石田秀輝

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石田秀輝
生誕 (1953-01-01) 1953年1月1日(64歳)
日本の旗 日本 岡山県
居住 日本の旗 日本 鹿児島県大島郡
国籍 日本の旗 日本
研究分野 環境科学
無機材料・物性
地球・資源システム工学(環境材料)
研究機関 東北大学大学院環境科学研究科
主な業績 クローズド生産システムの提唱
人と地球を考えた新しいものつくりの提唱
ネイチャーテック
バックキャスト思考の導入
主な受賞歴 グッドデザイン賞(2007年)
米国セラミックス学会フェロ-(2000年)
日本セラミックス協会学術賞(2000年)
日本ファインセラミクス協会技術振興賞(1999年)
簡明技術推進機構Port賞(1998年)
補足
株式会社INAX取締役 研究開発センター長/東北大学名誉教授
プロジェクト:人物伝

石田 秀輝(いしだ ひでき、1953年(昭和28年)1月1日生まれ)は、(合)地球村研究室 代表社員・東北大学名誉教授同済大学客員教授ものつくり生命文明機構理事アースウォッチ・ジャパン理事・ネイチャー・テック研究会代表である。

人物[編集]

地質・鉱物学をベースとした材料科学を専門とした研究者1992年より「クローズド生産システム」を提唱。1997年から「人と地球を考えた新しいものつくり」を提唱している。

多くの実践経験をもとに、心豊かな暮らし方のかたちを基盤とした人と地球を考えたものつくり『自然のすごさを賢く活かす』ものつくりのパラダイムシフト(ネイチャー・テクノロジー)実現に国内外で積極的に活動している。2005年9月ネイチャー・テック研究会を発足、あたらしいものつくりの研究・啓発活動も開始した。

その基本は、厳しい地球環境制約の中でも心豊かに暮らせるライフスタイルとテクノロジーのあり方を追求するもので、社会科学や工学を横断するあたらしい概念の創出とも言える。 社会人や子供たちの環境教育にも注力している。

業績[編集]

クローズド生産システムの提唱[編集]

今後不可避とされる循環型社会とその社会における生産活動や材料開発の基本的な考え方。循環型社会におけるものつくりの概念を示し、実際のものつくり現場で展開した。

人と地球を考えた新しいものつくりの提唱[編集]

環境と経済の両立を考えるための基本的な思考で、企業は地球環境問題に正対することが不可避であるが、同時に人に豊かさを提供する義務があるという考え方。株式会社INAXにおける環境戦略の基盤となるとともに、後に展開することになるネイチャー・テクノロジー研究のきっかけとなった考え方でもある。

ネイチャー・テクノロジーの創成[編集]

持続可能な社会創成のためには、地球のことを考えたものつくり暮らし方のかたち(循環型社会)と、人のことを考えたものつくり暮らし方のかたち(生活価値の不可逆性/人の欲)を同時に肯定する必要がある。

そのため、厳しい地球環境制約の中で心豊かに暮らせるライフスタイルを描き、それに必要なテクノロジーを、完璧な循環を最も小さなエネルギーで駆動する自然の中から見つけ出し、テクノロジーとしてリ・デザインするという新しいテクノロジー創出手法である。

この手法から、水のいらない風呂、無電源エアコン、マイクロ風力発電機など新しいテクノロジーが生み出され、多くのものが実用化されはじめている。自然模倣のテクノロジーにはバイオミメティクスバイオミミクリー等があるが、それとは別で地球環境やライフスタイルを考慮した、より大きな概念である。

バックキャスト思考によるライフスタイル研究[編集]

フォアキャストに対する考え方である。フォアキャストが現状から行動計画を立てるのに対し、バックキャストは将来から現状を考える。

将来の厳しい地球環境制約を想定し、その中で心豊かに暮らせるライフスタイルを描く。東北大学大学院環境科学研究科の古川柳蔵准教授らと、既に1500を超えるライフスタイルを描き、その社会受容性分析から、生活者が潜在的に求めている豊かさの要素を抽出している。

趣味[編集]

奄美諸島沖永良部島の自然と酒(黒糖焼酎)、そして住民に魅かれ、1997年から毎年数度通っている。2004年には、知名町のジャングルの中に別荘(屋号:酔庵)を建て、住民とのコミュニケーション、自然、料理を楽しんでいる。

紀元前後の遺跡を訪ね、昔を想い酒を飲み、機械いじり、テニスも楽しむ。

略歴[編集]

賞歴[編集]

著作[編集]

国内外を含め論文・総説等約400報を掲載、95の特許を取得している。

著書[編集]

監修[編集]

  • 自然にまなぶ! ネイチャー・テクノロジー: 暮らしをかえる新素材・新技術(学研パブリッシング、2011年9月9日、ISBN 978-4056064520
  • 「すごい自然」図鑑(PHP研究所、2011年12月8日、ISBN 978-4569782003
  • ヤモリの指から不思議なテープ(アリス館、2011年12月21日、ISBN 978-4752005513
  • それはエコまちがい? 震災から学んだ、2030年の心豊かな暮らしのかたち (プレスアート、2013年8月1日、ISBN 978-4990190972
  • 2030年のライフスタイルが教えてくれる「心豊かな」ビジネス-自然と未来に学ぶネイチャー・テクノロジー(日刊工業新聞社、2013年11月26日、ISBN 978-4526071669
  • カがつくった いたくない注射針 (科学のお話 『超』能力をもつ生き物たち)(学研マーケティング、2014年2月5日、ISBN 978-4055010887)
  • ホタルがつくった エコライト (科学のお話 『超』能力をもつ生き物たち)(学研マーケティング、2014年2月5日、ISBN 978-4055010894)
  • ヤモリがつくった 超強力テープ (科学のお話 『超』能力をもつ生き物たち)(学研マーケティング、2014年2月5日、ISBN 978-4055010900)
  • ハスの葉がつくった よごれない服 (科学のお話 『超』能力をもつ生き物たち)(学研マーケティング、2014年2月5日、ISBN 978-4055010917)
  • NHK科学アニメ・ガイド ピカイア!―カンブリア紀の不思議な生き物たち (教養・文化シリーズ)(NHK出版、2015年7月13日、ISBN 978-4144072116)
  • 「ピカイア!」第1巻 [DVD])(ポニーキャニオン、2015年7月8日)

共著[編集]

メディア出演[編集]

テレビ[編集]

その他メディア[編集]

  • インタビュー(GreenTV Japan、2010年4月19日) - 「ネイチャーテクノロジー(石田秀輝教授)」
  • 語る vol.38(dff.jp) - 「石田秀輝」
  • かしこい生き方のススメ(NTTコムウェア、2007年2月) - 「自然のすごさに学ぶ 新しいものつくりの形を提案したいのです」
  • キーパーソンインタビュー(環境goo) - 「株式会社INAX 取締役 技術統括部長 石田秀輝氏 インタビュー」
  • 生物多様性COP10(グッドニュース・ジャパン、2008年3月5日) - 「ネイチャーテクノロジーで環境負荷を最小限に」
  • VISION(WORKSIGHT、2012年2月20日) - 「リーダー層に求められるバックキャストの思考法」
  • 製品・技術を開発する(J-Net21、2012年7月4日) - 「自然から学ぶアイデアの源泉 ネイチャーテック」

脚注[編集]

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関連[編集]

外部リンク[編集]