空間主義

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空間主義(くうかんしゅぎ、: Spatialism)は、イタリアの芸術家・ルーチョ・フォンタナによって、1947年からミラノを中心に展開された芸術運動である。イタリア語では「スパツィアリスモ(: Spazialismo)」と呼ぶ[1]

概要[編集]

この運動は、「絵画」「彫刻」「音楽」といった従来の形式の芸術を超え、20世紀の工業生産の技術を芸術に導入し、空間を主題にした新たな四次元世界の芸術を提唱したものである[1]。フォンタナは1946年に、ブエノスアイレスで『白の宣言』を発表したと言われる。(ただし、この宣言は、フォンタナの周辺のアルゼンチンの若者たちが発表したものであって、フォンタナ自身は関与していないとの説もある。)この宣言は後に空間主義の思想の元となる重要なマニフェストであった。1947年にフォンタナはミラノに戻り、『空間主義の第一宣言』を発表。この際に初めて、「空間主義」という言葉が使用された。彼はこの思想において、色や音、空間や動き、時間などを新しいタイプの芸術に壮大に統合することを意図していた[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b c 谷藤 2016

参考文献[編集]

  • 谷藤史彦「ルチオ・フォンタナとイタリア20世紀美術―伝統性と革新性をめぐって」2016年