秀和 (がま口)

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秀和株式会社[1]
種類 株式会社[1]
市場情報 非上場
略称 AYANOKOJI(ブランド名)
本社所在地 日本の旗 日本
606-8392
京都市左京区聖護院山王町28-29[1]
設立 1985年昭和60年)6月8日[1]
業種 その他製品
事業内容 服飾雑貨、キャラクターグッズの製造卸 小売店舗、WEBショップの運営
代表者 奥敏郎(代表取締役)[1]
資本金 1000万円[1]
売上高 13億円(2016年1月期)[2]
従業員数 170名[1]
決算期 1月
外部リンク http://shuwa.jp/
特記事項:2013年「がま口の日」(8月8日)を制定した[3]。第10回オスカー認定企業[4]
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秀和株式会社(しゅうわかぶしきがいしゃ)は、京都市左京区聖護院山王町に本拠を置く、がま口専門に財布ポーチバッグなどの製作・販売を行う会社[5]。オリジナルブランド「がま口の専門店 AYANOKOJI」を全国展開する[6]。「がま口の日」(8月8日)を制定した企業として知られる[3][7]。第10回オスカー認定企業[4]

概要[編集]

1985年6月創業。当初は創業者の奥敏郎と職人の2名のみで、染めや織の生地を主体とする[8]袋物、服飾などの和雑貨やテーマパークへのグッズ製造卸などで次第に業績を伸ばした。1995年の阪神・淡路大震災で取引先の販売環境の悪化を受け、1997年サンリオのライセンスを取得[9]。キャラクタービジネスに参入。ハローキティの和雑貨を製造するなどOEMメーカーとして製造ノウハウを積む。当時、和風のハローキティはサンリオでも扱いがなく、珍しい着物姿のぬいぐるみちりめん素材の小銭入れ食器などを他社に先駆け開発・販売しヒット商品を出す[10][11]。その後、自社企画商品であるがま口の販売比率を徐々に上げる[12]。現在では、小銭入れのほか名刺入れ、化粧ポーチ、セカンドバッグリュックサック、通帳入れなど商品点数は100種類を超え、素材やデザインに現代的で斬新なセンスを積極的に取り入れている[13]

直販店 AYANOKOJI[編集]

2005年に平安神宮近くに、初の直販店である「あやの小路 岡崎本店」を出店。大正期の英文学者、厨川白村の旧邸宅であった町家を改装し[8]、当初は着物、古着、リメイク商品なども販売する”和の総合雑貨店”であった。同時にネット販売に注力。扱い商品中で特にがま口が好評であったことから、アイテム数を増やし2010年には「AYANOKOJI 祇園店」を出店。それがメディアに取り上げられたことで、ブランドの認知度を上げ、東京に進出。「渋谷ヒカリエ ShinQs店」を出店。その後も、関東圏を中心に多数出店し[14]、2019年2月現在、全国に11店舗のほか「AYANOKOJI X」「AYANOKOJI Sarei」各1店舗を運営する[10][11]。AYANOKOJIブランドで一貫して商品展開を行っているが、このブランド名には「彩の小路」の意味があり、華やかで可愛い和をデザインコンセプトとしながらも、古典的なにこだわらず、洋のテイストも取り入れたドット柄などで商品構成がなされている。テレビ番組で人気女優がAYANOKOJIのがま口を紹介したことがきっかけで人気化した[15]

品質へのこだわりと販売戦略[編集]

メイド・イン・ジャパンと手作りにこだわり、生地には滋賀県高島産の帆布を使用、無地のものは大阪の染工場、オリジナルプリント柄は京都の染工場で染めるほか、口金は独自で開発しており、商品の幅を出すため、がま口のボストンバッグなども製作している。口金入れは京都府現代の名工に認定された職人監修の下、手作業で仕上げるほか、生地の裁断、型抜き、縫製に至るまですべてに専門職人を置くなど伝統技術を活かした商品づくりに特徴がある。生地にモダンな色や柄、素材を採用、幅広いシーンで使用できるデザインで20代の若年層をターゲットに商品開発をした結果、トレンドに敏感な中年・年配層をも取り込むことに成功した。修理などアフターサービスも行う。競合他社との違いを打ち出すために職人の養成に注力し、職人志望の若手を積極的に社員登用している。また、店舗デザインは2013年にリニューアルし、ロゴローマ字表記にしたり、イエローとブルーを店舗カラーとして採用するなど、これまでの和雑貨店のイメージを覆す工夫を施している[14][15][2]

8月8日「がま口の日」[編集]

2013年NHK連続テレビ小説あまちゃん」の主人公の天野アキ能年玲奈)が、電車内でウニ丼を売る場面で首からがま口を提げていたことから、手芸専門店でのがま口の売上が大幅に増大した。同社が同年に日本記念日協会に「がま口の日」を申請し、認定された。口金を閉める際の「パチン、パチン」という音と「8月8日」をかけたものである[3]

オスカー認定[編集]

2006年、「和の心を伝える」という企業理念、「若者に広がる和文化人気・インターネット市場の拡大、観光客の増加という市場性」、「ライセンスビジネスで培った商品開発力、低価格で製造可能な生産力、卸売りで蓄積してきた販売ノウハウ」という理由で、京都市の第10回オスカー認定企業に選ばれた[4][16]

創業者[編集]

創業者の奥敏郎は市民ランナーとしても知られる。35歳で走り始め、サロマ湖100キロウルトラマラソンでは何度も完走している。また秀和は2回目の京都マラソンからオフィシャルスポンサーになっている[17][18][19]

沿革[編集]

  • 1985年 - 6月8日、奥敏郎により秀和株式会社として創業。袋物、服飾雑貨の卸しを行う[14]。創業当初は、奥と従業員1名の2人であった。
  • 2005年 - 京都・岡崎に和雑貨店舗「あやの小路」を開設[16]
  • 2006年 - 1月、楽天市場店「あやの小路」を開設。3月、京都市よりオスカー企業の認定を受ける[16]
  • 2010年 - 7月、京都・祇園にがま口の専門店「AYANOKOJI」を開設[16]
  • 2011年 - 2月、京都・聖護院に本社を移転[16]
  • 2012年 - 4月、東京進出、2店舗をほぼ同時に開設。本年以降、さらに多店舗化を推進。10月にはオンラインショップ「AYANOKOJI」を開設[16]
  • 2013年 - 3月、京都市左京区東丸太町にインターネット事業部を移転[16]NHK連続テレビ小説あまちゃん」人気でがま口の売上が急増。同社が日本記念日協会に8月8日を「がま口の日」として申請し、8月に認定される。[3][16]
  • 2014年 - 1月、フランス・パリで開催される見本市『メゾン・エ・オブジェ』に初出展。大阪に店舗開設[16]。業績好調につき左京区本社近くに新工房開設[5]
  • 2015年 - 九州大分県)、北海道に店舗開設。9月、一般社団法人日本ショッピングセンター協会加盟[16]
  • 2016年 -神奈川県川崎市福岡県福岡市、東京の吉祥寺、北千住に出店[16]
  • 2017年 - 4月、愛知県進出。名古屋に「AYANOKOJI タカシマヤ ゲートタワーモール店」を開設。その他、各地に計3店舗を開設[16]
  • 2018年 - 3月、宮城県仙台市のほか、東京・丸の内に「AYANOKOJI X」開設[16]。11月、福岡県福岡市に「AYANOKOJI Sarei」開設[20]

所在地[編集]

本社[編集]

京都市左京区聖護院山王町28-29

AYANOKOJI 店舗[編集]

京都

  • 岡崎本店 - 京都府京都市左京区岡崎南御所町40-15
  • 祇園店 - 京都府京都市東山区祇園町南側532
  • コトチカ京都店 - 京都府京都市下京区東塩小路町地 京都駅

大阪

  • イセタンアーバンマーケット ルクア イーレ店 - 大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ルクア イーレ 2F

愛知

  • タカシマヤゲートタワーモール店 - 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-3 タカシマヤ ゲートタワーモール 7F

東京

  • 渋谷ヒカリエShinQs店 - 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエShinQs 5F
  • キラリナ京王吉祥寺店 - 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-1-25 キラリナ京王吉祥寺 2F
  • 北千住マルイ店 - 東京都足立区千住3-92 北千住マルイ 2F
  • パルコヤ上野店 - 東京都台東区上野3丁目24番6号 パルコヤ 4F

神奈川

  • 川崎アゼリア店 - 神奈川県川崎市川崎区駅前本町26番地 2-3010

宮城

  • 仙台店 - 宮城県仙台市青葉区中央3-7-5 仙台PARCO2 3F

北海道

  • 札幌大通店 - 北海道札幌市中央区大通西1-13 Le trois 3F

福岡

  • 博多マルイ店 - 福岡県福岡市博多区博多駅中央街9番1号 博多マルイ 2F

AYANOKOJI X 店舗[編集]

  • 東京都千代田区丸の内2丁目7番2号 JPタワー(KITTE丸の内)4階[21]

AYANOKOJI Sarei 店舗[編集]

  • 福岡県福岡市中央区地行浜2-2-1 MARK IS 福岡ももち2F [20]

メディア[編集]

テレビ[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g 秀和株式会社公式サイト - 会社概要”. 2018年2月4日閲覧。
  2. ^ a b 京都新聞 - 躍進 京滋の中小企業「秀和」2015年11月16日[1]
  3. ^ a b c d 毎日Jp - がま口:「あまちゃん」愛用 人気に火 毎日新聞 2013年07月27日 10時44分”. 2018年2月4日閲覧。
  4. ^ a b c 京都市中小企業支援センター情報誌『からすま』Vol.196
  5. ^ a b 日本経済新聞 2014年7月9日- がま口の秀和、店舗4倍に。2年後20店、工房新設で生産強化
  6. ^ 秀和株式会社公式サイト - がま口の専門店 AYANOKOJIについて”. 2018年2月4日閲覧。
  7. ^ Buzip+京都 一歩進めばその先は何とかなる 社長 奥敏郎”. 2018年2月4日閲覧。
  8. ^ a b 月刊『茶の間』2009年4月号 P52-53
  9. ^ 週刊帝国ニュース京滋版 NO.710 帝国データバンク 2011年5月23日発行
  10. ^ a b 秀和株式会社公式サイト - 店舗情報”. 2018年2月4日閲覧。
  11. ^ a b 『秀和新聞』平成29年6月8日
  12. ^ 週刊帝国ニュース京滋版 NO.815 帝国データバンク 2013年6月10日発行
  13. ^ 函館新聞2017年3月4日 懐かしくも斬新! 注目集める「がま口」
  14. ^ a b c 商業施設新聞 2016年5月31日付- 「商業施設の元気テナント189」秀和(株)代表取締役 奥敏郎に聞く
  15. ^ a b 京都ムービングサービス vol.24(2016年4月号 ウーマンライフ新聞社)
  16. ^ a b c d e f g h i j k l m 秀和株式会社公式サイト - 沿革”. 2018年2月4日閲覧。
  17. ^ 『ランナーズ』(アールビーズ)2013年12月号
  18. ^ 『ランナーズ』(アールビーズ)2014年8月号
  19. ^ 京都マラソン公式サイト - 公式スポンサー”. 2019年2月13日閲覧。
  20. ^ a b AYANOKOJI Sarei公式サイト”. 2019年2月4日閲覧。
  21. ^ AYANOKOJI X公式サイト”. 2018年2月4日閲覧。
  22. ^ a b 秀和公式サイト - メディア関係の企業様”. 2019年6月3日閲覧。
  23. ^ 『鑑賞マニュアル 美の壺』(NHK BSプレミアム)公式サイトfile267「がま口」”. 2019年6月3日閲覧。
  24. ^ テレビ東京公式サイト「”雑貨ブームがニッポンを変える・・・”」”. 2019年6月3日閲覧。
  25. ^ NHK『イッピン』公式サイト”. 2019年6月3日閲覧。

外部リンク[編集]