篠原慎平

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篠原 慎平
読売ジャイアンツ #92
Giants shinohara92.jpg
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 愛媛県四国中央市
生年月日 (1990-06-13) 1990年6月13日(27歳)
身長
体重
186 cm
97 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り NPB / 2014年 育成選手ドラフト1位
初出場 NPB / 2017年4月19日
年俸 420万円(2017年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

篠原 慎平(しのはら しんぺい、1990年6月13日 - )は、愛媛県四国中央市出身のプロ野球選手投手)。右投左打。読売ジャイアンツ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学2年で軟式野球を始め[2]、中学時代は川之江ボーイズ(第10期生)に所属[3]愛媛県立川之江高等学校では、1年夏に県大会4強、1年秋に四国大会8強、2年夏に県大会4強を経験するが、同校野球部で日常的に下級生への暴行が行われていたことが問題となり野球部を退部[要出典]。同校も中退した[4]。しかし、野球への思いを断ち切れず、独立リーグ・四国・九州アイランドリーグ(現・四国アイランドリーグplus)の愛媛マンダリンパイレーツに2008年入団[4]

愛媛時代[編集]

愛媛マンダリンパイレーツ入団後は、1年目から公式戦に出場する。今治精華高等学校通信制課程松山校に通いながら[5]19試合64.1回をこなし、4勝3敗、防御率3.36の成績を残した。

2年目は体幹の弱さ、スタミナに課題を残し、2勝6敗、防御率6.31に低迷。 3年目の2010年はNPB二軍との交流戦2試合に先発起用され、2月27日の阪神タイガース二軍戦で3回2安打無失点の好投[6]。 4月24日の福岡ソフトバンクホークス二軍戦では初回に失点するも、2・3回を無失点に抑え逆転勝利に貢献した[7]。公式戦では5月までに3勝を挙げたが、6月以降の登板は肩違和感により1試合1イニングに終わった。5月3日の徳島インディゴソックス戦では最速146キロをマークし、NPBスカウトの前で完封勝利を収めている[8]。痛めた肩は関節唇断裂と診断され、2010年オフに手術に踏み切る[4]。しかし回復までは長引き、その後2年間は公式戦には登板できなかった。2012年は開幕日に自由契約選手の公示を受け[9]、そのシーズンは練習生として過ごす。5月29日の阪神二軍との交流戦に1イニング登板した[4][10]が、シーズン終了後に愛媛を退団した。

香川時代[編集]

香川時代(2013年8月4日・越知球場)

現役続行を賭け、2012年オフにトライアウトを受験。140km/hを出し、香川オリーブガイナーズに練習生として入団[11]。2012年2月1日付で香川オリーブガイナーズに支配下登録された。[12]2013年シーズンは3勝6敗、78.2回、防御率4.12の実績を残した。シーズン終了後の12月に期間満了で選手契約を解除され、再び練習生となった[13]。2013年シーズン終了時には引退も考えていたが、チームメイトからの説得で続行したという[14]

2014年4月10日に再度選手登録された。2014年のシーズンは、チームの投手事情から主に抑えとして起用される[15]。この配置転換には肩をかばわずに投げさせるという意図も含まれていたが、結果的に功を奏して球速が回復し[15]、最高153キロを記録するまでになった[16]。このシーズンは6勝5敗10セーブ、防御率3.03の成績であった。

2014年のNPB育成ドラフト会議で、読売ジャイアンツ(巨人)から1巡目で指名[17]育成選手として入団した。入団当初の背番号は001

巨人入団後[編集]

2016年には、イースタン・リーグ公式戦16試合に登板。2勝0敗1セーブ、防御率1.71という成績を残した。秋季キャンプ後には、台湾アジア・ウィンター・リーグに参加。通算で13イニングを投げるとともに、リーグトップの20奪三振を記録した[18]

2017年には、オープン戦の途中に二軍から一軍へ昇格すると、2試合の登板ながら無失点を記録。イースタン・リーグ公式戦でも、開幕から9試合の登板で1セーブを挙げるとともに、無失点を続けた。一軍の救援陣を担う右投手に故障者が続出したこと[19]から、4月16日支配下選手契約を締結、4月17日に支配下登録選手公示[20]、背番号が92に変更された[21]18日に出場選手登録され、19日の対東京ヤクルトスワローズ戦(鹿児島県立鴨池野球場)3回表から救援投手として一軍公式戦デビューを果たした。先発投手の高木勇人が2回裏の打席で負傷したことによる緊急登板であったが、3イニングを無失点で凌ぐ好投の末に、一軍公式戦初勝利を挙げた[22]。NPBの球団に育成選手として入団した投手が、支配下選手登録を経て一軍公式戦初登板で初勝利を挙げた事例は、外国人投手を含めても史上初の快挙[19]。巨人の投手による一軍公式戦初登板初勝利も、支配下登録選手として2014年に入団した田口麗斗が、2015年4月11日の対ヤクルト戦(東京ドーム)で記録して以来であった[22]

人物[編集]

憧れの投手は、福岡ソフトバンクホークス斉藤和巳[23]

ワインドアップから投げ下ろす最速149km/hの角度の付いたストレートとスライダー、フォーク、カーブ。バランスの良い投球フォームの持ち主。大柄な体格ながら牽制、フィールディングにも定評があり、遠投124m、50mを5.8秒で走る高い身体能力[5][2]

詳細情報[編集]

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2017 巨人 23 0 0 0 0 1 1 0 0 .500 117 27.1 25 2 14 0 1 19 3 0 13 11 3.62 1.43
NPB:1年 23 0 0 0 0 1 1 0 0 .500 117 27.1 25 2 14 0 1 19 3 0 13 11 3.62 1.43
  • 2017年度シーズン終了時

記録[編集]

NPB投手記録

独立リーグでの投手成績[編集]

以下の数値は、リーグ公式ウェブサイトによる[24]












































2008 愛媛 3.36 19 4 3 0 0 0 0 64.1 182 50 0 29 22 3 30 24 4
2009 6.31 23 2 6 1 2 0 0 71.1 329 99 8 33 16 5 60 50
2010 3.34 12 3 3 0 2 1 1 62.0 256 54 1 34 22 5 27 23
2013 香川 4.12 23 3 6 0 0 0 0 78.2 349 90 2 35 36 8 42 36
2014 3.03 53 6 5 10 0 0 0 77.1 334 71 4 58 32 6 32 26 8 0
通算:5年 4.05 130 18 23 11 4 1 1 353.2 1450 364 1 189 128 27 191 159

背番号[編集]

  • 18 (2008年 - 2012年)
  • 11 (2013年 - 2014年)
  • 001 (2015年 - 2017年4月15日)
  • 92 (2017年4月16日 - )

登場曲[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 巨人篠原慎平投手が支配下契約 明日17日1軍昇格 - 野球”. 日刊スポーツ (2017年4月16日). 2017年4月16日閲覧。
  2. ^ a b 異色の野球経歴を持つ篠原慎平は、ジャイアンツ期待の育成投手”. Baseball Crix (2016年7月24日). 2017年1月1日閲覧。
  3. ^ おしらせ”. 川之江ボーイズ. 2017年1月1日閲覧。
  4. ^ a b c d 巨人育成1位・篠原、2年間登板なしから甦った不死鳥 - SPORTS COMMUNICATIONS(独立リーグ結果$ニュース、2014年12月17日)
  5. ^ a b 【巨人】守護神候補に14年育成1位・篠原、あるぞ大抜てき”. スポーツ報知 (2016年12月17日). 2017年1月1日閲覧。
  6. ^ 四国・九州IL選抜対阪神タイガース交流戦 試合結果 - 四国・九州アイランドリーグニュースリリース(2010年2月28日、PDFファイル)
  7. ^ 愛媛MP対ソフトバンクホークス(二軍)交流戦試合結果 - 四国・九州アイランドリーグニュースリリース(2010年4月24日、PDFファイル)。なおこの交流戦は2011年シーズンから実施されている定期交流戦とは異なる。
  8. ^ 武田、大型内野手への道 - Sports Communications(野球西国巡り第101回、2010年5月4日。執筆は当時監督の沖泰司
  9. ^ 支配下選手契約解除のお知らせ - 四国アイランドリーグplusニュースリリース(2012年4月1日)
  10. ^ 愛媛MP対阪神(2軍) 交流戦試合結果 - 四国アイランドリーグplusニュースリリース(2012年5月29日)
  11. ^ 高知県で行われた四国開催トライアウトについて”. 四国アイランドリーグplus (2012年12月8日). 2013年4月2日閲覧。
  12. ^ 四国アイランドリーグplus選手契約のお知らせ”. 香川オリーブガイナーズ (2012年1月31日). 2013年12月11日閲覧。
  13. ^ 選手契約解除のお知らせ - 四国アイランドリーグplusニュースリリース(2013年12月4日)
  14. ^ 高田博史 (2016年12月19日). “元香川・竹田ラストイヤー悔いなし「自分の実力の限界に気付いた」”. デイリースポーツ. http://www.daily.co.jp/baseball/shikoku/2016/12/19/0009762307.shtml 2016年12月25日閲覧。 
  15. ^ a b 恐怖心乗り越えたクローザー篠原 - Sports Communications(野球西国巡り第197回、2014年5月6日。コーチの伊藤秀範の執筆)
  16. ^ ドラフト指名へ勝負の7月 - Sports Communications(野球西国巡り第201回、2014年7月1日。コーチの伊藤秀範の執筆)
  17. ^ ILから4人の選手がドラフト指名を受けました! - 四国アイランドリーグplusニュースリリース(2014年10月23日)
  18. ^ 【巨人】育成右腕・篠原が支配下登録!1軍中継ぎの“救世主”として期待” (2017年4月16日). 2017年4月20日閲覧。
  19. ^ a b “巨人篠原、史上初!育成出身の初登板初勝利3回0封”. nikkansports.com. 日刊スポーツ新聞社. (2017年4月20日). http://www.nikkansports.com/baseball/news/1810402.html 2017年4月20日閲覧。 
  20. ^ 新規支配下選手登録”. 2017年4月17日閲覧。
  21. ^ 篠原選手と支配下選手契約” (2017年4月16日). 2017年4月17日閲覧。
  22. ^ a b “篠原、巨人史上初の育成初登板初勝利「うれしいの一言では表わせない」”. Sponichi ANNEX. スポーツニッポン新聞社. (2017年4月19日). http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2017/04/19/kiji/20170419s00001173314000c.html 2017年4月19日閲覧。 
  23. ^ 10/23(木)2014プロ野球ドラフト会議”. 香川オリーブガイナーズ (2014年10月23日). 2017年1月1日閲覧。
  24. ^ 記録 - 四国アイランドリーグplus

関連項目[編集]

外部リンク[編集]