福島臨海鉄道

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福島臨海鉄道株式会社
Fukushima Rinkai Tetsudo Co., Ltd.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
971-8101
福島県いわき市小名浜字高山34番地の14
北緯36度56分54.75秒 東経140度53分49.8秒 / 北緯36.9485417度 東経140.897167度 / 36.9485417; 140.897167座標: 北緯36度56分54.75秒 東経140度53分49.8秒 / 北緯36.9485417度 東経140.897167度 / 36.9485417; 140.897167
設立 1915年大正4年)6月2日
業種 陸運業
法人番号 7380001013725
事業内容 鉄道事業 他
代表者 代表取締役社長 萩原 正之
資本金 4億3,000万円
従業員数 95人(2017年4月時点)
決算期 3月31日
主要株主 日本貨物鉄道 45.3%
福島県 29.7%
日本化成 10.3%
小名浜製錬 5.7%
東邦亜鉛 4.2%
主要子会社 福島臨海システム
外部リンク http://www.f-rinkai.co.jp/
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福島臨海鉄道株式会社(ふくしまりんかいてつどう)は福島県いわき市常磐線泉駅小名浜駅を結ぶ貨物専業鉄道を運営する臨海鉄道会社である。

日本貨物鉄道(JR貨物)や福島県、日本化成などが出資する。

歴史[編集]

福島臨海鉄道は、小名浜の東方にある江名からの水産物を運ぶための馬車鉄道として1915年(大正4年)に設立された磐城海岸軌道が前身である。同軌道の起点の小名浜では、鈴木藤三郎が個人名義で特許を受け1907年(明治40年)に常磐線泉駅と小名浜の間に敷設した小名浜馬車軌道に接続していた。1918年(大正7年)には、鈴木の軌道事業を継承した合資会社東商会を買収し、泉 - 小名浜 - 江名間の路線が形成された。

1939年(昭和14年)になると小名浜に工場を建設することになった日本水素工業(日本化成の前身)に経営が委ねられ、小名浜臨港鉄道に社名を変更した。1941年(昭和16年)には製品輸送のため常磐線と直通できる1067mm 軌間の新線が建設され、馬車鉄道時代からの旧線は廃止された。

1964年(昭和39年)、小名浜が新産業都市の指定を受け、工業地域として整備が進められることになった。小名浜臨港鉄道は国鉄・沿線自治体・企業が出資する臨海鉄道方式で経営されることになり、福島臨海鉄道と社名を改めた。その後、小名浜埠頭・藤原方面への支線である小名浜埠頭本線を開業する一方で、1972年(昭和47年)には旅客営業を廃止し貨物専業鉄道となった。しかし、貨物も輸送量が低下傾向にあり、2001年に小名浜埠頭本線を廃止している。

年表[編集]

  • 1915年大正4年)6月2日 - 磐城海岸軌道設立。
  • 1916年(大正5年)4月17日[1] - 小名浜 - 江名間を開業。
  • 1918年(大正7年)8月30日[2] - 磐城海岸軌道が合資会社東商会を買収、泉 - 小名浜間の鉄道を移管。
  • 1936年昭和11年)12月9日[1] - 小名浜 - 江名間特許取消に伴い廃止。
  • 1939年(昭和14年)10月16日 - 小名浜臨港鉄道に社名変更。
  • 1953年(昭和28年)1月12日 - 江名鉄道栄町 - 江名間開業に伴い、小名浜 - 栄町間を延伸開業し、泉 - 江名間直通運転。
  • 1964年(昭和39年) - 小名浜が新産業都市の指定を受ける。
  • 1966年(昭和41年)2月15日 - 江名鉄道休止に伴い、小名浜 - 栄町間も休止し同鉄道との直通運転を中止。
  • 1967年(昭和42年)4月1日 - 県・国鉄が出資、福島臨海鉄道に社名変更。
  • 1968年(昭和43年)7月1日 - 小名浜 - 栄町間廃止。
  • 1970年(昭和45年)6月1日 - 宮下 - 小名浜埠頭間開業。貨物営業のみ。
  • 1970年(昭和45年)8月14日 - 小名浜埠頭 - 東渚間開業。貨物営業のみ。
  • 1971年(昭和46年)7月21日 - 東渚 - 藤原間開業。貨物営業のみ。
  • 1972年(昭和47年)10月1日 - 泉 - 小名浜間の旅客営業を廃止し貨物専業鉄道となる。
  • 1973年(昭和48年)10月 - 子会社福島臨海運輸を設立。
  • 1984年(昭和59年) 4月1日 - 小名浜埠頭 - 藤原間廃止。
  • 1998年平成10年)6月 - 子会社福島臨海運輸が福島臨海システムに社名変更。
  • 2001年(平成13年)4月1日 - 宮下 - 小名浜埠頭間休止。
  • 2001年(平成13年)10月1日 - 宮下 - 小名浜埠頭間廃止。
  • 2011年(平成23年)3月11日 - 東日本大震災により被災する。
  • 2012年(平成24年)2月1日 - 全線で運転再開。
  • 2015年(平成27年)1月13日 - 小名浜駅と本社を約600m西側に移転し、宮下駅を廃止。これにあわせてタブレット閉塞・腕木式信号機も廃止。
東北地方太平洋沖地震による津波で被災した線路


路線[編集]

福島臨海鉄道本線のほかに2001年まで小名浜港の埠頭に続く小名浜埠頭本線を有していた。2015年1月まで腕木式信号機が使われていた。

車両[編集]

いずれの車両も専用線内の走行のため、デッキにパトライトを装備しているのが特徴である。

DD55形
DD551
富士重工製の55t機で、小名浜臨港鉄道時代の1966年に導入された。
DD552・5531(553)
社名改称後に導入された。552は1970年、553は1973年に新潟鐵工所で製造された。553は修理時のエンジン換装の際にDD5531に改番されている。
DD56形
新潟鐵工所製の56t機で1両が在籍している。登場時はDD5601を名乗っていたが、1996年にエンジンを換装した際、DD56と改番された。

受託業務[編集]

日本貨物鉄道(JR貨物)水戸駅友部駅日立駅の業務を受託している。

また、JR貨物から貨車の交番検査業務を、八戸臨海鉄道仙台臨海鉄道から機関車の全般検査業務を受託しており、小名浜駅構内の機関区に車両を搬入して施行している。

その他[編集]

旅客営業は1972年に廃止しているが、その後も花火大会など小名浜で開催されるイベントにあわせて東日本旅客鉄道(JR東日本)による臨時旅客列車が運転されている。

2007年10月14日には鉄道の日にあわせ、「ふくりん鉄道まつり 2007 in小名浜」が小名浜駅構内で開催された。その際にもJR東日本による臨時列車が運転された[要出典]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 和久田康雄『私鉄史ハンドブック』電気車研究会、1993年 p.38
  2. ^ 寺田裕一『データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2002年 p.183

外部リンク[編集]