突風
表示

突風(とっぷう、英: blast, gust)は、瞬時に吹く強風[1][2][3]。積乱雲などに伴って発生する[4][5]。
メカニズム
[編集]概要
[編集]風というものは、地形や建物、大気の状態など色々なものの影響を受けるため、方向と強さ(速さ)が常に変わり続けている。変わり続けている中で、特に瞬間的に強さが増したときに突風となり、被害をもたらすことがある[6]。
建物の間、谷の間、山の頂上など、起伏や障害物の多い場所では、様々な方向から風が集まって強い風が吹く場所ができる。こういった場所では、広域的には弱い風のときでも風が強かったり、広域的にも風が強いときにはもっと激しい風が吹いたりすることがあり、突風が吹きやすい[7][8]。
条件
[編集]突風が起こりやすい気象条件として、熱帯低気圧(台風)や勢力が強い温帯低気圧が接近しているとき、寒冷前線が接近しているとき、発達した積乱雲(メソサイクロンを伴うもの)が接近しているとき、周辺の傾圧が高まっているとき(天気図で等圧線の間隔が狭くなっているとき)などが挙げられる[9][10][11]。
高度が高いほど風は強いため、航空機などは地上に比べて突風に遭遇しやすい。
突風は規模が非常に狭いため、集中豪雨と同様に局地現象に分類される[5]。
最大瞬間風速
[編集]突風を数値で表すのに最も適しているのが、最大瞬間風速である。
日本では、気象庁は0.25秒間隔の風速(瞬間風速)から算出している。
世界気象機関は0.25秒間隔の風速の12個移動平均(3秒間平均)とすることを推奨しており、気象庁でもこのように変更する予定[12]。
航空気象通報式においては、平均風速を10kt(約5m/s)以上上回る最大瞬間風速をGUST(ガスト)として通報している[13]。
種類
[編集]大気の不安定によるもの(擾乱性のもの)
[編集]傾圧、傾温によるもの
[編集]颪 ()(突風性のものに限る) - 山から吹き降ろす強風。地域によりさまざまな名称がある。- 季節性の強風(突風性のものに限る) - 季節性の気圧配置の偏りによる強風。地域によりさまざまな名称がある。春一番、木枯らし、チヌーク、ボーラ、ミストラルなど[18][19]。
地形によるもの(突風性のものに限る)
[編集]脚注
[編集]- ^ 「愛知・豊橋で突風、94棟の屋根に被害…2人負傷」『読売新聞』読売新聞社、2004年9月30日。オリジナルの2004年10月11日時点におけるアーカイブ。2025年9月24日閲覧。
- ^ 「運動場でテント飛ばされ、3人重軽傷 突風か 福岡」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年4月17日。オリジナルの2006年4月17日時点におけるアーカイブ。2025年9月24日閲覧。
- ^ “日本版改良藤田スケールにおける階級と風速の関係” (PDF). 気象庁. 2025年9月24日閲覧。
- ^ “平成20年7月25日に群馬県みどり市、桐生市で発生した突風について” (PDF). 前橋地方気象台 (2008年8月14日). 2008年8月14日閲覧。
- ^ a b c d e “竜巻などの激しい突風に関する気象情報の利活用について” (PDF). 気象庁 (2010年3月30日). 2025年9月24日閲覧。
- ^ 「突風、テント吹き飛び1人死亡9人けが 福井のイベント」『朝日新聞』朝日新聞社、2008年7月27日。オリジナルの2008年7月29日時点におけるアーカイブ。2025年4月6日閲覧。
- ^ 「竜巻:家屋倒壊、20人以上負傷 愛知県美浜町」『毎日新聞』毎日新聞社、2000年9月11日。オリジナルの2001年4月18日時点におけるアーカイブ。2025年9月24日閲覧。
- ^ 「突風は竜巻の可能性 宮崎で多発、直線の海岸線が関係か」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年9月18日。オリジナルの2008年4月22日時点におけるアーカイブ。2025年9月3日閲覧。
- ^ 「台風18号:死者26人 不明2人 315人が重軽傷」『毎日新聞』毎日新聞社、1999年9月25日。オリジナルの2001年2月23日時点におけるアーカイブ。2025年4月19日閲覧。
- ^ 「群馬で竜巻か 突風やヒョウで建物被害」『朝日新聞』朝日新聞社、2008年7月26日。オリジナルの2008年7月31日時点におけるアーカイブ。2025年4月6日閲覧。
- ^ 「突風、300キロ重り吹き飛ぶ テント倒壊10人死傷 福井・敦賀」『東京新聞』中日新聞東京本社、2008年7月28日。オリジナルの2008年7月31日時点におけるアーカイブ。2025年4月6日閲覧。
- ^ “気象庁における瞬間風速の観測方法の変更について”. 気象庁 (2007年10月26日). 2007年10月26日閲覧。
- ^ “飛行場実況気象通報式(METAR、SPECI)の解説”. 中部航空地方気象台. 2025年9月24日閲覧。
- ^ 「「突風で脱線」強まる 山形の事故 線路大きな損壊なし」『中日新聞』中日新聞社、2005年12月27日。オリジナルの2005年12月28日時点におけるアーカイブ。2025年6月5日閲覧。
- ^ 「乱気流で客室乗務員4人重軽傷、成田に緊急着陸」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年11月20日。オリジナルの2006年11月26日時点におけるアーカイブ。2025年9月24日閲覧。
- ^ 「UA機乱気流事故:日本人乗客1人が死亡 102人が重軽傷」『毎日新聞』毎日新聞社、1997年12月29日。オリジナルの2001年1月21日時点におけるアーカイブ。2025年5月8日閲覧。
- ^ 「竜巻被害:漁港近くで出漁準備中の1人死亡--長崎・壱岐など」『毎日新聞』毎日新聞社、1997年10月14日。オリジナルの1999年11月10日時点におけるアーカイブ。2025年9月24日閲覧。
- ^ 「春一番:九州南部に4年ぶりに、鹿児島地方気象台発表」『毎日新聞』毎日新聞社、2000年3月16日。オリジナルの2001年1月24日時点におけるアーカイブ。2025年9月24日閲覧。
- ^ 「東京で木枯らし1号、昨年より4日早く」『読売新聞』読売新聞社、2004年11月13日。オリジナルの2004年11月22日時点におけるアーカイブ。2025年9月24日閲覧。