第301映像写真中隊

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第301映像写真中隊(だいさんびゃくいちえいぞうしゃしんちゅうたい、JGSDF 301st Image & Photograph Company)は市ヶ谷駐屯地に駐屯する陸上自衛隊システム通信団隷下の通信科部隊である。

概要[編集]

陸上幕僚監部及び陸上総隊司令部のための映像写真の撮影、編集及び処理を任務とする、陸海空自衛隊において最大かつ唯一の映像写真専門部隊である。

沿革[編集]

第301写真中隊

  • 1954年(昭和29年)9月25日:豊島分屯地において第301写真中隊が編成完結。
  • 1957年(昭和32年)9月2日:芝浦駐屯地開設により同駐屯地に移駐。
  • 1960年(昭和35年)1月14日:市ヶ谷駐屯地に移駐、通信団新編により直轄部隊として編入。

第301映像写真中隊

  • 2000年(平成12年)3月28日:第301映像写真中隊に改編。
  • 2018年(平成30年)3月27日:防衛大臣直轄の通信団が、陸上総隊隷下に移動しシステム通信団へと改編。第301映像写真中隊の一部を朝霞駐屯地に分派。

部隊編成[編集]

  • 中隊本部 (中隊長は3等陸佐
  • 映像小隊:広報用、教育訓練用及び研究開発用等の映像の撮影、編集を主に行う。近年では、富士総合火力演習等のライブ配信用映像の撮影担当として知られている[1][2]
  • 写真小隊:広報用、業務用及び教育訓練用等の写真の撮影、処理を主に行う。大臣公式カメラマン要員を内局(防衛省・広報課報道室)に派遣している。[3]
  • 朝霞派遣隊:陸上総隊司令部のための映像写真業務を担任[4]

車両の部隊表示は、「301映写」。

主な活動状況[編集]

  • 防衛大臣年頭の辞
  • 海外高官等来省関連行事
  • 米軍との各種共同訓練
  • 研究開発ビデオ
  • 自衛隊記念日中央記念式典(観閲式
  • 自衛隊殉職隊員追悼式
  • 自衛隊高級幹部会同
  • 富士総合火力演習
  • 自衛隊音楽まつり
  • 国際緊急援助活動(常時要員指定)
  • 国際平和協力活動(常時要員指定)

脚注[編集]

  1. ^ 各方面通信群の本部中隊に編成される映像写真小隊とは映像伝送機能を保持しない点で、厳密には異なる(通信群の映像写真小隊は方面航空隊本部が所在する駐屯地に空中伝送班を分派し、方面航空隊と連携して管内の災害状況を主要司令部に配信する任務・機能を持つが、第301映像写真中隊においてはそのような任務・機能は有していない)
  2. ^ ”撮影を任務とする自衛官にズームアップ!「なぜ撮る? 何を写す?」” MAMOR, 扶桑社, 2013年9月21日
  3. ^ 撮影も食事も「迅速」に! | 永田町・霞が関のサラめし | NHK政治マガジン
  4. ^ 中央即応集団司令部付隊通信小隊の映像写真要員と当中隊の要員の一部を統合し新編