笙ヶ岳

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笙ヶ岳
Syougatake 2008 11 12.jpg
小倉山から望む紅葉の笙ヶ岳
標高 908.30 m
所在地 日本岐阜県大垣市
位置 北緯35度17分01.1027秒
東経136度30分40.3453秒
山系 養老山地
種類 堆積岩(石灰岩
Project.svg プロジェクト 山
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笙ヶ岳(しょうがたけ)は、岐阜県大垣市(旧養老郡上石津町)にある、養老山地最高峰標高908.3m。山頂には四等三角点[1]が設置されており、一帯は揖斐関ヶ原養老国定公園に指定されている。

概要[編集]

山頂部には、ミズナラブナなどの広葉樹林が広がっている。北側の斜面は、一之瀬林道などの敷設に伴い、自然林が伐採され、などの針葉樹の植林地となっている。山頂からは北側の展望が開け、美濃の市街地(大垣市岐阜市)や白山が、裏山と表山の奥に見渡せる。山頂の東側にある小ピークからは、西側の展望も開け、琵琶湖北部そして間近に伊吹山を望むことができる。

地質[編集]

養老山地は、石灰岩質の山であり、南部の石津御嶽の北側などの場所では、石灰岩の採掘が行われている。周辺の山の藤原岳伊吹山でも、盛んにセメント材料となる石灰岩が採掘されている。

気候[編集]

笙ヶ岳は、養老山地の北端に近い位置にあり、気象観測点のある関ヶ原に近い。このため、特に冬は、太平洋側の気候というよりは、日本海側に近い気候となっている。年によっては、山頂部で1mを越える積雪量となることもある[2]

登山[編集]

登山コース[編集]

養老公園からのコース[編集]

養老の滝の上の駐車場入口の脇の林道ゲートが登山道の入口で、この林道に沿って登っていく。 この養老の滝の下流には、日本の名水百選に指定されている菊水泉がある。 標高610m辺りまで登っていくと、旧道(もみじ峠への近道)への入口分岐がある。 林道を直進した場合は、林道終点のアゼビ平で養老山頂遊歩道に合流する。2つのコースはもみじ峠で合流する。 もみじ峠から一旦下ると休憩用のベンチがあり、さらにその先で、大洞谷からの登山道に合流する。大洞谷を上流に向かってしばらく進むと、大洞谷源流部の渡渉点がある。

このあと、笙ヶ岳の南側を回り込むように進んでいけば、東西2つのピークをもつ鞍部に到着する。その途中には、岩を積み上げた炭焼き窯の跡がある。鞍部から西に少し登れば、三角点のある笙ヶ岳頂上へ到着する。大多数のハイカーが、この養老公園からのルートを利用している。

一等三角点のある養老山へも足を運ぶ例がある。もみじ峠と養老山の途中にある小倉山の頂上園地の東屋からは、笙ヶ岳鈴鹿山脈霊仙山などを望むことができる。11月の初旬頃には、笙ヶ岳の山腹は広葉樹林が鮮やかに紅葉する。 春先には、笙ヶ岳の山頂付近では、スミレカタクリイワカガミなどの花々が見られる。このコースは、初級から中級者向き。

大洞谷林道コース[編集]

西側の国道365号の旧上石津町役場のすぐ北側から、大洞谷林道へ入る。途中に林道のゲートがあり、一般車両は進入できない。林道終点である標高540mの地点が、登山道入り口である。 何度かの大洞谷の渡渉を繰り返すと、東側から来た養老公園側からの登山道に合流する。以後は養老公園コースと同様。このコースは中級者向き。 また大洞谷林道の途中から、笙ヶ岳の南側の斜面をトラバースするバリエーションルートも存在している。[3]

一之瀬林道コース[編集]

大洞林道のさらに北側の一之瀬から一之瀬林道を進む。林道終点(標高815m)からは、南南西に向かって踏み跡の少ない稜線を進む。稜線に西側が、針葉樹の植林地となっている。 最初のピークは、標高約890mの笙ヶ岳の東側の小ピーク。西側へ一旦下ると、大洞谷からの登山道と合流する鞍部がある。 さらに鞍部から西に少し登れば、三角点のある笙ヶ岳頂上へ到着する。このコースは上級者向き。

表山-裏山コース[編集]

表山(標高838.5mの三角点がある山)の東尾根を、養老公園側から取付く。[4] 表山から一旦西に向かって下り、標高870mの裏山まで登り返す。この表山〜裏山間は、クマザサなどの笹やぶに覆われ、ルートの見極めが難しい。

この裏山の頂上は、周囲に高い木がないため、360度の展望が得られる。裏山の頂上から南南西に進むと一之瀬林道コースの終点に合流して以後は一之瀬林道コースと同様。このコースは上級者向きで、最も難易度が高い。

登山道の動植物[編集]

山腹では、ニホンジカニホンザルノウサギなどの動物が生息している。

ニホンジカ ノウサギ ミズナラ カタクリ シハイスミレ アセビ
Cervus nippon Nagoya castle 2010-10-3.JPG Rabbit Syogatake 2008-4-12.JPG Quercus crispula 2002-10-11.jpg Erythronium japonicum Katakuri in Kyoudatake okuetsu 2002-5-22.jpg Viola violacea Shihaisumire in Hatobukiyama 2008-4-9.JPG Pieris japonica2.jpg

地理[編集]

周辺の山[編集]

山容 名称 標高
m
三角点 笙ヶ岳との
距離(km
備考
Ibukiyama from third point 2008-1-6.JPG 伊吹山 1,377.31  一等  17.7 日本百名山
View from syougatake 2010 02 21.jpg 表山  838.53  三等  1.3
Syougatake 2008 11 12.jpg 笙ヶ岳  908.30[5]  四等  0 養老山地の最高峰
Ogurayama top 2010-2-21.jpg 小倉山  841  2.1 山上園地
東屋やベンチなど
Yorosan from the foot in mountain 2008 04 20.jpg 養老山  859.31  一等  2.5
Ryozensan 2008-12-8.jpg 霊仙山 1,083.45  二等  12.4 カルスト台地
Oikedake from East 2009-2-15.jpg 御池岳 1,247  14.6 鈴鹿山脈最高峰
カルスト台地
Hujiwaradake from ninose 2 2010 5 15.jpg 藤原岳 1,044  二等  14.8 (標高未確定)
Tadosan from river Ibi 2010-5-1.JPG 多度山  402.74  二等  18.7 山頂に園地

源流の河川[編集]

交通・アクセス[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 国土地理院)点名:笙ヶ岳、所在地:岐阜県大垣市大字一之瀬字奥山2284-1
  2. ^ 平成18年豪雪の冬には多くの積雪があった。
  3. ^ 『名古屋から行く 隠れた名山64』七賢出版、ISBN 4-88304-249-9、P122
  4. ^ 『こんなに楽しい 岐阜の山旅100コース 美濃(上)』風媒社、ISBN 4-8331-0114-9、P21
  5. ^ 基準点成果等閲覧サービス(国土地理院)

参考文献[編集]

関連項目[編集]