立川陸軍航空整備学校

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立川陸軍航空整備学校(たちかわりくぐんこうくうせいびがっこう)とは、東京府立川市に設立された大日本帝国陸軍の教育機関(軍学校)のひとつである。

概要[編集]

1943年8月、昭和18年3月27日軍令陸第10号により陸軍立川飛行場(現:立川飛行場)に陸軍航空総監部隷下の立川陸軍航空整備学校が設置された。

本校の目的は、学生に火器の装備を含む航空兵器の整備・補給に関する教育、整備補給に関する調査・研究、整備用兵器・資材の研究試験などである。将校学生は年一回、下士官学生は年二回の入校であった。

戦局の悪化に伴い、1944年6月、立川教導航空整備師団に改編された。

沿革[編集]

  • 1943年(昭和18年)8月1日 - 立川陸軍航空整備学校を設置。
  • 1944年(昭和19年)6月20日 - 立川教導航空整備師団に改編。

教育課程[編集]

甲種学生

  • 対象 航空関係兵科少佐大尉航技少佐・大尉。
  • 修得内容 航空兵器の整備補給に関する技能・知識。

乙種学生

丙種学生

  • 対象 陸軍航空士官学校学生の課程を卒業した尉官。
  • 修得内容 航空兵器の整備に必要な技能・知識。

航技学生

  • 対象 航技尉官
  • 修得内容 航空兵器の整備に必要な技能・知識。

特殊学生

  • 対象 航空関係尉官
  • 修得内容 機関・電機・計器・火器の修理、工作等に必要な技能・知識。

武装学生

  • 対象 航空関係兵科尉官
  • 修得内容 飛行機の武装に必要な技能・知識。

下士官学生

  • 対象 航空関係下士官
  • 修得内容 航空兵器の整備、飛行機の武装に必要な技能・知識。

歴代校長[編集]

参考文献[編集]

  • 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
  • 外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
  • 原剛・安岡昭男編『日本陸海軍事典コンパクト版(上)』新人物往来社、2003年。

関連項目[編集]