石井登志郎
石井 登志郎 いしい としろう | |
---|---|
| |
生年月日 | 1971年5月29日(48歳) |
出生地 |
![]() |
出身校 |
慶應義塾大学総合政策学部 ペンシルベニア大学大学院 |
前職 |
神戸製鋼所従業員 鈴木寛参議院議員政策担当秘書 |
所属政党 |
(民主党→) (民進党→) 無所属 |
称号 | 公共政策学修士 |
親族 |
伯父(養父)・石井一(元自治大臣) 伯父・石井一二(元参議院議員) 兄・石井健一郎(兵庫県議会議員) |
公式サイト | 石井としろう 西宮市長 - 開かれた西宮市政へ 石井登志郎 |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2018年4月15日 - 現職 |
選挙区 | 兵庫7区 |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2009年8月30日 - 2012年11月16日 |
石井 登志郎(いしい としろう、1971年5月29日 - )は、日本の政治家。兵庫県西宮市長(第14代)。元衆議院議員(1期)。
自治大臣や国家公安委員会委員長、国土庁長官、民主党副代表、衆議院議員、参議院議員等を歴任した石井一は伯父で、後に養子縁組した[1]。また、元参議院議員の石井一二も伯父。兵庫県議会議員の石井健一郎は兄。
来歴[編集]
兵庫県芦屋市生まれ[1]。世田谷区立船橋小学校、早稲田中学校・高等学校卒業[2]。1990年、慶應義塾大学総合政策学部に入学する際に石井一の養子となる[3]。1994年3月、同大学卒業。同年4月、神戸製鋼所に就職[4]。アメリカ合衆国ペンシルベニア大学大学院に留学。1999年5月、同大学院の公共政策学修士号を取得[2][1]。帰国後は日本総合研究所副主任研究員[5]を経て、2001年7月に鈴木寛参議院議員の政策担当秘書となった。
2005年8月、民主党は兵庫7区に石井を擁立する方針を決定[6]。前回総選挙まで、民主党は兵庫7区に候補を擁立せず、社会民主党の土井たか子を推薦してきたが、2003年の第43回衆議院議員総選挙での土井の敗北を理由に民主党は選挙協力を打ち切った[6]。第44回衆議院議員総選挙では、前回総選挙で土井を破った自由民主党前職の大前繁雄が当選し、石井は次点で落選した[7]。なおこの選挙では、兵庫1区で12期目の当選を期した伯父(養父)の石井一も、自民党大勝の煽りを受けて落選した[8]。
2009年の第45回衆議院議員総選挙に再び兵庫7区から民主党公認で出馬し、前回敗れた自民党の大前を8万票超の大差で破り、初当選した[9]。
2012年の第46回衆議院議員総選挙では、民主党公認で兵庫7区から出馬したが、自民党新人の山田賢司、みんなの党新人の畠中光成(比例復活)に敗れ、比例復活もならず落選した[10]。2014年の第47回衆議院議員総選挙でも民主党公認で兵庫7区から出馬したが、再び自民党の山田に敗れ、落選した[11]。2016年5月、民進党を離党した[1]。
2018年4月、西宮市長選挙に無所属で立候補し、次点の候補に108票差で競り勝ち当選した[12]。前任の今村岳司が任期をわずかに残して辞職していたため、投票日の4月15日付で西宮市長に就任し[13]、翌々日の4月17日に西宮市役所に初登庁した[14]。
2018年西宮市長選挙[編集]
2017年7月、翌年に予定されていた西宮市長選挙への立候補の意向が報じられ[1]、同年10月28日に記者会見を開いて正式に出馬の意向を表明した[15]。
2018年1月4日、今村岳司西宮市長が仕事始め式で次期市長選への不出馬に伴う退任を表明し、その真意を尋ねた読売新聞の記者に暴言を吐いた[16]。今村の暴言を受け、西宮市議会は2月6日の議会運営委員会で今村の退職金を減額する条例案を、同月20日開会の市議会定例会に提出する方針を決定した[17]。今村はこの動きを受けるように2月19日に翌20日付で辞職願を提出したが、辞職の理由は明確にせず、辞職願も市職員を通じて市議会議長に提出された[18]。西宮市議会は2月20日、全会一致で市長の辞職に同意し、今村は同日付で辞職した[19]。
今村の辞職を受け、西宮市長選は予定よりも1週間、前倒しで実施され[20]、石井の他、西宮市選出の兵庫県議会議員だった吉岡政和(自由民主党・公明党推薦)、元副市長の本井敏雄(元西宮市長の河野昌弘、前神戸市長の矢田立郎が支援)、元加西市長の中川暢三ら6人が立候補した[21]。与党推薦の吉岡は、選挙戦終盤の4月13日、大阪府を訪れていた安倍晋三首相からも激励を受け、自身のTwitterにツーショット写真を掲載して政権への近さをアピールしていたが[22]、「オール西宮」をスローガンに掲げ、今村前市長の辞職の際に問題になった市長退職金の廃止等を公約した石井が次点の吉岡を108票の僅差で破り、当選した[23][24][25]。
※当日有権者数:388,123人 最終投票率:37.52%(前回比:+1.11%)
候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧別 | 得票数 | 得票率 | 推薦・支持 |
---|---|---|---|---|---|---|
石井登志郎 | 46 | 無所属 | 新 | 37,831票 | 26.49% | |
吉岡政和 | 43 | 無所属 | 新 | 37,723票 | 26.41% | (推薦)自由民主党・公明党 |
本井敏雄 | 67 | 無所属 | 新 | 27,589票 | 19.32% | |
上田幸子 | 70 | 無所属 | 新 | 19,692票 | 13.79% | (推薦)日本共産党 |
村上博 | 57 | 無所属 | 新 | 14,286票 | 10.00% | |
中川暢三 | 62 | 無所属 | 新 | 5,705票 | 3.99% |
政策[編集]
- 退職金の廃止を公約とし2018年4月の市長選で初当選した石井は、同年6月の市議会に廃止の条例案を提案。しかし市議会の審議で「議論が拙速」とされ、いったん議案を取り下げた。2019年9月の市議会に退職金を不支給とする条例案を再提出。9月12日、総務常任委員会は同条例案を承認した。石井は議会に対し「行政改革を進めていく。身を切ることが目的ではない」と理解を求めた[26]。
主張[編集]
- 日本国憲法第9条の改正、集団的自衛権の行使に反対[27]。
- アベノミクスを評価しない[27]。
- 原子力発電は日本に必要でない[27]。
- 内閣総理大臣の靖国神社への参拝に反対[27]。
- 村山談話、河野談話の見直しに反対[27]。
- ヘイトスピーチの法律による規制に賛成[27]。
- 特定秘密保護法に賛成[27]。
- 道徳の教科化に反対[27]。
- カジノの解禁に反対[27]。
人物[編集]
- 家族は妻、1女[2]。
- 尊敬する人物は第44代アメリカ合衆国大統領のバラク・オバマ[5]。
著作[編集]
- 古典に学ぶ民主主義の処方箋(游学社、2016年6月9日) ISBN 978-4904827390
脚注[編集]
- ^ a b c d e “西宮市長選 元衆院議員石井氏が立候補へ”. 神戸新聞. (2017年7月5日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ a b c プロフィール - 石井としろう 西宮市長
- ^ “第6回 民主党 石井登志郎 衆議院議員”. みわちゃんねる突撃永田町!! (2011年11月9日). 2019年6月13日閲覧。
- ^ 市長プロフィール|西宮市ホームページ
- ^ a b “〈政権選択 ひょうご 09夏・総選挙〉候補者の横顔:中 兵庫4区~7区”. 朝日新聞. (2009年8月21日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ a b “土井氏に民主が「対抗馬」 兵庫7区、選挙協力打ち切り”. 朝日新聞. (2005年8月11日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ “小選挙区 兵庫:開票結果:総選挙2005”. 読売新聞 2018年4月21日閲覧。
- ^ “小選挙区 兵庫:開票結果:総選挙2005”. 読売新聞 2018年4月21日閲覧。
- ^ “兵庫 小選挙区:総選挙2009”. 読売新聞 2018年4月21日閲覧。
- ^ “2012衆院選 兵庫7区”. 毎日新聞 2018年4月21日閲覧。
- ^ “2014衆院選 兵庫”. 毎日新聞 2018年4月21日閲覧。
- ^ “暴言辞職の西宮市長選、108票差で石井氏が初当選”. 朝日新聞. (2018年4月16日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ “西宮市長選、初当選石井氏が会見 市長ホットライン新設”. 神戸新聞. (2018年4月16日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ “「市民の前へ出て行く」 西宮市・石井新市長が初登庁”. 神戸新聞. (2018年4月17日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ “西宮市長選 石井登志郎氏が立候補表明”. 神戸新聞. (2017年10月28日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ “西宮市長、仕事始めで退任表明 記者に「殺すぞ」発言も”. 朝日新聞. (2018年1月4日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ “西宮市長の退職金減額、提案へ 市会、暴言問題で”. 神戸新聞. (2018年2月6日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ “退職金減額案に反発か 暴言の今村・西宮市長が退任願”. 神戸新聞. (2018年2月19日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ “暴言・西宮市長の辞職、市議会が同意 市長は姿見せず”. 朝日新聞. (2018年1月4日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ “「殺すぞ!」発言の前市長の辞職で西宮市長選、1週間前倒し”. 産経新聞. (2018年2月25日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ “西宮市長選:新人6氏が届け出 投開票15日”. 毎日新聞. (2018年4月9日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ “【西宮市長選】自公推薦候補「まさか」の敗戦…県内に動揺”. 産経新聞. (2017年4月17日) 2018年4月17日閲覧。
- ^ “市長退職金「多すぎ」 西宮・新市長の石井氏、廃止提案へ”. 神戸新聞. (2018年4月16日) 2018年4月21日閲覧。
- ^ “西宮市長に元衆院議員石井氏 自公推薦候補ら破る”. 神戸新聞. (2018年4月16日) 2018年4月16日閲覧。
- ^ “西宮市長選 各候補が具体施策訴え”. 神戸新聞. (2018年4月16日) 2018年4月16日閲覧。
- ^ 初鹿野俊 (2019年9月12日). “西宮市長の退職金ゼロへ 市会委が条例案を承認”. 神戸新聞 2019年9月13日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “2014衆院選 兵庫7区 石井登志郎”. 毎日新聞 2018年4月21日閲覧。
外部リンク[編集]
- 石井としろう 西宮市長 - 開かれた西宮市政へ 石井登志郎
- めざす未来へ、情熱政治。石井としろうオフィシャルブログ
- 石井登志郎 - Facebook
- 石井としろう (@toshiro141) - Twitter
- 石井登志郎 公式ブログ - GREE
- 市長の執務室|西宮市ホームページ
|
|