筑豊電気鉄道3000形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
筑豊電気鉄道3000形電車
Chikuho Dentetsu EC Type3000 3006AB.jpg
基本情報
製造所 アルナ工機
主要諸元
編成 2車体3台車固定編成
軌間 1,435 mm
電気方式 直流600V
架空電車線方式
最高運転速度 60 km/h
編成定員 96人(着席48人)
全長 18,600 mm
全幅 2,430 mm
全高 3,940 mm
車体 普通鋼(全金属製)
台車 川崎重工製 KW-177、KW-178
主電動機 直流直巻電動機
主電動機出力 45kW
搭載数 2基 / 両
駆動方式 吊り掛け駆動方式
編成出力 180kW
制御装置 抵抗制御
保安装置 自動列車停止装置・保安ブレーキ・デッドマン装置
備考 初期車は西鉄北九州線路面区間との直通運転実績あり。
テンプレートを表示

筑豊電気鉄道3000形電車は、1988年から登場した筑豊電気鉄道鉄道車両である。同社の主力車両。

概要[編集]

開業当時の色調に変更された3005

筑豊電気鉄道の車両冷房化推進の一環として、1988年から1989年にかけて3001 - 3005が、1995年から1996年にかけて3006 - 3009が導入された。全車アルナ工機(現アルナ車両)で作られたが、台車や機器などを非冷房の2000形2車体連接車の機器を再用して作られた。改造元になった番号は2110 - 2118(ただし改造後の番号は改造前とは逆順になっている)。カラーリングは当初白地に車体上部に2本のオレンジの帯、車体裾と窓下にライトブルーの帯。3006 - 3009では前面窓下にオレンジの帯が追加されてライト周りもライトブルーになり、それ以前の車両も統一された。いわゆる軽快電車の影響を受けた大きな前面窓などが特徴的である。2007年より車体側面に西鉄グループを現すCIロゴが追加されていたが、現在では表記されていない。

行先表示は、3005までは漢字表記のみであったが、3006以降はローマ字併記となった。また、最近では全車ローマ字併記に統一されたほか、誤乗防止のために行き先ごとに色分けが行われている。[1]

1995年から1996年にかけて導入された3006 - 3009は、冷房装置の容量増強・シングルアームパンタグラフ搭載・車内の車掌台仕切りや座席袖仕切りのパイプから仕切り板への変更などの改良が施されている。

登場当初はテレビが取り付けられた編成も存在した。テレビ付きの編成ではNHK総合テレビを放映していたが、液晶モニターに交換してからは地上波テレビの受信は行わなくなった。2007年にマスタが三菱電機製のアドムーブに更新され、液晶モニター配置は直方側がアクオス(以前からの流用品)・黒崎側に三菱電機製となった。次の停車駅や沿線イベントの案内、地元商店街CMの静止画映像を流している(機器の更新により音声は出なくなった)。なお操作は車掌による手動であった。

当該車両の制御・走行機器自体は、電動カム軸式抵抗制御・吊り掛け駆動であるが、補助電源装置にGTO素子のVVVFインバーターを使用しているため、夏季に冷房を起動する際、VVVF制御の電車の起動音に似た音が生じる。台車は登場時より2000形から流用された近畿車輛製KD-14であったが、2006年頃から川崎重工製KW-177(先頭部)・KW-178(連接部)への交換が行われている[2]。2000年代に入ってからATS取り付け工事が行われ、全編成が完了している。また運転台へのデッドマン装置、事故対策用のドライブレコーダーの設置が行われた。

ICカード導入・ワンマン化改造[編集]

2015年春のnimoca導入・ワンマン化にあわせて、順次以下のように車内の設備を更新した。

  • 音声合成装置による自動放送の導入(2015年3月より英語放送開始)
  • 自動両替機付運賃箱、ICカードリーダーの設置
  • 車内に整理券発行機を設置
  • 運賃表を幕式から液晶式に更新、従来の次駅案内装置の撤去
  • ドアブザーを自動音声による注意喚起に変更
  • 扉扱い操作を全戸運転士の操作に変更(従来は前戸のみ)
  • 運転士の車内放送用ヘッドセットマイク設置
  • 運転士用の中ドア監視用カメラ、液晶モニターの追加
  • 車掌台に保安ブレーキとは別に客用SOSボタンの追加
    • 車掌乗務時には、車掌はベルにて戸閉合図を送り運転士が扉操作する。

車番と改造元の車両[編集]

  • 3001(2118)
  • 3002(2117)
  • 3003(2116)
  • 3004(2115)
  • 3005(2114)
  • 3006(2113)
  • 3007(2112)
  • 3008(2111)
  • 3009(2110)

※カッコ内が改造元車両の車番

主要諸元[編集]

  • 製造初年:1988年
  • 全長:18600mm
  • 全幅:2430mm
  • 全高:3940mm
  • 自重:26.6t
  • 車体構造:全鋼製
  • 定員(着席):96(48)人
  • 出力・駆動方式:45kW×4、ツリカケ式
  • 集電装置:軽快式Z型パンタグラフ(3001~3005)、シングルアーム式パンタグラフ(3006~3009)

運用[編集]

特別塗装・ラッピングなど[編集]

西鉄天神大牟田線のアイスグリーン塗装となった3004.
  • 3005編成は、2015年7月10日から2016年6月まで、ラッピングを施し、「世界遺産遠賀川水源地ポンプ号」として運行[3]。その後開業60周年企画の一環として、2016年10月28日より4年間の予定でクリームとベージュの「開業当時の塗装色(当時の西鉄北九州線色)」となっている。但し、塗り分けは3000形の標準塗装を元にしている。[4]3004編成は2018年8月2日より西鉄天神大牟田線のアイスグリーンの塗装で運行中である。[5]

また、行政や地元企業などが主体となったラッピング編成も一部の編成で運行されている。

脚注[編集]

  1. ^ 黒崎駅前は黒、筑豊直方は青、楠橋は緑、筑豊中間は黄色。筑豊直方と筑豊中間は「筑豊」の部分が小さくなっている。なお、2000形に対しては行き先の色分けは行われていない。
  2. ^ 台車近影 KW-177 KW-178 / 筑豊電気鉄道3000形 (川崎重工業形式)
  3. ^ 「筑豊電気鉄道ラッピング電車 世界遺産遠賀川ポンプ室号運行!」
  4. ^ 「ツートンカラーの電車が3000形で帰ってくる!開業当時の塗装色マルーン&ベージュが復活」
  5. ^ 『~西鉄グループ創立110周年特別企画~ 西鉄天神大牟田線のボディーカラー「アイスグリーン」の塗装色車両が登場! 8/2(木)より運行を開始します。』-筑豊電気鉄道株式会社公式HR 2018.7.29

参考文献[編集]