管弦楽のための協奏曲

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管弦楽のための協奏曲(かんげんがくのためのきょうそうきょく)は、協奏曲の形態の一種。

定義[編集]

一般的には協奏曲とは、独奏楽器(群)と管弦楽によるいわゆる独奏協奏曲を指すことが多い。このため「管弦楽の協奏曲」という名称に、違和感を覚えるかも知れない。しかし、「管弦楽のための協奏曲」における「協奏曲」はバロック時代合奏協奏曲などのコンチェルト様式を指しており、すなわちいわばその現代版である。この名称は戦間期に、新古典主義ヒンデミットによって創り出された。新古典主義音楽は、モーツァルトバッハないしそれ以前の音楽の様式に再び目を向けることを標榜していた。

バルトーク同名の作品で最大の成功を収め、このジャンルの作品中で最も有名なものとなっている。しかもこの作品は、バロック時代の合奏協奏曲をはるかに上回る規模の大きさから結果的には交響曲の様式にも近いものとなっている。バルトークがこのような名称を選んだのは、一説によると、かねて楽譜出版社ブージー・アンド・ホークス社の社主から、「ブランデンブルク協奏曲の現代版」を完成させるように要請されており、後にヨゼフ・シゲティの意向を汲んだクーセヴィツキーから新作を依嘱されてこの作品を書き始めた際、バルトークがそのことを思い返したからではないかと言われる。バルトークの作品においても、たとえば第2楽章において木管楽器(群)のソロ(独奏楽句が目立っているように、「ソロトゥッティ(全奏)」すなわち「薄い響きと厚い響き」の対比という、コンチェルト様式の原理が生かされている。

作品[編集]

関連項目[編集]