神戸市立工業高等専門学校

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神戸市立工業高等専門学校
正門
略称 神戸高専
英称 Kobe City College of Technology (KCCT)
設置者 神戸市公立大学法人
種別 公立高等専門学校
設立年 1963年
学科 機械工学科
電気工学科
電子工学科
応用化学科
都市工学科
専攻科 機械システム工学専攻
電気電子工学専攻
応用化学専攻
都市工学専攻
所在地 651-2194
兵庫県神戸市西区学園東町8丁目3番地
地図
北緯34度40分44.3秒 東経135度4分1.2秒 / 北緯34.678972度 東経135.067000度 / 34.678972; 135.067000座標: 北緯34度40分44.3秒 東経135度4分1.2秒 / 北緯34.678972度 東経135.067000度 / 34.678972; 135.067000
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神戸市立工業高等専門学校(こうべしりつこうぎょうこうとうせんもんがっこう、: Kobe City College of Technology, KCCT)は、兵庫県神戸市にある日本の公立高等専門学校である。1963年設置。地方公共団体が直接運営する唯一[注釈 1]の高等専門学校であったが、2023年4月1日より神戸市公立大学法人wikidataによる設置・運営に移行した[1]。略称は神戸高専。古くは神戸工専

本科学生数1,192人、専攻科学生数54人、計1,246人、教員数96人(2022年4月1日現在)
[2]

沿革[編集]

本部棟(左)と都市工学科棟(右)
  • 1957年4月1日 - 神戸市立六甲工業高等学校を兵庫区吉田町(現・兵庫区吉田町1丁目5-1)に新設
  • 1959年3月31日 - 垂水区舞子町(現・垂水区舞子台8丁目3-1)に移転
  • 1963年4月1日 - 神戸市立六甲工業高等専門学校に改組・開校。機械工学科・電気工学科・土木工学科・工業化学科を設置
  • 1966年4月1日 - 神戸市立工業高等専門学校に改称
  • 1988年4月1日 - 電子工学科設置
  • 1990年4月1日 - 西区学園東町8丁目3(学園都市)に移転、工業化学科を応用化学科に変更
  • 1994年4月1日 - 土木工学科を都市工学科に変更
  • 1998年4月1日 - 専攻科設置。電気電子工学専攻・応用化学専攻
  • 2000年4月1日 - 専攻科機械システム工学専攻・都市工学専攻を設置
  • 2008年4月1日 - 神戸高専生協営業開始
  • 2023年4月1日 - 設置者を神戸市から神戸市公立大学法人[3]へ変更し、同法人による運営に移行

設置学科[編集]

本科(準学士課程)[編集]

  • 機械工学科 (M)
機械工学科の学生は3年次終了時に本人の選択により次のいずれかのコースに分かれる。
  • ロボティクス・デザインコース (MR)
  • エネルギー・システムコース (ME)
  • 電気工学科 (E)
  • 電子工学科 (D)
  • 応用化学科 (C)
  • 都市工学科 (S)

専攻科(学士課程)[編集]

  • 機械システム工学専攻 (AM)
  • 電気電子工学専攻 (AE)
  • 応用化学専攻 (AC)
  • 都市工学専攻 (AS)

学校施設(学科関係)[編集]

教室[編集]

普通教室や特別教室がある。特別教室については下記を参照。特別教室にはLL教室・第1/第2視聴覚教室・合同講義室・化学/物理/応用物理実験室などがある。他に情報教育センター、食堂などもある。

図書館[編集]

蔵書数は約80000冊とかなり大型である。他に314種もの雑誌も置いてある。開架式の閲覧室・ブラウジングルーム・視聴室など設備も揃っている。神戸高専図書館は開放しており、神戸市民も利用する事が可能である。一般開放しているのは、科学に対する理解を得るためである。

学校施設(体育関係)[編集]

屋外施設[編集]

運動場・テニスコート・弓道場・アーチェリー場があり運動場は広大である。

部活動以外でも、神戸高専では体育に格技である剣道を導入している。

屋内施設[編集]

体育館・小体育館・トレーニングルーム・武道場がある。

25mの8コースを備えたプールがある(下級生(1〜2年生)の水泳の授業は2クラス合同で行い、上級生(3〜4年生)の水泳の授業は3クラス合同で行う為、女子が1レーン使用し、残りのレーンを男子で分けて利用する)。

学校施設(その他)[編集]

食堂

神戸高専生協が営業開始後大きくメニューが変更された。

生協

文房具・菓子・アイスパン・デザート・弁当生ハムジュースエナジードリンクパソコン・レポート用紙・授業用品・SDカードイヤホンアマゾンギフトなどが販売されている。

入試形態[編集]

募集人数は機械工学科のみが80名であり、他の学科は全て各40名である。

入試は推薦選抜と学力検査選抜によって行われ、推薦選抜は毎年1月下旬、学力検査選抜は2月中旬に行われる。学力検査選抜で使用される試験問題は全国の高専と共通であり、入試日も同じである為に、他の高専と併願する事は出来ない。合格最低点は学科によっても異なるが、公表されていない為不明である。一般的には75%程度取れれば合格であるといわれている。

試験科目は、国立高専と異なり数学・国語・英語・理科の4科目である。社会の試験は実施していない。マークシート方式を平成28年度入試より採用。

校内規定[編集]

神戸高専は他の高専同様服装・校則等は自由であり、制服も定めていないので、私服でも良い。ただし標準服は存在する。

神戸高専には本科に高校1年から大学2年に相当する15-20歳の学生が、専攻科には大学3年から4年に相当する21-22歳の学生が在籍しているが、未成年が多いこともあって法的に飲酒・喫煙が可能な年齢であっても飲酒は校内では禁止、喫煙は本科生のみ校内・校外共に禁止である。

学校補足[編集]

  • 合格者は合格者招集に参加する必要があるが、日程が兵庫県内の公立高等学校入試と重なっているため、公立を受験することは事実上不可能である。
  • 機械工学科のみ80名で2クラスで、他の学科は40名1クラスなので一切クラス替えは行わない。また機械工学科は3年次に一度だけクラスを変更するが、これはさらに専門分野に分かれるためである。かつては電気工学科も80名2クラスであり、機械工学科と同様にクラス替えが行われていた。
  • 神戸高専では他の高専と同様に生徒ではなく学生として扱う。学生とは、自ら学ぼうとする者という意味である。

著名な卒業生[編集]

著名な教職員[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2023年4月の設置者変更前から、他の全ての高等専門学校は、独立行政法人国立高等専門学校機構公立大学法人学校法人のいずれかの法人により設置・運営されており、神戸市立工業高等専門学校を除いて、地方公共団体の直営校はなかった。

出典[編集]

  1. ^ 神戸市:神戸市立工業高等専門学校の今後の方向性”. 2022年11月1日閲覧。
  2. ^ 「学生の概況」『2022年度 学校要覧』神戸市教育委員会神戸市立工業高等専門学校、2022年6月、39-40頁。 教員数は20頁を参照。
  3. ^ 公立大学法人神戸市外国語大学は令和5年4月より 神戸市公立大学法人に法人名称を変更します』(プレスリリース)神戸市、2023年3月15日。 オリジナルの2023年5月3日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20230503021531/https://www.city.kobe.lg.jp/a05822/press/124982345722.html。"神戸市外国語大学、神戸市立工業高等専門学校の両校の名称について、同一法人下での運営開始による変更の予定はありません"。 
  4. ^ 入学希望の方へ | 神戸市立工業高等専門学校 電子工学科 卒業生からの一言”. 2022年8月12日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]