富山県道・石川県道18号氷見田鶴浜線

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主要地方道
富山県道18号標識
石川県道18号標識
富山県道18号 氷見田鶴浜線
石川県道18号 氷見田鶴浜線
主要地方道 氷見田鶴浜線
実延長 25.755 km
10.602 km(富山県部分)
15.153 km(石川県部分)
制定年 1972年昭和47年)
起点 阿尾城跡口交差点
富山県氷見市)【北緯36度52分49.0秒 東経136度59分16.6秒 / 北緯36.880278度 東経136.987944度 / 36.880278; 136.987944 (県道18号起点)
主な
経由都市
石川県 鹿島郡中能登町
終点 田鶴浜東交差点
(石川県七尾市)【北緯37度3分55.9秒 東経136度53分37.2秒 / 北緯37.065528度 東経136.893667度 / 37.065528; 136.893667 (県道18号終点)
接続する
主な道路
記法
国道160号
国道159号
国道249号
国道470号 能越自動車道
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

富山県道・石川県道18号氷見田鶴浜線(とやまけんどう・いしかわけんどう18ごう ひみたつるはません)とは、富山県氷見市石川県七尾市を結ぶ主要地方道富山県道石川県道)である。

概要[編集]

能登半島の東側で富山湾に面する富山県氷見市から北北西に進路を取り、太古よりの修験場石動山(せきどうざん)直近の標高300mから500m前後の山々(石動山地)を抜けて石川県鹿島郡邑知地溝帯(邑知平野)の東側に入る峠越え(荒山峠)の区間と、邑知平野の東側から二宮川に沿ってほぼ直線状に北上し田鶴浜の市街地に至る区間で成り立っている。

前者は、石動山地によって阻められ、両地区の直接的な交流が制約されてきた。しかしながら修験場の存在は逆に人々の確実な通行に繋がり、いくつもの山越えルートが存在してきた。この山越えコースのうち、当県道はもっとも修験場直近を通る険しいコースである。狭隘で急勾配と急カーブが連続するためか県境のある荒山峠の前後の区間は、近年まで冬季閉鎖されていた。現在は道路の改良が進められ、通年通行可能である。

また後者は、峠越えの区間とは大きく異なり、標高差がほとんど無いため、鹿北地区(旧中島町・旧田鶴浜町)や奥能登の内浦側から、七尾を迂回し鹿南地区(旧鳥屋町旧鹿西町旧鹿島町)、また西往来を経て羽咋・金沢へ至る重要なショートカットコースである。

路線データ[編集]

全ての座標を示した地図 - OSM
全座標を出力 - KML

歴史[編集]

  • 1972年昭和47年)[1]3月31日:路線認定。当時は、鹿島郡鹿島町徳前(現・同郡中能登町徳前)のラピア鹿島交差点付近から現在の石川県道325号良川磯辺線にあたる区間を経て同郡鳥屋町良川(現・中能登町良川)の良川交差点へ至り、石川県道2号七尾羽咋線と重複して同町羽坂の羽坂交差点から現道に至る経路だった。
  • 1985年(昭和60年)時点での富山県側の路線番号は「37」であった[2]
  • 1993年平成5年)5月11日 - 建設省から、県道氷見田鶴浜線が氷見田鶴浜線として主要地方道に指定される[3]
  • 1995年(平成7年)4月1日 - 県道番号が「18」となる。

なお、路線番号の「18」は、かつては『小矢部井波線』(現・国道471号の小矢部 - 井波間のルート)に割り当てられていた[2]

路線状況[編集]

車道は概ね両側2車線(片側1車線)の幅員が確保されている。ただし、富山県氷見市八代地区内の磯辺集落から小滝(おたき)集落、石川県鹿島郡中能登町原山地内に至る区間の一部では狭小であり、両側1.5車線程度の幅員である。この区間内でも拡幅工事や待避所の設置が行われており、普通自動車での行き違いに難する区間はほぼみられない。石川県側では当県道周辺に土砂採取場や資材置場などが多数あり、ここへ出入りする大型車の往来も頻繁に見られる。

歩道は、起点から氷見市指崎(さっさき)までと、同市吉滝地内(森寺橋から八代郵便局前まで)、同市磯辺(磯辺南バス停から八代公民館前まで)、中能登町芹川の老人福祉センター「天平の里」から同町春木の春木交差点付近、七尾市西下町地内(伊久留川橋詰の交差点から西下町交差点まで)と同市西下町の細田橋詰から終点までにそれぞれ設置されている。このうち、ほとんどの区間は片側にのみ設置されているが、中能登町の生涯学習センター「ラピア鹿島」に通ずる交差点から同町徳前の徳前交差点までの区間は車道両側脇に設置されている。

JR七尾線とは立体交差しており、車両は黒氏跨線橋で越える。この跨線橋には歩道は設置されていないものの、直下の地下道で往来が可能となっている。

重複区間[編集]

地理[編集]

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

富山県氷見市磯辺付近

脚注[編集]

  1. ^ 『氷見市史2 通史編二 近・現代』(2006年3月31日、氷見市発行)822頁。
  2. ^ a b 『富山県地図地名集 西部版』(1985年1月、アトラス企画発行)46ページ。
  3. ^ s:道路法第五十六条の規定に基づく主要な都道府県道及び市道 - 平成五年五月十一日建設省告示第千二百七十号、建設省

参考文献[編集]

  • 『道路現況調査資料』 富山県、2010年
  • 『道路現況調査資料』 富山県、2009年
  • 『道路現況調書』 石川県土木部道路整備課、2010年
  • 『道路現況調書』 石川県土木部道路整備課、2009年

関連項目[編集]