秋篠宮
秋篠宮家 | |
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家祖 |
文仁親王 (第125代天皇明仁〈上皇〉第2皇男子・ 第126代天皇徳仁弟) |
種別 | 皇族(直宮家) |
出身地 |
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主な根拠地 |
東京都港区元赤坂・赤坂御用地内 秋篠宮邸 |
著名な人物 |
秋篠宮文仁親王(皇嗣) 文仁親王妃紀子(皇嗣妃) 佳子内親王(第2女子) 悠仁親王(第1男子) 小室眞子(眞子内親王・第1女子) |
凡例 / Category:日本の氏族 |
皇室 |
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ここでは文仁親王の宮家である秋篠宮家についても解説する。秋篠宮家は直宮家、筆頭宮家である。2019年(令和元年)5月1日以降、当主の文仁親王は皇位継承順位第1位の皇嗣である(皇太子と同等の待遇)[注釈 1]。
概要[編集]

1990年(平成2年)6月29日、礼宮文仁親王と川嶋紀子との結婚を機に創設された。
宮号は、和歌の歌枕として有名な奈良市の「秋篠(あきしの)」に由来する。
なお宮号の候補には、常陸宮の宮号の由来のように、かつての親王任国である関東の令制国名(上総国、上野国)を由来とした“上総宮(かずさのみや)”、“上野宮(こうずけのみや)”などが挙がっていたともいわれている。
宮号に「秋篠」が選ばれたことで、同地が話題となった。特に、「秋篠寺の技芸天像が、文仁親王妃紀子に似ている」とも言われた[1]。
平成時代(第125代天皇明仁在位中:1989年1月7日 - 2019年4月30日)に創設された唯一の宮家であり、2021年(令和3年)現在も、最後に創設された宮家である。また、現存する宮家の中で皇位継承権を有する男子(親王・王[注釈 2])を2名以上有する唯一の宮家であり、平成生まれの皇位継承権を有する男子を有する唯一の宮家である[注釈 3]。
2021年(令和3年)10月26日、眞子内親王が結婚し、皇籍を離脱した。
2022年5月小学館から『秋篠宮』(江森啓治著)というタイトルのインタビューに基づくノンフィクション書籍が刊行された。
2022年7月宮内庁御用掛に元警察官僚の吉田尚正が着任した。吉田は着任にあたっては山積する皇嗣家の問題に対処するために他の社外取締役などを全て辞して、専任で就任している[2]。
構成[編集]

名及び身位 | 性別 | 生年月日 | 現年齢 | 続柄 | 皇位継承順位 |
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秋篠宮 |
男性 | 1965年(昭和40年) 11月30日 |
57歳 | 上皇明仁第二皇男子(2男1女のうち第2子) | 皇位継承順位1位 |
文仁親王妃 |
女性 | 1966年(昭和41年) 9月11日 |
57歳 | 川嶋辰彦と和代夫妻の長女 | |
女性 | 1994年(平成 6年) 12月29日 |
28歳 | 文仁親王第二女子(第2子) | ||
男性 | 2006年(平成18年) 9月 6日 |
17歳 | 文仁親王第一男子(第3子) | 皇位継承順位2位 |
離脱[編集]
名及び身位 | 性別 | 生年月日 | 現年齢 | 続柄 | 概要 |
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女性 | 1991年(平成 3年) 10月23日 |
31歳 | 文仁親王第一女子(第1子) | 2021年(令和3年)10月26日、婚姻により皇籍離脱 |
系図[編集]
第125代天皇 明仁(上皇) | |||||||||||||||||||||||
第126代天皇(今上天皇) 徳仁 | [秋篠宮] 皇嗣 文仁親王 | 皇嗣 文仁親王妃紀子 | |||||||||||||||||||||
小室眞子 | 佳子内親王 | 悠仁親王 | |||||||||||||||||||||
明治天皇以降[編集]
122 明治天皇 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
123 大正天皇 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
124 昭和天皇 | 秩父宮雍仁親王 | 高松宮宣仁親王 | 三笠宮崇仁親王 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
125 上皇 | 常陸宮正仁親王 | 寬仁親王 | 桂宮宜仁親王 | 高円宮憲仁親王 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
126 今の天皇 | 秋篠宮文仁親王 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
悠仁親王 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
侍従・女官[編集]
職員の総勢は、20名ほどである[3]。
2019年(令和元年)5月1日に徳仁が即位(践祚)したことに伴って皇太子が不在となったため、当主・文仁親王が皇嗣(皇位継承順位第1位)となったことから、不要となった東宮職の代替機関として秋篠宮には「皇嗣職」が設置された。
- 宮務官
- 読み:きゅうむかん
- 1名。旧称は家令。宮家とその当主の側近奉仕のことを総括・掌理する。
富士亮[注釈 4]、山口弘康、徳丸久衛、中島慶二、小原邦彦、坪倉昭
- 侍女長
- 読み:じじょちょう
- 1名。妃の側近奉仕のことを総括・掌理する。侍女長補を監督する。
笠松祐子、犬伏紗知子、飯島蘭子、大内映子、池上礼子、山崎敦子
- 侍女長補
- 読み:じじょちょうほ
- 妃の側近奉仕のことを分掌する。侍女長を補佐する。
- 事務官
- 読み:じむかん
- 8名程。
- 運転技官
- 読み:うんてんぎかん
- 専任の運転手。定員は5名程。
- 調理技官
- 読み:ちょうりぎかん
- 専任の調理師。宮内庁大膳課から配属される。
宮田拓矢[注釈 5]
- 臨時職員
- 読み:りんじしょくいん
- 3名程。他部署との併在辞令を受けた職員。
谷みどり
秋篠宮邸[編集]
2019年から公費である宮廷費より賄われ、総工費約33億円の増築工事(延べ床面積約5,500㎡)が行われ、その間、秋篠宮ご一家は赤坂御用地内に約9億8千万円かけて新設された「御仮寓所(延べ床面積約1,378㎡)に滞在。尚、工事が完了した秋篠宮邸に暮らし始めるのは2022年3月頃となる予定[4][5][6][7]。
注釈[編集]
- ^ 皇嗣である文仁親王は、 皇室典範特例法第5条の規定により皇太子と同等の地位として扱われるため、皇室典範第11条第2項の規定により皇族の身分を離れることができない。
- ^ 現行の皇室典範下で、王は1人も出生していない。
- ^ そのため、平成以降で皇位継承順位1位と2位の皇族が両者共に海外を訪問することになった初の事例である2019年(令和元年)8月のブータンへの訪問時は、皇位継承への影響を考慮して、文仁親王と悠仁親王が別々の便で移動する対応がとられた。“秋篠宮ご夫妻と悠仁さま ブータンへご出発”. 産経新聞. (2019年8月16日) 2019年9月16日閲覧。
- ^ 初代宮務官。元・東宮侍従
- ^ 帝国ホテル副料理長
出典[編集]
- ^ 礼宮さまの宮号となった奈良県「秋篠」、大和路新たなフィーバー? - 読売新聞[リンク切れ]
- ^ 「宮内庁では「小室騒動はもうこりごり…」の声も 御用掛着任の元警視総監は秋篠宮家を救えるか」『NEWSポストセブン』2022-8-25
- ^ 週刊文春(文藝春秋)2015年7月9日号
- ^ 眞子さま結婚のウラで進む秋篠宮家「33億円新居」への引っ越し | 女性自身
- ^ 大嘗祭に“身の丈”ご発言の「秋篠宮さま」を訝る声 お住まいの増改築に33億円 | デイリー新潮
- ^ 秋篠宮ご一家仮住まい「御仮寓所」公開 10日引っ越し:朝日新聞デジタル
- ^ (2ページ目)お代替わりと秋篠宮家の未来――33億円「宮邸大規模改修」と、職員51人「皇嗣職の新設」 | 文春オンライン