社会愛国主義

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社会愛国主義(しゃかいあいこくしゅぎ)または社会的愛国主義英語: Social Patriotism)は、愛国主義社会主義を一体化させた政治用語。

概要[編集]

社会愛国主義の用語は、第一次世界大戦の初頭に多くの社会民主主義者が彼らの政府の参戦を支持してプロレタリア国際主義を放棄した時に、それを批判する立場から使用された。

1915年スイスの Zimmerwald で開催された国際社会主義者会議(en:Zimmerwald Conference)では、「社会愛国主義」とは、ドイツカール・カウツキー支持者などや、フランスオーストリアの多数派、イギリスの一部の指導者であるヘンリー・ハインドマンフェビアン協会など、ロシアの一部の指導者であるゲオルギー・プレハーノフや Ilia Rubanovich や Nasha Zarya (en)などの、「以前の社会民主主義の指導者による公然とした愛国的な多数派」と定義された。

なお、同時期の類似の言葉には「社会帝国主義」や「社会排外主義」(Social chauvinism)がある。

その他[編集]

  • 類似の用語に「社会主義的愛国主義」があるが、これは金日成が著作で「社会主義、共産主義をめざす労働者階級と勤労人民の愛国主義」として、肯定的な意味で使用している[2]
  • 紅衛党 - かつてアメリカに存在した毛沢東主義政治団体。

参照[編集]

  1. ^ Against social-patriotism:an open letter to Jules Guesde (Leon Trotsky)
  2. ^ 金日成著作集

関連項目[編集]