社12座12社)・小社18座15社の計31座28社を記載。

(凡例)

1)「神名帳」列は、『延喜式 上巻』(大岡山書店、昭和4年、国立国会図書館デジタルコレクション)等における『延喜式神名帳の記載を基に作成。社名表記は神社史料集成(5を参照)における字体(異体字がある場合には新字体・通用性の高い字体を使用)を基準とした。読みの「-」部分は、「神社」以外で仮名が振られていない部分。「○座」は座数を表し、一座の場合は記載していない。
2)格の「名神大」は名神大社を、「大」は式内大社(名神大社除く)を、「小」は式内小社を意味する。付記は社名とともに記されているもので、一部は「式内社#式内社の社格」を参照。
3)比定社が複数ある場合、最も有力なものを無冠で示し、他の論社には「(論)」を冠した。
4)本来の式内社とは認めがたいものの、式内社を合祀したなどその後継を主張するもの、その他参考の神社には「(参)」を冠した。

5)「集成」列は神社史料集成(國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」)における神社項へのリンク先を記載。
神名帳 比定社 集成
社名 読み 付記 社名 所在地 備考
伊都郡 2座(大1座・小1座)
小田神社 ヲタノ 小田神社 和歌山県橋本市高野口町小田
丹生都比女神社 ニツ- 名神大 月次新嘗 丹生都比売神社 和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野 紀伊国一宮[注 1] [1]
那賀郡 3座(並小)
荒田神社 二座 アラタノ 荒田神社 和歌山県岩出市
海神社 アマノ 海神社 和歌山県紀の川市神領
名草郡 19座(大9座・小10座)
日前神社 ヒノクマノ
ヒノマヘ
名神大 月次相嘗新嘗 日前神宮・國懸神宮 和歌山県和歌山市秋月 紀伊国一宮[注 2] [2]
国懸神社 クニカカスノ 名神大 月次相嘗新嘗 [3]
伊太曽神社 イタケソノ 名神大 月次相嘗新嘗 伊太曽神社 和歌山県和歌山市伊太祈曽 紀伊国一宮[注 2] [4]
大屋都比売神社 オホヤツヒメノ 名神大 月次新嘗 大屋都姫神社 和歌山県和歌山市宇田森 [5]
都麻都比売神社 ツマツヒメノ 名神大 月次新嘗 (論)都麻津姫神社 和歌山県和歌山市吉礼 [6]
(論)都麻都姫神社 和歌山県和歌山市平尾
(論)高積神社 和歌山県和歌山市禰宜
鳴神社 ナルカミノ 名神大 月次相嘗新嘗 鳴神社 和歌山県和歌山市鳴神 [7]
香都知神社 カグツチノ 香都知神社 和歌山県和歌山市鳴神 鳴神社境内社
加太神社 カタノ 淡嶋神社 和歌山県和歌山市加太
伊久比売神社 イクヒメノ   (論)伊久比売神社 和歌山県和歌山市市小路
(論)山口神社 和歌山県和歌山市谷
朝椋神社 アサクラノ 朝椋神社 和歌山県和歌山市鷺の森
刺田比古神社 サシタヒコノ 刺田比古神社 和歌山県和歌山市片岡町
麻為比売神社 マヰ-   (参)合祀:菟佐神社 和歌山県和歌山市秋月 日前神宮・國懸神宮境内末社
(参)合祀:津秦天満宮 和歌山県和歌山市津秦
竃山神社 カマヤマノ 竈山神社 和歌山県和歌山市和田
高積比古神社 タカツミヒコノ 高積神社 和歌山県和歌山市禰宜
高積比売神社 タカツミヒメノ
伊達神社 イタテノ 名神大 伊達神社 和歌山県和歌山市園部 [8]
志磨神社 シマノ 名神大 志磨神社 和歌山県和歌山市中之島 [9]
静火神社 シツヒノ 名神大 静火神社 和歌山県和歌山市和田 竈山神社境外摂社 [10]
堅真音神社 カタマネノ 堅真音神社 和歌山県和歌山市鳴神 鳴神社境内社 [11]
(参)復興:堅真音神社 和歌山県和歌山市神前
在田郡 1座(大)
須佐神社 スサノ 名神大 月次新嘗 須佐神社 和歌山県有田市千田 [12]
牟婁郡 6座(大2座・小4座)
熊野早玉神社 クマノハヤタマノ 熊野速玉大社 和歌山県新宮市新宮 [13]
熊野坐神社 名神大 熊野本宮大社 和歌山県田辺市本宮町 [14]
海神社 三座 アマノ   (論)潮崎本之宮神社 和歌山県東牟婁郡串本町串本
(論)海神社 和歌山県田辺市本宮町本宮 大斎原末社
天手力男神社 アメタチカラヲノ   (論)海神社 和歌山県田辺市本宮町本宮 大斎原末社
(論)力侍神社 和歌山県和歌山市川辺
(論)手力男神社 和歌山県新宮市新宮 熊野速玉大社境内社
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  1. ^ 『中世諸国一宮制の基礎的研究』では、紀伊国の一宮として日前神宮・國懸神宮、丹生都比売神社、伊太祁曽神社の3社が挙げられる (中世諸国一宮制 & 2000年, p. 522-525)。
  2. ^ a b 『中世諸国一宮制の基礎的研究』では、紀伊国の一宮として日前神宮・國懸神宮、丹生都比売神社、伊太祁曽神社の3社が挙げられる (中世諸国一宮制 & 2000年, p. 522-525)。

式外社[編集]

『延喜式』神名帳の編纂当時に存在したが、同帳に記載の無い神社。

参考文献[編集]

  • 皇典講究所・全国神職会校訂『延喜式 上巻』(大岡山書店、昭和4年) - 国立国会図書館デジタルコレクション
  • 『延喜式 第2』(日本古典全集刊行会、昭和4年) - 国立国会図書館デジタルコレクション
  • 『中世諸国一宮制の基礎的研究』中世諸国一宮制研究会編、岩田書院、2000年。ISBN 978-4872941708

関連項目[編集]

外部リンク[編集]