空前絶後

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空前絶後(くうぜんぜつご)は、「それまでには例がなく、その後も例を見ない」という意味の故事成語。現代的には「未だかつてなく、今後もまずありえない」という意味で使われることが多い。

「空前絶後」の「空前」は「前にむなしく」でその前には例がないという意味、「絶後」は「後は絶えて」でその後も例を見ないという意味である(「絶対に後がない」という意味ではない)。ただし現代の日本ではこの成句を、「未曾有」「破天荒解」「前代未聞」などといった成語が表す「いまだかつてない」という意味をさらに強調して表現する際に使われることが多い。

たとえば、刑事裁判で検察が「被告の犯行は空前絶後の凶悪なものであり…」と言ったとすれば、それは正しくはない。この被告の犯行を上回る凶悪なものが将来現れる可能性があるからである。 用いても無難な例は「武則天は中国史上空前絶後の女帝である」や「オーウェン・クインはニューヨークのワールドトレードセンター屋上からパラシュートで飛び降り生還した空前絶後の人物である」などといった具合になる。

出典[編集]

北宋末に徽宗が自ら蒐集した膨大な絵画を鑑定して整理のうえ内府に収蔵した際に編まれた著録『宣和画譜』(せんながふ、宣和2年(1120年)序)に、徽宗が代の画家の呉道子の絵画について言及したくだりで、「東晋顧愷之の絵画はそれ以前には比べ得るものがなく、南朝梁張僧繇の絵はそれ以後に比べ得るものがないというが、さて呉道子というはその二人の画才を兼ね備えたほど偉大な画家だ」と評した故事に基づく(宣和画譜巻二「顧冠于前,張絶于後,而道子乃兼有之」)。

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参考文献[編集]