福田歓一
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人物情報 | |
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全名 |
福田 歓一 (ふくだ かんいち) |
生誕 |
1923年7月14日 日本 兵庫県神戸市 |
死没 |
2007年1月7日(83歳没) 日本 東京都新宿区 |
学問 | |
時代 | 20世紀 |
研究分野 |
政治学 西洋政治思想史 |
研究機関 |
東京大学 明治学院大学 |
称号 |
東京大学名誉教授 日本学士院会員 |
影響を受けた人物 | 南原繁 |
影響を与えた人物 |
佐々木毅 加藤節 |
福田 歓一(ふくだ かんいち、1923年7月14日 - 2007年1月7日)は、日本の政治学者。専門は、西欧政治思想史。東京大学名誉教授。
岳父(妻の父)は元東京銀行監査役の斎藤保義。義弟(妻の弟)は元毎日新聞社代表取締役社長・会長の斎藤明。義姉(妻の姉)は国際基督教大学名誉教授の斎藤美津子。
来歴・人物
[編集]神戸市でクリスチャンの家に生まれた。灘中学校、一高を経て、学徒出陣で海軍士官(第4期予備学生)となり、復員後東京大学法学部卒業。丸山眞男らとともに、南原繁から西洋政治思想を学ぶ。
東京大学法学部教授、東京大学法学部学部長、明治学院大学国際関係学部教授、明治学院大学学長を歴任。同学長時代は大嘗祭に反対した。1992年から日本学士院会員となる。晩年は東京都中野区本町に居住。2007年1月7日、肺炎のため新宿区内の病院で死去した。
著書
[編集]単著
[編集]- 『近代の政治思想――その現実的・理論的諸前提』(岩波新書 青版、1970年)
- 『近代政治原理成立史序説』(岩波書店、1971年)
- 『現代政治と民主主義の原理』(岩波書店、1972年)
- 『近代民主主義とその展望』(岩波新書 黄版、1977年)
- 『政治学史』(東京大学出版会、1985年)
- 『ルソー』(講談社「人類の知的遺産40」、1986年。岩波現代文庫、2012年)
- 『学問と人間形成の間』(東京大学出版会、1986年)
- 『国家・民族・権力――現代における自由を求めて』(岩波書店、1988年)
- 『激動の世紀と人間の条件』(岩波書店、1988年)
- 『丸山眞男とその時代』(岩波書店「岩波ブックレット」、2000年)
- 『デモクラシーと国民国家』(岩波現代文庫、2009年)。加藤節編
編著
[編集]- 『政治思想における西欧と日本(上・下)』(東京大学出版会、1961年)
共編著
[編集]- (丸山眞男)『南原繁著作集(全10巻)』(岩波書店、1972年 - 1973年)
- (丸山眞男)『回想の南原繁』(岩波書店、1975年)
- (河合秀和)『バーリン選集(全4巻)』(岩波書店、1983年 - 1992年)
訳書
[編集]- E・P・トムスン編『新しい左翼――政治的無関心からの脱出』(岩波書店、1963年)
- アイザイア・バーリン『自由論』(みすず書房、1971年)
- シェルドン・S・ウォーリン『西欧政治思想史(全5巻)』(福村出版、1975年 - 1983年)
著作集
[編集]- 佐々木毅・加藤節編『福田歓一著作集(全10巻)』(岩波書店、1998年)
- 1巻「ホッブスにおける近代政治理論の形成」
- 2巻「近代政治原理成立史序説」
- 3巻「政治学史」
- 4巻「政治・政治学・政治哲学」
- 5巻「近代の政治思想/近代民主主義とその展望」
- 6巻「ルソー/ルソーを巡って」
- 7巻「現代政治と民主主義の原理」
- 8巻「アジアの解放と民主主義の条件」
- 9巻「人間形成と高等教育」
- 10巻「邂逅――研究生活の途上で」
論文
[編集]- 「政治認識の用語について――民族の場合を中心に」『日本學士院紀要』第48巻第3号(1994年)
- 「思想史の中の国家」『日本學士院紀要』第51巻第2号(1997年)
- 「最近の civil society 論と政治学史の視点」『日本學士院紀要』第53巻第2号(1999年)
- 「国民国家以後」『日本學士院紀要』第58巻第3号(2004年)