等々力 (川崎市)

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等々力
等々力緑地
等々力緑地
等々力の位置(川崎市内)
等々力
等々力
等々力の位置
等々力の位置(神奈川県内)
等々力
等々力
等々力 (神奈川県)
北緯35度35分5.47秒 東経139度39分4.66秒 / 北緯35.5848528度 東経139.6512944度 / 35.5848528; 139.6512944
日本の旗 日本
都道府県 Flag of Kanagawa Prefecture.svg 神奈川県
市町村 Flag of Kawasaki, Kanagawa.svg 川崎市
中原区
町名制定 1932年昭和7年)
面積
 • 合計 0.758875743 km2
人口
2022年(令和4年)6月30日現在)[2]
 • 合計 407人
 • 密度 540人/km2
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
211-0052[3]
市外局番 044(川崎MA[4]
ナンバープレート 川崎
※座標は等々力緑地付近[5]

等々力(とどろき)は、神奈川県川崎市中原区町名。丁目のない単独現行行政地名。住居表示実施済区域[6]

多摩川を挟んで対岸の東京都世田谷区にも等々力という地名が現存し、両者は明治末期までひとつの大字であった(後述)。

地理[編集]

中原区の北部に位置し、多摩川に面している。域内には等々力緑地が広がっており、その中には、川崎フロンターレのホームスタジアムとなっている等々力陸上競技場川崎市とどろきアリーナなどの施設が所在している。

等々力は北端で多摩川を挟んで東京都世田谷区玉堤大田区田園調布と、南東端で小杉陣屋町小杉御殿町と、西端で宮内と接している(特記のない町域は神奈川県川崎市中原区)。

歴史[編集]

当地は、もともと多摩川の流れが南に屈曲していたところに張り出した、荏原郡等々力村に属する半島状の土地であったが、洪水や多摩川の付け替えが行われた結果、対岸の飛び地となった[7]。宝暦12年(1762年)の小杉村絵図にも、現在の川崎側の等々力の南側を、多摩川の本流から分流して蛇行した流路が「古川」として描かれている[8]。江戸時代には旧河道の土地をめぐり等々力村と小杉村で争いとなり、宮内村が立ちあって境界が定められ、幕府側でのその裁決の文書には大岡越前守の名も残っている[9]。明治末期に、多摩川に沿って府県境が引き直され、当地は神奈川県橘樹郡中原村へと編入された[9]

大正末期、多摩川に堤防が築かれた後には当初は酪農なども行われた。その後当地が旧河道で大量の砂利が埋もれており[10]東京横浜電鉄によって陸地からの採掘が行われ、「七つが池」と呼ばれるができた[9]。昭和30年代にはその七つが池も埋め立てられ住宅地となっていったが、それと並行する形で等々力緑地の整備も進んでいき[9]、現在見るような都市公園となっていった。なお、等々力緑地内に現在も残る釣池[11]は、「七つが池」のうちの五号池が残ったものである[9]

地名の由来[編集]

対岸にある谷沢川多摩川と合流する地点、あるいは谷沢川の途中にある不動の滝での水の轟音が由来と考えられている[7]戦国時代の文献には「とどろ木」や「兎々呂城」の形で残り、江戸時代に「等々力」の字が当てられた[7]

沿革[編集]

町域の新旧対照[編集]

等々力は、1994年10月17日に住居表示が実施されているが、その際に宮内字中河原耕地・字下河原耕地、小杉字堤外も等々力に編入されている[12]

世帯数と人口[編集]

2022年(令和4年)6月30日現在(川崎市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[2]

町丁 世帯数 人口
等々力 211世帯 407人

人口の変遷[編集]

国勢調査による人口の推移。

1995年(平成7年) 485人 [13]
2000年(平成12年) 507人 [14]
2005年(平成17年) 491人 [15]
2010年(平成22年) 451人 [16]
2015年(平成27年) 425人 [17]
2020年(令和2年) 412人 [18]

世帯数の変遷[編集]

国勢調査による世帯数の推移。

1995年(平成7年) 198世帯 [13]
2000年(平成12年) 232世帯 [14]
2005年(平成17年) 263世帯 [15]
2010年(平成22年) 249世帯 [16]
2015年(平成27年) 220世帯 [17]
2020年(令和2年) 212世帯 [18]

学区[編集]

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2022年3月時点)[19][20]

番・番地等 小学校 中学校
1番1号
19番~20番1号
川崎市立西丸子小学校 川崎市立中原中学校
1番2号~3番
6番1号~18番
川崎市立中原小学校 川崎市立宮内中学校
4〜5番 川崎市立宮内小学校

交通[編集]

鉄道[編集]

2018年現在、当地に鉄道は存在しない。川崎縦貫高速鉄道が当地を通る計画があったが、2015年度を持って計画が休止となっている。

バス[編集]

東急バス川崎市交通局の2事業者が、川崎駅武蔵小杉駅武蔵中原駅武蔵溝ノ口駅などの各方面へバスを運行している。

道路[編集]

施設[編集]

おもな出身者[編集]

その他[編集]

日本郵便[編集]

警察[編集]

町内の警察の管轄区域は以下の通りである[22]

番・番地等 警察署 交番・駐在所
全域 中原警察署 小杉交番

関連項目[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 町丁別面積(総務省統計局「地図で見る統計(統計GIS)」の数値)” (日本語). 川崎市 (2018年5月22日). 2021年12月12日閲覧。
  2. ^ a b 令和4年町丁別世帯数・人口 6月30日現在 Page white excel.png (Microsoft Excelの.xls)” (日本語). 川崎市 (2022年7月25日). 2022年7月25日閲覧。 “令和4年町丁別世帯数・人口 6月末日現在
  3. ^ a b 等々力の郵便番号”. 日本郵便. 2021年8月11日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ Google Earthより
  6. ^ a b 区別町名一覧表(中原区)”. 川崎市 (2022年1月28日). 2022年4月2日閲覧。
  7. ^ a b c d e 日本地名研究所編「川崎地名辞典(上)」川崎市、2004年、P258~261。
  8. ^ 神奈川近世史研究会 編 (1994.1). 江戸時代の神奈川―古絵図でみる風景. 有隣堂. pp. 39. https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002301504-00 
  9. ^ a b c d e 日本地名研究所編「川崎の町名」川崎市発行、1991年、P121~122。
  10. ^ この頃、多摩川の河川敷から砂利を掘ることは河川保護のため禁止された。
  11. ^ 等々力緑地釣池(フィッシングセンター) 川崎市観光協会、2011年10月9日閲覧。
  12. ^ 住居表示新旧対照案内図 No.64 等々力 川崎市、1996年。
  13. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等” (日本語). 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  14. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等” (日本語). 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  15. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等” (日本語). 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  16. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等” (日本語). 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  17. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等” (日本語). 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  18. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等” (日本語). 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  19. ^ 中原区の小学校(町丁名順)”. 川崎市 (2021年4月1日). 2022年3月20日閲覧。
  20. ^ 中原区の中学校(町丁名順)”. 川崎市 (2021年4月1日). 2022年3月20日閲覧。
  21. ^ 郵便番号簿 2021年度版 (PDF)” (日本語). 日本郵便. 2022年2月28日閲覧。
  22. ^ 交番案内”. 中原警察署. 2022年3月20日閲覧。