立山カルデラ砂防博物館

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Japanese Map symbol (Museum) w.svg 立山カルデラ砂防博物館
Tateyama Caldera Sabo Museum
080503 Tateyama Caldera Sabo Museum Tatetana Japan10s.jpg
立山カルデラ砂防博物館の位置(富山県内)
立山カルデラ砂防博物館
富山県内の位置
施設情報
正式名称 富山県 立山カルデラ砂防博物館
愛称 山と川と人のミュージアム
前身 砂防資料館 カルデラ
専門分野 自然・土木
館長 本田孝夫
管理運営 富山県国土交通省
延床面積 3,159m2[1]
開館 1998年平成10年)6月30日
所在地 930-1405
富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂68(千寿ケ原
位置 北緯36度34分56.2秒 東経137度26分45.1秒 / 北緯36.582278度 東経137.445861度 / 36.582278; 137.445861座標: 北緯36度34分56.2秒 東経137度26分45.1秒 / 北緯36.582278度 東経137.445861度 / 36.582278; 137.445861
公式サイト 富山県 立山カルデラ砂防博物館ホームページ
プロジェクト:GLAM

富山県 立山カルデラ砂防博物館(とやまけんたてやまカルデラさぼうはくぶつかん、Tateyama Caldera Sabo Museum)は、富山県中新川郡立山町芦峅寺にある、立山カルデラの歴史や自然と、立山砂防常願寺川について紹介する公立博物館日本博物館協会、全国科学博物館協議会、富山県博物館協会会員。

概要[編集]

現博物館の前身として1985年昭和60年)6月1日に建設省北陸地方建設局立山砂防工事事務所(現 国土交通省北陸地方整備局立山砂防事務所)内に、砂防資料館「カルデラ」として開設されたことが始まりで[2]、その後立山砂防事務所の建て替えに伴い計画され、1992年平成4年)末には、国側との調整で立山砂防事務所隣接地の千寿ケ原国有地であり、立山黒部アルペンルートの玄関口である富山地方鉄道立山駅より、徒歩約1分の場所に建設することがほぼ決まった[3]

1995年(平成7年)1月末には開設準備委員会を設置[4]1996年(平成8年)4月に着工し、1998年(平成10年)3月に完成、同年6月30日に開館した[1][5]

博物館は、3階建ての県棟(立山カルデラ展示室等)と、2階建ての国土交通省(旧 建設省)棟の鉄骨コンクリート造り2棟からなり[1][4]、建築面積は1,984m2、建設費は約41億1千万円で、富山県が約26億3千万円、国が約14億8千万円を負担している[1]。国土交通省棟の1階と2階の一部は、国土交通省立山砂防防災情報センターで、2階がSABO展示室となっており、県棟とは2階の渡り廊下で繋ぎ、博物館と一体で運営している[4]

また、隣接する砂防事務所内には、砂防工事現場に向かう立山砂防事務所管轄の立山砂防工事専用軌道(立山砂防軌道・立山砂防トロッコ)基地がある。

館内は、1858年4月9日安政5年2月26日)の飛越地震により発生した、立山連峰鳶山山体崩壊鳶山崩れ・大鳶崩れ)が起こり、その後、カルデラ内の土砂が河道閉塞を起こしのちに何度も決壊し常願寺川を土石流となって下り、下流の富山平野の村々に多大な損害を与えた歴史の紹介と、その後カルデラ内に残った大量の土砂(推定崩壊土砂量は全量で4.1億m3、21世紀初頭の時点で約2億m3)から下流の町々を守るため、その後100年以上もの長い期間に渡り現在も続く、砂防と河川改修工事の歴史、立山カルデラ内の自然などを紹介している。

立山カルデラ砂防体験学習会[編集]

通常工事関係者以外入れない、立山カルデラ砂防工事の様子を見学できる体験学習会を7月〜9月を中心に開催している(有料)。いくつかのコースがあるが、トロッコのコースでは、立山砂防工事専用軌道トロッコ列車)に乗車できる。応募が定員オーバの場合は抽選となる。

施設[編集]

立山カルデラ展示室

施設内は有料ゾーンと無料ゾーンがある。

1階[編集]

  • 大型映像ホール(有料) : 320インチ3Dハイビジョン映像にて、常願寺川や立山カルデラの歴史・自然などを約20分に渡り紹介(約120人収容)。
  • 立山紹介コーナー(無料) : 立山黒部アルペンルートの玄関口であるため、立山登山に関する情報を発信している。
  • 企画展示室(無料) : 企画展や特別展・写真展などを開催している。
  • 受付・事務室など

2階[編集]

立山カルデラ展示室(有料)とSABO展示室(無料)で、大きな4つのテーマに分けて展示がおこなわれている。

  • 立山カルデラ展示室(有料)
    • 崩れる : 立山カルデラの地質(岩石)の紹介、直径13mの立山カルデラ全景大型ジオラマ、そこに暮らす動植物などの紹介。カルデラ内で発掘された、たいへん珍しく貴重な玉滴石(ぎょくてきせき、hyalite)の展示など。
    • 流れる : 立山の雪と水についての展示。土石流で常願寺川川岸に流れ着いた大転石といわれる石の中でも「十万貫石」とわれる巨石の模型展示。安政の大地震を紙芝居風にアニメーションで紹介。土石流・土砂崩れ、雪崩の違い、扇状地のできかたを実験体験出来るラボコーナーなど。
    • 防ぐ : 明治時代に常願寺川の改修工事に関わった、オランダ人技師のヨハニス・デ・レーケの紹介。カルデラ内にかつてあった立山温泉の紹介。立山登山の山岳ガイドの紹介など。
  • SABO展示室(無料)
    • 防ぐ・創る : 全国で起きている土砂災害の実情、土砂災害の種類や起こる仕組みなどの紹介。立山砂防の実物トロッコ機関車展示とそれに繋がる模型トロッコ列車での立山砂防工事専用軌道(立山砂防軌道)の紹介や、立山砂防の歴史と工事の紹介。国の重要文化財白岩砂防堰堤の紹介とジオラマの展示、機関車前面展望映像による疑似トロッコツアー。常願寺川流域の大型地形ジオラマ、砂防映像ライブラリーなど。
  • 砂防図書コーナー(無料)
  • 立山砂防総合情報センター(観覧者入室不可)
3階
  • 図書室(無料)

施設情報[編集]

  • 開館時間 : 9時30分 - 17時 (入館は16時30分まで)
  • 休館日 : 毎週月曜日(祝日の場合は開館)、祝日の翌日(土・日曜日の場合は開館)、年末年始 (12月28日〜1月4日)
    • その他臨時休館あり
  • 観覧料

アクセス[編集]

周辺の施設[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 『迫力映像で砂防事業紹介 立山カルデラ博物館 30日開館で内見会』北日本新聞 1998年(平成10年)6月25日朝刊26面
  2. ^ 『今年も県民に開放 立山砂防軌道、来月から』北日本新聞 1985年(昭和60年)5月11日朝刊3面
  3. ^ 『千寿ケ原の国有地に建設 県の立山カルデラ砂防博物館 映像で疑似体験 構想案策定へ』北日本新聞 1993年(平成5年)1月3日朝刊1面
  4. ^ a b c 『立山カルデラ砂防博物館 屋内は2棟連結で 開設準備委が初会合』北日本新聞 1995年(平成7年)2月1日朝刊5面
  5. ^ 『砂防の歴史 映像で紹介 立山カルデラ砂防博物館開館 千寿ケ原「大自然の営みも」』北日本新聞 1998年(平成10年)7月1日朝刊28面

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 『富山県 立山カルデラ砂防博物館 館内ご案内(INFORMATION)リーフレットパンフレット)』(富山県 立山カルデラ砂防博物館)2016年(平成28年)10月発行
  • 『ようこそ立山カルデラ砂防博物館へリーフレット』富山県 立山カルデラ砂防博物館発行
  • 『地質ニュース616号 58頁〜63頁』2005年(平成17年)12月

外部リンク[編集]