神域

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神域(しんいき)とは、神社境内またはが宿る場所(依り代)のこと。

あるいは、それから派生して重要な場所という意味でも使われる。

概要[編集]

古神道である神籬(ひもろぎ)や磐座(いわくら)信仰は、神の依り代であるとともに、神籬の「籬」は、垣(かき)の意味であり、磐座は磐境(いわさか)ともいい神域との境界を意味する。そして、その「鎮守の森」や神籬や磐座としての森林や山・海・川や岩・木などは、神域である常世(「とこよ」と読み、神の国や理想郷のこと)と現世(うつしよと読み現実世界のこと)の端境を示し、結界としての役割も果たしていて、禁足地である場所も多くある。沖ノ島などは社(やしろ)や森だけでなく島全体が神域となっていて禁足地になっている。また古来より郊外の集落につながる道のなどに配置された道祖神庚申塔地蔵などの石仏は、神域との結界の役割をしていたともいわれる。

神社神道においても、神域を示す結界が用いられ、たとえば境界線を示すために、境内や社では意図的に段差を設けたり、扉や柵、鳥居注連縄などを用いる。例として一般的にはあまり知られていないが、参道は、本来、神が降り社に住まうための神の道で、その中央は神域とされ禁足となっているので、参拝者は端を歩かなければならないことが挙げられる。

結界は古神道や神道において、一定範囲の空間に設定されたタブー(禁足)を視覚化したものとも言え、それは神域という聖なる領域(常世)と俗なる領域(現世)という二つの世「界」を「結」びつける役割をも持つ。

神道においての神域の重要性[編集]

神道において、神域とはどのような性質をもっているのか。それは神をもてなしたり、神を祀るために絶対に必要な領域である。神苑を作ったり、神器を祀ったりするなど、そこに神を祀る土地として必要である。また、手水を用意したりするのにも、神域が必要なのである。神苑を作るのは、社に祀られている神を樹木、草苔、花実でもてなすからである。

神域の現状[編集]

現在、神社の神域は、単なるイベント会場と意識されることがある。日常でも、出店屋台が出る場所として意識されているのが神域である。また、あまり気にされなかったり、神をもてなすというよりも、人間の活動場所として使用されていることがある。

実際に、京都府平安神宮などで東京スカパラダイスオーケストラなどのライブが行われたりするなど、開けた場所ということで、催し物が行われることもある。

また、神域というのはもともと神事などの催し物をするための場所として、開けた場所として作ったために、そのようなことに利用される傾向にある。

現代的な語彙としての使用[編集]

現代では、主に物事において重要な場所を示す。たとえば「登山家にとってエベレストは神域」、「映画関係者にとってハリウッドは神域」といった使い方がされる。これらは、その主体となっているものにおいて、始まりの場所であったり、最終目標の場所を指す場合に使われることが多い。

また、場所だけでなく重要な部署にも使用したりする。たとえば、「エンジン原動力学の神域」、「リーマン予想数学の神域」という対象物を重んじるときに使用する。用途的には『聖地』や『メッカ』と類似する。

参考資料元[編集]

  • 日本宗教学創刊
  • 皇學・現代神社貌容
  • 日本神道学蔵書

関連項目[編集]