第86回都市対抗野球大会

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第86回都市対抗野球大会(だい86かいとしたいこうやきゅうたいかい)は、2015年7月18日から29日まで東京ドームで開催された都市対抗野球大会である。

概要[編集]

  • 今回は、本来の開会日である海の日の前週の金曜日・7月17日に、プロ野球オールスターゲームの第1戦が行われたため、土曜日の開幕となり、日程調整の都合上、1回戦のうち、初日(7月18日)と6日目(7月23日)を2試合日とする処置をとった。
  • 前回大会予選ではクラブチームが企業チームに勝利を収めるケースが目立ったが、今大会予選においては一部でそのようなケースも見られる中で企業チームが比較的順当に勝ち進み、32チーム中18チームが連続出場を果たし、2年ぶりまたは3年ぶりの出場となるチームを含めると実に28チームを数え、なじみの顔ぶれがそろった。前回大会では3チームが初出場を勝ち取ったが、今大会での初出場は活動4年目の福岡市西部ガス1チームのみであった。
  • 本戦では、近年好成績を挙げていた関東勢が苦戦を強いられた。4チームが出場した東京都勢はすべて1回戦で敗退したほか、関東地区連盟所属の出場10チームが2回戦までに姿を消した。ベスト8に関東勢が1チームも残らなかったのは史上初。一方、近年低迷が続いていた近畿地区は躍進が目立った。出場5チームすべてが1回戦を突破し、うち4チームがベスト8に出そろった。快進撃を象徴するように決勝戦は大阪市日本生命と大阪市・大阪ガスの対決「大阪ダービー」となった。大阪市代表同士の決勝戦は第22回大会以来64年ぶり。決勝戦は延長戦にもつれ込み、日本生命が準々決勝以後3試合続いた延長を制して18年ぶり4度目の優勝を遂げた。
  • 橋戸賞は、3試合に救援登板して準々決勝と決勝でいずれも8イニング以上のロングリリーフに成功した藤井貴之(日本生命)が獲得した。久慈賞はチーム5試合中4試合に登板した大阪ガスのルーキー・酒居友史が獲得した。

予選[編集]

出場チーム[編集]

出場枠 都市 チーム 出場回数
推薦 大垣市 西濃運輸 2年連続34回目
北海道 札幌市 JR北海道 2年ぶり12回目
東北第1 仙台市 JR東日本東北 2年連続25回目
東北第2 石巻市 日本製紙石巻 2年ぶり3回目
北関東第1 太田市 富士重工業 2年連続26回目
北関東第2 日立市 日立製作所 2年ぶり34回目
南関東第1 狭山市 Honda 12年連続30回目
南関東第2 さいたま市 日本通運 3年ぶり40回目
東京第1 東京都 東京ガス 3年連続18回目
東京第2 東京都 明治安田生命 3年ぶり5回目
東京第3 東京都 JR東日本 6年連続18回目
東京第4 東京都 セガサミー 5年連続8回目
西関東第1 川崎市 東芝 7年連続37回目
西関東第2 横浜市 JX-ENEOS 5年連続49回目
北信越 長野市 信越硬式野球クラブ 2年ぶり21回目
東海第1 名古屋市 JR東海 5年連続27回目
出場枠 都市 チーム 出場回数
東海第2 浜松市 ヤマハ 2年ぶり38回目
東海第3 春日井市 王子 2年ぶり14回目
東海第4 四日市市 永和商事ウイング 2年連続2回目
東海第5 豊田市 トヨタ自動車 3年ぶり17回目
東海第6 名古屋市 三菱重工名古屋 3年連続24回目
近畿第1 大阪市 大阪ガス 3年連続22回目
近畿第2 大阪市 NTT西日本 2年ぶり26回目
近畿第3 神戸市 / 高砂市 三菱重工神戸・高砂 2年連続32回目
近畿第4 大阪市 日本生命 13年連続57回目
近畿第5 京都市 日本新薬 2年連続32回目
中国第1 福山市 / 倉敷市 JFE西日本 4年連続8回目
中国第2 広島市 三菱重工広島 4年ぶり15回目
四国 高松市 JR四国 5年ぶり9回目
九州第1 北九州市 JR九州 6年連続18回目
九州第2 長崎市 三菱重工長崎 6年ぶり17回目
九州第3 福岡市 西部ガス 初出場

試合[編集]

トーナメント[編集]

  1回戦 2回戦 準々決勝 準決勝 決勝
                                     
 西濃運輸 3  
 JFE西日本 1  
   西濃運輸 1  
   日本生命 6  
 西部ガス 1
 日本生命 11  
   日本生命 4  
   トヨタ自動車 2  
 トヨタ自動車 5  
 JR北海道 0  
   トヨタ自動車 6
   三菱重工神戸・高砂 2  
 三菱重工神戸・高砂 6
 JR東日本 2  
   日本生命 1  
   王子 0  
 王子 1  
 セガサミー 0  
   王子 2
   Honda 0  
 Honda 6
 三菱重工名古屋 1  
   王子 4
   日本新薬 2  
 日本製紙石巻 0  
 JX-ENEOS 2  
   JX-ENEOS 0
   日本新薬 1  
 JR九州 3
 日本新薬 4  
 日本生命 5
 大阪ガス 3
 大阪ガス 2  
 東京ガス 1  
   大阪ガス 2  
   富士重工業 0  
 日本通運 4
 富士重工業 6  
   大阪ガス 3  
   JR東日本東北 1  
 ヤマハ 3  
 三菱重工長崎 0  
   ヤマハ 1
   JR東日本東北 3  
 JR東日本東北 2
 JR東海 0  
   大阪ガス 5
   三菱重工広島 2  
 信越硬式野球クラブ 9  
 日立製作所 5  
   信越硬式野球クラブ 1
   三菱重工広島 4  
 明治安田生命 0
 三菱重工広島 4  
   三菱重工広島 2     
   NTT西日本 1       
 東芝 7  
 JR四国 2  
   東芝 1
   NTT西日本 4  
 NTT西日本 7
 永和商事ウイング 3  

1回戦[編集]

1 2 3 4 5 6 7 8 9
JFE西日本 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
西濃運輸 1 0 0 0 0 0 1 0 X 3

勝:佐伯 敗:森川

  • 第2試合(7月18日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
東京ガス 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1
大阪ガス 1 1 0 0 0 0 0 0 X 2

勝:酒居 敗:山岡

1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本通運 0 0 1 0 3 0 0 0 0 4
富士重工業 4 1 0 0 0 1 0 0 X 6

勝:角田 敗:井口

  • 第4試合(7月19日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
JR東海 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
JR東日本東北 0 0 0 0 1 0 0 1 X 2

勝:西村 敗:秋葉

  • 第5試合(7月19日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本製紙石巻 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
JX-ENEOS 0 0 0 1 0 1 0 0 X 2

勝:大城 敗:斉藤

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
三菱重工神戸・高砂 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 4 6
JR東日本 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2

勝:守安 敗:東條大 本:畑中(JR東)

  • 第7試合(7月20日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
明治安田生命 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
三菱重工広島 0 0 1 0 0 0 0 3 X 4

勝:鮫島 敗:大久保 本:実政(三菱広島)

  • 第8試合(7月20日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
王子 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
セガサミー 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:近藤 敗:森山

1 2 3 4 5 6 7 8 9
JR九州 1 0 0 0 0 0 0 0 2 3
日本新薬 0 1 0 2 1 0 0 0 X 4

勝:榎田 敗:福

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
NTT西日本 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 6 7
永和商事ウイング 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 3

勝:松田 敗:神谷 本:横田(NTT西)

  • 第11試合(7月21日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
東芝 3 1 0 2 0 0 0 1 0 7
JR四国 1 0 0 0 0 0 0 0 1 2

勝:谷岡 敗:南川 本:竹内(東芝)

  • 第12試合(7月22日) - 8回コールド
1 2 3 4 5 6 7 8
西部ガス 0 0 0 0 0 1 0 0 1
日本生命 6 0 2 0 0 0 0 3x 11

勝:佐川 敗:今村

  • 第13試合(7月22日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
JR北海道 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
トヨタ自動車 1 0 0 1 0 3 0 0 X 5

勝:佐竹 敗:戸田 本:西潟(トヨタ)

  • 第14試合(7月22日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
三菱重工名古屋 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
Honda 0 3 0 0 2 1 0 0 X 6

勝:石橋 敗:水野

1 2 3 4 5 6 7 8 9
三菱重工長崎 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
ヤマハ 0 0 0 1 0 2 0 0 X 3

勝:長谷川亮 敗:奥村 本:矢幡、佐藤(以上ヤマハ)

  • 第16試合(7月23日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
日立製作所 0 1 1 0 0 1 2 0 0 5
信越硬式野球クラブ 3 0 2 0 3 0 0 1 X 9

勝:高橋雄 敗:荻野 本:小林亮、宇野、橋本(以上信越)、岡崎(日立)

2回戦[編集]

1 2 3 4 5 6 7 8 9
西濃運輸 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
日本生命 0 0 1 0 0 4 1 0 X 6

勝:清水 敗:佐伯 本:山本真(日生)

  • 第2試合(7月24日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
三菱重工神戸・高砂 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2
トヨタ自動車 0 0 1 0 0 0 5 0 X 6

勝:佐竹 敗:守安 本:大野(三菱神戸)、瀧野、水野(以上トヨタ)

  • 第3試合(7月24日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
王子 0 0 0 0 1 0 1 0 0 2
Honda 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:近藤 敗:幸松

1 2 3 4 5 6 7 8 9
日本新薬 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1
JX-ENEOS 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

勝:榎田 敗:大城

  • 第5試合(7月25日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
王子 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
セガサミー 0 2 0 0 0 0 0 0 X 2

勝:小畑 敗:小野

  • 第6試合(7月25日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
ヤマハ 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
JR東日本東北 0 0 0 3 0 0 0 0 X 3

勝:西村 敗:ナテル 本:阿部建(JR東北)

1 2 3 4 5 6 7 8 9
三菱重工広島 0 0 0 3 0 0 0 1 0 4
信越硬式野球クラブ 0 0 0 0 0 1 0 0 0 1

勝:大下 敗:高橋雄 本:國本(三菱広島)

  • 第8試合(7月26日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
NTT西日本 0 0 0 0 0 1 3 0 0 4
東芝 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1

勝:浜崎 敗:亀川

準々決勝[編集]

  • 第1試合(7月26日) - 延長12回(※12回からタイブレーク)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
日本生命 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2 4
トヨタ自動車 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2

勝:藤井貴 敗:上杉 本:木下(トヨタ)

1 2 3 4 5 6 7 8 9
王子 0 0 0 0 3 0 0 1 0 4
日本新薬 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2

勝:永岡 敗:滝谷 本:船越(王子)

  • 第3試合(7月27日) - 延長10回
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
JR東日本東北 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1
大阪ガス 1 0 0 0 0 0 0 0 0 2x 3

勝:酒居 敗:阿部博 本:薗部(JR東北)、足立(大ガス)

  • 第4試合(7月27日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
三菱重工広島 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
NTT西日本 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1

勝:鮫島 敗:吉元

準決勝[編集]

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
王子 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日本生命 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1x 1

勝:清水 敗:近藤

  • 第2試合(7月28日)
1 2 3 4 5 6 7 8 9
大阪ガス 0 0 2 0 1 0 1 1 0 5
三菱重工広島 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2

勝:小畑 敗:大下 本:國本(三菱広島)

決勝[編集]

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
日本生命 0 0 0 0 0 0 2 1 0 0 0 0 0 2 5
大阪ガス 0 1 0 0 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 3

勝:藤井貴 敗:猿渡 本:土井(大ガス)
(日本生命は18年ぶり4回目の優勝)

表彰選手等[編集]

表彰 選手 所属チーム(補強選手の本来の所属チーム)
橋戸賞 藤井貴之(投手) 日本生命
久慈賞 酒居知史(投手) 大阪ガス
若獅子賞 酒居知史(投手) 大阪ガス
首位打者賞 上西主起(外野手)
18打数8安打 打率.444
日本生命
打撃賞 該当者なし
小野賞 近藤均(投手) 大阪ガス
大会優秀選手 投手 佐川仁崇 日本生命
清水翔太
藤井貴之
酒居知史 大阪ガス
小畑彰宏
近藤均 王子
鮫島優樹 三菱重工広島
佐竹功年 トヨタ自動車
榎田宏樹 日本新薬
西村祐太 JR東日本東北
吉元一彦 NTT西日本
捕手 古川昌平 日本生命
足立祐一 大阪ガス(パナソニック
木下拓哉 トヨタ自動車
薗部優也 JR東日本東北
一塁手 廣本拓也 日本生命
岡亮次 日本新薬
二塁手 峰下智弘 大阪ガス
永松孝太 NTT西日本
三塁手 青山祐也 王子
松永弘樹 三菱重工広島
遊撃手 山本真也 日本生命
青柳匠 大阪ガス
西川龍馬 王子
外野手 上西主起 日本生命
土井翔平 大阪ガス
物部友徳 大阪ガス(新日鐵住金広畑
実政太一 三菱重工広島
市原一樹
赤嶺慎 NTT西日本
指名打者 高橋英嗣 日本生命
藤原大輔 大阪ガス
表彰 選手 所属チーム(補強選手の本来の所属チーム)
10年連続出場 佐伯尚治(投手) 西濃運輸
大槻悦史(内野手) 日本通運
小甲和俊(外野手)
落合成紀(外野手) 日本通運(JFE東日本
片山純一(投手) JR東日本
田中篤史(投手) NTT西日本(パナソニック)
応援団コンクール 最優秀賞 NTT西日本
優秀賞 JX-ENEOS
敢闘賞 JR東日本東北

関連項目[編集]

外部リンク[編集]