第98回アカデミー賞
| 第98回アカデミー賞 | |
|---|---|
| 開催日 | 2026年3月15日 |
| 会場 |
カリフォルニア州ロサンゼルス市ハリウッド ドルビー・シアター |
| 司会 | コナン・オブライエン |
| プロデューサー |
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| Highlights | |
| 作品賞 | 『ワン・バトル・アフター・アナザー』 |
| 最多部門受賞 | 『ワン・バトル・アフター・アナザー』(6) |
| 最多部門ノミネート | 『罪人たち』(16) |
| テレビ放送 | |
| 放送局 |
テレビ 配信 |
| 時間 |
3時間44分 (コマーシャル込み) [1] 2時間58分 (コマーシャル除く) |
| Ratings | 1786万人[2] |
第98回アカデミー賞(だい98かいアカデミーしょう)は、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が主催する賞であり、2025年の映画を対象とし、2026年3月15日にカリフォルニア州ロサンゼルス市ハリウッドのドルビー・シアターで授賞式が行われた[3]。コメディ俳優のコナン・オブライエンが前回に引き続き授賞式の司会を務めた[3][4]。
ノミネートは2026年1月22日に発表され、『罪人たち』が最多の16部門、『ワン・バトル・アフター・アナザー』が13部門、『フランケンシュタイン』、『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』、『センチメンタル・バリュー』が9部門とつづいた[5][6][7]。
今回、キャスティング賞が新設され、合計24部門となった[8][9]。
『ワン・バトル・アフター・アナザー』は作品賞、監督賞、脚色賞を含む最多6部門を受賞し、その他、『罪人たち』が主演男優賞、脚本賞を含む4部門、『フランケンシュタイン』が美術賞、衣裳デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞のクラフト系を制覇する3部門を受賞した[10][11][12][13][14]。
日程
[編集]| 日付 | イベント |
|---|---|
| 2026年1月22日 | 候補発表 |
| 2026年2月10日 | ノミニーズ・ランチョン |
| 2026年2月26日 | 最終投票開始 |
| 2026年3月5日 | 最終投票終了 |
| 2026年3月15日 | アカデミー賞授賞式 |
| 2026年4月28日 | アカデミー科学技術賞 授賞式[15] |
受賞とノミネート
[編集]第98回アカデミー賞のノミネートは2026年1月22日5時30分PST(13時30分UTC、22時30分JST)にサミュエル・ゴールドウィン・シアターにてダニエル・ブルックスとルイス・プルマンが発表した[16][17][18][6][7]。
最多16部門でノミネートした『罪人たち』は『イヴの総て』、『タイタニック』、『ラ・ラ・ランド』の14部門を上回って歴代最多ノミネート数となった[19]。また、単一作品における黒人俳優のノミネート数が過去最多となる10人を記録し[20]、同作品で撮影賞にノミネートされたオータム・デュラルド・アーカポーはこの部門で初の有色人種でのノミネートとなり[21]、初の女性受賞者となった[22][23]。
本作を配給したワーナー・ブラザース・ピクチャーズは『ワン・バトル・アフター・アナザー』と『WEAPONS/ウェポンズ』でのノミネート数も含めると合計30ノミネートを果たし、『ミリオンダラー・ベイビー』や『アビエイター』などがノミネートされた第77回にて自社が樹立した記録に並び[24]、最終的には合計11部門を受賞したことで第32回でのMGM、第70回でのパラマウント・ピクチャーズ、第76回でのニュー・ライン・シネマ[注釈 1]に並ぶ記録となった[注釈 2][27]。多数の映画評論家やジャーナリストがこのノミネート数の躍進を称賛し、AMPASが黒人映画とホラー映画を受け入れたことを高く評価した[注釈 3]。
作品賞では『F1/エフワン』のプロデューサーの1人であるデデ・ガードナーが9度目のノミネートを果たし、女性プロデューサーとしてキャスリーン・ケネディが持つ最多ノミネート記録を破った[20]。また、受賞した『ワン・バトル・アフター・アナザー』のプロデューサーの1人であるアダム・ソムナーは、第32回で同部門を受賞した『ベン・ハー』のサム・ジンバリストにつづく死後に作品賞を受賞した2人目のプロデューサーとなった[33]。
監督賞では『ハムネット』のクロエ・ジャオがジェーン・カンピオンにつづく女性監督としては2人目、かつ有色人種の女性として初となる2度目のノミネートとなった[20]。また、受賞した『ワン・バトル・アフター・アナザー』のポール・トーマス・アンダーソンはこれまで同部門に4回ノミネートされて初受賞、作品賞や脚色賞も含めてこれまで14ノミネートをしており、こちらもそれぞれ初受賞する形となった[34][35]。
主演男優賞では『シークレット・エージェント』のヴァグネル・モウラが初めて同部門にノミネートされたブラジル人俳優となった[20]。また、『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』のティモシー・シャラメは30歳で3度目のノミネートを果たし、マーロン・ブランドにつづく最年少記録となるとともに、プロデューサーとしてもクレジットされているため、ウォーレン・ベイティを上回る演技と製作の両部門でノミネートされた最年少人物となった[36]。受賞した『罪人たち』のマイケル・B・ジョーダンは第38回で同部門を受賞した『キャット・バルー』のリー・マーヴィンにつづく2人目の一人二役を演じて受賞した俳優となった[37]。
主演女優賞では『ブゴニア』のエマ・ストーンが37歳で同部門のみならず、プロデューサーとして作品賞にもノミネートされたことでキャリア通算7度目のノミネートとなり、ウォルト・ディズニーにつづく史上2番目の若い人物となった[20]。また、この記録は女優としてメリル・ストリープの38歳を上回る記録となっている[38]。受賞した『ハムネット』のジェシー・バックリーは同部門を受賞した初のアイルランド人女優となった[39]。
助演男優賞では『センチメンタル・バリュー』のステラン・スカルスガルドは外国語映画として同部門にノミネートされた初の俳優となった[20]。また、受賞した『ワン・バトル・アフター・アナザー』のショーン・ペンは演技部門で3度のオスカー受賞を果たした4人目の男優(通算8人目)となった[注釈 4][40]。
助演女優賞では『WEAPONS/ウェポンズ』のエイミー・マディガンが第58回(『燃えてふたたび』での助演女優賞)以来40年ぶりとなるノミネートを果たし、初受賞を果たした。女優としてノミネート間隔の最長記録となる[41]。また、ホラー映画での演技でアカデミー助演女優賞を受賞したのは『ローズマリーの赤ちゃん』(68)のルース・ゴードン以来57年ぶりの快挙である。
脚本賞では『罪人たち』のライアン・クーグラーが受賞し、第90回で同部門を受賞した『ゲット・アウト』のジョーダン・ピールにつづく2人目の黒人映画監督としての受賞となった[42]。
国際長編映画賞では『センチメンタル・バリュー』がノルウェー代表作品としては初受賞となった[43]。
短編映画賞では『歌うたい』と『Two People Exchanging Saliva』が同時受賞となり、第85回での音響編集賞における『007 スカイフォール』と『ゼロ・ダーク・サーティ』の同時受賞以来のこととなった[44][45][46]。
日本からはメイクアップ&ヘアスタイリング賞に歌舞伎役者の人生を描いた『国宝』がノミネートされた[6][47]。同部門においては今回も『スマッシング・マシーン』でノミネートされている日本出身のカズ・ヒロが6回ノミネート、2回受賞を果たしているが、日本映画が同部門にノミネートされるのは初めてであった[48]。

作品賞・監督賞・脚色賞受賞者

主演男優賞受賞者

主演女優賞受賞者

助演男優賞受賞者

助演女優賞受賞者

脚本賞受賞者

長編アニメ映画賞受賞者

長編アニメ映画賞受賞者

国際長編映画賞受賞者

長編ドキュメンタリー映画賞受賞者

長編ドキュメンタリー映画賞受賞者

撮影賞受賞者

作曲賞受賞者

歌曲賞受賞者
受賞者は各項目最上段に太字でダブルダガー (
) 付きのものである。
複数の部門での受賞・ノミネート作品
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ガヴァナーズ賞
[編集]映画芸術科学アカデミーは2025年11月16日、第16回ガヴァナーズ賞授賞式がオーベーション・ハリウッド・コンプレックス内のレイ・ドルビー・ボールルームにて行われ、以下の賞が授与された[49]。
授賞式
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今回から投票基準を厳格化する目的でAMPASの会員は投票する前にノミネートされた作品全てを鑑賞するように義務付けられ、この要件を満たさない会員は該当部門での投票を棄権しなければならなかった[51][52]。
2025年3月、映画芸術科学アカデミー (AMPAS) はテレビプロデューサーのラージ・カプールとケイティー・モーランを3年連続で起用し、司会者にコメディアンで元トークショー司会者のコナン・オブライエンが2年連続で起用することを明らかにした。オブライエンの長年の協力者であるジェフ・ロスとマイク・スウィーニーもプロデューサーとして2度目の復帰を果たし、スウィーニーは脚本家も兼任することとなった[3]。AMPASのCEOであるビル・クレイマーとAMPAS会長のジャネット・ヤンはプレスリリースにて「第98回アカデミー賞授賞式にコナン、ラージ、ケイティー、ジェフ、マイクを迎えられることを大変嬉しく思います」と語り、「前回、彼らはノミネート作品と世界の映画界を最も美しく印象的な方法で称える、非常にエンターテイニングで視覚的に圧倒的なショーを制作しました。コナンは完璧な司会者であり、ユーモアと温かさ、そして敬意をもって巧みに夜を導いてくれました。再び彼らと仕事ができることを光栄に思います。」と述べた[3]。これに対し、カプールとモーランはプレスリリースにて「第98回アカデミー賞で再び役を務められることを大変光栄に思います。コナンと彼のチーム全員と協力し、今回のノミネート作品と映画の世界的な影響力を称える、さらに特別で心温まる機会を模索し続けることを楽しみにしています」と述べた[3]。また、授賞式の監督はハミッシュ・ハミルトンが3年連続、通算6回目の演出する[53][54]。授賞式に先立つ記者会見にて司会のオブライエンは司会者としての立場と役割について語り、「単にその場その場で笑いを取るだけでなく、より大きな意味でのこのイベントの意義を認識することも重要です」と述べ、「司会者として……私は、自宅でテレビを見ている人にとっての入り口であり、会場の観客が共感できる存在であるべきです」と付け加えた[55]。また、ドナルド・トランプ大統領や第2次トランプ政権に関するアメリカ合衆国の政治情勢について言及、ジョークを交えるかどうか問われた際、オブライエンは「このショーの司会を務めるのは非常に微妙なバランスを要する仕事だ。我々は映画と、その背後にいる素晴らしい人々を称えているが、怒りや政治に傾くことなく、笑いを提供しなければならない。」と述べた[56]。
時間の制約と放送の構造的変更により、歌曲賞のノミネート5作品のうち、授賞式で生演奏されるのは『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』の「Golden」と『罪人たち』の「I Lied to You」の2作品のみであった[57]。Varietyが入手した歌曲賞ノミネート者宛ての書簡ではAMPASは部門の一つとして放映を行うことを強調したものの、生演奏は2曲のみに限定することが記された。書簡にはカプールとモーラン、プロデューサーのタリン・ハードが署名し、AMPASはコメントを控えた[57]。AMPASによれば、ノミネートされた各楽曲はその楽曲が使用された映画の本編映像を基に特別に制作された紹介映像を通じて紹介され、これらの映像には楽曲制作の過程や創作意図を垣間見せるメイキング映像も組み込まれる可能性がある。制作チームはまた、ノミネート作品が公式ソーシャルメディアプラットフォーム全体で追加のプロモーション支援を受けることを明かし、最近のSpotifyとのコラボレーションやノミネート発表がその取り組みの一例だと指摘した[57]。この決定に対し、ドキュメンタリー映画『Diane Warren: Relentless』のオリジナル曲「Dear Me」でノミネートされたダイアン・ウォーレンは「私と他のノミネート者にとって不公平です。3曲を排除して2曲を選んだだけですから。ノミネートという栄誉に値するのは私の仲間のアーティストたちです。全員がノミネートされるか、誰もノミネートされないかのどちらかであり、そうあるべきです。」と非難した[58]。
プレゼンターとパフォーマー
[編集]授賞式では冒頭、『WEAPONS/ウェポンズ』にてエイミー・マディガンが演じたグラディスに扮した司会のコナン・オブライエンが劇中のクライマックスシーンをパロディーし、ノミネートされた『F1/エフワン』、『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』、『ハムネット』、『ワン・バトル・アフター・アナザー』、『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』、『センチメンタル・バリュー』、『罪人たち』の世界観を走り抜けるオープニング映像から始まった[59][60]。なお、授賞式のエンディングにおいても『ワン・バトル・アフター・アナザー』のショーン・ペンが演じたロックジョー大佐のクライマックスシーンをコナン自らがパロディーした映像で締められた[60]。
プレゼンターの中には『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』の公開15周年を記念してメリッサ・マッカーシー、ローズ・バーン、クリステン・ウィグ、マーヤ・ルドルフ、エリー・ケンパーが共同で務めたり[61]、『ムーラン・ルージュ』の公開25周年を記念してニコール・キッドマンとユアン・マクレガーの共演[62]、マーベル・シネマティック・ユニバースにおいてトニー・スタークとスティーブ・ロジャースを演じたロバート・ダウニー・Jr.とクリス・エヴァンスの再会[63][64]、今年続編が公開される『プラダを着た悪魔』に着想を得たサプライズ企画として映画に出演したアン・ハサウェイとメリル・ストリープが演じるミランダのモデルとなったアナ・ウィンターの共演[65]、『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』において共演しているペドロ・パスカルとシガニー・ウィーバーが客席にいるグローグーとやりとりを行うなどの話題があった[66]。
また、新設されたキャスティング賞に関してはノミネートされた5作品を代表する俳優たちが各ノミネート作品を紹介する「ファブ・ファイブ」形式での発表がなされた[67]。
以下の人々がプレゼンターを行い、パフォーマンスを披露した[注釈 5]。
| 名前 | 役割 |
|---|---|
| マット・ベリー | アナウンス担当 |
| ゾーイ・サルダナ | 助演女優賞のプレゼンター |
| ウィル・アーネット チャニング・テイタム | 長編アニメ映画賞と短編アニメ映画賞のプレゼンター |
| アン・ハサウェイ アナ・ウィンター | 衣装デザイン賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞のプレゼンター |
| ポール・メスカル グウィネス・パルトロー チェイス・インフィニティ ヴァグネル・モウラ デルロイ・リンドー | キャスティング賞のプレゼンター |
| クメイル・ナンジアニ | 短編映画賞のプレゼンター |
| キーラン・カルキン | 助演男優賞のプレゼンター |
| ロバート・ダウニー・Jr. クリス・エヴァンス | 脚本賞と脚色賞のプレゼンター |
| ビリー・クリスタル | 「イン・メモリアム」内のロブ・ライナーへのトリビュート企画のプレゼンター |
| レイチェル・マクアダムス | 「イン・メモリアム」内のダイアン・キートンとキャサリン・オハラへのトリビュート企画のプレゼンター |
| バーブラ・ストライサンド | 「イン・メモリアム」内のロバート・レッドフォードへのトリビュート企画のプレゼンター |
| ペドロ・パスカル シガニー・ウィーバー | 美術賞と視覚効果賞のプレゼンター |
| ジミー・キンメル | 短編ドキュメンタリー映画賞と長編ドキュメンタリー映画賞のプレゼンター |
| メリッサ・マッカーシー ローズ・バーン クリステン・ウィグ マーヤ・ルドルフ エリー・ケンパー | 作曲賞と音響賞のプレゼンター |
| リネット・ハウエル (映画芸術科学アカデミー会長) | 映画芸術科学アカデミー (AMPAS)についてのスピーチ |
| ビル・プルマン ルイス・プルマン | 編集賞のプレゼンター |
| デミ・ムーア | 撮影賞のプレゼンター |
| ハビエル・バルデム プリヤンカー・チョープラー | 国際長編映画賞のプレゼンター |
| ライオネル・リッチー | 歌曲賞のプレゼンター |
| ロバート・パティンソン ゼンデイヤ | 監督賞のプレゼンター |
| エイドリアン・ブロディ | 主演男優賞のプレゼンター |
| マイキー・マディソン | 主演女優賞のプレゼンター |
| ニコール・キッドマン ユアン・マクレガー | 作品賞のプレゼンター |
| 名前 | 役割 | 内容 |
|---|---|---|
| マイケル・ビアデン | 指揮者 音楽監督 | オーケストラ |
| コナン・オブライエン ジョシュ・グローバン | パフォーマー | 「I Won」 - オープニングでのオリジナルミュージカル |
| マイルズ・ケイトン ミスティ・コープランド エリック・ゲイルズ バディ・ガイ ブリタニー・ハワード クリストーン・"キングフィッシュ"・イングラム ジェイミー・ローソン リ・ジャン・リ ボビー・ラッシュ ラファエル・サディーク シャブージー アリス・スミス | パフォーマー | 「I Lied to You」 - 『罪人たち』 |
| ロサンゼルス・マスター・コラール | パフォーマー | イン・メモリアムにて「Storybook Love」 - 『プリンセス・ブライド・ストーリー』と「Amazing Grace」の演奏 |
| バーブラ・ストライサンド | パフォーマー |
ロバート・レッドフォードへのトリビュート企画
|
| Ejae オードリー・ヌナ レイ・アミ | パフォーマー | 「"Prologue (Hunter's Mantra)"」・「Golden」 - 『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』 |
イン・メモリアム
[編集]追悼企画「イン・メモリアム」は以下の人々が紹介された[74][75][76]。
なお、今回は例年に増して企画に時間を設け、ロブ・ライナー、ダイアン・キートン、ロバート・レッドフォードにはそれぞれビリー・クリスタル、レイチェル・マクアダムス、バーブラ・ストライサンドがプレゼンターを務め追悼を捧げ[77]、ビリーによるロブ・ライナーへのトリビュートにはキャシー・ベイツ、アネット・ベニング、ジョン・キューザック、クリストファー・ゲスト、ケイリー・エルウィス、キャロル・ケイン、マイケル・マッキーン、デミ・ムーア、ジェリー・オコンネル、マンディ・パティンキン、ケヴィン・ポラック、メグ・ライアン、フレッド・サベージ、キーファー・サザーランド、ウィル・ウィートン、ダフネ・ズニーガが参加し[78]、バーブラによるロバート・レッドフォードへのトリビュートでは2人が共演した映画『追憶』にてバーブラが歌唱した「The Way We Were」を本人が歌唱した。
- ロブ・ライナー – 俳優・映画監督
- ミシェル・シンガー・ライナー – プロデューサー
- イザイア・ウィットロック・Jr – 俳優
- ホマユン・エルシャディ – 俳優
- トム・ストッパード – 脚本家・劇作家
- ジャッキー・バーチ – キャスティングディレクター
- スチュアート・クレイグ – 美術監督
- テレンス・スタンプ – 俳優
- ラロ・シフリン – 作曲家・ミュージシャン
- サリー・カークランド – 女優
- T・K・カーター – 俳優
- アリー・ライト – ドキュメンタリー映画監督
- ドン・ロジャース – 音響技術者
- アーサー・コーン – プロデューサー
- ロザンナ・ノートン – 衣装デザイナー
- リー・タマホリ – 映画監督
- クラウディア・カルディナーレ – 女優
- タル・ベーラ – 映画監督
- 仲代達矢 – 俳優
- ピーター・ウォング – 俳優
- ウド・キア – 俳優
- クリスティン・チョイ – ドキュメンタリー映画監督
- エドゥアルド・セラ – 撮影監督
- マーク・ペプロー – 脚本家
- レスリー・ディリー – 美術監督
- ロジャー・アレーズ – アニメーター
- ローレン・カーペンター – アニメーター、ピクサーの共同創業者
- ジョエル・シル – 音楽スーパーバイザー
- メアリー・キブルスキー – スクリプトスーバーバイザー
- デヴィッド・スタインバーグ – マネージャー
- アンドリュー・カーペン – 重役
- ジェレミー・ラーナー – 脚本家・作家
- ジョルジオ・アルマーニ – ファッションデザイナー
- ミシェル・パーク – メイクアップアーティスト
- ビリー・ウィリアムズ – 撮影監督
- ロバート・D・ベントン – 脚本家・映画監督
- ダイアン・ラッド – 女優
- ダイアン・キートン – 女優
- キャサリン・オハラ – 女優
- スタンリー・R・ジャッフェ – プロデューサー・重役
- フレデリック・ワイズマン – ドキュメンタリー映画監督
- ポーリーン・コリンズ – 女優
- マイケル・マドセン – 俳優
- アーサー・ハミルトン – 作詞家
- マルセル・オフュルス – ドキュメンタリー映画監督
- マーヴィン・レヴィ – 広報、マーケティング重役
- モハマド・バクリ – 俳優・映画監督
- カーク・フランシス – プロダクションミキサー
- ドン・ホール] – 音響編集者
- スキップ・ブリッテナム – 弁護士
- コン・ペダーソン – 視覚効果アーティスト
- ドリュー・ストルーザン – ポスターアーティスト
- ナンシー・セルツァー – 広報
- リチャード・カーン – マーケティング重役/映画芸術科学アカデミー元会長
- フランク・プライス – 重役
- ドン・ジマーマン – 映画編集者
- ウィリアム・スタインカンプ – 映画編集
- グレッグ・キャノム – メイクアップアーティスト
- テオドール・ピステック – 衣装デザイナー
- ケイリー=ヒロユキ・タガワ – 俳優
- スージー・フィギス – キャスティングディレクター
- アラン・バーグマン – 作詞家・作曲家
- ジャンニ・クァランタ – 美術監督
- グラハム・グリーン – 俳優
- ヴァル・キルマー – 俳優
- ロバート・デュヴァル – 俳優
- ロバート・レッドフォード – 俳優・映画監督
企画内では何人かの重要な人物が省かれているとして、ロニ・アンダーソン、ブリジット・バルドー、ロバート・キャラダイン、リチャード・チェンバレン、バッド・コート、エリック・デイン、サマンサ・エッガー、ハルク・ホーガン、ポリー・ホリデイ、トム・ヌーナン、ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク、マルコム=ジャマル・ワーナー、ピーター・ワトキンス、ジョージ・ウェントなどの名が挙げられ、批判を浴びた[79][80]。
作品賞ノミネート作品の興行成績
[編集]ノミネート発表時、作品賞にノミネートされた10作のうち8作の北米の興行収入は合計で7億5,000万ドルを稼いだ。『F1/エフワン』は国内で1億8,960万ドル、全世界で6億3,170万ドルを記録し、ノミネート作品の中で最も高い興行収入を上げた。その次に『罪人たち』が国内で2億8,000万ドル、全世界で3億6,830万ドル、つづいて『ワン・バトル・アフター・アナザー』(国内:7,160万ドル、全世界:2億610万ドル)、『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』(国内:8,060万ドル、全世界:1億500万ドル)、『ブゴニア』(国内:1,770万ドル、全世界:3,880万ドル)、『ハムネット』(国内:1,530万ドル、全世界:2,820万ドル)、『センチメンタル・バリュー』(国内:430万ドル)、『シークレット・エージェント』(国内:260万ドル)となった。『フランケンシュタイン』と『トレイン・ドリームズ』は配給元がNetflixのため、こうした興行収入の公表を拒否する方針をとっているため明かされていない[81]。
キャスティング賞の新設
[編集]この授賞式を皮切りに、AMPASはキャスティング・ディレクターを称えるキャスティング賞を創設する。部門の追加は第74回の長編アニメ映画賞以来24年ぶりとなる[82]。2024年2月8日、AMPASは新部門創設を発表し、「キャスティング・ディレクターは映画製作において不可欠な役割を担っており、アカデミーが進化する中で、私たちが称賛し表彰する分野にキャスティングを加えられることを誇りに思います」と述べ、ノミネート候補者はAMPAS内のキャスティング・ディレクター部門によって決定され、同部門は2013年7月に設立され、賞発表時点で約160名の会員を擁していた[82]。また、キャスティング賞の創設案はAMPASによって1999年に却下された過去がある[83]。
2026年2月、ノミネートされた5名のうち4名がパネルディスカッションに登壇し、賞の創設を称賛した[84]。『ワン・バトル・アフター・アナザー』のカサンドラ・クルクンディスは「あれほど時間がかかったのは少し悲しいですね」とした上で「この道のりで気づいたのは、人々が(キャスティングディレクターの)仕事を本当に理解していないということ。他の仕事と同じです……何時間も勉強し、歴史を知り、見た目を把握するのです」と語った。『罪人たち』のフランシーヌ・メイズラーは「キャスティング・ディレクターは他の人々を鼓舞する素晴らしい方々です。今この瞬間、私たちが称賛されていることは、私たち自身と、これまで先駆けて活躍してきた全てのキャスティング・ディレクターにとって、非常に大きな意味を持ちます。」と述べた[84]。
騒動と批判
[編集]戦争や政治的影響
[編集]授賞式はいくつかの戦争や政治的問題の影響が反映されており、前月に発生したイランとの戦争を背景に、FBIはイランによるカリフォルニア州への攻撃の可能性について警告したことを受け、主催者側はドルビー・シアター周辺に約1,000人の民間警備員を配置するほか、制服警官、監視カメラ、ドローンを配備し、ロサンゼルス市警察による警備体制の強化を発表した[85][86][87]。
また、授賞式の2日前には国際長編映画賞にノミネートされた『ヒンド・ラジャブの声』に出演しているパレスチナ人俳優モタズ・マルヒースの授賞式出席を阻む米国への入国制限をめぐる論争の的となった[88][89][90]。マルヒースによると、欠席はドナルド・トランプ大統領の下で2026年1月1日に発効した米国の新たな入国管理措置によるものであり、パレスチナ自治政府が発行または承認した書類を所持する旅行者に対するビザ発給の停止および入国制限が拡大されたことによるものだった[90][91][92]。マルヒースはInstagramに投稿したメッセージを通じて渡航不能であることを公表し、「パスポートは封じ込められても、声は封じ込められない」と述べた[88][90][93]。
授賞式内では司会のコナン・オブライエンがオープニングの語りにおいて「2012年以来、今年は主演男優賞と主演女優賞の候補にイギリス人俳優が一人もいません。イギリス側の広報はこう言っています。『まあいいさ。少なくとも、うちは小児性愛者を逮捕するからね』」とジェフリー・エプスタインをめぐるジョークを飛ばしたほか、短編ドキュメンタリー映画賞と長編ドキュメンタリー映画賞のプレゼンターを務めたジミー・キンメルがプレゼンの冒頭にて「幸いなことに、私たちには真実を語ろうと尽くしている国際的な映画制作者のコミュニティがあります。彼らは大きな危険を冒してまで、私たちに教え、不正を告発し、行動を起こすよう働きかけてくれています。一方で、ホワイトハウスを歩き回りながら靴を試着するようなドキュメンタリーが存在するのも事実です」とメラニア・トランプのドキュメンタリー『メラニア』をネタにしたジョークを語り、国際長編映画賞のプレゼンターを務めたハビエル・バルデムはスペイン語で「戦争反対」と書かれたパッチ「No a la Guerra」とパレスチナへの連帯を示す「ハンダラ」が描かれたピンバッジをスーツに着けて登場し、プレゼンのなかで「戦争にNOを。そしてパレスチナに解放を」と明言し、会場からは大きな拍手も起こった[94][95]。バルデムは「戦争反対」と書かれたパッチは、2003年のイラク侵攻の際にゴヤ賞の授賞式で身につけていたものであり、レッドカーペットにて「23年後の今、トランプとネタニヤフがまたも嘘によって作り出した違法な戦争とともに、私たちはここに立っています」とイスラエル・パレスチナ問題やイラン攻撃について批判した[95]。また、国際長編映画賞を受賞した『センチメンタル・バリュー』の監督ヨアキム・トリアーはスピーチの中で「すべての大人は、すべての子どもたちに対して責任を負っています。このことを真剣に考えない政治家には、投票しないようにしましょう」と語った[94]。
助演男優賞を受賞したショーン・ペンは授賞式を欠席しており、当日はウクライナを訪問し、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領と面会したことを明かしている[96][97][98]。ショーンはアカデミー賞だけでなく多くの前哨戦の授賞式も欠席しているように授賞式への出席を嫌う俳優でもあるが[99]、かねてよりウクライナを支持しており、これまでも幾度と訪問を繰り返し、ウクライナ侵攻を記録したドキュメンタリー『スーパーパワー』を製作したり、ゼレンスキー大統領には過去に受賞したオスカー像を1つ贈呈した過去もあった。なお、ウクライナ鉄道のオレクサンドル・ペルツォフスキー最高経営責任者はペンに対し、ロシア軍に破壊された鉄道車両の金属で作ったというオスカー像を今回の訪問に際して進呈した[100]。
歌曲賞の受賞スピーチの強制終了
[編集]歌曲賞を受賞した『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』の「Golden」であったが、作詞者のEjaeがスピーチを終えた後、作詞・作曲者のイ・ユハンがスピーチを始めようとした瞬間、スピーチの終了を知らせる音楽が流れ出し、スピーチは遮られた。ユハンはそれでも話し続けようとしたが、授賞式のスタッフが手を振って退場を求めようとしたように見えた後、受賞者たちはすぐにステージから退場させられた。この強制終了には出席者からブーイングが上がり、アジア系の受賞者に対して行った対応であったこともあり、人種差別だとソーシャルメディア上でも広く批判された[101][102][103][104][105]。
バックステージのプレスルームで、Ejaeが真っ先にこの出来事に言及し、スピーチを途中で遮った音楽について半ば冗談めかして語った。しかし、スピーチを最後まで話せたのは同じ受賞者であるEjaeとマーク・ソーネンブリックの二人であった[102]。
翌日掲載されたバラエティ誌のインタビューにてウォルト・ディズニー・テレビジョンのエグゼクティブ・バイスプレジデント、ロブ・ミルズは批判に応え、この強制終了が授賞式チームに翌年の対応を見直すきっかけとなったと述べ、「来年に向けて検証を行う際、スピーチの扱い方を見直すことが一つの課題になるでしょう」「最も洗練された解決策が何であるかは分かりませんが、明らかに我々が非常に、非常にじっくりと真剣に検討すべき問題です」と付け加えた[102]。
テレビ中継
[編集]アメリカ
[編集]前回に引き続き、アメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー(ABC)のテレビ放送及びウォルト・ディズニー・カンパニー傘下の定額制動画配信サービスであるHuluのライブ配信にて中継された[3]。
日本
[編集]前回に引き続き、NHK(日本放送協会)が中継を担当し、授賞式当日にNHK BSにて生中継を行った[106][107]。今回は前回中継されなかった直前のレッドカーペットの模様も中継された。
また、当日の夜にはWOWOWオンデマンドにてレッドカーペットの様子を伝える特別番組とともに授賞式の模様を字幕版で配信[108][109]、総集編は3月22日にNHK総合で放送された[107]。
テレビ
[編集]ネット配信
[編集]視聴者数
[編集]ABCで放送された米国版は全編を通じて平均1,786万人の視聴者を集めたが、これは前回から9%減となり、2022年以来の最低視聴者数となった。さらに、18歳 - 49歳の視聴者層におけるデモレーティングは3.92(同層の視聴者数で約534万人に相当)を記録し、前年比14%の減少となった。なお、今シーズンのプライムタイムのエンターテインメント番組としては最多の視聴者を集め、放送期間中のソーシャルメディア上では1億8,100万回以上のインプレッションを生み出した[2][114]。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ↑ ニュー・ライン・シネマは2008年にワーナー・ブラザース・ピクチャーズと合併している[25]。
- ↑ Apple TVと共同配給した『F1/エフワン』を含めると34ノミネート・12部門受賞となるが、ワーナー・ブラザースは劇場公開権を保有していたまでであり、公式にはワーナーは主要出資者であり、ノミネート・受賞は製作決定の権限を持つAppleスタジオに帰属している[26]。
- ↑ 複数の参考文献を参照: [28][29][30][31][32]
- ↑ 男優としてはウォルター・ブレナン、ジャック・ニコルソン、ダニエル・デイ=ルイスにつづく記録、女優を含めるとイングリッド・バーグマン、メリル・ストリープ、フランシス・マクドーマンド、そして唯一4回受賞を果たしているキャサリン・ヘプバーンにつづく記録となった。→詳細は「演技部門でアカデミー賞を複数受賞した俳優一覧」を参照
- ↑ 複数の参考文献を参照:[68][69][70][71][72][73]
- ↑ 7:14 - 7:55は定時にて放送されている『【連続テレビ小説】どんど晴れ』、『【連続テレビ小説】ばけばけ』、『にっぽん縦断 こころ旅 朝版』をメインチャンネル(101)にて放送するため、番組はサブチャンネル (102) を使用し、マルチ編成で放送される[107][111]。
- ↑ 定時にて放送されている6時台と8時台の『ワールドニュース』はサブチャンネル (102) を使ったマルチ編成で放送された[111]。
- ↑ オープニング/助演女優賞、長編アニメ映画賞/短編アニメ映画賞、衣装デザイン賞/メイク・ヘアスタイリング賞、キャスティング賞、短編実写映画賞/助演男優賞、脚色賞/脚本賞、追悼、美術賞/視覚効果賞、短編ドキュメンタリー賞/長編ドキュメンタリー賞、作曲賞/音響賞、編集賞/撮影賞、国際長編映画賞/歌曲賞、監督賞/主演男優賞、主演女優賞/作品賞の14パート。
出典
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- ↑ “アカデミー賞視聴者数、過去4年で最低を記録”. シネマトゥデイ (2026年3月18日). 2026年3月28日閲覧。