第54独立機械化旅団 (ウクライナ陸軍)

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第54独立機械化旅団
創設 2014年12月1日
所属政体  ウクライナ
所属組織 ウクライナ陸軍
部隊編制単位 旅団
兵科 機械化歩兵
兵種/任務/特性 陸戦
所在地 ドネツィク州バフムート
愛称 イヴァン・マゼーパ
標語 «През шаблю маєм право»
(剣を通して私たちは権利を持っています)
上級単位 東部作戦管区
担当地域 ドネツィク州
ハルキウ州
主な戦歴 ドンバス戦争
ロシアのウクライナ侵攻
現司令官 オレクシー・マイストレンコ大佐
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第54独立機械化旅団(だい54どくりつきかいかりょだん、ウクライナ語: 54-та окрема механізована бригада)は、ウクライナ陸軍旅団東部作戦管区隷下。

概要[編集]

ドンバス戦争[編集]

2014年12月1日、ドンバス戦争の影響に伴い、第24独立機械化旅団隷下の1個機械化大隊、第30独立機械化旅団隷下の1個機械化大隊、第17独立戦車旅団隷下の1個機械化大隊を基幹に、ドネツィク州アルチェモフスク(現バフムート)で創設された[1]

2015年4月から、ドンバス戦争に投入され、東部ドネツィク州、ルハーンシク州の前線に配置された。

2015年9月、北部作戦管区隷下から第25独立自動車化歩兵大隊が配属された。

2017年1月、東部作戦管区隷下から第46独立特務大隊ドンバス・ウクライナが配属された。

2020年5月6日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領から、名誉称号「イヴァン・マゼーパ」を授与された[2]

ロシアのウクライナ侵攻[編集]

東部・アウディーイウカ戦線[編集]

2021年11月から、ドンバス戦争で東部ドネツィク州ポクロウシク地区マリンカに配備されていたため、ロシアのウクライナ侵攻はそのまま開戦した。交戦していたドネツク人民共和国に加えてロシア軍も参戦し、ウクライナ東部攻勢の最前線となった[3][4]

東部・マリウポリ戦線[編集]

2022年2月下旬、第53独立機械化旅団の援軍で東部ドネツィク州ヴォルノヴァーハに配備されたが、3月中旬にヴォルノヴァーハは陥落した[5]

2022年3月、第25独立自動車化歩兵大隊第46独立突撃大隊ドンバスが東部ドネツィク州マリウポリ地区に配備されたが、5月中旬にマリウポリは陥落した[6]

2022年7月中旬、休養のため予備軍団第71独立猟兵旅団と交代で後方に移動した[3]

2022年8月上旬、東部ドネツィク州マリンカで第2機械化大隊の団員50人が戦死し、部隊が大損害のため退却したとロシア国防省が発表した[7][8]

東部・バフムート戦線[編集]

2022年9月上旬、第46独立強襲大隊ドンバスが東部ドネツィク州バフムート地区シヴェルシクに配備された[9]

東部・リシチャンシク戦線[編集]

2022年11月、東部ルハーンシク州リシチャンシクに配置されている[10]

2022年12月6日、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領から、勇気と勇敢さに対する栄誉賞を授与された[11]

東部・スヴァトヴェ-クレミンナ戦線[編集]

2023年10月下旬、第3機械化大隊が北東部ハルキウ州クプヤンシクに配備されている[12]

編制[編集]

  • 旅団司令部(バフムート
  • 第1機械化大隊
  • 第2機械化大隊
  • 第3機械化大隊
  • 第3独立戦車大隊
  • 第25独立自動車化歩兵大隊(バフムート)
  • 第46独立強襲大隊ドンバスロゾバヤ英語版
  • 旅団砲兵群
    • 指揮情報中隊
    • 第1自走砲大隊
    • 第2自走砲大隊
    • ロケット砲大隊
    • 対戦車砲大隊
  • 対空ミサイル大隊
  • 工兵大隊
  • 整備大隊
  • 補給大隊
  • 偵察中隊
  • 狙撃中隊
  • 電子戦中隊
  • 通信中隊
  • レーダー中隊
  • 化学防護中隊
  • 衛生中隊

出典[編集]

外部リンク[編集]