秋月電子通商

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株式会社秋月電子通商
Akizuki Denshi Tsusho Co., Ltd.
Akiduki Denshi Akihabara Tokyo 2013 01.jpg
秋葉原本店
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
101-0021
東京都世田谷区瀬田五丁目35番6号
設立 1978年6月30日
業種 小売業
法人番号 8010901000370
事業内容 電子部品および制御コンピュータ応用機器製品の販売、電子工作キットの製造販売など。
代表者 辻本信昭(取締役社長
資本金 1000万円
売上高 約26億円(2010年2月現在)[1]
従業員数 150人(正社員:20人)[2]
外部リンク http://akizukidenshi.com/
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株式会社秋月電子通商(あきづきでんしつうしょう)は、電子部品電子工作キットの販売や開発等を手がける企業である。同名称で東京都千代田区埼玉県八潮市に直売店を運営し、オンラインショップも運営している。

概要[編集]

紙袋に書かれた筆算

略称・呼名として「秋月」「秋月電子」「秋月電気」「秋月通商」「秋月電商」等と呼ばれている。このうち、「秋月電気」や「秋月電商」と呼ぶことに関しては正しくないという公式見解がされている[3] 。「秋月」あるいは「秋月電子」と呼ばれることは公に認めており、会社自身は「秋月電子」を使っている。

八潮市の通販センターを拠点に行っている通信販売は、同社の売上げの8割を占めており、注文件数は1日平均700件から800件、ウェブサイトの利用者数は1日あたり5万から6万人である[1][4]

顧客情報を利用したマーケティングを行っておらず、一定期間が経過した情報は全て焼却処分している。辻本昭夫は『誰かに顧客情報を持ち出されたら、そっちのほうがリスクが大きい。』『もっとお客さんとやりとりとしていれば売り上げは伸びたのかもしれませんが、データがひとり歩きしたら怖いじゃないですか。』と述べている[5]

店舗では、商品を入れる茶色の紙袋にボールペンで金額を筆算して会計を行う伝統があった。現在ではレシートの発行を行うため必ずキャッシュレジスターが使用される。購入商品の合計金額を電卓などであらかじめ計算した後、キャッシュレジスターに合計金額を一括入力して会計処理することもある。

歴史・沿革[編集]

1960年代に、辻本昭夫が東京工業大学附属科学技術高等学校在学中に信越電気商会として創業した[2]CQ出版の雑誌に広告ページを掲載し通信販売を行うとともに、創業者の自宅(東京都世田谷区)で毎週土曜日と日曜日にジャンク品の販売を行っていた。

この間(1970年~1978年)に、2度にわたる移転[要出典]、名称を秋月電子通商への変更、組織の有限会社化などを行っている。
  • 1978年6月30日 - 株式会社秋月電子通商として組織変更。
    なお、店頭の標示は2007年3月の改装まで「(有)」のままだった[7]
  • 2001年 - インターネットによる通信販売を開始[4]
  • 2007年3月11日 - 秋葉原店が店内改装に入る[8]
  • 2007年3月12日 - 八潮店が開店[9][10]
  • 2007年3月13日 - 改装中の秋葉原店前にテントによる仮設店舗が設けられた[8]
  • 2007年4月1日 - 秋葉原店の店内改装が完了[11]
  • 2007年4月16日 - 秋葉原店の営業時間の延長が行われる。これまで定休日だった月曜日・木曜日にも営業をおこなうようになった。ただし、取り扱い品目は限られている。
  • 2008年1月18日 - 八潮店に、定休日だった日曜日が営業日に追加される。
  • 2008年3月1日 - 八潮店の営業時間が変更された。
  • 2009年1月26日 - ウェブサイトがリニューアルされる。会員登録機能が追加され、注文方法なども一部変更された。
  • 2012年 - 創業者の辻本昭夫が会長に就任し、取締役社長に息子である辻本信昭が就任[2]
  • 2015年8月 - 秋葉原店の店内改装が行われる。

店舗と事業所[編集]

秋葉原店(秋葉原本店)
東京都千代田区外神田1丁目8-3 野水ビル1F
取り扱い商品数に対しフロア面積が狭いため、全ての商品の店頭陳列ができず、一部の商品は店員に声を掛けないと入手できない。同ビルの2階と6階は事務所と倉庫になっている[1]
八潮
埼玉県八潮市木曽根315
駐車場(10台)があり、毎週木曜・金曜・土曜・日曜の4日間のみ営業している。
通販センター
埼玉県八潮市大原545
通販業務を行っている。販売中の幾つかの商品もここで製造されている[5]
川口物流センター (旧:川口通販センター)
埼玉県川口市東本郷252
同社の物流拠点である。対面販売は一切行っていない[1]

取り扱い品目[編集]

取り扱い商品と価格はウェブサイトや広告で確認できる。ただし、一部店舗でしか販売されておらずウェブサイトに掲載されていない商品があるほか、各店舗と通信販売で価格が異なる場合もある[1][12]。広告は雑誌「トランジスタ技術」(CQ出版)に毎月7ページ掲載されており、店のウェブサイトでも印刷用広告としてPDF形式にて公開されている。

主に以下のような種類の商品を取り扱っている。取り扱いのない商品の取り寄せはおこなっていない。

電子部品
ICトランジスタ抵抗器コンデンサLEDスイッチセンサーステッピングモーターユニバーサル基板電池など、部品の単体である。購入時に、データシートが付くものもある。再入荷があり継続的に購入できるものと、いまある分がなくなると購入できなくなるものとがある。
キット
プリント基板と部品と組み立て説明書が含まれるものが多い。また、基本的に「その設計を自力で理解できる程度の前提知識」を持つ者を対象として「自作するには面倒な基板や、ひとつひとつ買い集めるのは煩雑な部品類」をまとめてあるというコンセプトのキットが多い。そういった商品の場合、購入者が自分ではんだ付けや組み立てだけではなく必ず調整しなければ動作しない、電源などキットに含まれない部品が必要、などといったことは普通である。
ジャンク品
用途不明の基板など、購入者が自分で調べて利用したり、部品を取り外して使用したりすることを目的とした商品である。
完成品
テスターオシロスコープなどの測定機、ROMライターなどの開発関連機器などがある。

脚注・出典[編集]

  1. ^ a b c d e PC Watch 武蔵野電波のプロトタイパーズ「全店制覇! 秋月電子通商のすべて」、2010年2月25日
  2. ^ a b c d 辻本昭夫「電子部品」客の求めるままに デジタル時代の重要人物に訊く「実践マーケティング戦略」第4回:PRESIDENT Online、プレジデント、2013年10月21日
  3. ^ よくあるお問い合わせ [質問]秋月電子と秋月電子通商について
  4. ^ a b 辻本昭夫「電子部品」仕入れでの冒険 デジタル時代の重要人物に訊く「実践マーケティング戦略」第5回:PRESIDENT Online、プレジデント、2013年10月28日
  5. ^ a b 辻本昭夫「電子部品」夢が突き動かす次の矢 デジタル時代の重要人物に訊く「実践マーケティング戦略」第6回:PRESIDENT Online、プレジデント、2013年11月5日
  6. ^ Ascii.jp×ゲーム・ホビー「【特別企画 Vol.4】アキバ2大マニアックショップ探訪 秋月電子通商&千石電商」、アスキーメディアワークス、2002年1月2日
  7. ^ AKIBA PC Hotline! Junk Blog.: 秋月電子が露天商に? の一番下の写真に、改装直前の「(有)」が写っている。
  8. ^ a b Ascii.jp×自作PC「【秋月電子通商が改装で一時閉店!テントで仮営業中」、アスキーメディアワークス、2007年3月13日
  9. ^ 続報:秋月電子通商 八潮店 ~開店は3月12日~、エレキジャック、2007年3月8日
  10. ^ 続報:秋月電子通商 秋葉原店 八潮店、エレキジャック、2007年3月12日
  11. ^ Ascii.jp×自作PC「秋月電子がテント暮らしを脱却!! でもテントの方が広かった!?」、アスキーメディアワークス、2007年4月2日
  12. ^ 各商品ページ下部にある「ご注意」を参照 (2014年10月時点)

関連項目[編集]

  • 千石電商 - 同業の電子部品販売店。秋葉原店が同じ通り沿いにある。

外部リンク[編集]