コンテンツにスキップ

第15回全国中等学校優勝野球大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第15回全国中等学校優勝野球大会
試合日程 1929年8月13日 - 8月20日
出場校 22校
参加校数 465校
優勝校 広島商山陽広島、5年ぶり2回目)
試合数 21試合
選手宣誓 黒崎数馬(慶応商工
大会本塁打 6本
 < 19281930 > 
全国高等学校野球選手権大会
テンプレートを表示

第15回全国中等学校優勝野球大会(だいじゅうごかいぜんこくちゅうとうがっこうゆうしょうやきゅうたいかい)は、1929年昭和4年)8月13日から8月20日まで兵庫県武庫郡鳴尾村(現在の西宮市)の甲子園球場で実施された全国中等学校優勝野球大会である。

概要

[編集]

今大会から初めて、選手宣誓が採り入れられ、宣誓は慶応商工(現在の慶應義塾高等学校の前身の一つ)主将の黒崎数馬が行った。当日夕刊の大阪朝日新聞や「アサヒスポーツ」(第15回全国中等学校優勝野球大会特別号)によると、当日は荒木大会委員長が訓示を行ったあと、黒崎主将が紙に書いた宣誓文「訓示の通り正々堂々と戦います」と述べている[1]

甲子園球場にアルプススタンドが新設された。

代表校

[編集]

試合結果

[編集]

1回戦

[編集]
  • 鳥取一中 12 - 0 秋田師範
  • 敦賀商 7 - 2 愛知一中
  • 市岡中 11 - 0 青島中
  • 鹿児島商 9 - 2 北海中
  • 台北一中 10 - 1 前橋商
  • 佐賀中 12 - 5 福岡中

2回戦

[編集]
  • 広島商 9 - 4 関西学院中
  • 静岡中 5 - 1 水戸中
  • 鳥取一中 2x - 1 敦賀商
  • 市岡中 14 - 4 鹿児島商
  • 海草中 10 - 1 慶応商工
  • 高松商 1 - 0 諏訪蚕糸(延長11回)
  • 台北一中 4 - 0 佐賀中
  • 平安中 3 - 0 平壌中

準々決勝

[編集]
  • 広島商 4 - 2 静岡中(延長11回)
  • 鳥取一中 1 - 0 市岡中
  • 海草中 6 - 3 高松商
  • 台北一中 5 - 4 平安中

準決勝

[編集]
  • 広島商 5 - 1 鳥取一中
  • 海草中 9 - 0 台北一中(8回表途中・降雨コールドゲーム

決勝

[編集]
8月20日
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
広島商 0 0 0 0 0 0 3 0 0 3 7 0
海草中 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 0
  1. (広):生田 - 和田
  2. (海):神前 - 山脇
  3. 審判
    [球審]天知
    [塁審]新田・横沢
広島商
打順守備選手
1[中]原勝
2[右]田中工
3[一]太田稔
4[遊]灰山元治
5[三]杉田栄
6[捕]和田準
7[投]生田規之
8[二]保田直次郎
9[左]久森忠男
海草中
打順守備選手
1[左]大亦三郎
2[一]鈴木美晴
3[三]浜野春夫
4[二]荒川進一郎
5[中]松本種楠
6[捕]山脇正勝
7[右]打谷安一
打右西山徳郎
8[遊]大塚実
9[投]神前三郎

大会本塁打

[編集]
1回戦
  • 第1号:竹谷勝義(鳥取一中)
  • 第2号:千谷七郎(鳥取一中)
  • 第3号:勝部尚文(市岡中)
  • 第4号:岡本矩雄(市岡中)
  • 第5号:石田政良(鹿児島商)
2回戦
  • 第6号:蜂須賀泰造(台北一中)

その他の主な出場選手

[編集]


脚注

[編集]
  1. ^ 「野球の国から」高校野球編 シリーズⅣ ヒストリー『選手宣誓』① - 日刊スポーツ大阪本社版2018年4月11日付5面

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]