石川康晴

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いしかわ やすはる
石川 康晴
Yasuharu Ishikawa cropped Yasuharu Ishikawa 201602 1.jpg
内閣府男女共同参画局により
公表された肖像写真
生誕 (1970-12-15) 1970年12月15日(50歳)
日本の旗 岡山県岡山市
国籍日本の旗 日本
出身校岡山大学経済学部卒業
京都大学大学院経営管理教育部 専門職学位課程修了
職業実業家

石川 康晴(いしかわ やすはる、1970年12月15日 - )は、日本実業家学位経営管理修士(専門職)京都大学2018年)。公益財団法人石川文化振興財団理事長(初代)。有限会社クロスカンパニー社長(初代)、株式会社クロスカンパニー社長(初代)、株式会社ストライプインターナショナル社長(初代)、内閣府男女共同参画会議議員を歴任した。

来歴[編集]

2014年10月3日、内閣府男女共同参画推進連携会議の全体会合にて

生い立ち[編集]

日舞の師範を務めていた祖母の影響で服に興味を持ち始め、中学時代からお小遣いやお年玉をほぼ洋服に使っていたが、中学2年の時に行きつけの服屋の店員に「そんなに洋服が好きなら洋服屋になればいい」と言われ、その言葉がきっかけとなり、将来アパレル一本でやっていくことを決める[1]岡山県立岡山南高等学校卒業後、専門学校に進学、卒業後は紳士服チェーンに就職[2]。給料はなるべく使わず、ボーナスは全額貯金、入社して2年半後に退社する[3][1]

実業家として[編集]

創業当時、所持金は起業のために貯めた300万円だけで、これを資金として4坪の店をオープン。店の内装は可能な限り自力で行っていた[1]。また創業当時はヨーロッパで買い付けをして販売するレディースのセレクトショップを展開しており、初年度には売り上げが4000万円、翌年には1億円、3年目で2億円と順調に業績を伸ばした[4][5]。企業を経営する傍ら、2008年に岡山大学経済学部経済学科の夜間主コースに社会人入試で入学、のち卒業、2018年京都大学大学院にて経営管理教育部経営管理専攻の専門職学位課程修了[6]

2013年11月、起業家表彰制度「EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャパン2013」の「ナショナル・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー部門」入賞。2013年度日本代表に選出[7]。2019年9月28日紺綬褒章を受章[8]。一方、2018年12月、セクシャルハラスメントによりストライプインターナショナルの査問会から厳重注意[9]

2020年3月、従業員へのセクハラ行為についてストライプインターナショナルの査問会で厳重注意を受けていたことが報道された。これを受け内閣府男女共同参画会議議員の辞意を示した[10][11][12]。また女性社員やスタッフへのハラスメント行為があったとして代表取締役社長も辞任した[13]

人物[編集]

1994年平成6年)に有限会社としてクロスカンパニーを創業、株式会社化を経て、ストライプインターナショナルに改組。1999年(平成11年)に独自ブランドである「earth music&ecology」を立ち上げる[6]

また「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」の賛同者の一人に名を連ね[14]2012年(平成24年)3月より内閣府の男女共同参画推進連携会議において議員を務めるなど男女共同参画に取り組む[15]第4次安倍政権においては、「重要政策に関する会議」の1つとして位置づけられる男女共同参画会議の議員に任命されることになり[9]2019年(平成31年)3月に正式就任した[9]。その後、同意を得ずに店舗スタッフに対してわいせつ行為に及ぶなどとする複数のセクシャルハラスメントの事案により[9]、自社の査問会から2018年(平成30年)12月付で厳重注意を受けていたことが報じられた[9]。この報道を受け、2020年令和2年)3月に男女共同参画会議の議員を辞任する意向を表明した[16]。2020年3月6日、女性社員やスタッフへのハラスメント行為があったとする一連の報道を理由に代表取締役社長も辞任した[13][17][18][19]

オカヤマアワード
「自分の生まれ育った故郷岡山をもっと元気にしたい」という思いから、岡山の地域経済活性化と若手支援を目的に石川本人が私財を投入し2010年に「オカヤマアワード」を創設、年に一度授賞式を開催し、その年に岡山で活躍した(もしくは岡山県出身で活躍した)人物を表彰している[20]
Imagineering OKAYAMA ART PROJECT
石川の所有するアートコレクション「石川コレクション」を岡山城やその周辺を中心に展示したプロジェクト。岡山市の「岡山未来づくりプロジェクト」のメイン事業の一つとして2014年11月2日から12月25日まで開催された。プロジェクトメンバーの代表を石川がつとめ、アドバイザリー/ エキシビジョン・スペース・デザインに片山正通(株式会社ワンダーウォール代表)、アートアドバイザリーに那須太郎(TARO NASU代表)[21]

不祥事[編集]

セクハラ疑惑

2020年3月、石川康晴が女性社員らに対してホテルやデートに誘うと言ったセクハラ行為などをしたとして、「臨時査問会」が開かれていたことが報じられた[22]。厳重注意を受けた石川はセクハラ行為については認めないまま、3月6日に辞任。報道機関が入手した資料には、石川が女性社員らをホテルや食事に誘ったとみられる多数のSNSメッセージ画面、相互に写真の送受信をするよう求めたやりとり、ホテルで無理やりわいせつ行為をされたという女性への聴取録が掲載されていたとされる[23]

略歴[編集]

男女共同参画の取り組みについて講演
2019年9月6日、講演会「アートと岡山から何を学ぶか」にて
  • 1970年 岡山県岡山市で生まれる
  • 1986年 岡山市立福田中学校卒業
  • 1989年
  • 1994年 23歳で故郷の岡山県にクロスカンパニーを創業、レディスセレクトショップ「CROSS FEMME」オープン
  • 1995年 有限会社クロスカンパニー設立
  • 1999年 主力ブランド「earth music&ecology」事業開始
  • 2002年 株式会社クロスカンパニーへ組織変更
  • 2004年 香港へ同社ブランドを展開
  • 2008年
    • 岡山大学経済学部経済学科(夜間主コース)に社会人入試を経て入学
      • 台湾現地法人設立。董事長に就任
  • 2009年 米国トム・ブラウンのオーナーに就任
  • 2010年 オカヤマアワード創設[20]
  • 2011年 中国現地法人設立。董事長に就任
  • 2012年3月 内閣府男女共同参画推進連携会議議員
  • 2013年
    • 1月 株式会社キャンの代表取締役会長に就任
    • 初の著書『アース ミュージック&エコロジーの経営学』を日経BP社より発行[24]
  • 2014年
    • 株式会社石川コーポレーションの代表取締役社長に就任
    • 自身のアートコレクションを岡山城やその周辺を中心に展示したプロジェクトImagineering OKAYAMA ART PROJECTを開催
  • 2015年
    • 2月 公益法人石川文化振興財団理事長に就任
    • 4月 バスケット株式会社の代表取締役会長に就任
    • 9月 株式会社キュレーションジャパンの代表取締役会長に就任
  • 2016年 3月株式会社ストライプインターナショナルに社名変更。現在、7会社、1財団の代表を務める。
    • 10月 株式会社アルファベットパステルの代表取締役会長に就任
    • 10月 株式会社スマービーの代表取締役会長に就任
  • 2017年3月 約20億円を投じて岡山大学に人材育成のための講座の開設とその拠点になるホールの建設をする包括協定を締結
  • 2018年 京都大学大学院経営管理教育部経営管理専攻専門職学位課程修了[25]
  • 2018年12月 ストライプインターナショナルの査問会より厳重注意を受ける[9]
  • 2019年3月 内閣府男女共同参画会議議員[9]
  • 2020年3月 ストライプインターナショナル社長辞任[13]

賞歴[編集]

  • 2013年 EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャパンナショナル・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー部門入賞[7]

栄典[編集]

著作[編集]

単著[編集]

  • 石川康晴著、日経トップリーダー編『アースミュージック&エコロジーの経営学――売上高10年で22倍100%正社員女性9割』日経BP社 2013 ISBN 9784822263867
  • 石川康晴著『学びなおす力――新時代を勝ち抜く「理論とアート」』PHP研究所 2019 ISBN 9784569843568

共著[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 社会そして人類のために貢献できる会社へ/クロスカンパニー代表取締役社長石川康晴 企業家倶楽部、2012年8月27日配信。
  2. ^ 株式会社クロスカンパニー代表取締役社長石川康晴さん 就職ジャーナル、2014年3月20日配信。
  3. ^ “ニッチな分野で戦う 石川康晴(いしかわ・やすはる)42歳 クロスカンパニー社長”. 読売新聞. (2013年9月2日). オリジナルの2014年2月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140222044630/http://www.yomiuri.co.jp/job/joblab/nana/20130826-OYT8T00319.htm 2020年3月8日閲覧。 
  4. ^ 新世代リーダー 石川康晴 クロスカンパニー社長 突破力あるリーダーとは(上) 2012年11月20日 東洋経済オンライン
  5. ^ 新世代リーダー 石川康晴 クロスカンパニー社長 突破力あるリーダーとは(下) 2012年11月21日 東洋経済オンライン
  6. ^ a b 起業後に大学と大学院に9年通った社長が手に入れた武器 日経BP、日経ARIA、2019年12月23日配信。
  7. ^ a b EY Entrepreneur Of The Year 2013 Japan
  8. ^ a b 西日本豪雨災害への復興支援で「紺綬褒章」を受章, https://www.stripe-intl.com/news/2019/1129-01/ 2020年3月6日閲覧。 
  9. ^ a b c d e f g 藤崎麻里「服飾大手社長がセクハラ――内閣府の男女共同参画議員」杉林浩典編集長『朝日新聞』48042号、14版、朝日新聞東京本社2020年3月5日、1面。
  10. ^ “【独自】大手服飾社長が社員にセクハラ 政府会議の議員”. 朝日新聞. (2020年3月4日). https://www.asahi.com/articles/ASN346VLWN32ULFA00F.html 2020年3月6日閲覧。 
  11. ^ “アパレル「アース」社長を厳重注意、複数の女性従業員に「軽率メッセージ」”. 読売新聞. (2020年3月5日). https://www.yomiuri.co.jp/national/20200305-OYT1T50242/ 2020年3月6日閲覧。 
  12. ^ “人気アパレル「アース」社長、社内査問会で厳重注意「セクハラ」訴えで開催”. 毎日新聞. (2020年3月5日). https://mainichi.jp/articles/20200305/k00/00m/040/161000c 2020年3月6日閲覧。 
  13. ^ a b c ストライプインターナショナル石川社長が辞任、セクハラ疑惑報道を受け FASHIONSNAP.COM、2020年03月06日配信。
  14. ^ 石川康晴「女性が輝かない組織に未来は無い」内閣府編集『共同参画』87号、内閣府、2016年2月10日 p.12
  15. ^ 男女共同参画推進連携会議議員名簿2012年3月19日
  16. ^ 「男女共同参画会議――議員辞任の意向」南島信也編集長『朝日新聞』48043号、14版、朝日新聞東京本社2020年3月6日、27面。
  17. ^ “「女性社員との距離感が近い」 岡山のアパレル大手社長が辞任”. NHK. (2020年3月6日). https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200306/k10012318361000.html 2020年3月8日閲覧。 
  18. ^ “アパレル社長が女性問題で辞任 アースミュージック”. 毎日新聞. (2020年3月7日). https://mainichi.jp/articles/20200307/ddm/012/020/030000c 2020年3月8日閲覧。 
  19. ^ “服飾大手社長が辞任 セクハラ行為は認めず”. 朝日新聞. (2020年3月7日). https://www.asahi.com/articles/DA3S14393484.html 2020年3月8日閲覧。 
  20. ^ a b オカヤマアワード
  21. ^ Imagineering OKAYAMA ART PROJECT公式HP
  22. ^ “ホテル・デート誘うSNS セクハラ査問会資料 服飾大手社長”. 朝日新聞. (2020年3月6日). https://www.asahi.com/articles/DA3S14391970.html 2020年3月8日閲覧。 
  23. ^ “earth石川社長が辞任 「一連の報道でお騒がせ」”. 朝日新聞. (2020年3月6日). https://www.asahi.com/articles/ASN366631N36ULFA03P.html 2020年3月8日閲覧。 
  24. ^ アース ミュージック&エコロジーの経営学
  25. ^ 修了生の声 石川 康晴さん”. 京都大学経営管理大学院. 2020年3月4日閲覧。[リンク切れ]

関連文献[編集]

外部リンク[編集]

ビジネス
先代:
(新設)
ストライプインターナショナル社長
初代:2016年 - 2020年
次代:
立花隆央
先代:
(新設)
クロスカンパニー社長
初代:1995年 - 2016年
次代:
(廃止)
文化
先代:
(新設)
石川文化振興財団理事長
初代:2014年 -
次代:
(現職)