第20代総選挙 (大韓民国)

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第20代総選挙
大韓民国
2012年 ←
2016年4月13日 (2016-04-13)
→ 2020年

国会300議席
投票率 58.0%
  第1党 第2党 第3党
  Kim Jongin's press conference in 2016 (cropped to Kim).jpg Kim Moosung and Moon Jaein in 2015 (cropped to Kim, upright).jpg Ahn Cheol-Soo cropped (election infobox).jpg
党首 金鍾仁  金武星 安哲秀千正培
政党 共に民主党 セヌリ党 国民の党
党首就任 2016年1月 2014年7月 2016年2月
党首選挙区 比例代表 釜山市中・影島 ソウル市蘆原丙、光州市西乙
前回選挙 127議席 152議席 結党前
選挙前議席 102議席 146議席 20議席
獲得議席 123議席 122議席 38議席
議席増減 +21議席 -24議席 +18議席
得票数 6,069,744 7,960,272 6,355,572
得票率 25.5% 33.5% 26.7%

  第4党 第5党
  Sim Sangjung and Moon Jaein in 2015 (cropped to Sim).jpg
党首 沈相
政党 正義党 無所属
党首選挙区 京畿道高陽市徳陽甲
前回選挙 結党前 3議席
選挙前議席 5議席 17議席
獲得議席 6議席 11議席
議席増減 +1議席 -6議席
得票数 1,719,891
得票率 7.2%

2016 20대 총선 지역구 ja.svg

第20代総選挙 地域区選挙結果

=セヌリ党・=共に民主党・=国民の党
=正義党・=無所属

第20代総選挙
各種表記
ハングル 제20대 총선
漢字 第20代總選
発音 ジェイシプテ チョンソン
日本語読み: だい20だい そうせん
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第20代総選挙は、大韓民国立法府である国会を構成する議員を改選するため、2016年4月13日に行われた[1]選挙で、1948年5月の初代総選挙から数えて20回目となる。大韓民国では、選挙回数について「第○回」ではなく「第○代」と数え、名称も「総選挙」(총선거)ではなく「総選」(총선)と表記するのが一般的である。

概要[編集]

国会議員の任期4年が満了したことに伴い行われた選挙である。今回の総選挙は任期3年目となる朴槿恵大統領の政権運営に対する評価を示す選挙となった。そして与党であるセヌリ党が過半数を回復できるか否か[2]、最大野党である「共に民主党」の前身である新政治民主連合を離党した安哲秀が結成した「国民の党」が院内交渉団体の結成に必要な20議席以上を引き続き維持[3]できるかも焦点となった。選挙の結果、「与党が大勝する」という政界やメディアの当初予想を覆し、与党・セヌリ党が過半数を大きく割り込み惨敗、共に民主党や国民の党など野党が議席の3分の2を掌握する結果となり、16年ぶりに与党が議会で少数勢力に転落する「与小野大」の状況が出現した。

日程[編集]

出典:선거일정(選挙日程)、中央選挙管理委員会選挙統計システム、2016年5月11日閲覧.

基礎データ[編集]

  • 大統領 : 朴槿恵
  • 選挙事由:任期満了
  • 有権者:満19歳以上の大韓民国国民
  • 被選挙権:満25歳以上の大韓民国国民
  • 確定選挙人数:42,100,398名(国外不在者を含む)
  • 議員定数:300議席
    • 地域区:253議席
    • 比例代表:47議席
  • 投票:2票制。候補者(地域区)と政党(比例代表)へ票を投じる(記号式投票
  • 投票日 : 2016年4月13日
  • 選挙制度小選挙区比例代表並立制重複立候補は禁止。 
    • 地域区:小選挙区、最多得票を得た候補者が当選
    • 比例代表:政党に投じられた得票に比例して議席配分。阻止条項あり(得票率3%未満もしくは地域区5議席未満の政党)。
  • 比例代表の配分方法:阻止条項をクリアした政党(議席割当政党)の得票を議席割当制党の合計得票で割り、算出された商の整数部分を各議席割当政党に配分。残る議席は小数点以下の商が大きい議席割当政党の順に配分[4]。 

候補者[編集]

253の地域区には934名が、比例代表には21政党から合わせて158人が立候補した[5]。此の結果、地域区における競争率は(立候補登録を締め切った)3月25日時点で3.73倍となり、前回選挙の3.76倍を若干下回る結果となった。また政党別では、与党であるセヌリ党が248名と最多、野党は共に民主党が235名、国民の党が173名、正義党が53名、無所属は137名。各選挙区別で最も高い競争率を記録したのは10名が立候補登録したソウル市鍾路区[6]。最小はセヌリ党候補1名のみが立候補登録した慶尚南道統営・固城選挙区で小選挙区制が導入された第13代総選挙以降初めての無投票当選となった[7]。女性候補者は地域区で98名、比例代表では75名が立候補した[8]

地域区立候補者数(党派別)
記号 政党名 候補者数 備考
1 セヌリ党 248 地域区選出議員5名以上、又は前回総選挙あるいは第6回全国同時地方選挙の政党投票で3%以上の得票を得た政党には固定した記号が与えられる。
2 共に民主党 234
3 国民の党 171
4 正義党 51
5 キリスト自由党 1 両党は国会議員が1名いるため、5番を優先して割り振られた。候補者がいない場合は変動記号となる。
民主党 8
変動
記号
コリア 1
雇用福祉年金先進化連帯 2
共和党 1
労働党 9
緑色党 5
大韓民国党 1
民衆連合党 56
福祉国家党 1
真理大韓党 2
親潘統合 1
親潘統一党 2
親潘平和統一党 1
統一韓国党 1
韓国国民党 1
ハンナラ党 4
無所属 133

選挙結果[編集]

選挙の結果、与党セヌリ党(選挙時146議席)は目標に掲げていた過半数の確保に失敗、さらに122議席に大きく議席を減らし第一党の地位も失い惨敗。共に民主党(同102議席)は地盤である全羅南道全羅北道の選挙区のほとんど、光州広域市のすべての選挙区で国民の党に奪われ3議席にとどまったが、首都圏などで勝利し議会第一党となる123議席に大きく議席を増やした。国民の党(同20議席)は目標としていた20議席を大きく上回る38議席を確保しキャスティング・ボートを握ることに成功した。正義党(同5議席)は1議席増の6議席となった。無所属は、親朴槿恵系議員と対立しセヌリ党を離党したユ・スンミンなど11人が当選した。選挙前に議席を有していたキリスト教自由党(1議席)と民主党(1議席)は議席を失った。なお投票率は58.0%で前回総選挙を3.7%上回った。

投票率:58.0%(投票者数24,432,533名/選挙人数42,100,398名)
地域別投票率
ソウル  仁川  京畿  大田  忠北  忠南  光州  全北  全南  釜山  大邱  蔚山   慶北  慶南  江原  済州  世宗  在外国民
59.8%  55.6% 57.5% 58.8% 57.3% 55.5% 61.6% 62.9% 63.7%  55.4% 54.8% 59.2%  56.7% 57.0%  57.7%  57.4%  63.5% 41.1%
全国平均投票率58.0%を上回った地域については太字で強調した。
党派別議席数と得票
党派 地域区 比例代表 合計議席 議席増減[9]
得票数 得票率 議席 得票数 得票率  議席
共に民主党  8,881,369 37.0% 110 6,069,744 25.5% 13 123 △21
セヌリ党  9,200,690 38.3% 105 7,960,272 33.5% 17 122 ▼24
国民の党  3,565,451 14.9% 25 6,355,572 26.7% 13 38 △18
正義党  395,357 1.6% 2 1,719,891 7.2% 4 6 △1
キリスト教自由党 1,376 0.01% 0 626,853 2.6% 0 0 ▼1
民主党 17,034 0.1% 0 209,872 0.9% 0 0 ▼1
その他の政党 257,879 818,773 3.6% 0 0 ±0
無所属 1,683,264 7.0 11 -  11 ▼6
合計 24,002,420 253 23,760,977 47 300
第20代総選挙 党派別議席数
South Korean Legislative Election 2016.svg
=共に民主党/=セヌリ党/=国民の党/=正義党/=無所属
出典:선거통계 시스템(選挙統計システム)。地域区は”제20대 국회의원선거 정당별 득표수 현황(지역구 및 비례대표선거별)第20代国会議員選挙政党別得票数現況(地域区及び比例代表選挙別)”(中央選挙管理委員会お知らせ)
地域別選挙結果
共に民主党 セヌリ党 国民の党 正義党 無所属
合計 110 105 25 2 11
ソウル特別市 35  12 2
仁川広域市 7  4 2
京畿道 40  19 1
大田広域市 4  3
世宗特別自治市      1
忠清北道 3  5  
忠清南道 5  6  
光州広域市   8  
全羅北道 2  1 7  
全羅南道 1  1 8  
釜山広域市 5  12   1
大邱広域市  1  8   3
蔚山広域市   3   3
慶尚北道   13  
慶尚南道 3  12 1 
江原道  1  6   1
済州特別自治道  3   
出典:당선인 각종통계(当選人各種統計)選挙統計システム
地域別得票率(比例代表)
セヌリ党 国民の党 共に民主党 正義党
合計 33.50 26.74 25.54 7.23
ソウル特別市 30.82  28.83 25.93 8.50
仁川広域市 33.42  26.87 25.43 7.49
京畿道 32.28  26.96 26.83 7.78
大田広域市 30.96  27.14 28.19 7.57
世宗特別自治市  28.63  26.58 28.47 8.85 
忠清北道 38.60  21.43 27.57 5.64 
忠清南道 36.92  22.51 27.05 5.60 
光州広域市 2.86  53.34 28.59 7.32 
全羅北道 7.55  42.79 32.26 8.14 
全羅南道 5.65  47.73 30.15 5.82
釜山広域市 41.22  20.33 26.64 6.02 
大邱広域市  53.06  17.42 16.30 6.07
蔚山広域市 36.69  21.07 22.76 8.72 
慶尚北道 58.11  14.81 12.89 5.20 
慶尚南道 44.00  17.44 24.35 6.52 
江原道  43.40  19.30 23.93 5.71
済州特別自治道  34.97  22.41 29.59 7.03 
出典:개표진행상(開票進行状況)選挙統計システム

Proportional representatives of legislative election 2016 Saenuri.svg Proportional representatives of legislative election 2016 People.svg Proportional representatives of legislative election 2016 Minjoo.svg

セヌリ党、国民の党、共に民主党の広域市・道別得票率地図。色が濃いほど支持が強く、セヌリ党は慶尚道を中心とした東部、国民の党は全羅道の南西部で高い支持を得ていることを示してる。

脚注[編集]

  1. ^ 統営・固城選挙区は無投票当選のため選挙なし。
  2. ^ 朴槿恵大統領に批判的な派閥(非朴派)の代表的な人物でセヌリ党公認を得られなかったユ・スンミンが23日に離党と無所属出馬を表明した事に伴って、彼に近い議員も相次いで離党した。此の結果、セヌリ党は157議席から146議席となり、過半数147議席を下回った。“総選挙候補者登録 24日から開始”. KBSワールドラジオ. (2016年3月24日). http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_Po_detail.htm?lang=j&id=Po&No=58629&current_page=41 2016年8月13日閲覧。 
  3. ^ 国民の党は、2月2日の結成時点で国会議員17名を有し、院内交渉団体の資格を有していなかったが、共に民主党の公認を得られなかった議員4名が合流した事で3月18日に交渉団体としての登録を行なっていた。“第二野党「国民の党」 院内交渉団体に”. KBSワールドラジオ. (2016年3月19日). http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_Po_detail.htm?lang=j&id=Po&No=58567&current_page=43 2016年8月13日閲覧。 
  4. ^ 당선인 결정(当選人決定)。東亜日報第19代総選特集
  5. ^ 선거통계시스템(選挙統計システム)、2016年5月11日閲覧
  6. ^ “総選挙の競争率3.73倍 候補者登録締め切る”. KBSワールドラジオ. (2016年3月26日). http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_Po_detail.htm?lang=j&id=Po&No=58646&current_page=41 2016年8月13日閲覧。 
  7. ^ “통영시·고성군 선거구 이군현 후보 무투표 당선(トンヤン市・コソン郡選挙区のイ・グンヒョン候補、無投票)”. NEWSIS慶南. (2016年3月25日). http://www.newsis.com/ar_detail/view.html?ar_id=NISX20160325_0013982251&cID=10812&pID=10800 2016年8月13日閲覧。 
  8. ^ 후보자 각종통계(候補者各種統計)”. 中央選挙管理委員会選挙統計システム. 2016年10月16日閲覧。
  9. ^ 欠員分があるため増減数の合計は一致しない。

参考文献[編集]

関連項目[編集]