真理党

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日本の旗 日本の政党
真理党
Shinri Party
党首 麻原彰晃
成立年月日 1989年8月16日
本部所在地 日本の旗 日本 東京都
衆議院議席数
0 / 512   (0%)
1990年2月18日現在)
参議院議席数
0 / 252   (0%)
(1990年2月18日現在)
党員・党友数
25
(1990年2月18日)
政治的思想・立場 消費税廃止、医療改革、教育改革、福祉推進
政党交付金
0 円
公式サイト 公式ウェブサイトのアーカイブ
国際組織 なし
オウム真理教を支持母体とする宗教政党である。
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真理党(しんりとう)は、1990年(平成2年)の第39回衆議院議員総選挙の時、オウム真理教教祖麻原彰晃(松本智津夫)が党首となり結成された宗教政党1989年(平成元年)8月16日に東京都選挙管理委員会に政治団体設立を届出。麻原や教団幹部ら25名を擁立し、確認団体となったが、全員落選し、供託金はすべて没収された。

オウムが選挙に立候補するかどうかを幹部による多数決が採用されたが、結果は10:2で賛成派が勝利し、反対した2人は上祐史浩岐部哲也であった[1]

選挙公約[編集]

  • 消費税廃止 - 財源は行政改革による11兆円―政府が癒着をなくしさえすれば、消費税など必要ない。
  • 医療改革 - 患者本位の医療と新しい医学の創造―これは誰にとっても切実な問題。早急に実施。
  • 教育改革 - 明るい学校と知能教育の推進―子供達の健やかな成長のために。
  • 福祉推進 - 豊かで充実した長寿社会を目指して―安らぎに満ちた毎日を。
  • 国民投票制度導入の構想 - 真の国民国家であり続けるために―今の政治は不満だらけ。国民投票制度を導入すれば、消費税強行採決のような事態も防げるし、汚職議員も私達の手で解職できる。金権・腐敗政治の温床を一掃できる。

選挙活動[編集]

当時の東京4区東京都渋谷区中野区杉並区)から出馬した麻原の選挙活動は異質であった。麻原の等身大マスコットや象の着ぐるみが登場し、白いコスチュームを着た女性信者達のダンス、更には麻原本人による「彰晃マーチ」や「真理教、魔を祓う尊師の歌」、「はばたけ、明日に向かって」、「ガネーシャ体操」といったオウムソングの熱唱などの派手なパフォーマンスや、他党の候補者を妨害するような選挙活動をした。しかし、他の選挙区から出馬していた真理党の候補者は、選挙公報政見放送、公設の掲示板に掲示するポスター以外の選挙活動を一切しなかった。

麻原以外の同党の候補者は「マイトレーヤ」(上祐史浩)などのように、ホーリーネーム(教団内での名前)での立候補の届出をしようとしたが認められなかった。だが、公設の掲示板に掲示されたポスターには、麻原党首を除き、ホーリーネームが大きく書かれている反面、本名は小さくしか書かれておらず、白い服で宗教上のポーズをとっている写真が多かった。

選挙結果[編集]

開票結果は、真理党自身の予想を大きく裏切った。麻原は自身が5-6万票を獲得して当選すると信じていたが、実際には5人区当選区で1783票にとどまり13位で落選する大惨敗だった。他の候補も麻原を下回る票数しか獲得できず、いずれも供託金没収となった。

既にマスコミの注目を浴びていた麻原は、開票速報を伝える各テレビ局の番組に出演し、真理党が落選したのは、国家権力による票数操作の陰謀のためと主張した(なお、いわゆる「泡沫候補」に対する報道上の差別は確かに存在し、泡沫視された真理党がまともに選挙報道されたことはなかった。しかし、この差別は泡沫候補全般に対するもので、特に真理党を狙ったわけではない)。

麻原は自身が出馬した東京都第4区にて、開票に不正がないか確かめるために信者3人にわざと本名の松本智津夫で投票させた上で、開票時の立会の際に票を確認させた。実際には大量の票の中からたった3票の「松本票」を発見するのは至難の業であるが、ここで松本票を確認できなかったことを選挙不正があると喧伝する材料にした[2]

この惨敗の結果、麻原は武力による権力奪取の必要性を感じ、その後の教団がより一層凶暴化した原因になったと言われていたが、それ以前から武力化の予定はあった。

また、この選挙に出馬する際に、これまでも盛んにオウム真理教に対立する言動を繰り広げてきた弁護士坂本堤が、選挙戦の障害になるとして、麻原が坂本堤弁護士一家殺害事件(選挙3ヶ月前に)につながるゴーサインを出したとされる。なお、選挙立候補前の段階で既に殺人事件(男性信者殺害事件坂本堤弁護士一家殺害事件)を犯していた真理党の候補者は6人(麻原、村井秀夫新実智光佐伯一明中川智正大内利裕)いた。

一方、被害対策弁護団は麻原が立候補した東京4区の杉並区内の一軒家に100人以上の住民票を集めているなど、居住もしていない住所選挙権を得たとして、公選法違反で警視庁告発する(不受理となる)。

真理党候補者と選挙結果一覧[編集]

  • 候補の列は本名の50音順ソート、括弧内は当時のホーリーネーム。選挙区の列のソートボタンで元の順序に戻る。
候補者名 選挙区 得票数 最下位当選
者の得票数
惜敗率
とみた/富田隆(シーハ) 01-埼玉1区 484 125594 0.39%
すきうら しける/杉浦茂(ヴァンギーサ) 02-埼玉2区 553 109398 0.51%
おおうち/大内利裕(プンナ・マンターニ・プッタ) 03-埼玉3区 303 68132 0.44%
ひろせ/広瀬健一(サンジャヤ) 04-埼玉5区 397 80499 0.49%
えんとう/遠藤誠一(ジーヴァカ) 05-千葉4区 508 130684 0.39%
まつもと ともこ/松本知子(マハーマーヤ) 06-東京1区 276 51940 0.53%
まつは/松葉裕子(スッカー) 07-東京2区 360 76285 0.47%
みついき/満生均史(マルパ・ロサ) 08-東京2区 58 76285 0.08%
いしい/石井久子(マハー・ケイマ) 09-東京3区 398 65259 0.61%
まつもと ちすお/松本智津夫麻原彰晃 10-東京4区 1783 66337 2.69%
しようゆう/上祐史浩(マイトレーヤ) 11-東京5区 310 77426 0.40%
まつた/松田ユカリ(バッダー・カピラーニ) 12-東京6区 202 65409 0.31%
かまた/鎌田紳一郎(ウルヴェーラ・カッサパ) 13-東京6区 71 65409 0.11%
やまもと/山本まゆみ(キサーゴータミー) 14-東京7区 536 108037 0.50%
すきうら みのる/杉浦実(カンカー・レーヴァタ) 15-東京7区 232 108037 0.21%
むらい/村井秀夫(マンジュシュリー・ミトラ) 16-東京8区 72 44152 0.13%
みやもと/宮本公恵(マチク・ラプドンマ) 17-東京8区 99 44152 0.22%
つほくら/坪倉浩子(ダルマヴァジリ) 18-東京9区 272 81724 0.33%
なくら/名倉文彦(ナローパ) 19-東京9区 188 81724 0.23%
にいみ/新実智光(ミラレパ) 20-東京10区 205 91160 0.22%
きへ/岐部哲也(マハー・カッサパ) 21-東京10区 139 91160 0.15%
いいた/飯田エリ子(サクラー) 22-東京11区 494 129169 0.38%
さえき/佐伯一明(マハー・アングリマーラ) 23-東京11区 217 129169 0.17%
あきやま/秋山伸二(アジタ) 24-神奈川2区 487 107171 0.17%
なかかわ/中川智正(ヴァジラティッサ) 25-神奈川3区 1445 113661 1.27%

出典[編集]

  1. ^ 『オウム解体』宮崎学vs上祐史浩(雷韻出版 2000年5月1日
  2. ^ 野田成人著『革命か戦争か』(サイゾー 2010年)

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]