秋山郷

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秋山郷
秋山郷空撮
猫つぐら

秋山郷(あきやまごう)は、新潟県中魚沼郡津南町長野県下水内郡栄村とにまたがる中津川沿いの地域の名称。東を苗場山、西を鳥甲山に挟まれた山間地域で、日本の秘境100選の1つである。新潟県側に8つ、長野県側に5つの集落がある。

概要[編集]

文治年間に上野国草津の平勝秀源頼朝に敗れて落ち延びたという平家の落人伝説が残る。狩猟(特にクマ狩り)や焼畑を行っていたことでも知られる。また交通・通信が不便で、豪雪地帯でもあったことから、独特の生活習慣が残されてきた。

方言も周囲とは異なる(秋山郷方言を参照)。江戸時代には、塩沢出身の文人鈴木牧之の著書『秋山記行』や『北越雪譜』、また昭和になってからは、地理学者の市川健夫によってこれらの自然や歴史、風俗習慣が紹介された。

交通の便が悪く、近年まで冬季には隔絶されるケースが多く何度も飢饉、飢餓が発生し、時に村が全滅した。

現在は国道405号中魚沼郡津南町大割野から切明まで通っている。また、長野県側からは奥志賀林道から雑魚川林道に分岐し、切明まで繋がる林道が整備されており、飢饉、飢餓の危険はなくなったが、依然秘境の面影を止めている。

また秋山郷は、湯量豊富な温泉郷としても有名である。各集落にはそれぞれ独自の源泉があり、温泉施設や温泉宿が存在する。

長野県側では、長野県の民放テレビが全く映らない地域や、映っても信越放送長野放送のみという地域も存在した。これら地域では、2010年秋にケーブルテレビ(栄村ケーブルテレビ)が整備され、長野県の民放テレビ全局が視聴可能となった。

歴史[編集]

現在の長野県・新潟県の境は、近代以前の信濃国越後国の境を引き継いだものである。近世には、越後側は8集落で結東村という一村を形成していた。信濃側は、現在の栄村役場付近の、いわば麓の村ともいうべき箕作村[1]枝村とされていた。

秋山郷の名の由来と考えられている大秋山という集落が信濃側にあったが、1783年天明3年)の飢饉によって一村8軒が全滅したと『北越雪譜』に記されている。

昭和の初めに秋山郷を測量隊が訪れたところ、村人から「源氏はまだ栄えているか」と尋ねられたという逸話が残る。当地に平家の落人伝説があることと、里から隔絶された秘境であることから生まれた伝説であろうと思われる。

集落[編集]

新潟県[編集]

長野県[編集]

  • 小赤沢(こあかさわ):長野県側の中心的集落。
  • 屋敷(やしき):
  • 上野原(うえのはら):
  • 和山(わやま):
  • 切明(きりあけ):秋山郷の最南部であり、最奥の集落。

見どころ[編集]

  • 蛇淵の滝:県境付近にある滝。
  • 秋山郷民俗資料館:民家を改築し、生活用具を展示。
  • 切明温泉:川原を掘って自分だけの露天風呂を楽しめる。
  • とねんぼ:小赤沢にある資料館と観光情報センターを兼ねた施設。栄村秋山支所、小赤沢簡易郵便局併設。
  • 冬季は雪に閉ざされるため、手工芸品などが盛ん。蕎麦ブームの際には手彫りのこね鉢が人気であった。

など

関連項目[編集]

外部リンク[編集]