相棒の登場人物
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相棒の登場人物(あいぼうのとうじょうじんぶつ)は、テレビ朝日系でシリーズ化されている刑事ドラマ『相棒』(テレビシリーズ)に登場する主な人物について解説する。
緊急対策特命係・特命係に配属されたことのある人物:石嶺小五郎、萩原壮太、陣川公平、姉川聖子、青木年男
特命係と所縁のある女性:月本幸子、笛吹悦子、風間楓子、小出茉梨
特命係の親族:亀山美和子、宮部たまき、けんたろう、アキコ・マンセル、亀山正枝、杉下花、磯村茜、甲斐峯秋、雁屋耕大、陣川美奈子、冠城由梨、青木綱一郎
主要・準レギュラー
- 警視庁:内村完爾、中園照生、伊丹憲一、芹沢慶二、出雲麗音、益子桑栄、角田六郎、大木長十郎、小松真琴、大河内春樹、米沢守、衣笠藤治、三浦信輔
- 警察庁:小野田公顕
- 内閣情報調査室:社美彌子
- 法務省:日下部彌彦
- 政治家:片山雛子、瀬戸内米蔵、鑓鞍兵衛
特命係と関わった人物
- 犯人:阿部貴三郎、浅倉禄郎、田端甲子男、三好倫太郎、北条晴臣、朱雀武比古、向島茂、田村秀明、本多篤人、早瀬茉莉、奥村光良、池谷隆平、山崎正一、天野是清、北一幸、平井貞夫、南井十、遠峰小夜子、加西周明、朱音静、藤原久美子、結城宏
- 政府関係者:折口洋介、三上冨貴江、鶴田翁助、柾庸子、栗橋東一郎、袴田茂昭
- 警察関係者:佐古秀樹、梅沢、田嶋栄一郎、山岸、海音寺菊生、日野警部補、原武清文、吉岡琢磨、三奈瀬恭介、相原誠、早乙女美穂、佐藤静夫、鈴木、横田、渡辺真澄、川上博康、金子文郎、田丸寿三郎、長谷川宗男、原子嘉和、井手実篤、田中靖、岩月彬、小田切亜紀、堀江邦之、沢田泰三、土屋公示、大石真弓、松永、結城守、綿貫肇、吉田剛、山崎哲雄、谷崎莊司、石川大輔、土師太、塚本
- 報道関係者:照山、照本、鹿手袋啓介、大久保康雄、守村やよい、黒崎健太、鷹島瑤子、八津崎奨、森尾淳史、岡元文彦
- 法曹関係者:武藤かおり、三雲法男、常盤克信、瀬田宗明、倉田映子、連城建彦、中郷都々子、三門安吾
- 医療関係者:内田美咲、安斉直太郎
- その他:ヒロコ、斎藤英彦、若杉栄一、吉田一郎、蓮妙、遠山ちず、矢木明、磯部、リサ、江波和江、社、ヤロポロク・アレンスキー、坊谷一樹、社マリア、市原里奈、新崎芽依、桂川宗佐、桑田圓丈、鬼丸、虎太郎、万津蒔子、磯部昭夫
凡例[編集]
登場人物の所属名、役職、階級、読み仮名などは番組公式ウェブサイト[1][2]と番組オフィシャルガイドブックに従って掲載。また、文中の「S」や「PS」は、「season」「pre-season」の略称で、数字は話数を示す。本稿では特命係(陣川含む)の親族を除き異なるエピソードで2回以上登場している人物。
ゲスト以外の登場回の記載の仕方
- クレジットに俳優名が載っている場合 → 俳優名の右横の括弧内に記載
- ノンクレジットの場合 → 注釈で記載
(例)
特命係[編集]
右京の相棒となる人物の名前は、全員名字が「か」で始まり名前が「る」で終わるという法則がある[3][注 3][注 4]。設定上は薫の前にも6人の特命係員がいたが、彼らは代数には含まれず、登場もしていない。なお、陣川や青木も過去に特命係へ配属された時期があるが、同様に歴代相棒には含まれない[注 5]。また、特命係に配属された者はネクタイを締めないという特徴がある(「特命係・第三の男」にあたる人物を除く)。
杉下右京(すぎした うきょう)[編集]
- 演 - 水谷豊[注 6][4][5](小学生:新井真悟[6]〈S14-16〉)
- 年齢〈45(S1時点)[1][2][注 7]〉
- 本作品の主人公。「陸の孤島」と揶揄される窓際部署「特命係」に在籍しながらも、卓越した捜査能力と強い正義感で数々の難事件を解決に導いてきた。以前の組織図は、警視庁生活安全部特命係[注 8][7][8][9]及び警視庁刑事部臨時付特命係[注 9] であったが、現在は警察庁長官官房付特命係警視庁預かり。
- 経歴
- 東京大学法学部
- → 警察庁
- → 警視庁刑事部捜査第二課
- → 警視庁警備部緊急対策特命係参謀(S1より15年前)
- → 警視庁特命係係長(S1より15年前)
- → 警察庁長官官房付(S1-11)
- → 警視庁警察学校教官(S2-1)
- → 警視庁特命係係長(S2-2)
- 階級
- 警部補[注 10] → 警部[10][警 1][注 11]
- 人物
- 警視庁特命係係長。
- 東京大学法学部を首席で卒業後国家公務員I種試験の合格を経てキャリアとして警察庁に入庁。入庁後最初の事件は「昭和五十九年 文京区強盗殺人事件」である(S5-1)。20代後半で3年間のスコットランドヤードの研修を経て(S1-7)[注 12]、警視庁刑事部捜査第二課に出向、大物フィクサーの摘発に関わる(S14-4)など辣腕を振るっていた。
- 捜査第二課に在籍中、外務省高官の北条邸人質篭城事件において、当時公安部参事官だった小野田公顕が非公式に結成した緊急対策特命係に作戦参謀として招集され犯人との交渉にあたるが、政治的理由から早期解決すべく強行突入を望む小野田と対立し、作戦参謀を解任される。その後、小野田が決行した強行突入により隊員と人質に多数の死者を出す惨事となり、右京はその責任を全て擦り付けられる形で特命係へ押し込められる事になった。事件から15年後、当時の人質の変死事件に関連して薫と共に警察庁勤務の内示を受け捜査に着手、一連の事件に隠された北条晴臣の不正や殺人行為を明らかにし、過去の因縁に終止符を打った(S1-最終話)。
- その後警視庁警察学校の教官に異動となるが自ら休職してロンドンに渡航[注 13]、浅倉禄郎から過去の事件の再捜査を依頼されたことで帰国し、事件解決後は小野田による計らいで特命係に再度異動となった(S2-1、2)。内閣官房長官の圧力により懲戒処分を受けた(S3-4、5)他、警察庁FRSセンターの分析官として尊と共に、警視として警察庁復帰の内示が出た(S8-最終話)事もあるが、何れも立ち消えになっている。享が「ダークナイト」事件を起こした際には上司としての責任を問われ無期限停職の処分を受けた[警 2](S13-最終話)。
- 停職期間中は渡英してスコットランドヤードに捜査協力をしていた。帰国後、亘と共に刑務所内で起きた刑務官刺殺事件を捜査し、事件解決後に停職処分が解除され復職した(S14-1)。その後ある事件において、亘が裁判所の令状発行を阻止する「捜査妨害」を行なっていた(S14-15)事が警察上層部に発覚し、右京も「連帯責任」として亘と共に謹慎処分を受け[11]、再び懲戒免職の危機に晒される。しかし、直後に発生したテロ事件の解決に貢献した事を評価され、峯秋の根回しにより減俸処分に留まった(S14-最終話)。
- 作中では右京の私生活などが触れられる事は少なく、主人公ながら謎の多い人物でもある。その為、出身地や自宅、少年期・青年期などの情報は不明な所が多い。宮部たまきとは元夫婦で、彼女が切り盛りする「花の里」を行きつけの店とし、芝居やコンサート、食事に連れ立って出かけるなど離婚後も良好な関係にあり、たまきとの関係を他人に邪魔されると憮然となったり(S8-1など)、たまきが他の男性と映画に行ったことに軽く嫉妬を覚えたりする(S9-7)。右京と血縁関係のある人物としては、遠縁の杉下花が登場している。
- 服装
- 常にポケットチーフを挿した仕立てのスーツを着用し、どのような場面でも着崩す事はないが一度だけ三つボタンを全開にしながら聞き込みをしていたシーンがある(PS3)[注 14][注 15]。ベルトは使わずにボタン留のサスペンダーを愛用しており、冬場にはフォーマルなチェスターフィールドコートを着用している(黒のシングル1着→黒のダブル、ライトグレーとダークブラウンのシングルの計3着)。また、不測の事態に備えて白手袋(S6-10)や紐付きの指錠(S7-11)を携行している。
- 性格
- 極めて理性的で冷静沈着。誰に対しても丁寧に、時には慇懃無礼に接しつつ思ったことをずばりと言ってのける。大抵のことに動じることはなく周囲を振り回すマイペースな変わり者で、その強烈なキャラクターについていけずに配属された部下が次々に辞めていくことから彼が籍を置く特命係は「人材の墓場」と呼ばれている[12]。普段は紳士的で温厚な態度を崩さず、部下や子供に対しても敬語で接する。しかし自他の生命を粗末に扱う人物や、罪を自覚しない非道な犯人などに対しては怒号を放ち、顔を震わせて激昂する激情家の一面も持つ。「女装して彼(薫)を誘い出したのはお前だろう!(PS1)」、「今回の一件を仕組んだのは、あなただからだ!(S1-1)」、「君が死んで、どうする!(S1-最終話)」、「君が悔いるべきはそこじゃないだろう!(S13-最終話)」、「立派なテロなど、この世にはない!(S14-最終話)」、「想像が及ばないのであれば…黙っていろ!(S15-最終話)」[13]などと叱責したり、「僕だってもう止めたい!(S1-5)」、「余計なお世話じゃない!(S2-14)」、「警察官をなめるんじゃない!(S16-4)」、「世の中を甘く見るんじゃない!(S17-9)」等と犯人を厳しく糾弾したり、物に当たったりするなど、普段からは考えられない乱暴な言動をとることもある。
- 良くも悪くも場の雰囲気に流されない性格のため、場の雰囲気を無視した不躾な質問を関係者にしたり、相手の心情を考慮せず辛辣な発言をしたりするため、事件関係者や部下を怒らせる事がしばしばある。また、ややおしゃべりなきらいがあり、大河内の秘密を知った際には「バラしたら懲戒処分」と大河内に警告されたのにも関わらず、その日のうちにたまきに大河内の秘密を喋ってしまっており(S2-18)、尊に別れた彼女がいた事を知った際も尊に無断でたまきに喋ってしまっていた(S8-10)。
- 捜査・推理
- 明晰な頭脳と鋭敏な観察眼を持ち、鋭い推理力を発揮する。事件現場や聞き込み先に自ら出向いて他人が気にも留めない些細な事柄に着目し、現場の不審な点や証言の矛盾を論理的に突いて犯人を追い詰めるのが常で、尊からは「ある種の天才」、亘からは「相手の守りをぐいぐい打ち破るタイプ」と評されている。
- 本来ならば特命係には捜査権は無いが、型通りの捜査を他部署に委ねて別の角度から独自に事件に首を突っ込み、捜査一課の聞き込み先や取調室に割り込んで必要な情報を聞き出すことも日常茶飯事。真相究明のためなら手段を選ばず、虚偽の事実を告げて容疑者を欺き自白を引き出したり、不正な方法で証拠を入手したりするなど、時には違法行為も辞さず強引な手段に訴える事もあり、小野田から「杉下の正義は時に暴走する」と評されている(S6-最終話)。
- 煙たがられる存在ではあるものの、警察幹部の多くはその能力を認めている。警察関係者以外でもその有能さを評価するものは多く、タウン誌で「和製シャーロック・ホームズ」として取り上げられたり(S4-8、S12-13)、スコットランドヤードの知人から移住を勧められたこともある(S14-1)。
- 一時期、原因不明のスランプに陥ったこともあるが、いつも通り事件を解決していたので周囲は彼の変化にまったく気付かず、右京が自身の不調を訴えたことに驚いていた[注 16]。幸子が店を閉めた際にも、本人は自覚していなかったが普段ではありえない凡ミスを繰り返すなどして亘や尊などに心配されていた(S18-最終話)[14][注 17]。
- 口癖
- 基本的に一人称は「僕」、二人称は「君」(稀に「あなた」)。特徴的な口癖が複数あり、作中ではやや芝居がかった口調と共に発せられる[注 18]。
- 事件現場では「おやおや」から始まり、他者が気にも留めない事柄に「気になりますねぇ」と着目し、執拗な追及に相手が拒否反応を示すと「細かいところまで気になってしまうのが僕の悪い癖」と返す。関係者に一通りの聴取を終えて去ろうとした直後、身を翻して「最後に1つだけ」と人差し指を立てて質問し、事件の核心に繋がる情報を聞き出すこともしばしばある。意外な情報を聞かされると「はいぃ?」と独特な抑揚を以て反応し、新事実に接して推理が根底から覆ると動揺して「僕としたことが!」や「迂闊でした!」と狼狽する。事件の真相に到達した際には「これで全て繋がりました」と発言することがある。
- 先述のように、自他の生命を粗末にしたり、自らの行いを省みない犯人に対しては「恥を知りなさい!」「目を覚ましなさい!」「あなたは、そんなこともわからなくなっていましたか!」等と声を荒らげて激昂することがある。
- 主義・信条
- 出世や手柄には全く興味を示さず、自ら解決に導いた事件の手柄を他部署に横取りされても意に介さずあくまで事件の真実を明らかにすることに重きを置く。「人は犯した罪を法で裁かれなければならない」という信条を胸に、個人的感情よりも法の番人たる警察官としての矜持を貫く強い信念と正義感を持ち、組織の論理や政治的利害といった事情を一顧だにせず真実を追求するが、その姿勢は警察上層部や他の政府機関を相手にしても変わらず、上層部と対立して圧力がかけられることもしばしば。
- 止むを得ない事情で罪を犯した人間についても、その動機や心情を汲み取りつつも決して犯罪を正当化しない(S5-1、劇場版IIなど)。状況や犯人の動機次第では、直ちに逮捕せず自首を勧める、もしくはさせるように仕向けたり、罪の重さによっては逮捕を見送ったりするなど右京なりの柔軟さを見せることもある(S5-1、19、劇場版II、S13-2など)。一方で、自殺で罪を償おうとする犯人に対しては極めて否定的であり、身体を張ってでも止めに入り「生きている限りは、精一杯生きなさい!」等と激しい口調で叱責する(PS1、PS3など)。また、自らの命と引き換えに犯罪によって目的を果たそうとした人物についても、自身の負傷も厭わずに制止し、その人物の過去や心境を汲み取りつつ「例え裁かれる身であったとしても、あなたは生きて下さい」と諭す(劇場版IV)。復讐に関しても決して容認することはないが、切実な理由で復讐を遂行しようとした人物の想いを汲み取って捜査に臨むこともある(劇場版II)。なお、極めて稀に、自殺を試みた犯人を必ずしも否定しないことや、自殺を止めたことが最善であったか思い悩むこともある(S3-9、S11-11)。
- 一方で、小野田が「杉下の正義は時に暴走する」(S6-最終話)と評するように、「情より法」「真実の追求による救済」を絶対的な正義として掲げ、興味本位で醜聞を暴き立てて個人の生命や社会的立場を顧みず断罪しようとする過激な一面もある。時には警察官としての仲間意識すらも「諸刃の剣」と評する(S7-7)ほどの姿勢を見せることもあって、関係者から深刻な反発を招くことも少なくなく、時には相棒すらも離反する事態も引き起こしている(S9-6、S10-最終話、S15-最終話など)[注 19]。峯秋は、享が「ダークナイト」事件を起こした切っ掛けを「右京への対抗心」だと推察し、その様な危険性を孕んでいる右京の正義感を「劇薬」と評した(S13-最終話)。
- 人命が失われる事態を嫌い拳銃は決して携行せず、警察官の義務である射撃訓練すら忌避している(S2-4)。また、過去のトラウマから籠城事件に対する強行突入はあくまで最後の手段として、否定的な考えを持っている。
- 特命係に配属される部下に対しては「来る者拒まず、去る者追わず」を原則としており、特に引き留める言葉はかけないようにしていたと自ら語っている。しかし亘に対してはこの原則を自ら破り、歴代の相棒では初めて慰留の言葉をかけている(S20-最終話)。
- 趣味・嗜好
- 趣味はチェスや落語、クラシックやレコード鑑賞など。特に落語は同じ趣味を持つ米沢と話が盛り上がり、落語のカセットテープやCDを融通し合い、いつも世話になっている彼にお礼の気持ちとして高座のチケットをプレゼントすることもある。中学時代には推理小説を執筆していたこともあり(S4-8)[注 20]、現在でも小説を執筆する場面がある(S12-13)。PSでは喫煙シーンが度々描かれた[注 21]。
- 警察庁時代の研修以降度々イギリスを訪れており、特にS8以降は概ね3年に1回のペースで半年ほど渡英するのが恒例となっている[注 22]。「夜飲まないと眠れない(S4-2)」程の紅茶愛好家[注 23][注 24] で、カップに紅茶を注ぐ時にポットを高く引き上げて戻すという独特な注ぎ方をする[注 25][注 26]。また、遠方に行く際には紅茶セットを持参する(劇場版III、S14-10など)。薬味を好み、「花の里」では度々ワサビ多めのお茶漬けを注文している他、牛丼には紅生姜を大量にのせる(S17-9)。苦手な食べ物は梅干し(S3-9)と酢豚のパイナップル(S4-12、S15-14、S22-5)。
- 幽霊や超能力を否定せずに深い関心を寄せており、心霊現象が絡んだ事件の際には嬉々として捜査に参加する。自身は幽霊を実際に目撃した経験がないことを悔しがっているが、本人はそうと知らずに幽霊の少女と接したことがある(S11-18)。
- 特技
- 総じて手先が器用で、ピアノの演奏(S3-15)やリンゴの皮剥き(S4-18)、焼き物の成型(S14-18)などを行い、携帯メールや電卓の操作も滑らかにこなす(S4-19、S10-4、S11-6)他、ピッキングの技術も有している(S11-1)。また、剣道(S5-7)や護身術の心得があり、体格差のある相手や複数人相手でも難なく渡り合う。優れた運転技術も持ち、当初のシリーズでは車での移動の際には相棒に運転を任せていたが、S11より愛車のフィガロ[15][注 27] (S11-1〜S19-11)の助手席に享や亘を乗せて自らハンドルを握るようになった[注 28] 。
- 分野を問わず様々な知識に精通している。数学・化学・物理学・哲学などの教養的学問や、英語をはじめとした複数の外国語はもちろんのこと、方言(S6-10)を解し、点字を読み(S15-15)、マジック(S8-13)やワイン(S5-9)に造詣が深く、果てはアニメ「プリキュア」(S15-最終話)の知識までも有している[注 29] 。さらには検視官の資格も有し、実際に検視を行ったことまである(S7-7)。記憶力にも優れ、一瞬の内に電話番号やナンバープレートを記憶したり(S3-9、S8-1など)、事件の供述調書を諳んじたこともある(S16-2)。
- 恋愛や女性の機微を察することは不得手[注 30]で、時にはデリカシーのない発言をズバズバと言ってしまうこともある[注 31](S11-17)。その他にも「理屈の通じない」子供の尾行に苦手意識を持っている様子(S14-7)。
亀山薫(かめやま かおる)[編集]
- 演 - 寺脇康文[16][17](PS1〜S7-9 / S16-13〈回想〉 / S17-19〈回想〉 / S21-1〜)[注 1]
- 年齢〈36(S1時点)[1][2][注 2]〉
- 右京の初代・五代目相棒。歴代最長の在籍期間を持ち、長らく右京と共に数々の事件を解決に導いてきた。なお、出演回数は2021年11月24日放送のS20-7で、亘を演じる反町が、それまでの最多記録だった薫を演じる寺脇の124回を更新し、歴代相棒において最多となり、最終的には2022年3月23日の時点で、138回まで記録を更新したが、2023年2月1日放送のS21-15で寺脇の出演回数が139回に達することになり、反町の最多記録を再び塗り替えることになった。
- 経歴
- 新潟県立阿賀野東高等学校
- → 城東大学法学部法学科
- → 警視庁西千住署地域課(1990年9月)
- → 警視庁御徒町署警備課(1992年4月)
- → 警視庁新橋署刑事課(1993年8月)
- → 警視庁刑事部捜査第一課(1995年4月)
- → 警視庁特命係(PS1)
- → 警察庁長官官房付(S1-11)
- → 警視庁交通部運転免許センター(S2-1)
- → 警視庁特命係(S2-2)
- → 警視庁麹町東警察署刑事課強行犯係(S3-1)
- → 警視庁特命係(S3-5)
- → 依願退職(S7-9)
- → サルウィン親善使節団メンバー(S21-1)
- → 警視庁特命係嘱託職員(S21-2)
- → 警視庁特命係(司法警察職員として再雇用・S21-11)
- 階級
- 巡査部長[18][注 32]→嘱託職員(S21-2)→巡査部長(S21-12)
- 人物
- 実家は新潟県[注 33]で造り酒屋を営み、父親は市議会議員も務めている[注 34]。妻の美和子や浅倉禄郎は大学時代の同級生。新潟県立阿賀野東高等学校卒業後は野球でのスポーツ推薦で城東大学法学部法学科に進学し、大学卒業後は警視庁に入庁。所轄勤務を経て警視庁刑事部捜査第一課入りを果たすが、飲食店で遭遇した指名手配犯・阿部貴三郎を捕まえようとして逆に人質にされるという失態を犯し特命係に追いやられた(PS1)。
- S1では一時的に警察庁長官官房付として警察庁に出向した他、S2では特命係復活までの間に警視庁の運転免許試験場、S3では所轄である麹町東署の刑事課捜査一係(強行犯係)に勤務した経歴を持つ。S5-最終話では懲戒免職処分に追い込まれるも地方公務員法を逆手に取った右京の策略[注 35]で免れている。大学時代からの交際相手である美和子と同棲しており、一度は美和子の浮気により破局に至ったが、後に復縁して入籍している(S3〜4)。
- 歴代相棒の中では4代目相棒となる亘が登場するまでは、右京を唯一「杉下さん」ではなく「右京さん」と呼んでいたが、第三者との会話では「杉下さん」と呼んだこともある(S6-17)。愛称は「亀ちゃん」。美和子やヒロコからは「薫ちゃん」と呼ばれており、鑓鞍からも当初は名前から女性と勘違いされていたこともあり、「薫ちゃん」と呼ばれている。また、S2以降伊丹からは「亀」と呼ばれるようにもなっている。
- 美和子と同棲しているマンションは「シティーハウス青山」201号室(S5-13) → 「シティハウス青山」301号室(S6-17)[注 36]。
- 服装
- フライトジャケット[19][注 37]にトレーナー(季節によりTシャツ)、カーゴパンツの組み合わせがほとんど。査問委員会にもその格好で現れるが、場に応じてスーツを着る場合もある(PS1、S1-最終話、S2-3、S5-9など)。国賓として一時帰国した際は使節団の歓迎パーティーにサルウィン式の正装で出席し(S21-1)、それ以外では半袖のYシャツを着ていたが、特命係への復帰後から嘗ての服装に戻した(S21-2)。
- 性格
- 根が真っ直ぐな熱血漢で[20]、「腰が重い割に口が軽い」と右京に評される楽天家。一人称は、プライベートでは「俺」。一度気に掛けた相手を放っておけないお人好しな性格や思慮の至らなさが災いしトラブルを引き寄せることもしばしばある。嘘を付くことが苦手で、ごまかそうとしても敬語で話してしまい簡単に見抜かれてしまう。
- 当初は捜査一課への復帰を目指し手柄に執着している様子を見せており、伊丹から「特命係の亀山」と呼ばれることを特に嫌っていたり、犯人逮捕だけに注目するあまり地道な捜査を疎かにする態度を見せて右京から叱責されていた(PS2など)。しかし、月日が経つにつれ現状に満足するようになり、伊丹の嫌味も軽く受け流し、「特命係の亀山」と呼ばれても平然とした態度を取るようになるなど、振る舞いにも余裕を見せていった事に加えて、数々の事件を通じて右京の正義感に触れるうち、次第に手柄に執着する事もなくなり、右京のように純粋に正義を貫く姿勢へと目覚めていった。また、サルウィンからの帰国後に嘱託職員として復帰した際は、厳密には警察官ではなかったため、捜査権や警察手帳も持たない状態であったが、「元々、特命係に捜査権はなかったでしょ?」と言って一切意に介さない(S21-2)等、以前以上に余裕を持った姿勢を見せている。
- 趣味・嗜好
- S5までは喫煙描写があったが、S6以降は禁煙している[注 38] 。コーヒー好きで、私物のコーヒーメーカーを特命係の居室に持ち込んで愛飲している。嫌いなものはヒジキ(S4-12)とあんパン[21]。子供好きの一面を持ち、その扱いにも長けている。出会ってすぐの子供と意気投合して重要な証言を引き出すこともあった(S5-12など)。公園などでランニングをする事があり、その道中で事件に巻き込まれた事が複数回ある(S5-1など)。
- 特技
- スポーツ推薦を貰う程運動神経に優れている一方、頭を使うことがやや苦手。特に島根県の県庁所在地を松山市と間違える(S2-12)等、一般常識や教養にやや疎い所がある(S3-14、S4-12、S5-5)。幼少期から好きだった昆虫に関する知識は右京以上で、自分と同じように「虫博士」と呼ばれていた米沢と意気投合した(S4-14)他、昆虫の話が右京に事件解決のヒントを与えたこともある(S4-14、S22-3)。また、人間関係を洞察する能力に優れており右京を度々感心させている(PS1、S3-9)。
- 味覚や嗅覚がかなり鋭く、専門知識に乏しいながらもワインの風味を的確に評価してワイン評論家を驚かせたり(S5-9)、キャビアの品質を見抜いたり(S5-17)している。事件の凶器発見に貢献(S2-3)するなどこの能力が事件解決に役立った事は多く、右京にも「君の舌は時に君自身よりも有能です」と評された。また審美眼も優れており、右京でも見抜けなかった美術品の真贋を無自覚に当てていた(S21-13)。
- 勘も非常に鋭く、右京曰く「思い出したように出る神がかりに近いヤマカン」(S1-最終話)が事件の解決に大きく貢献した事もある。一方で、何かと事件に巻き込まれやすいトラブル招聘体質でもあり、幾度となく犯人に人質にされるなどの窮地に陥って、命の危機に瀕したり(PS1、S1-1、S4-8、S5-15など)、殺人容疑の冤罪をかけられたこともあった(PS1、S21-3)。
- サルウィンから帰国してからは、ほぼ単独で事件の真相を解明したり(S21-3)、右京から与えられた大雑把なヒントのみで殺人事件の被害者と犯行現場を突き止める(S21-4)など、以前よりも捜査能力が上がっている描写が見られるようになった。一方で年相応に体力は落ちているようで、追跡していた事件の関係者を見失った際は右京から「昔の君なら追いついたんじゃないですか?」と嫌味を言われた[注 39](S21-12)。
- 右京との関係
- 当初、右京とは反りが合わずに彼の辛辣な発言に腹を立てることもあったが、後に右京の心情や思慮に触れる中で彼を徐々に認めていき、右京からも自身の行動や思慮を認められたことで彼の良き相棒となる。時に右京の強引さや策略に振り回されたり、右京の正義に戸惑うこともあったが、その信頼は揺るがず、右京が捜査に際して法に触れても彼を信じ抜く意思を貫くようになっていった。自身の持っている警察官の仲間意識を「諸刃の剣」と右京に評される(S7-7)こともあったが、人情・優しさによる穏健な行動で右京を支えることも多く(S5-1、S5-8、S5-19など)、右京に「君がいつも側にいてくれて助かります」とまで言われたこともある(S5-1)。右京が捜査に首を突っ込むようになったのは薫の配属以後であることから、小野田からは「薫がいてこそ右京の能力が発揮される」とも認識されていた(S5-最終話)。
- また、美和子との婚姻届を作成する際に右京に証人を頼んだり(S4-11)、プライベートでの美和子の料理パーティーに右京を招待したり(S5-13、S22-1)しており、右京の方もプライベートで美術品の展覧会に行く際に薫を誘う(S21-13)等、歴代相棒の中では最も右京との交友が深い。
- サルウィンでの長年の活動を経て右京と再会した当初は、以前と異なり右京の推理や正義を信頼しきれていない節があったが(S21-1)、その後は国賓の立場を利用して右京の後ろ盾となったり(S21-2)、自身が殺人容疑をかけられた際には右京を頼りにしたりと(S21-3)、以前と変わらず右京に信頼を置くようになった。
- サルウィンに奉仕活動へ
- NGOのスタッフだった高校時代の友人・兼高公一が殺害された事件が切っ掛けとなり、兼高の妻に夫の死を知らせに彼が活動していたサルウィン共和国へ渡航(S7-2)[19]。そこでの出会いを通じて、兼高の遺志を継ぐと共に腐敗が蔓延しているサルウィンの子供達に正義の精神を教えることを決意する[22]。国立微生物研究所での事件解決後、右京に別れを告げて警視庁を退職し、美和子と共にサルウィンへ旅立った(S7-9)[注 40] 。サルウィンでは学校建設などの事業に携わり、子供たちに正義の精神や日本語などを教え、校長の役職も歴任した(S21-1)。
- 日本への帰国・警視庁への再就職
- サルウィンの腐敗政府を倒した反政府リーダーのアイシャ・ラ・プラント[注 41]の訪日に伴い、その恩師である薫もサルウィン親善使節団の一員として国賓の扱いで一時帰国し、使節団の歓迎パーティーに右京を招待して再会を果たした[23]。しかしその直後、薫を含む使節団関係者たちに向けて乗客乗員を人質に取った航空機テロの脅迫事件が起こり、アイシャや美和子が巻き込まれたことで再び右京と捜査に当たった(S21-1)。
- 事件解決後、サルウィン政府より美和子と共にペルソナ・ノン・グラータの指定(事実上の国外退去処分)を受け、日本に帰国[24]。伊丹の尽力とそれを受けた峯秋の根回しにより、警視庁に「嘱託職員」としての籍を得て、再び特命係に勤務することになった(S21-2)[注 42]。その後、ある事件で関わった衆議院議員・袴田茂昭の計らいにより、司法警察職員(警察官)として正式に再雇用された(S21-11)[注 43][注 44]。
神戸尊(かんべ たける)[編集]
- 演 - 及川光博[25][26](S7-最終話〜S10-最終話 / X DAY / 劇場版III / S15-13、14 / 劇場版IV / S17-10、19〈回想〉 / S21-20、最終話)[注 45]
- 年齢〈39(S7-最終話)[注 46]〉
- 右京の二代目相棒。推薦組を経て警察庁に入庁したエリートで、警察上層部の密命を受け、特命係に配属された(通算9人目[注 47])。
- 経歴
- 中央大学法学部
- → 警視庁入庁(1993年4月)
- → 警視庁警備部警備第一課警備情報第四係(1995年4月)
- → 警察庁警備局警備企画課(1999年4月)
- → 同課長補佐(2005年4月)
- → 警視庁特命係(S7-最終話)
- → 警察庁長官官房付(S10-最終話)
- 階級
- 警視 → 警部補[27][注 48] → 警視[注 49]
- 人物
- 東京都大田区[注 50]田園調布の出身。東京都世田谷区成城の在住[注 51][注 52]。1993年に中央大学法学部を卒業して警視庁に入庁、警視庁警備部警備第一課警備情報第4係の配属を経て推薦組として警察庁に採用される。警備局警備企画課課長補佐時代には顔認識システムを搭載した巨大監視システムの開発を主導していたが、突如2階級降格の左遷という形で特命係に配属される。尊はこの人事の裏で「特命係が警察組織にとって必要な存在か」を調査する「庁内S」の特命を課され、自身はその必要性に疑問を持ちながらも内偵対象の右京と共に数々の事件と遭遇する事になった(S8)。
- 尊に命じられた庁内Sの真の目的は、先述の監視システムを備えた警察庁付属機関(FRSセンター)の本格稼働前に際し、分析官・運用官として候補の挙がった右京と尊の連携を審査するというものだった[注 53]。尊はある産業スパイ事件を機に同システムにまつわる警察上層部の不祥事、そして自身に課された特命の真実を右京と共に知る事になり、事件解決後は警察庁勤務の内示を断って警部補の階級のまま特命係に留まる道を選んだ(S8-最終話)[注 54]。
- 警視庁警備部時代には、友人が殺害された事件の裁判において被告に不利になるような偽証を行っていたが、被告の冤罪が発覚した事で贖罪の念を抱いている(S10-1、16、最終話)。
- 大河内とは警察庁時代からの旧知の仲で剣道仲間。恋人は現在おらず、大学時代には警視庁勤務が決定した時期に当時の恋人から理由を告げられずに破局している(S8-10)。
- 服装
- 服装はタイトな黒いスーツに濃い色柄もののワイシャツ[注 55] を着用[注 56] し、第2ボタンまで開けている事がほとんどで、基本的にネクタイは着用しないが、偽監察官からの聴取(S9-16)や警察庁警備局時代の若い頃(S10-1)や警察庁復帰後の現在は着用しており、特命係配属初日までの間(S7-最終話)などでも場に応じて着ける時があった。また、冬場などの寒いシーズンには上着としてチェスターフィールドタイプの黒いレザーコートを愛用する。車を運転する時はサングラスをかける。
- 性格
- クールかつ気障な自信家で、出世街道を歩む経歴からエリート然とした雰囲気を醸し出す秀才タイプ。捜査の基本原則に忠実で、手段を選ばない右京のやり方に時に苦言も呈し、意見する際の「お言葉ですが…」は口癖と化している。「トリオ・ザ・捜一」や内村の嫌味もそつなくかわして上司には逆らわないが、意見はしっかり主張する(S7-最終話)。
- 記憶力や洞察力に優れており総じて頭の回転は速いが、やや迂闊な所があり軽率なミスをする事もしばしば。また、「自分は他人より頭がいい」と思っているプライドの高い人間には嫌悪感を露わにする(S8-4)。育ちは良い(S8-18、S9-7)が、事件に関わった子供を「僕も嘘の上手な子でした」という理由で気にかける(S9-13)など、複雑な家庭環境だったらしい描写がある。
- クールな振る舞いを旨としつつも、不遇な人間への同情や不条理な現実に直面した際には義憤にかられ感情的になり、時には人目を気にせず大胆な行動に出る事もある。また、徹底して正義を貫く右京とは異なり、状況によっては主張を変えて物事を割り切るドライな部分も持ち合わせている。
- 一人称は基本的に「僕」であるが、生の感情が出る時には「俺」になり、言葉遣いも荒くなる。「トリオ・ザ・捜一」からは陰で「ソン」と呼ばれており[注 57]、尊本人はそう呼ばれる事を快く思っていない。
- 趣味・嗜好
- ガス入りミネラルウォーターを愛飲し、好物はナポリタン(S8-16)[注 58]。
- 愛車は黒の2009年式GT-R(劇場版Ⅲの時点では2013年式のホワイトを所有)。着脱式回転灯とサイレンは搭載している一方、警察無線は装備されていない(S10-10)。移動の際は専らこの車を運転するが、状況に応じてたまきの愛車・K12マーチ(S9-最終話)、伊丹らの覆面パトカー・Y50フーガ(S8-1)、事件関係者の車・E51エルグランド(S10-最終話)を運転したこともある。
- 運転は荒く、右京にも皮肉を言われる程(S7-最終話、S8-2)。絵(S10-1)[注 59] やチェスが得意で、特にチェスでは右京と目隠しチェスでも互角に勝負ができるほどである(S8-8)。育ちの良さから物を見る目は肥えており(S8-18、S9-7)、女性の香水やファッションにも詳しく(S9-1、9)、それらの知識が捜査の役に立つ事も多い。警備畑出身のため、警備業界の事情や防犯カメラなどの設備にも詳しい(S10-10、18)。
- 遅刻が多く(S9-11)、貧血気味の体質である。死体が苦手で、実物・写真・遺体の状態に関係なく見ただけで気分を悪くし、捜査のためにやむなく見る際にはハンカチで口許を抑えつつも堪えて遠目に観察している[注 60]。また、温泉とホラー映画も苦手(S8-2、S9-7)。パソコンはMacBook Proを、スマートフォンはiPhone 4を愛用している。
- スパイだった当時は右京に関する感想を報告書に綴り(S7-最終話、S8-4、12など)、「報告」していた[注 61]。
- 右京との関係
- 特命係に配属された当初は右京の事を「杉下警部」と呼んでいたが、月日が経つにつれ「杉下さん」に変化していった。
- 配属当初は、右京に「君は亀山君の代わりにはなれません」と距離を置かれながらも(S7-最終話)、自ら「花の里」に来る(S8-8)など、右京への興味を隠さずに行動を共にしていた。右京にはあしらわれ自身の動向に関心を持たれなかったが、様々な事件を通じて互いに歩み寄り、スパイとしての立場を捨てて以降は右京に認められ、相棒としての信頼関係を築いていく事になる(S8-最終話)。また、当初は組織寄りの行動を取る事が多かったが、次第に自身の正義感に準じた行動を取るようにもなっていき、その変化を見た小野田からは「青くなった」と称された(劇場版II)。
- 負けず嫌いの性格から右京とは何かと張り合い、互いの痛いところを突き合うも一枚上手の右京にやり込められてムキになる事がしばしば。
- 右京の卓越した推理能力を「ある種の天才」(S8-15)と称しつつも、組織や個人の事情を顧みず頑なに真実を追求しようとする右京の姿勢に対しては、度々疑問を投げかけて対立している(S7-最終話、S9-10など)。相手の事情を汲み取った妥協案を提案したり、上層部に掛け合い証拠の隠滅を図るなど右京の「暴発」を止めるべく強硬策を取った事もあった(S9-6、S10-最終話)。
- 警察庁への異動
- クローン人間を造る実験に絡んだ殺人事件の捜査の中でクローンの社会的立場を争点に右京と対立し、最終的には右京に信念を曲げさせている。その罪悪感から特命係を去ろうと決心したところを右京になだめられて思い留まるが、直後に長谷川の根回しにより、長谷川と同じ警察庁長官官房付へ警視として異動する事になる(S10-最終話)[20][注 62]。
- 警察庁復帰後も右京との交流は途絶えておらず、事件解決のために右京とは立場を越えた協力関係を築いている様子が見られる(X DAY、S11-最終話、劇場版III、S15-13、14、劇場版IV、S17-10、S21-20、最終話)。右京と組んだ相棒の中で唯一、警察を一度も離職しておらず、歴代相棒の薫・享・亘とも対面を果たしている。
甲斐享(かい とおる)[編集]
- 演 - 成宮寛貴[28][29](S11-1〜S13-最終話 / S15-最終話〈回想〉 / S17-1〈回想〉、2〈回想〉、19〈回想〉)(少年期:橋爪龍〈S12-9〉[注 63]/ 青年期:上田晟人〈S13-最終話〉)
- 右京の三代目相棒。恋人と旅行に来ていた香港にて偶然右京と遭遇、そのままとある事件に共に関わり、解決後は右京に引き抜かれる形で特命係に配属された。
- 経歴
- 早慶大学政治経済学部経済学科
- → 警視庁中根警察署地域課(2005年)
- → 警視庁中根警察署刑事課強行犯係
- → 警視庁特命係(S11-1〜S13-最終話)
- → 懲戒免職(S13-最終話)
- 階級
- 巡査部長[30]
- 人物
- 1983年7月7日生まれ、東京都港区芝の出身で、警察庁次長の甲斐峯秋を父に持つ他、海外に母と兄がいる(S11-9)。また、客室乗務員の笛吹悦子と交際している。2005年に早慶大学政治経済学部経済学科を卒業してノンキャリアとして警視庁に入庁、交番勤務を経て署長推薦の選抜試験に合格し中根警察署刑事課捜査一係に配属された。念願の刑事になった直後の香港旅行中、日本大使館での拳銃暴発事故に遭遇し、偶然知り合った右京と共に事件解決に奔走する。その際右京に警察官としての価値を認められ、彼直々の要望を受けて特命係へと引き抜かれた(S11-1)。
- 薫以上のトラブル招聘体質であり、特命係への異動をはじめ、半殺しに遭わされ記憶喪失になった上(S11-9)、犯人グループの嘘の証言によって婦女暴行未遂犯にでっち上げられる(S11-10)、狙撃犯と間違われて特別指名手配される(S12-10)、スマートフォンを数回破損したり、果ては事件関係者に連絡先として電話番号を教えたらその関係者と繋がっていた主犯格から監視アプリを仕込まれて動きが筒抜けになってしまう(S11-最終話)などの様々な災難に巻き込まれている。また、右京を除いて特命係に所属していた刑事たちの中で唯一被弾している(S12-最終話)。
- 服装
- ノーネクタイにシャツ、ジレを愛用してジャケットを着用し、ボトムスにウールパンツかジーンズの格好がほとんどであるが、所轄時代やフォーマルな場ではスーツを着用しており、冬場にはネイビーのピーコートとグレーのダブルのポロコートを着用している。S13では髪型をオールバックに変更している。
- 性格
- 御曹司という出自とは裏腹に、荒っぽく血の気の多い性格。やや感情的な言動が目立ち[20]、挑発的な言動を取る人物・反省の色が見られない人物に激昂して掴みかかり、右京などに止められることもある。さらには迂闊なミスから取り返しのつかない事態を引き起こすなど、大きな失敗をする事もあった(S11-3、最終話)。しかし、自分の失敗にしっかりと向き合い、忘れずにいようとする意識も持っており、良くも悪くも素直な性格。特命係で過ごすうちに言動にも落ち着きが出てくるようになった。若年ながら細かな事にも気付く優れた観察力を持ち、勘も非常に鋭い。
- 峯秋との親子仲は冷えきっている。父親の話題を出されると途端に不機嫌になるなど峯秋を嫌っている節もあるが、他者に峯秋を侮辱されて怒りを見せる事もあり(S12-1)、複雑な感情を抱いている様子。
- 子供の頃に見ていた刑事ドラマの影響で刑事課への憧れは強く、特に捜査一課配属を目指している事から、薫・尊・亘と異なり捜査一課の面々を素直に慕っている(S11-2など)。特に芹沢には可愛がられており、情報提供のやり取りを頻繁に行っている。伊丹・三浦とは特別仲が良いわけではないものの、概ね対等に接している。
- 趣味・嗜好
- 幼少期にピアノを習った経験から絶対音感を持つ(S11-1)。幽霊といったオカルトの類には苦手意識があり、右京が幽霊の話をする度に本気で嫌がる(S11-7、10)。コーラ等の炭酸飲料を好む。
- 不測の事態に陥った場合を除き(S12-10)、車の運転は普段は右京や悦子に任せている。
- パソコンはMacBook Pro Retina、S13よりMacBook Airを愛用している(いずれも13インチ)。
- 右京との関係
- 右京のことは「杉下さん」と呼ぶ[注 64]。右京からはあだ名で「カイトくん」と呼ばれているが、公的な場では「甲斐くん」と呼ぶ事もある(S11-4、S12-10)。
- 香港で右京と邂逅して当初は、その変人ぶりに辟易して悪態をついたり特命係配属への不満を露骨に示していた他、個人的感情を排し冷徹に事件の真相を追求する右京に対し反発する事もあった。それでも数々の事件に関わって右京の能力と正義感を認めるようになり「最強の味方」と吐露する程の信頼を寄せるまでになった(S12-10)。右京もそんな享が秘める正義感を以て「警察官にとって一番必要なものを持っている」と改めて評価し、互いに信頼し合える相棒関係を築き上げていった。感情的な言動が鳴りを潜めてからは生来の刑事としての資質を遺憾なく発揮し右京の右腕として活躍していた。
- ダークナイト事件により懲戒免職
- しかし、特命係に在籍中(S11とS12の間)、親友の妹を殺した容疑者が心神喪失で不起訴処分になった際、妹の仇を討たんとする親友の犯行を止めるべく、自ら容疑者を襲撃して死なない程度の傷を負わせる。それが切っ掛けとなって、警察の追及を逃れた犯罪者たちに制裁を下す暴行犯「ダークナイト」として2年に渡り犯行を重ねるようになってしまう[31]。模倣犯の出現を機に右京と共に捜査に着手するが、その陰では自分とは異なり被害者への過剰な暴力で相手を死に至らしめた模倣犯に怒りを覚えていた。その後、右京の疑いの目を自分から逸らす工作も兼ねて模倣犯に報復したが、最終的には右京に真実を突き止められる[20]。この時「杉下さんも人間だから、推理でミスもするだろうと思っていたけど、甘かった」と自嘲し、さらには潔く、犯行時に着用していた衣服を証拠物件として提示し、峯秋の意を受けた大河内の介入によって即時逮捕とはならなかったものの懲戒免職となることが事実上確定した(S13-最終話)。
- 仇討ちに留まらず犯行を重ねた心境については自身でも判然としておらず「世間からの賞賛が気持ちよかった」旨を述べた。峯秋は右京への対抗心によるものではないかと推察している。逮捕後、峯秋の計らいにより「実況見分」の名目で、イギリスへ旅立つ右京を涙を浮かべながら見送った(S13-最終話)。その後の動向は言及がなく、右京との交流が続いているかは定かでない。
冠城亘(かぶらぎ わたる)[編集]
- 演 - 反町隆史[4][5](S14-1〜S20-最終話)(少年期:榎本司〈S20-11〉)
- 右京の四代目相棒。法務省キャリアとして警視庁に出向中、ある事件を通して右京と出会い、解決後もそのまま特命係に居残る。共に数々の事件を解決に導いていくうちに、ある事件で起こした捜査妨害が切っ掛けで法務省を退官[11]。元上司の伝手で警察学校に入った後に警察官に転身、紆余曲折の末に特命係に配属された。在籍期間としては初代の薫に次ぐ長さとなる。なお、出演回数は2021年11月24日放送のS20-7で、それまでの最多記録だった薫を演じる寺脇の124回を更新し、歴代相棒としては反町が最多となった。その後も2022年3月23日の時点で138回まで記録を更新した。なお、2023年2月1日放送のS21-15で、寺脇が出演回数記録を139回に再更新している。
- 経歴
-
- 早慶大学法学部法律学科
- → 法務省矯正局総務課(1997年)
- → 府中刑務所処遇部主任矯正処遇官
- → 法務省大臣官房人事課
- → 法務省入国管理局総務課係長
- → 公安調査庁関東公安調査局調査第一部調査官
- → 法務省刑事局公安課係長
- → 法務省刑事局企画調査室補佐官
- → 法務省刑事局総務課企画調査室室長
- → 警視庁警務部付(法務省より出向・S14)
- → 法務省退官
- → 警視庁警察学校
- → 警視庁総務部広報課(S15-1)
- → 警視庁特命係(S15-1〜S20-最終話)
- → 公安調査庁(S20-最終話)
- 階級
- 巡査[32]
- 人物
- 1975年2月9日生まれ、東京都港区北麻布に在住[注 65]。1997年に早慶大学法学部法律学科を卒業し、法務省に入省。
- 「現場に興味がある」との理由から、通例となっている警察庁ではなく警視庁への出向を希望し、人事交流の名目で警視庁警務部付に配属されたが[注 66]、警視庁内では「お客様」扱いをされてろくな仕事を与えられず、右京の無期限停職処分に伴って空き部屋となった特命係で暇を持て余す日々を送っていた。その後、刑務所内で発生した殺人事件の捜査に日下部の命でオブザーバーとして参加した際、旅行から帰国していた右京と出会う。共に捜査を進める中で右京に興味を持ち、事件解決後は法務省復帰の打診を断り警視庁に留まった(S14-1)。その後も「同居人」として様々な事件の捜査に加わり、右京と共に解決に導いていった。
- その後ある事件で、裁判所の令状発行を阻止する「捜査妨害」を行なっていた(S14-15)事が警察上層部に発覚し、法務省への帰任及び地方転勤を命じられる可能性が高くなったが[11]、日下部から天下り先の斡旋を受け(S14-最終話)、ノンキャリアとして警視庁に入庁した。警察学校での研修後、本庁勤務となるが[33]「捜査部署への配属は一切認めない」という報復人事により社が課長を務める総務部広報課に配属された[34](S15-1)。
- 広報課でも大した仕事は与えられず暇を持て余す日々を送っていたが、日下部から社の監視という密命を受けると、それを逆手に取って社に直談判し、最終的には社の依頼を受けた峯秋の根回しにより念願の特命係に配属された(S15-1)。
- 法務省時代には、「赤いカナリア」による脅迫に際し小野田が結成した「チーム」に参加していた(S14-10)他、刑期を終えて出所した受刑者の円滑な社会復帰を促す「協力雇用主制度」の策定に携わる(S15-12)など、その能力を活かし活躍していた事が明かされている。
- 性格
- 掴みどころがなく飄々とした性格で、英語交じりのおどけた軽口や芝居がかった仕草を絶やさず、周囲にもフランクに接している[20]。コミカルな振る舞いが主だが、時として頭脳明晰で理知的な一面を覗かせ、大河内をして「一見飄々としているが何を考えているのかわからない恐ろしい男」と言わしめている。右京と同じく「真相の究明」を主眼に置いており、目的のためなら利用できるものを存分に利用し、相手を籠絡させ揺さぶりを掛けたりすることで情報を引き出そうとする切れ者でもあり、一歩間違えれば失敗しかねない手段にも平然と打って出る大胆さも持ち合わせている。
- 右京のことすらも「相手の守りをぐいぐい打ち破る」「細かいところが気になる悪い癖」といった性質や洞察力をも理解した上で利用する。警察組織を相手に単独で捜査をしていた時には、「自分の相棒(享)をも逮捕した男」である右京を信頼した策を取った事がある(S14-2)。上司である日下部からは目をかけられているためか彼の後ろ盾を利用し自由に行動する事が可能で、出向中には彼の意向を受けて行動することがあった(S14-4など)。しかし、とある事が切っ掛けで日下部が特命係を敵視するようになってからは、その傾向はなくなっている。
- 事件捜査を「全てが新鮮で刺激的で面白い」と公言して憚らず、「暇潰し」の一環として事件の捜査に首を突っ込もうとする節があり、右京から度々叱責されている。それでも「右京の行くところ事件あり」という周囲の評判通り、行く先々で事件に遭遇する右京の体質を面白がっている節があり、暇な時は意味もなく右京に同行しては目論み通りに事件に遭遇した事もある(S15-5)。
- 傍若無人とも言える自由な振る舞いが目立つ一方、非道な犯罪への憤りも持ち合わせており、他者の思いを汲み取り、時に情に走った行動に出ることもある。自ら「ロマンチスト」を自称し、社の隠し子疑惑を冷徹に追求する右京に対して苦言を呈し、それに対して乱暴な言い方をされた際は「右京さん、あなた、何様だ?」と本気で憤った事もあった(S15-最終話)[13]。
- 一方、姉の由梨からは「わーくん」と呼ばれ、恥ずかしがっている。由梨曰く「恥ずかしがり屋」(S20-11)。小学生の頃に親しかった友人・和也との間に切ない思い出がある(S20-11)。
- 服装
- 二つボタンのスーツに無地のワイシャツを着用し、ノーネクタイでいることがほとんど。冬場はこれに加えて黒のカーディガンを着用する。
- 趣味・嗜好
- 愛車のスカイラインセダン(各シリーズごとの年式、カラー、グレードに関してはV37スカイラインの記事を参照)が移動手段。他人の運転する車に乗ることを嫌い、右京の運転する車の中で気分を悪くする場面もある(S14-1、3)。
- 薫と同じコーヒー党だが、コーヒーメーカーを使わずコーヒーミルから豆を挽く本格志向の持ち主。鼻が利き、コーヒーの香りを嗅いだだけでその香りを嗅いだ場面を想起させる記憶力を持っている(S14-12)他、嗅覚を事件捜査に役立てている場面がある(S15-15)。また、法務省の元官僚ならではの知識やコネをフルに活用して活躍する場面も多い。
- キャリア官僚[33]という出自ゆえ現場経験が一切なかったが、同じく警備畑で現場経験がない尊とは対照的に死体への抵抗はない。右京と共に大勢の暴力団関係者を制圧した事もあり、格闘能力も高い。その一方、心霊現象が大の苦手で、幽霊の話になると傍目にも隠せないほど動揺する(S14-18、S16-15)。
- 遊び人気質で女性に軽薄な一面が窺え、惚れ性の気もある。幸子に気があり、しばしばアプローチを繰り返すが、当の本人からは軽くあしらわれている[注 67]。また、世界スポーツ競技大会に参加した女性選手の中に元彼女がいる(裏相棒3-2)。またかつての上司でもある社とその愛娘・マリアを特に気にかけており、そのことが原因で右京たちとも対立する場面がある。マリアとは一緒に遊園地へ行ったり、学校の送迎を担当しており(S20-19)、このことから青木によって警察各所に「パパ活」疑惑の文章が流布されることとなった。
- パソコンは、S14では金色のMacBookを愛用していたが、S15ではiPadに変わっている。スマートフォンは京セラのURBANOを使用していたが(S15)、S17よりiPhone Xを使用している。
- 渓流釣りが趣味で、釣りや川の事に詳しい(S20-7)。亘が子供時代に使用していた実家の自室には、エレキギターやバスケットボール、野球ゲームなどが置かれている(S20-11)。
- 右京との関係
- 峯秋など右京を知る人々から右京との関わり合いを警告されながらも意に介さず、自分の名前入りの木札を自分で作る(S14-7)などして積極的に右京に接している。また、これまでの相棒たちとは違い、右京のキャラクターや異端児振りをからかったり本人の前で不躾な発言をしたりして、右京を憮然とさせることもしばしばである。そうした振る舞いゆえに当初の右京は、亘は「相棒」ではなく「同居人」だとして余所余所しい態度を取り続けていた。特命係への正式な配属後も亘に一定の信頼と警戒感の両方を抱いていたが、長年関わるうちに徐々に信頼関係を強めていった。最終的には右京から「相棒として不名誉な事は放っておけない」と発言されるまでになり(S20-19)、特命係を離れる際に唯一慰留されている(S20-最終話)。
- 当初は峯秋の「危険人物」という右京評にちなみ、右京を「ミスター・デンジャラス」と呼ぼうとした。しかし右京本人に却下されたため、薫と同じく「右京さん」と呼ぶようになった(S14-1)。ただし、上層部の人間と話をする際など、公的な場面では「杉下さん」と呼んでいる(S14-最終話)。また、右京の「はいぃ?」の口癖や右京の紅茶の注ぎ方を真似たりする事がある。
- 稀に右京と対立する事もあるが、基本的には右京の事を尊敬しており、歴代相棒の中で唯一、自ら志願して特命係に異動した。
- 公安調査庁への転職
- 法務省時代の上司であった日下部から「公安調査庁への転籍」を打診されて承諾し、警視庁を退職して特命係を去った(ただし、契約職員としての採用であると日下部から告げられている)[33][注 68]。右京からは歴代相棒としては初めて「もう少しだけ一緒にやりませんか?」と一度引き留められるが「自分としては最高のはなむけの言葉です」と挨拶を交わし、右京と別れた(S20-最終話)[35]。
緊急対策特命係・特命係に配属実績のある人物[編集]
- 石嶺小五郎(いしみね こごろう)
- 演 - 森本レオ(S1-11、最終話)[注 69]
- 警視庁本郷警察署警務部所属。特命係の前身である「緊急対策特命係」の元隊員。階級は不明。
- 緊急対策特命係の一員として参加した外務省公邸人質籠城事件の人質解放作戦が失敗に終わった後、自身や萩原壮太は失敗の責任が及ぶこと無く順調に出世した。しかし、参謀だった右京だけが出世を絶たれて閑職に閉じ込められてきたことをずっと重荷に感じており、事件から15年後、警察を辞めることを決意。人質解放作戦が失敗に終わった原因を作った小野田を狙撃するが、失敗して右京に被弾させてしまった。
- 右京には貧乏くじを引かせてしまった負い目があり、右京が負傷して入院した際には偽名で右京に花を贈るなど、寧ろ右京に対しては深い尊敬と贖罪の念があった。後に小野田の執務室を訪ねて再度射殺を試みたが、薫の機転で失敗し逮捕された。その後の動向は不明。
- 萩原壮太
- 演 - 内藤剛志(S1-最終話)
- 警視庁富士見警察署署長。緊急対策特命係の特殊部隊元隊員。
- 階級は不明。
- 外務省高官人質籠城事件の際、右京や小野田と解決に向けて対応に当たっていた。しかし、強行突入の際に北条晴臣が自身の汚職の隠蔽のため部下を射殺しており、それを目撃した緊急対策特命係の隊員1名にも銃撃していた。彼はその隊員が亡くなる直前に全てを聞かされていたが、当時の上層部は荻原の報告に取り合わず、また彼自身も出世のため黙殺していた。
- その15年後に籠城事件に関与していた人物が次々と不審死を遂げたことから、当時の北条邸の料理人から真実を聞き出し殺害。自身の顔を覚えていなかった北条を殺害した上で自殺しようとするが、右京たちに止められた。逮捕されてからは持病により、命が長くないことを右京に明かしている。
- 彼もまた石嶺と同様に右京に対して(自身の方が右京より階級が上であるはずの立場ながら)敬語で話すなど、右京に対する尊敬の念が見られる。
- その後の安否・動向は不明。
- 陣川公平(じんかわ こうへい)
- 演 - 原田龍二(S3-6 / S6-2 / 劇場版I / S7-18 / S9-5、9、17 / 劇場版II / S10-17 / S11-13 / X DAY / S12-11 / S13-17 / S14-12 / S15-16〈写真〉 / S16-11 / S18-16 / S20-4 / S22-3)[注 70]
- 経歴:警視庁刑事部捜査第一課第一係
- → 警視庁特命係(S3-6)
- → 警視庁刑事部捜査第一課第一係(S3-6)
- → 警視庁刑事部捜査第二課(S16-11)
- S3-6で一時的に特命係に異動となった、初代「特命係・第三の男」[36]。階級は警部補。大阪府寝屋川市出身(S3-6)。
- 刑事事件の捜査員希望だったことから捜査に勝手に首を突っ込み、それが原因で誤認逮捕を二度も起こして特命係へ左遷されたが[36]、すぐに一係の経理に欠員が出たことで復帰する(S3-6)。その後も殺人容疑で一時的に身柄を拘束されたり(S6-2)、自宅に空き巣が入った事件を捜査したら大掛かりな展開に発展するなど(S9-5)、登場の度に災難に巻き込まれたり、厄介事の火種を特命係に持ち込んでいる。
- 基本的には実直で人柄の良い性格だが、思い込みが激しく人の話を全く聞かない上に情に流されやすい人物[36]。捜査に私情を持ち込んでは周囲の迷惑を顧みない行動で特命係や「トリオ・ザ・捜一」の面々を巻き込んだ騒動を巻き起こすトラブルメーカーであり、警察内の関係者からは関わり合いを極力避けられている。美和子曰く「顔はイケてるけど、残念なタイプ」(S6-2)。そういった周囲の評価を知ってか知らずか未だに刑事への憧れを捨て切れておらず、自宅の部屋中に指名手配犯の手配書を貼り付けて刑事になるチャンスを虎視眈々と狙っていた[36]。捜査能力には欠ける一方で、経理マンとしては優秀な能力を持ち(S3-6、X-DAY)、日商簿記検定一級の資格を有する(S3-6)。
- その能力を目にした右京には畏敬の念を払っており[注 71]、度々特命係への配属を希望するほど。薫に対しては階級は上だが年齢は下のため後輩として敬語で接している。一方で、尊以降の特命係に採用された相棒たちには特命係の先輩として上から目線で接している。尊に対しては初対面から先輩風を吹かせ、面と向かって「ソン君」と呼んでいた。享に対しては「父親のコネで異動した」と言いがかりをつけて露骨に敵意を向け(S11-13)、誤解が解けた後も享に対しては高圧的に接していた(S12-11)。一方、法務省から出向していた亘に対しては「先輩」と呼んで慕い、彼が巡査階級で警視庁に天下りしてからも同様だった。青木に対しては、刑事の先輩として上から目線で接している(S18-16)。
- 上記の性格の他に「美人に翻弄されやすい」「捜査対象の女性に惚れる」という欠点がある[36]。犯罪に巻き込まれた美人の女性とたまたま出会って思いを寄せては、既に恋人がいたり女性が真犯人だったことが判明して結局は撃沈し、「花の里」や「こてまり」で酔いつぶれるのがお約束となっている。酒癖が悪く、酔った際には「杉さん・お杉さん(右京)」、「亀ちゃん(薫)」、「冠ちゃん(亘)」「たまさん(たまき)」、「さっちゃん(幸子)」と馴れ馴れしい呼称になる。また、話し方も大阪弁となる(S18-16)。
- 亘が法務省から出向していた時期には行きつけのコーヒー店店主・矢島さゆみに思いを寄せるようになる。しかし、さゆみが殺害されたことから犯人への復讐を決意し、自力で犯人を見つけ過剰に暴行を加えた上、奪った相手のナイフを振りかざし殺害しようとするが、駆け付けた右京と亘に阻止され、その後の事情聴取で取り乱して暴れたところを右京に諌められた(S14-12)。その後はスコットランドヤードへの海外研修に行き(S15-16)[36][注 72]、帰国後ロンドンで知り合った女性についての相談を特命係に持ち掛けた。その解決後は新たに捜査二課への配属が決まり(S16-11)、念願の刑事となって「捜査二課のエース」を自称している(S18-16)[注 73] 。しかし、経済事件を扱う捜査二課所属であるにも関わらず、有給休暇を取得してまで殺人事件の捜査を行おうとしていることから、刑事事件を扱う捜査一課の刑事になるという夢は諦め切れていない様子が窺える(S18-16)。
- 姉川聖子
- 演 - 田畑智子(S7-10)[注 74]
- 法務省官房長補佐官。入省8年目の若手官僚。瀬田宗明法務大臣の息子が行方不明となった事件を極秘で捜査するため、瀬田と小野田の根回しで一時的に特命係に配置された(対外的には「法務省との人材交流」という名目の出向となっている)。右京の相棒として共に捜査に当たり、男性警察官顔負けの体を張った捜査で事件を解決に導いた[37]。事件解決後は右京に見送られ、法務省に復帰している。
- 青木年男(あおき としお)
- 演 - 浅利陽介[38](S14-15 / S15-1〜S20-最終話 / S22-1、2)[注 75][注 76]
- 経歴:文教館大学経済学部経営学科[注 77]
- → 区役所(S14-15)
- → 警視庁サイバーセキュリティ対策本部特別捜査官(S15-1)
- → 警視庁特命係(S16-最終話)
- → 警視庁サイバーセキュリティ対策本部特別捜査官(S17-10)
- → 内閣情報調査室(S20-最終話)
- 階級は巡査部長。1987年(昭和62年)11月4日生まれ。自宅住所は東京都渋谷区恵比寿本町1-5-403で、本籍地は東京都板橋区赤平2-12-3。家族構成は警察官の父親・綱一郎と専業主婦の母親がおり、彼自身は未婚である。血液型はAB型。情報処理安全確保支援士の資格を有する。
- ひねくれた性格で、極度の「警察嫌い」[39]。区役所に勤めていた頃、自宅の向かい部屋で殺人事件を目撃した事で特命係や捜査一課に協力を求められるが、「警察に協力しなければならない法律はない」という理由で証言を拒否し続けた。しかし右京の策に嵌って面通しをさせられた上、犯行を撮影したビデオまで提出し、最終的には警察に協力する羽目になった(S14-15)[39]。この事件の際、亘が捜査妨害を行ったことで法務省をクビになったため、ある意味では亘の特命係行きの遠因でもある。
- その後、亘と同期で警察学校に入校・警視庁に入庁し、新設されたサイバーセキュリティ対策本部第5課に配属された[警 3]。特命係にもしょっちゅう顔を出し、現場から離れた米沢に代わり、益子と並ぶそのデータ収集能力を活かして特命係の協力者的なポジションになった[39]。表面上は特命係と和解して良好な関係を築いているが、先述の一件から、特命係をはじめとして警察に並々ならぬ憎悪を抱いており、右京と亘の写真に画鋲を刺す(S15-1、最終話)、警察の不祥事を嬉々として触れ回るなど、警察嫌いに拍車が掛かっている。さらには当時広報課長だった社のパソコンに侵入して罪を亘に押し付けた(S15-最終話)他、密かに副総監である衣笠や法務省の事務次官である日下部と接触して特命係の情報を提供するなど、特命係を追い込むために暗躍していた(S15-11、S16-1、12)。記者の風間楓子が突き落とされ怪我を負った一件ではその所業を特命係に暴かれ、監察官聴取を受けることになるも、「過失傷害」を主張し続け、最終的には衣笠の思惑により特命係へと異動することになった(S16-最終話)。しかし、その後サイバーセキュリティ対策本部に復帰する(S17-10)。その後も特命係に協力しており、捜査のためにSNSのアカウントを利用したこともある(S18-17)[注 78]。
- 日頃から嫌味な態度や物言いが目立ち、ハッキングや風間楓子の一件のように、自身の満足を得るためなら犯罪行為すら躊躇なく行うモラルの低さ(殺人現場を目撃しても平気な一方、売春といった性的な犯罪動画には嫌悪感を示している)もあって、職場ではかなり浮いている。交友関係も希薄で、本人も「友達がいない」と自嘲するほど。サイバーセキュリティ対策本部の同僚である土師太とはプライドの高い者同士ゆえか特に仲が悪く、「出戻り」と揶揄されたりなにかと絡まれている(S18-12)。チェスが趣味で、右京とも互角に張り合う程の腕前。女性には免疫が無く、度々騙されている(S15-4、S18-7)。
- 当初は亘のことを毛嫌いしていたが、月日が経つにつれて亘への態度は軟化しており、度々一緒に飲みに行ったり[39]、亘が刺された際には本気で心配したり(S20-18)、直接ではないが亘を「友達」と言う(S20-最終話)ほどの仲にまでなっている。年齢差や体格差もあってか、階級でいうと格下であるはずの亘からは常にタメグチを叩かれたり、頭や顔を撫でられたりと子供扱いされては嫌がる流れがお約束。右京と共にホラー映画を鑑賞した際は、心霊現象が苦手な亘を皮肉ったりしている(S17-12)。
- 陣川とは右京に対する嫌味な態度を激しく叱責されたり、嫌味をぶつけても褒め言葉と受け取られ喜ばれてしまったり、「そんなことでは立派な警察官にはなれないぞ!」と先輩風を吹かれたりと、なにかと相性が悪く彼の熱血漢ぶりに押されがちである(S18-16)。
- 父・綱一郎[注 79]も警察官で、副総監の衣笠とは「竹馬の友」の間柄[39]。衣笠とは綱一郎の息子として生まれた時からの付き合いであるが、元次長である峯秋曰く「それ以上の関係ではないのかね?」と言われており、衣笠もそのことは否定はしないものの詳細は不明。そのため青木の警視庁入庁は衣笠のコネによるものと噂されており、刑事部長である内村からは「虎の威を借る狐」と揶揄されている。また、父親との確執が「警察嫌い」の原因となったことが示唆されているが、衣笠はそのことを知らないようで、衣笠に父親の近況を聞かれると当たり障りのない返答をしつつも顔を曇らせている。
- 特命係に在籍していた頃は「T.AOKI」と書かれた名札の他、特命係の室内に仕切りまで設置して「サイバーセキュリティ対策本部分室」を自称するなど、特命係員としての立場を頑なに拒み続けていたが、右京から「今は僕が上司なのだから早く教えなさいよ!」と叱責されて以降、右京と亘に対し度々情報提供をしており、サイバーセキュリティ対策本部に復帰してからも協力関係は続いていた。 最近ではそれが災いして周囲からは特命係一派と見られてしまっているようで、特命係が興味を示すであろう事件の捜査から外されるといった憂き目に遭い、その反抗から逆に特命係に全面協力もしている(S18-最終話)。こうした経緯から、薫以降の歴代の特命係配属実績のある者の中では唯一、右京と完全には打ち解けておらず、「特命係の数少ない協力者でありながら、衣笠副総監の使いという立場にある敵でもあるジョーカー的存在」であり、他の特命係員とは異彩を放つ存在である。
- その後、亘が自身と飲みに行く約束を二度も反故にした腹いせに、亘が社の娘・マリアとパパ活をしているという怪文書を警視庁他各所にばら撒くという事件を起こす。社の指示でサイバーセキュリティ対策本部が仕掛けたバックドアによって自身の行為が露呈し、衣笠から叱責されるが、自身をクビにすれば警察の秘密を暴露すると宣言して衣笠と決別。その後、亘が社に推薦したことで内閣情報調査室へ異動し、警視庁を去った(S20-最終話)[40]。
- 内調異動後も右京に頼まれて、内調に保管されていた袴田の殺人教唆に関する録音データを盗み出し、右京に提供している(S21-11)[注 80]。その後、社の命令でとある事故を調査していたところ特命係と再会し、薫とも対面している(S22-1、2)。
特命係と所縁のある女性[編集]
- 月本幸子(つきもと さちこ)
- 演 - 鈴木杏樹[41](S4-19 / S6-11、12 / S10-12〜S17-19)
- 「花の里」の二代目女将。住所は東京都国分寺市西恋ヶ窪6-3-15(S17-19時点)[注 81]。
- 自らを「ついてない女」と自称し、ことごとくツキに見放された人生[注 82] を送っていた[20]。夫を亡くし暴力団幹部の愛人として身を寄せていたが、後に夫を死に追い込んだ人物がその暴力団幹部だと知って復讐を決行、直後に海外逃亡を図ろうとしたが途中で出会った右京と薫によって緊急逮捕された(S4-19)。その後は彼らの言葉で前向きな心境に変化したことで真面目に刑期を務めていたが、ある女性受刑者の脱獄計画に巻き込まれてしまう。挙句事件の首謀者に殺されかけるも特命係に救出されて再び服役期間が延びた(S6-11、12)。
- 服役中に調理師の他、様々な免許を取得。出所後はある外食チェーン経営会社の社長の元で家政婦として雇われていたが、会社の商品開発担当にもなって社長にプロポーズされるといった前述の境遇とは一転したツキすぎた出来事から自分が狙われていると勘繰ってしまい、相談した右京や尊、「トリオ・ザ・捜一」を巻き込んだ騒動の末早とちりだと判明する。一生の大チャンスを逃し家政婦もクビになってしまうが、右京の薦めで「花の里」を引継ぎ、二代目女将となった(S10-12)。
- おっちょこちょいで思い込みの激しい性格が災いして恵まれない人生を送っていたが[20]、出所後は波乱万丈の人生を歩んだ経験から大抵の物事には動じない肝の据わった女性となり、生来の真面目さもあって、たまきから引き継いだ「花の里」の経営も順調な様子が窺える。また、特命係をはじめ警察関係者が捜査について話す際には、買い出しを装い席を外すなどの気遣いを見せ、峯秋や社などの警察幹部からも高く評価されている。反面、具材を間違えたり料理を焦がすなどのおっちょこちょいな性格は変わっていない。一連の出来事から右京には全幅の信頼を寄せ、憧れに似た感情を抱いている。
- ある事件に関わった青年との触れ合いを切っ掛けにかつては自身が特命係に助けられたように、今度は自らが悩みや問題を抱える子供たちの力となりたいと思うようになり、花の里の女将を辞する事を決意、右京と亘との最後の一夜を過ごした後、右京に涙を浮かべて感謝の言葉を述べ、激励の言葉を右京から受け、花の里を去った(S17-19)。
- 笛吹悦子(うすい えつこ)
- 演 - 真飛聖[42](S11-1〜S13-最終話 / S17-19〈回想〉)[注 83]
- 日本国際航空(NIA)のCAをしている享の年上の恋人で、気風のいい姉御肌然とした性格の女性。渋谷での合コンで彼に家まで送ってもらったことが切っ掛けで交際を始め(S11-10)、彼に料理やマッサージをしてもらったりと関係は良好の様子。一方で享と彼の父親である峯秋の確執については頭を痛めており、峯秋との会食をセッティングしたり、和解を結婚の条件にするなど、両者の関係を取り持とうと苦心している(S13-1)。その後は妊娠が判明したが、同時に急性骨髄性白血病の発症も判明し入院(S13-15、16)。治療は順調で、うまく行けば出産も可能であることが医師の口から語られた(S13-最終話)[注 84]。
- 映画『或る夜の出来事』が好きで、記憶喪失になった享に劇中のストーリーを彼との出逢いの経緯として語ったことがある(S11-9、10)。ボールルームダンス(社交ダンス)を趣味としている(S12-4)。
- 風間楓子(かざま ふうこ)
- 演 - 芦名星(S15-最終話 / S16-1、13、14、最終話 / S17-1、2、10、最終話 / S18-1、2、4、最終話 / S19-1、2)[死 1][注 85](幼少期:古川凛[43]〈S16-最終話〉[注 86])
- 葉林社「週刊フォトス」編集部に所属する記者。縁のある記者からの依頼で当時広報課長だった社の「隠し子疑惑」を記事にした(S15-最終話)事が切っ掛けで特命係と交流を持つようになる。警察の不祥事を度々記事にすることから副総監の衣笠をはじめとする警察上層部からは睨まれており[注 87]、衣笠の思惑を受けた青木によって階段から突き落とされたこともある(S16-最終話)。
- 関西の広域指定暴力団銀龍組傘下「風間燦王会」組長の実娘という出自を持ち(S16-最終話)[44]、片山雛子とも繋がりがあるなどその人脈は幅広い。
- 演じる芦名星が2020年に死去したため、S19-1以降は過去の回想シーン等も含め全く登場していない。S19以降の動向については作中では一切触れられておらず、詳細不明。S20以降のシリーズの公式サイトのキャスト一覧でも、引き続き掲載されている。
- 小出茉梨(こいで まり)
- 演 - 森口瑤子(S18-最終話〜)[注 88](高校時代:早川りこ[45]〈S19-14〉)
- 赤坂の芸者「小手鞠」。今もお座敷に伝があり、それが切っ掛けで事件が起きたこともある(S19-4)。峯秋とは懇意にしており、政界とも繋がりがある。峯秋の進言により、家庭料理「こてまり」[注 89] の女将となった[46]。右京らが利用するため、警察官立寄所の札を掲げている(実際に警察官が客として利用しているため、間違ってはいないが、当初は右京から迷惑がられていた)。
- 本人曰く「細かいことは気にしない」性格であり、右京とは正反対の気質。亘曰く「ひょうきん」で、ノリが良く、軽妙な話し方をするが、自身の深い話題になると冗談を言って煙に巻いてしまう[20]。亘からは好意的に接されるも「選ぶ権利がある」と言ってかわす。
- 第八西高等学校出身(S19-14)。高校時代はコンタクトレンズを使用していた様子で、近眼の可能性がある。
- とっさの機転が利く上、度胸も座っており、ヒロコからは「ただ者ではない」と言われている(S19-15)。
- 帰国した薫や彼の妻である美和子ともすぐに打ち解け、美和子を「こてまり」でのアルバイトに誘うなど良好な関係を築いているが(S21-2)、彼女の創作料理には辟易しており美和子スペシャルを「ちっとも美味しそうに見えない」と本人の前で言ってしまったり(S21-最終話)、薫と美和子からホームパーティーに右京と共に誘われた際は「私、怖いです」と右京に漏らしている(S22-1)。
特命係の親族[編集]
- 亀山美和子(かめやま みわこ)
- 演 - 鈴木砂羽(PS1〜S7-9、S21-1[22]〜)
- 経歴:城東大学
- → 帝都新聞社会部(PS1〜S4)
- → フリージャーナリスト(S5〜S7-9)
- → フリーライター(S21-11)
- 薫の妻(当初は交際相手)。帝都新聞社会部の元記者(警視庁記者クラブ所属)で、フリージャーナリスト。旧姓は奥寺(おくでら)、生年月日は1970年(昭和45年)11月12日で、S1時点で32歳[1]である。
- さばさばした性格で気が強い快活な女性だが、薫に他の女性の影を感じると嫉妬してしまう一面も持ち、気に入らない相手の足を踏みつけたりなどの暴力行為に及ぶ事もある(PS1、S21-13)。職業柄事件に関する情報を持っていることが多く、特命係に情報を提供したり、逆に上層部が握りつぶした不祥事などを特命係から提供されたりと、公私ともに持ちつ持たれつの関係を築いている。事件に巻き込まれて薫共々犯人に狙われることもあった(S5-2、S6-15)。薫とは大学時代から交際して長い間同棲しており、自身の浮気を発端とした破局・復縁などの紆余曲折を経て薫と入籍した(S3、S4-12〜20)。その後、10年余り勤めた帝都新聞を辞めてフリージャーナリストに転身し(S5)、薫が特命係を去る際には同行し共にサルウィンへ旅立った(S7-9)[22]。
- 後年、訪日使節団の一員に選ばれた薫に同行して一時帰国するが、その際に本人の預かり知らないところで航空機テロの標的として事件に巻き込まれる[22]。しかし結局テロは発生せず、無事に到着を果たした(S21-1)。その後は右京と再会し、捜査のためサルウィンに向かう右京の案内役として現地に同行するなど、右京と薫の捜査に積極的に協力していた。しかし、事件の真相が日サ間の外交関係に影響するものであったことから、薫と共にサルウィン政府よりペルソナ・ノン・グラータの指定を受けて日本に帰国。その後は茉莉に「こてまり」でのアルバイトに誘われ(S21-2)、実際に勤務している(S21-4)[46]。また、ジャーナリストとしての経験を活かしてネットニュースのライターとしても活動している(S21-9、11)。
- 薫に対する口癖は「○○したまえ」[注 90]で、基本的に彼のことは「薫ちゃん」と呼んでいる。普段の料理の腕は悪くないが、創作料理の腕前に関しては壊滅的であり、「美和子スペシャル」という妙な色合いの料理[注 91]を度々披露して右京や薫を辟易させている(S5-13など)[注 92]。
- 宮部たまき(みやべ たまき)
- 演 - 益戸育江(PS1〜S10-1)[注 93][注 94]
- 右京の元妻。「花の里」(PSでは「新ふくとみ」)[注 95] の初代女将[20]。生年月日は不明だが、S1時点で38歳[1]である。常に和服姿[注 96] で、誰にでも分け隔てなく接する物腰の柔らかい女性。右京と離婚した理由は明かされておらず、本人によると「頑固で不器用で天邪鬼な所に惚れ、頑固で不器用で天邪鬼な所が原因で別れた」と語っている。美和子とは違って基本的に事件には首を突っ込むことはないが、右京の考えていることを言い当てたりするなど元夫婦ならではの鋭さを見せ右京を度々感心させている。尊にも友好的で、右京と尊の間を取り持とうとしたり(S8-1、S8-10)、尊と映画を観に行ったりしている(S9-7)。右京と薫だけがJR東日本の寝台特急カシオペアに乗ったことで不機嫌になっていたり、途中駅での発着時刻に妙に詳しかったりと、鉄道ファンらしき言動も見受けられるが、本人は否定している(S6-10)。雷が大の苦手(S2-3)である。
- 日本や世界各地を旅することを理由に突如として「花の里」を閉店し(S10-1)[20]、店は後に幸子が引き継ぐことになった(S10-12)。
- けんたろう
- 演 - 向山大夢(S1-5)
- 小野田の孫[注 97]。小野田のことを「じいじ」と呼ぶ。小野田から溺愛されており、小野田自ら幼稚園に送迎している。送迎途中に尿意を催し、公園で用を足している際に死体を発見する[注 98]。
- アキコ・マンセル
- 演 - 草村礼子(S1-7)[注 99]
- 美和子の伯母。イギリス人(名前はアルバート)と結婚してロンドンに在住していたが、夫の死去直後に一時帰国し、薫と美和子宅に数日間泊まる。その間、マイペースな行動で二人を振り回すが、ロンドン在住経験のある右京と出会った際には彼と意気投合する。
- 亀山正枝
- 演 - 深浦加奈子(S3-8)[注 100]
- 薫の母。新潟県で造り酒屋を市議会議員の夫・勇と共に営んでいる(名前・職業は、PS1で映される薫の履歴書の情報による)。
- 杉下花(すぎした はな)
- 演 - 原沙知絵(S4-16)
- 右京の遠縁の親戚。ニューヨーク在住のフォトグラファー。ハーバード大学を卒業し同大学院に進むが、中退して現在の職業に就いている。頭脳明晰な点や人差し指を立てながらポイントを説明する癖、紅茶を入れる所作や理屈を並べたがる点、しゃべりだすと止まらない点などは右京とよく似ているが[注 101]、後先を考えずに行動することがあり、それが原因で警察に連行されたことや犯罪に巻き込まれかけたこともある。
- 右京の曽祖父と花の高祖父が兄弟に当たる関係であるが、詳細な家族関係については右京と花の間で認識が食い違っており、互いに自身の知る家族関係こそが正しいと主張し合っている。このため、面倒を避ける目的で普段は「右京の姪」と紹介されている。『相棒』の歴代登場人物中、右京と血縁関係にあることが判明している唯一の人物である[注 102]。「花の里」の名前は彼女に由来している(S4-16)。
- 磯村茜(いそむら あかね)
- 演 - 戸田恵子[51](S4-最終話)[注 103]
- 薫の実姉。新潟県在住。パワフルな性格で、声が大きい上に世話好きであるが、お人好しなところは薫に似ている。新潟から出てきた際には美和子が落とした婚姻届を拾って役所に提出した。
- 弟・薫とは名字が違うため、既婚者のようである。
- 甲斐峯秋(かい みねあき)
- 演 - 石坂浩二[42](S11-1〜)[注 104]
- 経歴:東京大学法学部
- → 警察庁
- → 在エルドビア日本大使館(外務省出向・S12-1の10年前)
- → 警察庁次長(S11-1)
- → 警察庁長官官房付(S14-1)
- 享の父親。階級は警視監。東京大学法学部を卒業しており、キャリア官僚として外務省への出向経験がある(S11-1)。
- 表向きは好々爺で穏健な印象を持つが、天下りのバーター(S11-4)や公安の極秘部隊を動員しての隠蔽工作(S11-11)、工作員を利用したCIAとの極秘交渉(S11-最終話)など、自身や組織の利益のためには黒い手段をとることも厭わない狡猾な一面を持つ。警察官僚としての矜持は持ち、特に「テロリストとは交渉しない」という基本理念は頑なに守ろうとしている。そのため、外務省出向時代に邦人の人質を結果的に見殺しにしてしまった過去があるが、その理念は自身にも徹底しており、自身が誘拐された際にも「交渉による自身の解放は望むものではない」旨を発言した(S12-1)。
- 毀誉褒貶の多さは承知の上で右京を高く買い友好的に接しているが、上述のような非合法的な取引に手を染める立場から特命係と対立することも少なくない。更に享が「ダークナイト」事件の犯人として逮捕された際には、事件を右京の強烈な正義感に影響された結果だと推察し、右京を「劇薬」だと危険視する発言をしたこともある(S13-最終話)。しかし、それでも、自身の思惑のために利用したり(劇場版III)、時には右京の要望に同調して鶴の一声でそれを通したりして手助けをする(劇場版IV)など、状況に応じて右京ら特命係を動かしている。
- 享との親子仲は険悪そのもので、互いにいがみあっていた。また、享を「息子としても警察官としても出来が悪い」と酷評し、享への称賛も素直に受け入れられずにおり、彼が警察官になったことにも否定的で、右京から享のスカウトの要望があった際には以前の部下たちの様に自分で警察を辞めていくだろうと考え、快諾している(S11-1)。享が全国指名手配された際には警察官としての立場から「警察庁次長の息子という理由で、現場で適切な行動が妨げられてはならない」と幹部たちに指示し、射殺命令すら躊躇せず出していた(S12-10)。一方で、享が警察に就職するまでの経緯を右京から聞いた際には驚きと共に笑顔を見せていたり(S12-5)、享が逮捕された時には処分が下されるタイミングを遅らせるために逮捕の直前に大河内を通じて監察官保留とし、逮捕後も自身の立場を利用して享に旅立つ右京を見送らせるように便宜を図る(S13-最終話)など、父親としての情をある程度は持っていたことも窺える。
- 享の逮捕後には責任を取る形で警察庁長官官房付への降格処分を受けるが、参事官である中園曰く降格は一時的な「緊急避難的措置」であり、停職中だった右京を簡単に復職させたり(S14-1)、亘を特命係に異動させるよう根回しをしたり(S15-1)、伊丹の懇願を受けて薫を警視庁の嘱託職員枠で再雇用する手筈を整える(S21-2)など、その権力が衰えている様子は全く見られない。[注 105]
- のちに副総監である衣笠から打診を受けた「特命係の指揮統括役」への就任を熟慮の末承諾し、特命係を配下に置く立場となった(S16-2)。
- 絵に造詣があり、オークション会場の会員になっている(S11-2)他、閑職に回されてからは茶道を嗜むようになり、執務室に茶道具を置き、訪問者に薄茶を点てて振る舞っている。
- 雁屋耕大
- 演 - 井上高志(S12-最後話)[注 106]
- 小野田の従兄弟。茨城県新浜町役場職員。小野田の本当の名前の読み方が「きみあき」であることを知る数少ない人物である[注 107]。
- 陣川美奈子(じんかわ みなこ)
- 演 - 水崎綾女(S13-17)
- 陣川の妹。人材会社「ゴールド・サーチ」のヘッドハンター[52]。勤務先の機密情報を悪用していた犯罪グループに拉致され、特命係と公平によって救出される。その後、特命係の捜査を通じて情報流出に勤務先が関わっていたことを知り、退職した。
- 惚れっぽく失恋を繰り返すなど兄と似通った性格を持つが、ヘッドハンターという仕事に対しての責任感は非常に強く、いざという時の機転も効くなど、兄よりもしっかりしている。普段は憎まれ口を叩き合っているものの兄妹仲は良く、「自分が公平を警視庁一の刑事だと思い込んでいる」という公平の認識が単なる思い込みに過ぎないことを黙っているなどの気遣いも見せている。
- 冠城由梨(かぶらぎ ゆり)
- 演 - 飯島直子(S20-11)[注 108][注 109]
- 亘の姉。ピアノ教師。都内の広い屋敷で一人暮らしをしている。亘を「わーくん」と呼ぶ。亘が実家を離れた後も姉弟仲は良好である。身元不明の老人を保護した際には、亘に連絡を取っている。ピアノ教師の傍ら、聖マティス教会のボランティア活動にも精力的に取り組んでいる[53]。性格は温厚で誰に対しても優しく接している。
- 青木綱一郎
- 演 - 浅利陽介(S20-最終話〈写真〉)[注 110]
- 青木の父親。元警察官。息子とは確執がある。現在警視庁副総監を務めている衣笠が交番勤務をしていた時代の同僚で「竹馬の友」でもある。長らく作中では父親の存在は語られるのみで登場は無かったが、衣笠が机から二人での写真を取り出したことにより初めて作中での登場となった(S20-最終話)。
主要・準レギュラー[編集]
主要・準レギュラーに記載するキャストはこちらを参考[54]
刑事部 / 刑事部捜査第一課 / 刑事部鑑識課 / 組織犯罪対策部 / 警務部 / 警察学校 / 警視庁幹部 / 警察庁 / 内閣情報調査室 / 法務省 / 政治家 / 退職者
警視庁[編集]
刑事部[編集]
- 内村完爾(うちむら かんじ)[注 111]
- 演 - 片桐竜次(PS1〜)
- 警視庁刑事部長。階級は警視長[警 4]。
- 薫を捜査一課から追放[注 112] し、特命係へ左遷させた張本人。特命係の存在を最も毛嫌いして疎ましがっており、勝手に事件に首を突っ込んでくる特命係の2人を呼び出して激しく叱責するのは日常茶飯事[注 113]。特に、左遷した薫が特命係に配属していたS7中盤までは、右京や薫が捜査一課の部屋などにいるのを見かけただけで「誰の許可を取って入ってきた?」と咎める事が多かった。S19-10の人格変貌後は右京をはじめとした特命係とも友好的に接したり、部下への叱責も保身から正義の遂行のためへと変化している。
- 右京個人についても疎ましく思っているが[注 114]、捜査能力自体は認めており、私用で特命係を動かしたり(S10-14)、重大事件の際には万が一の責任を右京や部下でなおかつ参事官でもある中園に押し付ける保険を立てつつも右京の提言を聞き入れて捜査員を動かす事もある(S10-10、S17-最終話など)。手柄は奪ってでも全て自分のものにしたがる、失態や責任は全て部下や所轄に押しつけるなど、人としてかなり器が小さく、それゆえに上層部に嫌われて中々出世出来ないでいることが三浦から指摘されている[注 115](裏相棒 第5話)。その一方、自分が被疑者扱いされても大学時代の親友のために黙秘を貫いたり、検察を動かしたりしようとするなど義理人情に厚い部分もある(S17-16)。
- 剣道に造詣が深いらしく(S5-7)、大学時代は山岳部に所属していた(S17-16)。好きな女優やウイスキーの話になると見境が無くなるなどミーハーな一面を持つ(S5-19、S6-14)。甘いものが好物だが、最近では健康のためか、甘いものを控えて青汁を愛飲している(S13-4)。自室に「古轍」[注 116] と書かれた書を飾ってある。しかし、後述の経緯で投げ捨てS20からは「規矩」[注 117]に変更されている(S20-2)。
- 警察庁官房長だった小野田から「悪人顔」と称される(S6-最終話)ほどの強面。失態を犯した者に対して「バカモン!!」(もしくは「バカモノ!!」)と怒鳴る[注 118]のが口癖。PS1では部下に対しても敬語口調であったが、それ以降は基本的に命令口調である。
- 付き合いの深い関係者がいる事から暴力団との癒着が囁かれており、風間楓子が突き落とされた一件では実際に伝手を使って風間燦王会会長の妻である匡子と密会を果たしている(S16-最終話)。前述の長年関係がある暴力団関係者として、扶桑武蔵桜の組長・桑田圓丈であることが明かされている(S19-1)。その扶桑武蔵桜絡みの事件で頭部に重傷を負い、一度は心停止して死亡を宣告されるも奇跡的に息を吹き返す。以降は人が変わったようになり、「今まで出世のために蔑ろにしてきた正義を取り戻したい」と宣言し、扶桑武蔵桜と絶縁したり、呼び捨てしていた中園を「中園君」と呼んだり、特命係に友好的に接するようになった(S19-10)[注 119]。後に、日本に帰国した薫に対しても寛大な態度で接し、正義の遂行のために捜査権のない薫にも捜査への参加を認め、薫を驚かせた(S21-2、6)。
- 人が変わって以降も失態をしでかした部下を叱責すること自体はこれまでと同じだが、叱責の理由は己の保身や警察の面子の類ではなく、「警察官としての道義的責任」を重視する方向に変わっている[注 120]。また、これまでは上層部に表立って楯突く事は無かったが、臨死体験以降は副総監の衣笠にも正論を以って詰め寄り、それが聞き入れられなかったため憤激して、座右の銘の「古轍」の額縁を投げ捨てるという、かつての自身とは決別したかのような姿も見せた(S19-最終話)。また、人格変貌後は好々爺として頓珍漢な言動をすることも増え、中園や衣笠を呆れさせることもある(S21-最終話など)。前述の通り、S20からは以前の自身の姿とは異なる意味合いを持つ「規矩」の額縁を飾っている(S20-2)。他にもS19-12からは度々「デュー・プロセス(法の適正な手続き)」と口走ることがある。
- 中園照生(なかぞの てるお)
- 演 - 小野了(PS1〜)
- 警視庁刑事部参事官。階級は警視正。
- 上司かつ刑事部長の内村へのおべっかに始まり肩揉みやお茶出し、更には部下の言動にまで気を遣い、逐一内村のご機嫌を伺っている腰巾着的な存在。その一方で内村に対する鬱憤はかなり溜まっており、最近ではたびたび反抗的な言動を取るようになってきている(S11-9など)[注 121]。しかし内村が人質にされた事件で、救出された彼に開口一番で憎まれ口を叩かれても、その元気ぶりにほっとしたような笑顔を浮かべたり(S18-11)、内村が死亡したと聞いて泣き崩れるなど(S19-10)、心底嫌っているわけではない。内村が正義感に目覚めて以降も、戸惑いつつ彼の命令には従っているが、「一緒に責任を取ってやる」と言われ、「あの時死んでしまえばよかったのに」と愚痴をこぼしたり(S19-11)、上層部などの意向より正義を優先するようになった内村に辟易するシーン(S21-2、6)が見られるようになった。内村が人格変貌により制御出来なくなったことから、副総監の衣笠からは内村のコントロール役として期待されている(S21-2)。
- 内村と同様に特命係を毛嫌いしてはいるものの、どちらかと言うと上司である内村に追従しているだけである節があり、事件解決の理由を「特命係のおかげ」と口走ったり(S6-2、S13-10)、特命係に個人的に情報を提供したり(S15-11など)したこともある[注 122]。重大事件が起きた際には積極的に右京の頭脳を頼る傾向があり(S10-10など)、完全な独断で特命係を事件の捜査に参加させた事もあった(S13-10)。また、失踪していた右京が無事だと知らされた際には「残念だ」と言い放った内村・衣笠とは対照的に嬉しそうな表情を浮かべていたりもした(S18-2)。
- 作中では捜査第一課長[注 123] や管理官と同様の役回りとして所轄署で捜査の指揮を執ったり、時には犯人の取り調べに自ら出向くこともある(X-DAY)[注 124] が、警視庁人質籠城事件の指揮官になった際には、緊張していたせいで全く使い物にならなかった(劇場版II)。不祥事の謝罪会見を内村に押しつけられることがよくあり、会見で涙を流した際には内村から「大根役者」、当時警察庁官房長だった小野田から「アカデミー賞もの」という両極端の評価を受けた(S6-最終話)。
- 家族は娘と霊感の強い妻がいる[注 125]。娘の安否を心配して特命係を動かしたり(S11-14)、家族の写真を携帯電話の待ち受けにするなど大切に思っている反面、当の家族からは軽んじられている模様。また、ストレスによる薄毛を気にしている(S18-最終話など)。
刑事部捜査第一課[編集]
- 伊丹憲一(いたみ けんいち)
- 演 - 川原和久[55](PS1〜)[注 126]
- 警視庁刑事部捜査第一課7係[注 127] の刑事。階級は巡査部長[注 128]。現在は捜査一課[注 129] の最年長であるが、三浦が在籍していた頃は「トリオ・ザ・捜一」の中堅刑事であった。
- 窓際部署ながら事件捜査に首を突っ込む特命係の存在を疎ましく思っている人物の一人で、事件現場や聞き込み先で顔を合わせるたび悪態をつくのが定番となっている。捜査一課でのライバルだった薫が特命係へ左遷されて間もなかった時期には、特命係を毛嫌いして捜査から積極的に追い出そうとすることが多かった。尊の配属後は、特命係の能力を認めつつあくまで「利用する」というスタンスで連携を取ることも多くなり、臨時相棒という形で右京と一時的なコンビを組んだり(S9-6、S10-10、S21-3)、特命係の取り調べを邪魔しようとした人物を外へ追い出したり(S8-最終話)、捜査資料を特命係に横流しすることもあった(S9-最終話)。月日の経過と共に特命係に対する態度は軟化してきており、右京のことを「意味の無いことは絶対にしない人だ」と評したこともある(S11-18)ものの、享に対して「捜査一課に配属されることは絶対にない」と断言するなど、未だ一線の距離を保っている様子が見られる[注 130]。
- 頭に血が上りやすい短気な性格。強面を活かした容赦ない荒っぽい取り調べをしており、容疑者に怒声を浴びせ胸倉を掴む事は日常茶飯事。特にシリーズ初期では凡庸な刑事として描かれ、短絡的な見込み捜査をしては右京から良いように扱われることも多く(S2-13など)、子供にすら「多分出世しない」と酷評されることもあった(S1-5)。強引な取り調べから恨みを買ったり(S8-15)、短気な性格から一般人を突き飛ばしてしまい、窮地に立たされたこともある(S14-13)。また、「上に逆らって捜査するバカいねえだろ。長いものには巻かれて生きるに限る」と嘯く(S1-12)など、特命係と異なり警察組織の人間として枠をはみ出さないことを基本姿勢としている。しかし、刑事としての仕事には誇りと責任感を持っており、組織の不条理など「筋の通らない事」を嫌う正義感を秘めている。時には上層部の理不尽な命令に啖呵を切ったり(S2-18)、怒りを爆発させ独自の捜査に走ることもある(S7-7など)。月日の経過につれて、右京からも警察官としての姿勢を信頼されるようになっている(S8-15、S21-8)。また、所轄勤務時代から事件調書を作成する際には事細かに記入するスタイルを貫いており、右京を感心させている(S15-2)。
- 右京に対しては自分より階級が上であるため、慇懃無礼に「警部殿」「警部さん」などと呼び、嫌味っぽく接する。薫とは犬猿の仲で、出くわすたび「特命係の亀山〜!」[注 131][注 132][注 133]などにはじまる罵声を浴びせ、互いに憎まれ口を叩きあっていた。しかし全くの不仲というわけではなく、事件や状況によっては薫と連携して捜査に当たっていた。薫がサルウィンへ旅立つ際には「穴を捲る[注 134]とはお前らしいぜ」などと憎まれ口を叩きながらもきちんと戦友を見送るなど律儀な面もある(S7-9)。法務省から出向していた亘に対しては「お客様」と呼び慇懃無礼に接していたが、亘が巡査階級で警視庁入庁を果たして後輩となった際には呼び名が「冠城」に代わり、敬語も一切使わなくなり「どうせ追い抜かれるだろうからそれまでは徹底的にいびってやる!」と先輩面を提げて粗暴な言動を取るようになった(S15-1)。薫が日本に帰国した際には警視庁に戻ってくるように促し、薫には「警視庁に戻ってきたお前をいびり倒して引きこもり亀にする」などかつてのように憎まれ口を叩いていたが、裏では峯秋に土下座をしてまで薫の復帰に尽力した(S21-2)。
- 荒っぽく短気な一方で、聴取中の参考人に暴れられた時(S5-5)・心臓発作を起こされた時(S6-6、劇場版I)にはたじろいだり、惚れ込んでいた英会話講師が検挙された際に「警部殿〜、先生はどのような罰を受けるのでしょうか?」と右京に泣きつく(S1-9)など、容姿によらず臆病で気弱な面もある。また、同僚の警察官が犯人に激昂して掴み掛かろうとしたり、殴りかかろうとしたり、取調室で暴れようとしたのを冷静に宥めることもある(S7-8、S8-10など)。警察官としての仲間意識は強く、三浦が事件捜査の際に負った怪我の後遺症で以前のように捜査が出来なくなった際は人目を憚らず涙を見せていた(S12-1)。
- 好物はニンニク入りの豚骨ラーメン(S8-15)とフルーツサンド(S19-16)で、牛乳を飲むと腹を下す(S19-16)。子供の相手は苦手(S5-12など)。惚れっぽい性格で美女には弱く、恋愛を成就させるべく奮闘することもある(S1-9、S2-5)。しかし恋愛下手なため「トリオ・ザ・捜一」において唯一パートナーがおらず(S5-11)、芹沢からも右京と併せて「女心わからないブラザーズ」と揶揄されるほどでもある(S11-17)。出雲への接し方にも当初はかなり困っていた様子で、回によって対応が変わっていたが、S21頃からは芹沢らと同じく部下として扱うようになった。事件関係者が有名人であっても気づかないなど世情には疎く、度々芹沢や米沢から突っ込まれ、三浦には「ニュースぐらい見ろよ」と言われている(S2-8)。例外的に元アイドルの野崎春菜(S4-12)や美人女優の桜庭かなえ(S14-11)の大ファンで、後者が巻き込まれた事件では亘から「会えるかもしれない」と唆され、警視庁の管轄外でありながら特命係と行動を共にした。誰かに噂されると背中が痒くなる(S3-9、X DAY)、ドアや取調室のマジックミラー越しに様子を窺う特命係の存在に気付くなどの特異体質を持っている。剣道が得意で薫を打ち負かしており、剣道の師匠が殺害された事件に右京が興味本位に首を突っ込んだ時は不快感を露にしていた(S5-7)。S14-最終話までガラケーを使用していたが、S15からはスマートフォンに変わった。
- 作中で呼ばれたことはないが、ファンやスタッフからは「イタミン」と呼ばれており、元々は掲示板やブログなどでファンが呼ぶだけであったが、2008年5月1日放送の裏相棒第八夜のサブタイトルに使われるなど、いつの間にか公式化している。また、小説「鑑識・米沢の事件簿」では女子職員が影で「イタミン」と呼んでいることが明かされてもいる。しかし、伊丹本人はそう呼ばれることを快く思っていない(裏相棒3 第1話)。2013年3月23日公開のスピンオフ映画『相棒シリーズ X DAY』では岩月と共に主役を務めている。
- 芹沢慶二(せりざわ けいじ)
- 演 - 山中崇史[55](S2-4〜)[注 135][注 136][注 137][注 138]
- 階級:巡査 → 巡査部長
- 警視庁刑事部捜査第一課7係の刑事。三浦が在籍していた頃は「トリオ・ザ・捜一」[注 139]の若手刑事で、薫や伊丹の後輩にあたる(ゆえに、薫と伊丹を「亀山先輩」、「伊丹先輩」と呼ぶ)。ノリが軽くお調子者の性格で、失言が多い。伊丹や三浦の悪態に同調して、軽口を叩いては薫に殴られることもしばしば。
- 「トリオ・ザ・捜一」の中では特命係に対する反感は少なく、薫に捕まったり右京や尊の話術に嵌ったりして捜査情報を漏らすこともあった。特命係の捜査能力の高さをあてにして自ら情報提供をすることも多く、知人に起きた事件を解決するために特命係を頼って共に捜査をしたことすらある(S4-3、S7-16)。しかし、基本的には特命係が捜査に関わることを良しとはしていない立ち位置を取っており、伊丹程ではないが、特命係が事件に首を突っ込むのをやや疎ましがる素振りを見せることもある。
- 登場して間もない頃は伊丹らとの関わりは薄かったが、シリーズを重ねるにつれ、次第に伊丹らと共に「トリオ・ザ・捜一」の一員として深く関わるようになり、長らく「トリオ・ザ・捜一」の若手刑事という立場が定着していた。S11で享が特命係に配属されてからは先輩風を吹かすようになり、それ以降に配属された亘や出雲などに対しても、少々高圧的に接しようとしたりするなど、先輩刑事としての顔を見せるようになっている。三浦の依願退職後は、伊丹の相棒的なポジションで捜査に当たると共に、三浦に代わる伊丹のストッパー役も兼ねるようになった。S19〜20では、伊丹の言葉を真に受けて出雲に嫌味を言ったり怒鳴りつけたりしていたが、彼自身の本来の性格は善良であるため、出雲が謹慎を喰らって捜査に参加できなくなった際は「君に代わって必ず犯人を逮捕してやる」等の励ましや褒め言葉もかけていた(S21からは嫌味や嫌がらせは減っている)。薫の帰国後は以前のように捜査情報を教えることはなくなったが、彼からの咄嗟の指示に嫌々ながら従ったりする(S21-13)など、今でも頭が上がらない様子である。
- 島根県出身で、興奮すると地元の方言が出る(S3-12)。大学在籍時には国際法のゼミに所属していた(S4-3)。また、お調子者という性格上仲の良い人物は多いのだが、友達や同期に関しては運がなく、大学時代の同級生が被害者だったり同級生全員が犯人だったこともあったが、芹沢自身が彼らを捜査・逮捕したこともある(S4-3、S17-11)。恋人がいるが、本編では写メールでのみ姿を見せている(S10-10)。従兄弟が自衛官(S13-1)。伊丹が「イタミン」という愛称があるのを羨ましく思っており、伊丹から「スイ-ツ芹沢」と愛称を付けてもらった(裏相棒3 第1話)。
- 出雲麗音(いずも れおん)
- 演 - 篠原ゆき子[56][57](S19-1〜)
- 警視庁交通部交通機動隊→警視庁刑事部捜査第一課7係(S19-1 - )
- 警視庁刑事部捜査第一課7係の刑事。階級は巡査部長。元々は交通機動隊の白バイ隊員であったが狙撃事件により負傷。一命は取り止めたが後遺症が残り、交通機動隊から離れることとなった。その後当時の広報課長であった社や副総監である衣笠の斡旋により、異例の人事として刑事部捜査第一課7係に配属された。これにより伊丹らの班体制は三浦時代と同じ3人体制に戻り、これまで伊丹・三浦から先輩風を吹かせられていた芹沢が出雲に先輩風を吹かす逆転現象が起きた。
- S19〜S20では、社や衣笠の強権による配属であったこと・「捜査一課は男の職場である」という現場の抵抗感から、内村・伊丹を始めとする刑事部の面々は彼女の配属を快く思っておらず、伊丹の影響を受けた芹沢も彼女に非常に厳しく接していた。そのため、それまで伊丹たちが特命係に押し付けていた小さな雑用も彼女の役目となっていた。S21からは他の女性刑事が増えたこともあってか、伊丹たちからも完全に仲間として認定されるようになった。
- 捜査一課内では伊丹・芹沢やかつて在籍していた三浦と比べ、特命係にはかなり協力的。伊丹らに隠れて特命係に様々な捜査情報を教えるようになり、特命係への「情報漏洩役」という従来、芹沢等の若手刑事が担っていたポジションを引き継ぐようになった。刑事としても非常に有能であり、激高した成人男性を1対1でねじ伏せる護身術を披露した事もある。従来伊丹らが行う取り調べの記録をする女性警察官は殆どがエキストラ出演者だったが、初登場から暫くの間は出雲の担当であった[注 140]。
- 当時の広報課長であった社とは警視庁内の女性職員の交流グループ 警視庁ガールズボム (通称・KGB)に参加する間柄でもあった。また、危機的な状況から奇跡的に一命を取り止めた経緯もあって、当時サイバーセキュリティ対策本部に在籍していた青木からは「不死身ちゃん」と呼ばれていた。薫からは「麗音ちゃん」と呼ばれている(S21-13)。
刑事部鑑識課[編集]
- 益子桑栄(ましこ そうえい)
- 演 - 田中隆三[58](S15-1〜)
- 米沢の後任に当たる警視庁鑑識課員。階級は巡査部長。薫や伊丹、及び大木・小松コンビの同期[注 141]。伊丹とは親しくしており、彼の個人的な依頼に応じて鑑識を融通させてくれることがある。ぶっきらぼうな性格に反して猫好きという一面を持つ。趣味は魚釣り。
- 米沢の異動後、鑑識課は上層部の意向により特命係には非協力的であり、益子も例外ではない[注 142]。しかし亘から提供される猫の写真集や釣りの穴場といった買収工作に負け、捜査に協力することもある。また、基本的に邪険な態度は変わらないものの、月日が経つにつれて特命係への態度はだいぶ軟化している。
組織犯罪対策部[編集]
- 角田六郎(かくた ろくろう)
- 演 - 山西惇(PS2〜)(中学生:吉田晴登[59]〈S15-9〉)
- 経歴:警視庁生活安全部薬物対策課課長(PS2)
- → 警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課課長(S5-1)
- → 警視庁組織犯罪対策部薬物銃器対策課課長(S21-1)
- 警視庁組織犯罪対策部薬物銃器対策課の課長[注 143]。階級は警視。丸刈り頭に黒ぶち眼鏡、夏でも着る派手な色のベストをトレードマークとしている。作中のムードメーカー・コメディリリーフ的な存在。
- 米沢と並ぶ、特命係の数少ない理解者の一人。同課の居室に特命係の小部屋が併設されているために特命係とは「お隣さん」の関係であり、付き合いは長い。特命係の小部屋を訪れては「暇か?」の掛け声[注 144]と共に雑談に花を咲かせるのが日常となっており、彼が漏らした何気ない一言が右京に閃きを与えることもある。特命係の能力を高く評価し様々な面で協力を惜しまず、一方で暴力団絡みの一斉摘発では特命係に協力させるなど、特命係とは持ちつ持たれつの関係。また警察上層部や政府などが関係した事件の場合には、特命係が警察内部で信頼出来る数少ない警察関係者であるので、事件の重要人物などの護衛を依頼され、大木と小松を護衛として派遣したりもする。そのため「特命係の協力者」と認知され上層部からにらまれているが、本人はこれ以上の出世を諦めている節があり、特に気にしていない[警 5]。
- 普段は温厚で飄々とした人柄だが、自身が担当する暴力団関係の捜査となると態度が一変し、被疑者に対しては高圧的な態度を取り、殴る蹴るなどの行為で徹底的に締め上げて自白に追い込む事もある(S13-13など)。また、被疑者のみならず他の警察官に対しても攻撃的になる場合もあり、銃や薬物が絡んだ殺人事件では捜査一課と手柄の奪い合いを繰り広げたり、右京にすら八つ当たりしたこともある。
- 右京のことは尊敬半分嫌味半分で「警部殿」と呼んでいたが、近年は殆ど呼ばなくなり、基本は「あんた」か「お前」、時と場合によっては右京本人に対して直接「杉下」と呼び捨てにすることも増えてきている。ただし、現在でも稀に「警部殿」と呼ぶこともある(S16-16)。
- かなりのコーヒー好きで、元々は薫の淹れるコーヒーを目当てに特命係の部屋へ赴いていた(PS2)。特命係の棚にはパンダのマイカップ[注 145] を置き、特命係のコーヒーメーカーを勝手に使っている[注 146]。コーヒーを淹れていた薫の退職後は尊や享に用意するように要求し、用意されていないと不平不満を漏らしたこともあったが、亘の淹れる濃厚なコーヒーには興味を示さず「いつもの薄いのでいいや」と自分でコーヒーを用意するようになった(S14-1)。
- 妻は山形県の酒田出身(S15-4)。中学時代は写真部に所属しており、当時の彼女が現在の妻である(S15-9)。京都府警察に勤務している双子の兄がおり[注 147]、本人は「犬猿の仲」と語っているが、実際は角田が一方的に毛嫌いしているだけである(S1-10)。ほとんどの人が「微妙」と評した美和子スペシャルをべた褒めしたり(S5-13)、コーヒーの味についてインスタントと挽きたての区別がつかない(S8-13)など、やや味覚音痴気味。先述のカメラの他に釣りが趣味であり、部下の大木や小松と一緒に釣りをしていた時に死体を発見したことがある(S3-9)。
- 大木長十郎(おおき ちょうじゅうろう)[注 148]
- 演 - 志水正義(PS1〜S17-3、8)[死 2][注 149]
- 小松真琴(こまつ まこと)[注 150]
- 演 - 久保田龍吉(PS1〜S17-最終話)[注 151]
- 経歴:警視庁生活安全部薬物対策課
- → 警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課
- → 警視庁組織犯罪対策部薬物銃器対策課
- 警視庁組織犯罪対策部薬物銃器対策課の刑事[60]。階級は巡査部長。いずれも角田の部下で、薫や伊丹、及び益子の同期。大木は小柄で声が低く、小松は長身で声が高い。2人でいつも特命係の様子を覗き見している。
- 角田・大木・小松の関係は良好で、非番の日に連れ立って釣りに出かけたり(S3-9)、角田の発した冗談に大木と小松が乗る(S11-9)などの描写がある。シリーズ初期は特命係と直接絡むことが殆ど無かったが、シリーズの経過に伴って特命係の捜査に協力する場面も見られるようになった。
- 角田と同様に捜査一課とは事件の処遇を巡って揉めることが多いが、昼食で伊丹と出くわした際には会釈するなど[注 152](S8-15)付き合いはそれなりに良好。
- 大木に関しては、演じる志水正義が2018年に死去したため、S17-8以降は過去の回想シーンなどを除き登場していない。また、小松を演じる久保田龍吉もS17を最後に登場していない。ただし、S17に限り、志水の死去後も久保田が単身で出演していた。
- S17以降の大木、S18以降の小松の動向については作中では一切触れられておらず、詳細不明。S18以降のシリーズの公式サイトのキャスト一覧でも、2名とも引き続き掲載されている[60]。
警務部[編集]
- 大河内春樹(おおこうち はるき)
- 演 - 神保悟志(S2-1〜)
- 経歴:警視庁警務部人事第一課主任監察官
- → 警視庁刑事部捜査第一課臨時管理官
- → 警視庁警務部人事第一課主任監察官
- → 警視庁警務部首席監察官
- 階級:警視(S2〜S9) → 警視正(S10〜)
- 警視庁警務部首席監察官[注 153] で、警察庁キャリアとして警視庁に出向中(S6-10)である[警 6]。かなり神経質な人物で、携帯しているラムネ菓子[注 154] を噛み砕く姿から「ピルイーター」の異名を持つ。享がいた時はラムネを食べるのを止めていたが、亘が来てから再び食べるようになった。
- 監察官という立場から、勝手な事件捜査を行う特命係の動向には常に目を光らせており、殺人事件の容疑者が自殺未遂を起こした一件(S2-2)では査問会を開き特命係を追い詰めた。一方で、職務を離れた私見では特命係の能力を高く評価しており、捜査に協力したり、右京の懲戒処分を引き延ばそうとするなど、警察幹部の中では特命係と比較的良好な関係を築いている。また、個人的な事情で特命係に事件の捜査を依頼した際には、自分のある秘密[注 155] を打ち明けた(S2-18)。テロ対策における警視庁と各県警本部の公安部及び公安調査庁の連携不足の懸念から、アメリカ合衆国並みの国家安全保障局設立という大望を抱いており、右京と薫の登用を考えていたほか、小野田に自分なら右京をうまく操れると豪語したこともある(S6-10)。一時期は特命係と距離を置くようになった(S7-1)が、旧友の尊が特命係に配属されて以降はむしろ特命係との関係を深め、内部査察のため特命係に協力を仰いだこともある(S9-16)。
- 自分の部下であっても私見に囚われることなく容赦ない視点で接する、職務に忠実かつ厳格な人物。一方で、テストケースとして立てこもり事件での臨時管理官に指名された際には審議官より「失格」の烙印を押された(S5-11)他、不祥事の究明を上層部に潰されたり(S7-7など)、暗号文を誤解読して捜査本部を混乱に陥れたり(S7-10)するなど、功を急ぐ余りに失敗してしまうという場面も見られた。
- 尊とは警察庁時代からの旧知の仲で、バーで一緒に飲んだり(S8-1、S10-最終話など)、剣道の練習に付き合わせたり(S9-9、劇場版II)するなど親交が深い[注 156]。また、尊のことを度々気にかけており、尊が推薦組(準キャリア)として警察庁への登用が決まった時には彼の将来を考えて上申書を出してまで反対していた(S8-最終話)。
警察学校[編集]
- 米沢守(よねざわ まもる)
- 演 - 六角精児(PS2〜S14-最終話 / S15-13、14 / 劇場版IV / S16-5 / S20-17 / S21-20、最終話)[注 157]
- 経歴:所轄署刑事課鑑識係
- → 警視庁刑事部鑑識課(PS2〜S14-19)
- → 警視庁警察学校教官(S14-最終話〜)
- 階級:巡査部長[61]→警部補(S21-20)
- 警視庁警察学校教官・元警視庁刑事部鑑識課員。血液型はB型。
- 特命係に友好的な警察関係者の一人。PS2で特命係と面識を持って以降、「高座のチケット」や「名人のカセットテープ」などと引き換えに右京へ捜査情報を提供したり、非公式に鑑識・鑑定作業を行うなど、特命係の捜査に全面的に協力している。時には自ら特命係を事件現場に呼び、特命係が事件に関わる切っ掛けを作ることも少なくない。特命係との協力関係は捜査一課や警察上層部の間では公然の秘密と化しており、捜査現場に特命係が姿を現すと呼び寄せた張本人として真っ先に疑われることもある。
- 饒舌かつ冗談好きで、事件について語る時には願望込みの想像を交えてドラマ仕立てで語ったりする(S2-18)。主な趣味は落語。携帯の着メロも落語の出囃子『一丁入り』であり、同じ趣味の右京とは話が合う。その他、何人もの作家の作品を「熱狂的ファン」と自称して愛読したり(S2-6、S6-3、S9-1)、女子アナウンサー(S4-10)、昆虫(S4-14)、ギター(米沢守の事件簿)、ゲーム、漫画喫茶通い(S7-3)、釣り(S13-15)、鉄道オタク(S8-5、S20-17)[注 158]などかなりの多趣味。また、自室には大量に並べられた棚や鉄道模型などがある(S13-11)。趣味でローカル線の車窓映像のビデオを鑑賞していた際に映りこんだ人物から、とある事件の解決に至ることになったり(S8-5)、「音鉄」でもあるためか電車のわずかな走行音だけから詳細な場所を特定したり(劇場版IV)など、趣味の鉄道が度々事件解決に役立っている。将棋やチェスなどの駒を使うボードゲームは大の苦手[注 159](劇場版I)。
- 右京に対しては、落語の趣味が一致しているだけでなく捜査能力への尊敬の念も持っており、右京を「敬愛する刑事」と語っている。また、右京の相棒に対しても邪険にせず、右京と同じく好意的に接する。例外的に亘とはとある出来事が切っ掛けで、あまり反りが合わず折り合いが悪い傾向にあったが、月日の経過に伴って友好的に接するようになった(S20-17)。特命係の急な頼みごとにも快く応じてくれるが、一方で右京の人使いの粗さには辟易しており、面と向かって文句を言ったこともある[注 160]。
- 長年特命係に協力し続けてきたが、亘に騙されて情報を渡したせいで(S15-13)警察学校教官への異動辞令[警 7]が下されると「無難に務めて早く現場に復帰したい」との思いから特命係への協力に難色を示すようになる。右京への積年の不満や、亘との折り合いの悪さもあり特命係との関係は悪化していき、教官研修中に遭遇したテロ事件を節目に、正式に警察学校の教官に赴任し右京と亘に別れを告げた(S14-最終話)。
- とは言え、その後も特命係との交流は続いており、警察学校の亘に鑑識の"特別レッスン"を伝授したり(S15-10)[注 161]、右京の依頼に渋々ながら協力したり(劇場版IV)[注 162]、警察学校内で事件が発生した際には特命係を呼び出している(S16-5)。休日に引退間近の鉄道車両を見に行った際に線路脇で遺体を発見した際にも特命係に連絡を入れた。この事件に自身の愛するローカル線が関わっていたことから特命係と共に捜査し、警察学校教官でありながら鑑識課の制服に袖を通して、無許可で右京たちと共に現場検証を行った。この際、月日の経過のためか、険悪な仲であった亘や疎遠になった右京とも友好的に会話している(S20-17)。後に内村たちに叱責されるが、右京たちに感謝し元の職場に戻った。この際に「こてまり」にも赴き、茉梨と対面している。特命係に復帰した薫とはサルウィンからの帰国直後に対面し、互いに再会を喜んでいた。小野田の遺骨盗難事件の捜査では特命係に協力して有力な情報を提供した(S21-20、最終話)。
- 以前に妻に逃げられて離婚した経験があり、現在は独身。別れた妻のことは今でも想い続けており、S5-3では「元妻の行方を捜してかれこれ3年」とも話しているが[注 163]、警察学校の教官となって以降も未だに再会には至っていない[注 164]。米沢が主人公を務めるスピンオフ小説『鑑識・米沢の事件簿〜幻の女房〜』においては離婚に関する詳細が記されており、米沢本人は周囲に対して妻の知子と離婚に至った理由について酒が原因と語っているが、実はそれは表向きで、仕事に夢中になるあまり家庭を顧みなくなった結果、知子から愛想を尽かされて離婚に至ったのが真相である。また、これを原作とする映画『相棒シリーズ 鑑識・米沢守の事件簿』においては米沢の言によると、長らく取り掛かっていた仕事が終わり、久しぶりに帰宅すると妻の知子の姿が無く、代わりに彼女の名が記載済みの離婚届が置かれており、それを目にして頭に血が上った米沢が怒り任せに離婚届を役所に出したことで離婚が成立したが、当の米沢は現在ではその行動を反省している。なお、小説・映画共に別れた元妻と思しき「真鍋知子」(実際は顔と下の名前が同じだけの別人)を発見するも、結局会う勇気を持てずに顔を合わせることなく去るというヘタレぶりを見せている。
- 『警視庁捜査一課9係(現在の特捜9)』において、同じ役柄でゲスト出演したことがある。
警視庁幹部[編集]
- 衣笠藤治(きぬがさ とうじ)
- 演 - 大杉漣(S15-1〜S16-13)[注 165][死 3] → 杉本哲太(S16-最終話〜)[注 166][62]
- 警視庁副総監。階級は警視監。1959年(昭和34年)10月2日生まれ。
- 権力に固執する典型的官僚ではあるが、サイバーセキュリティ対策本部[警 3]の発足に携わるなど、警察組織の改革にも意欲的に取り組む野心家。また、警察内外を問わず、各方面の有力者ともコネを作っているが、その相手の後ろめたい事情が明らかになって失脚しそうになった場合は「共倒れはしない」と言わんばかりにあっさりと見捨てることも辞さない(S16-10、S17-10、S22-2)。
- 法務省を追われた亘に対する「捜査部署への配属は認めない」という報復人事に関わって総務部広報課に配属させたが、峯秋の依頼により亘を特命係に異動させた(S15-1)。その後、娘の里奈が目撃者となった殺人事件以降、特命係を「警視庁の負の遺産」として危険視するようになり(S15-11)、峯秋に対し特命係の指揮監督役への就任を打診したり(S16-1)、特命係による違法捜査の立件をあえて見送らせる(S16-2)など、特命係を政敵の峯秋もろとも葬り去ろうと様々な陰謀を巡らせるようになる。また、娘が特命係と関わることも良しとしておらず、遠ざけさせている。
- 神奈川県警本部長時代にはカルト教団の一斉摘発に関わるなど順調な出世街道を歩んでいる(S16-12)反面、自宅に脅迫状が送り付けられた一件もあり、家族仲は良好とは言えない(S15-11)。妻は療養を余儀なくされ、里奈にも妻の旧姓を名乗らせるなど気苦労も多い。
- 青木の父親・綱一郎[注 167]とは交番勤務時代からの付き合い[警 8]で「竹馬の友」の間柄であり、彼が警視庁に配属された背景には衣笠のコネがあったと噂されている。衣笠自身は青木のことを「あいつはろくでなしです。頭は悪くないが、一言でいえば出来が悪い」「やることが幼稚だ」など、他者の前では厳しく批判している(S17-1、2)。しかし、青木が風間楓子を突き落とした一件では、犯行動機が自分のためだったと察したため、大河内に圧力をかけ、普段から敵対している峯秋に頭を下げてまで、彼の処分を特命係への異動へと留めたり(S16-最終話)、衣笠も関わった不祥事が暴かれるのを察した青木が、彼に火の粉が降りかからないよう一計を案じたのを切っ掛けに、青木をサイバーセキュリティ対策本部へ復帰させる(S17-10)など、水面下では彼のために尽力している。このため峯秋からは、「青木とは親友の息子というだけではなく、それ以上の関係性ではないか」と指摘されており、本人も「ある種特殊な関係性」と語っている。しかし最終的には問題ばかり起こす青木を見放し、開き直った彼から「自身を切り捨てれば警察の秘密を公表する」と脅されたため決別した(S20-最終話)。
- 特命係を敵視しているため、薫のことも疎ましく思っており、袴田茂昭から薫を正式に警察官として再雇用するよう要請を受けた際には「いったい、お前は袴田議員に何をしたんだ!?」と薫に激しく詰め寄っていた(S21-11)。
退職者[編集]
- 三浦信輔(みうら しんすけ)
- 演 - 大谷亮介(PS2〜S12-1 / S14-10)[注 168][注 169]
- 経歴:所轄署刑事課強行犯係
- → 警視庁刑事部捜査第一課第七係主任(PS2〜S11-最終話)
- → 警視庁刑事部捜査第一課第七係係長(S12-1)
- → 依願退職(S12-1)
- 階級:巡査部長 → 警部補
- 警視庁刑事部捜査第一課7係の係長[警 9] 。
- 「トリオ・ザ・捜一」の最年長・リーダー格。所轄署の盗犯係(S5-4)などを経て警視庁本部の捜査一課に配属された叩き上げの刑事である。特命係を疎ましく思ってはいるものの、比較的穏健な態度を取っており、右京に対しても「警部殿」と呼ぶなど慇懃に接している。特命係の能力は認めており、個人的に捜査の依頼をして以降(S5-4)、陰で特命係を信頼する様子も見せるようになった。
- 荒っぽい伊丹に比べて捜査は堅実。また直情的な伊丹を宥め、上層部との軋轢を取り成すなど「トリオ・ザ・捜一」のブレーキ役を担っている。一方で仲間が命の危機に晒された際には被疑者を締め上げて吐かせようとしたが伊丹が止めに入る場面もあった(S7-9)。
- S12では昇進試験に合格し警部補階級の7係長に就任するが、甲斐次長誘拐事件の捜査中に太腿を刺され負傷してしまう。一生杖が手放せないほどの後遺症が残り、内勤の慰留も固辞して警視庁を依願退職した(S12-1)。これにより、「トリオ・ザ・捜一」はS19-1で出雲が捜査一課に配属されるまでは、伊丹と芹沢のコンビ体制となった。退職後は日本各地を巡る旅人のような生活を送っており、再会した右京に本多篤人の情報を提供している(S14-10)。
- 「トリオ・ザ・捜一」では唯一の所帯持ち。FBIへの出向経験があり、英語が出来る(S10-9、劇場版Ⅲ序章)。
警察庁[編集]
- 小野田公顕(おのだ こうけん / きみあき[注 170][1])
- 演 - 岸部一徳(S1-1〜劇場版II / S9-最終話 / S16-13〈回想〉)[注 171][注 172]
- 経歴:東京大学法学部
- → 警察庁入庁
- → 警視庁公安部参事官(S1より15年前)
- → 警視庁警備部緊急対策特命係長(S1より15年前)
- → 警視庁公安部長
- → 警察庁長官官房室長(S1-1)
- → 警察庁長官官房教養課課長(S3-2)
- → 警察庁長官官房室長(S3-4)
- → 殉職(劇場版II)
- 警察庁長官官房室長(通称・官房長)[注 173]。階級は警視監。故郷は群馬県で、6月4日生まれ[63] だが、年齢は不明[注 174]。
- 一見飄々としとぼけた雰囲気をまとっているが、その実警察内部のみならず政府関係者とも太いパイプを持つ隠れた実力者で、組織的に重要な利を得るためなら取引をして当事者の罪すら見逃し、様々な策を巡らす老獪で食えない人物である。特命係の誕生並びに現状に至る原因を作った人物でもあり、浅からぬ因縁のある右京とは互いに牽制しつつも利用し利用される関係にある[注 175]。その政治力を駆使し特命係の処分を抑えたり捜査を支援するなど、基本的に特命係と協力関係を築いている一方、警察上層部や政府が絡んだ事件の際には国家の威信を守る立場から特命係としばしば対立していた。しかし、犯罪や組織の腐敗を憂う気持ちは持っており、権威を利用して犯罪を隠蔽しようとした官僚に対して彼なりの制裁を加えることもある(S1-最終話、S5-最終話、S8-7など)。この点については右京の「絶対的な正義」と小野田の「大局的な正義」の2人がそれぞれ持つ異なる正義感のぶつかり合いであると述べられており(劇場版IIエクステンデッド・エディション)、互いに相容れないながらも信条は理解し合う関係にあった(S12-最終話)。
- 群馬県の名家の次男坊として生まれ、東大入学を機に上京(S21-20)。若かりし頃は本多篤人の友人にして同志であり、共に学生運動に参加していたが、小野田自身は早々に転向した(S8-1)。大学卒業後、キャリアとして警察庁に入庁。出向して警視庁公安部参事官を務めていた際、外務省公邸人質監禁及び籠城事件に対処すべく「緊急対策特命係」を非公式に結成し、作戦参謀として当時捜査二課で活躍していた右京を招聘して事態の解決に当たった。しかし、アメリカ国務長官の来日が決定したことを受け、政治的配慮から「国務長官の来日までに事件を終わらせて、日本政府と警察の面子を保つ」と突入作戦の実施を決断。交渉による人質解放を主張していた右京と決裂し、右京を解任して突入を強行した。その結果、隊員と人質に犠牲者を出す惨事を引き起こしてしまった。しかし上層部は責任の大部分を右京に押し付け、小野田は警察庁への帰任・閑職への一時的な左遷で済まされた(S1-11、最終話)。これらの事情からか、「緊急対策特命係」の生き残った隊員と右京を「自分を殺してもいい人間」に挙げている(S1-11)。
- かねてから日本版CIAやFBIの設立及び警察庁の警察省への格上げを目論んでおり、警視庁人質篭城事件に際し計画に反対する警視庁幹部一掃の人事を進めるが、2010年7月20日[注 176]にその人事の煽りを受け懲戒免職になった警察幹部の恨みを買って刺されてしまい[注 177]、最後は「おかしいね…殺されるなら、お前(右京)にだと思ってたのに…」と右京に告げた後、彼に看取られながら息を引き取った(劇場版II)。その後、東京都内の寺に埋葬され[注 178]、墓石には「融通無碍」の言葉が刻まれている[注 179]。
- その後、警視庁人質籠城事件に前後して、「赤いカナリア」が引き起こした炭疽菌テロに対処するため、片山雛子と共に本多篤人の「超法規的措置」による秘密裏の釈放に関わっていた事が判明する(S9-最終話)。また、日本では施行されていない証人保護プログラムの違法適用(S12-最終話)など様々な裏工作に関わっていた事も明らかになり、それに絡んだ事件が発生したり、後述のように自身の遺骨が盗難の被害に遭った際、世間には秘密裏にした上で慎重な捜査が行われた後、犯人からの犯行声明が出された際は警察庁直々の命により、特命係が捜査に乗り出すことになる(S21-20、最終話)など死後も特命係、ひいては警察組織に影響を及ぼし続けている事が窺える[注 180]。また、この証人保護プログラムの違法適用に倣って、自らが起こした事件の隠蔽のためにプログラムの適用を腕ずくで行う政治家が現れるなど、時の権力者の行動にも影響を与える事に繋がっている(S20-3)。また、自身の遺骨が盗難の被害に遭う憂き目に遭遇している(S21-20、最終話)。
- 警察庁の要職にある身ながらも、あまり目下の人間に対して偉ぶることはしない。階級の低い、あるいは年齢の若い警察官に対しても敬語を使ったり、「○○さん」と呼びかけることもある。しかし付き合いの長い右京に対してだけは「杉下」や「お前」と呼び捨てで呼んでおり、敬語を使う度合いも他の人間と比べて少ない。また、警察官としての枠を超えて暴走した者に対しては冷淡に接する一面を持っている(S3-9)。
- 美和子に対して「僕は、特命係を動かしているのは杉下だとばかり思っていましたが、実は君の旦那様(=薫)なんだね」と語る(S5-15)など、薫を高く評価している。右京の能力は薫がいてこそ発揮されるとも認識しており、自身と右京が決定的に対立した際には、薫を懲戒免職することで右京を潰すことを画策した(S5-最終話)。一方で、違法な家宅捜索の令状や三雲法男が裁判官を辞めた理由に気づかず、右京の暴走を見逃してしまった薫に対して警告同然の忠告をしている(S6-最終話)。尊に対しても、特命係に来てから組織の体制よりも個人としての正義感や感情を優先させるようになったことを「青くなった」と評している(劇場版II)。
- プライベートでは孫[注 181] を自らの運転で幼稚園に送迎するほどの孫煩悩で、孫からは「じいじ」と呼ばれていた(S1-5)。右京と2人で食事をすることがよくあり、勝手が分からずに回転寿司店で取った皿や食べ終わった後の皿をレーンに戻してしまう、湯飲みでボタンを押すお湯の注ぎ方がわからずに指を火傷する(S7-12)など庶民の知識に疎い場面がある[注 182]。また、本人の死後に判明したもう一つのプライベートな件として、従兄弟の雁屋耕大とは歳が近いこともあって仲が良く、彼からは下の名前に因んだ「きみちゃん」の愛称で呼ばれていた(S12-最終話)。兄弟構成は不明ながらも、少なくとも兄が一人いることは判明している[注 183]。
内閣情報調査室[編集]
- 社美彌子(やしろ みやこ)
- 演 - 仲間由紀恵[64](S13-1〜)[注 184]
- 経歴:東京大学
- → 警察庁入庁
- → 警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策第二課
- → 警察庁長官官房国際課
- → 内閣官房内閣情報調査室総務部門主幹
- → 警視庁総務部広報課課長
- → 内閣情報官
- 階級は警視正。昭和49年5月3日生まれ。東京都世田谷区西代沢に在住。血液型はO型。優秀な美人キャリア。内閣官房内閣情報調査室総務部門主幹として出向していたが、ロシア人スパイ・ヤロポロク・アレンスキーの亡命騒ぎに端を発した連続殺人事件の黒幕として内閣情報調査室長が逮捕されたことに伴い、総務部広報課に人事異動した(S13-1)。亘が広報課に配属された際に直属の上司となったが[34]、亘が自身の身辺調査を行なっていることを明かしたため彼の提案を飲む形で、亘を特命係に異動させるよう峯秋に根回しを依頼した(S15-1)。
- スパイの協力者を「国賊」と言い切り毅然とした態度を見せる一方、ヤロポロクと密かに関係を持ち「マリア」という娘までもうけており、内閣情報調査室から脅迫を受ける(S16-10)など度々混乱を引き起こしている。警察上層部から「女狐」と揶揄されている通り、警察上層部から密通疑惑をかけられた際には強姦を主張し追及をかわすしたたかさを見せた一方(S15-最終話)、ヤロポロクの死を知った際には人目を忍んで号泣するなど、ヤロポロクを本気で愛していた様子が窺える。
- 「私の趣味ではない」と苦言を呈しながらも、右京の捜査能力を評価している人物の一人。そのため必要とあれば度々特命係に捜査の依頼を出して動かす事もあり(劇場版IV)、逆に右京からの頼み事を引き受けることもある(S21-1など)。東京大学出身で、世代こそ違うものの右京と同じ教授に師事しており(S13-15、16)、大学時代は将棋部に所属していた(S15-18)。峯秋とも警察庁時代から親交があり、秘密裏の調査依頼や相談事をし合う間柄。警察組織における女性進出を推し進めており、有望な女性職員たちによる定例会[注 185] を開催しているほか、衣笠に出雲の捜査一課への異動を打診したこともある(S19-1)。
- 国家公安委員長の鑓鞍兵衛とも繋がりがあるようであり、内閣官房長官の鶴田翁助による人事にて内閣情報官のポストが与えられ、その鶴田が自身の不祥事により失脚すると、閣僚等の政府関係者から一度は社の人事は白紙にすべきだとの意見が出ていたが、事前に鑓鞍を味方に付けていた美彌子は政府関係者を説得して抑えさせて貰う形で手助けを受け、そのまま内閣情報官に就任した(S20-3)[警 10]。しかし、社からすると内閣情報官としてのポストは通過点でしかないらしく、その後は、峯秋と結託して間接的に特命係を動かして公安部が隠蔽していた事案を探り、それに絡んだ理由で自身が銃撃されて重傷を負わされたことすらも利用した上で、公安部部長を失脚させて組織の勢力図に大きな変化をもたらした。さらには副総監の衣笠や公安部の弱みを握り、警察組織の中枢にまで食い込むべく暗躍するなど、野心家としての一面を覗かせている(S22-1、2)。
- 平時はクールな女性官僚として描かれ、どの様な場面でも表情を出すことは少ないが前述のヤロポロクの死を知った際には号泣しており、愛娘のマリアとのメッセージアプリには絵文字が多用されている(S20-19)。また亘とマリアとの関係が警察各所にて流布された際には怒り気味でマリアや亘を追及する(S20-最終話)など、娘や自身の家族のことになると感情的になる場面がある。
法務省[編集]
- 日下部彌彦(くさかべ やひこ)
- 演 - 榎木孝明(S14-1〜S17-10 / S20-19、最終話)
- S14-1より登場した法務事務次官。検事の資格を持たないものの、前任者が急逝したことにより次へのつなぎとして例外的に法務事務次官に任命されたために検事総長を頂点とする通例の出世コースからは外れており、それ故にあらゆる圧力にも動じることなく、自らの思うままに行動している。
- 元部下である亘には非常に目を掛けており、亘の要請にも臨機応変に対応し、亘が裁判所の令状発行を阻止する「捜査妨害」を行なっていた(S14-15)際には峯秋にその事実を告発して亘を法務省から退官させ、亘の念願である警視庁特命係への配属が可能にするよう根回しを行ったこともある(S14-最終話)。
- 亘が右京と行動を共にする事の危険性から右京に苦言を呈したこともある(S14-1)が、特命係の捜査を元に東京地検特捜部を動かし家宅捜索に警視庁の人間を立ち会わせる(S14-4)など、基本的に特命係に対しては協力的な姿勢を見せていた。しかし目を掛けていた検事の些末な不正を右京が暴き辞職に追い込んだ一件から、「私は君を許さない」と発言するなど特命係を敵視するようになり(S15-8)、特命係が脅迫罪で告訴された際には、青木とひそかに接触したり、検察庁への告訴を利用し特命係の違法捜査を追及するなど、特命係廃止に向け暗躍するようになった(S16-1、2)。
- ロシア人スパイとの関係が疑われていた社についても秘密裏に調査を進めており、広報課に配属された亘に素行調査を命じたことがある(S15-1)。
- 公安調査庁の組織改革を推し進めようと考えており、そのための人材として亘に接触し、ヘッドハンティングをして亘を引き抜く形で公安調査庁への転職を決意する切っ掛けをもたらした(S20-最終話)。
政治家[編集]
- 片山雛子(かたやま ひなこ)
- 演 - 木村佳乃(S3-1、2、3 / S6-16 / 劇場版I / S9-最終話 / S10-最終話 / X DAY / S13-18 / S14-10 / S16-13、14 / S18-1、2 / S20-19、最終話 / S21-1、2)(高校時代:安田愛里[65]〈S13-18〉)
- 年齢〈28(S3時点)〉
- 経歴:衆議院議員(S3-1〜S14-10)
- → 内閣総理大臣補佐官 (S9-最終話)
- → 内閣官房副長官
- → 出家(S16-13、14)
- → 防衛技術振興協会顧問 (S18-1、2)
- → 衆議院議員(S20-最終話〜)
- 若手ながら有望株の女性議員。長年外務大臣を務めた父の地盤を継いでいるために初当選から一度も落選しておらず、S20-最終話の時点で当選5回の負けなし。
- 「身の回りで事件が起きるたびにそれを逆手に取り、まるで糧にするかのように大きくなっていく人間」(S6-16、S9-最終話、S13-18)と右京が評するように、数々の事件の渦中にいながらも自分に不利になる事柄だけは巧みに隠蔽、あるいは逆に利用しのし上がっていく、狡猾さとしたたかさを併せ持った女性。また、自身の秘書による不祥事が発覚した際には、「あなたが生きている限り私はずっと怯えなければならない」と秘書に自殺するよう仄めかす等、自身の保身のためであれば冷酷無残な手段も厭わず(S3-2)、その影響力は政府中枢を始めマスコミや警察内部にまで及んでいる。一方で、父親の不祥事すら公表する姿勢(劇場版I)を見せたことで世間からは「清廉潔白」との印象を持たれている。
- 右京・薫とは首相補佐官の殺害疑惑の捜査を通じて面識を持った(S3-1)。当時の内閣官房長官・朱雀武比古に取り入り、愛人とも噂される関係にあったが、事件に朱雀が関与していたことが発覚したため見限り、朱雀にとって決定的に不利な証言を特命係に伝えて逮捕させている(S3-1〜3)。その後も様々な事件で特命係と関わるが、その度に右京の追及をかわし続け、内閣総理大臣補佐官(S9-最終話)や内閣官房副長官を歴任。更には時の内閣官房長官との新会派結成を通して、女性初の内閣総理大臣の座も近いとまで目されるほどの安定した地位を築いてきたが、本多篤人が起こしたテロ事件で件の内閣官房長官が殺害されたため責任を取る形で議員辞職を表明した(S14-10)。
- しかし、辞職後も政界への野心は失っておらず、次期総選挙での政界復帰を視野に入れており、出家というパフォーマンスによって世間の注目を集めるという思惑から仮出所した瀬戸内のもとを訪ねて得度式を依頼し、尼僧「妙春」として出家した(S16-13、14)。その後は髪を伸ばしているが「尼僧 妙春 (片山雛子)」という名前でSNSにアカウントを所有したり(S18-2)[注 186]、再び選挙に出馬した際の選挙ポスター等には尼僧時代の写真を使用したり、袈裟を着用している(S20-19)。その後は「防衛技術振興協会」の顧問就任を経て(S18-1、2)、再び東京7区から無所属で立候補する(S20-19)。その際に刺客候補として山梨県の選挙区から国替えした鑓鞍と相対することとなる。そして鑓鞍を破って当選し、政界への返り咲きを果たした(S20-最終話)。選挙戦では鑓鞍と戦うなどの確執があったが、当選後はパーティーに共に出席するなど表向き親しい間柄となっている(S21-1)
- 学生時代は父親からの重圧の下で自信の持てない地味な学生生活を送っており、ある失恋の経験によって現在のようなしたたかさを身に着けていった事が自身の口から語られている(S13-18)。「日本国家と結婚いたします」と宣言するほど結婚願望はない。亡父の洋一と瀬戸内が盟友であったために瀬戸内には「雛ちゃん」と呼ばれている。彼女自身そのことを快く思っていなかったが、周辺環境の変化から容認するようになっている(S16-13)。
- 瀬戸内米蔵[注 187] (せとうち よねぞう)
- 演 - 津川雅彦(S2-最終話 / S3-1、2、3、最終話 / S4-1 / 劇場版I / S7-1、2 / S9-最終話 / S12-最終話 / S16-13、14)[注 188][注 189][死 4]
- 経歴:衆議院議員(S2-最終話〜S7-2)
- → 東京拘置所に拘留(S9-最終話〜S16-13以前)
- → 仮出所(S16-13〜)
- 元法務大臣・元衆議院議員。徹正院の住職「照妙」。常に江戸言葉の一本筋の通った性格で、非常に強い正義感の持ち主。実家が寺で幼少の頃に得度を受けた経緯から人命を非常に尊重しており、法務大臣在任中には死刑執行命令書への署名を一切しなかった(S2-最終話)。特命係を高く評価する数少ない理解者の一人で、捜査への協力も惜しまない。
- 人命尊重の理念から紛争地域で活動するNGOへの活動支援を積極的に行い、資金集めのためのパーティーで得た収入を全額寄付していた。しかし、その活動の中で現地政府の腐敗により支援を十分に受けられない子供たちの存在を知り、彼らを救うため国際支援物資を巡る不正に手を染めるようになってしまう。薫の友人が殺された事件を切っ掛けに、不正の事実が発覚して逮捕された(S7-1〜2)。
- その後、懲役10年の実刑判決が下され収監される。本多篤人の釈放に関する情報を伝えたり(S9-最終話)、拘置所の看守の妻子を人質にした立てこもり事件が発生すると、看守の携帯電話を使って右京に事件を伝えて、特例措置により一時的に刑務所を出所して自ら人質の代わりとして犯人の元に出向き人質となり、右京と享により救出される(S12-最終話)など、収監中も度々特命係と関わってきた。
- 更に4年後、逮捕から10年を経て仮出所を果たす。実家の「徹正院」に戻り寺の再興を目指すが、雛子からの得度の申し出を受けたり、院内墓地で白骨遺体が発見されるなど、またも事件の渦中に巻き込まれる事になり、その過程で特命係とも再会する事になる(S16-13、14)[注 190]。
- 小野田とは長い付き合いのある昵懇の間柄。北条晴臣に対する超法規的措置(S4-1)や、小野田による「証人保護プログラム適用」の計画(S12-最終話)にも関わっていた事が彼の口から明かされている。最後の登場はS16-14であった。
- 鑓鞍兵衛(やりくら ひょうえ)
- 演 - 柄本明(S17-1、2 / S18-2 / S19-19、最終話 / S20-19、最終話 / S21-1、2)[注 191]
- 衆議院議員・国家公安委員長。
- 飄々としている一方で、本心がどこにあるのか分からないところがある人物。耳が良い事を自慢にしているが、それは同時に『地獄耳』である事を誇示する意味合いもある。
- 公安委員の一人が関わった学校法人理事長殺害事件では捜査を静観していたが、そんな中、警察組織の中で独自の動きを見せる特命係に興味を持つ(S17-1、2)。特命係を評価する一方で危険視してもおり、マスメディアを動かして右京の社会的信用を貶めるよう工作した事もある(S21-2)。
- 以前は党の選挙対策委員長を務めていた。その際に自身と親交のあった奥多摩の名家の御曹司・王隠堂鷹司を党の公認から外して落選に追いやったが、その後鷹司が事故死したことから王隠堂家当主の鷹春や書生の京匡平から恨まれ、その京から襲撃される(S20-19)。
- 雛子との間に何らかの確執を抱えており、自身の地盤である山梨県内の選挙区を地元選挙事務所の秘書に譲って、雛子の選挙区でもある東京7区に刺客として国替えした(S20-19)。選挙区では雛子に敗れ落選するも、右京からは比例区での復活当選も織り込み済みの国替えと目されており(S20-最終話)、実際に当選した。その後はパーティーに共に出席するなど、表向きは友好的な間柄となっている(S21-1)。
特命係と関わった人物[編集]
犯人(被疑者・被告人・服役囚等) / 政府関係者 / 警察関係者 / 報道関係者 / 法曹関係者 / 医療関係者 / その他
犯人(被疑者・被告人・服役囚等)[編集]
- 阿部貴三郎(あべ きさぶろう)
- 演 - 武野功雄(PS1 / S3-13)
- 前科3犯の凶悪犯。指名手配中に薫に発見されて逮捕されそうになるが、逆に銃を突きつけて薫を人質にし、小料理屋に立てこもった(PS1)。その後、所轄署地域課の警察官の変死現場を目撃してしまい、殺人事件の被疑者として疑われた(S3-13)。
- 浅倉禄郎(あさくら ろくろう[66])
- 演 - 生瀬勝久(PS2 / S1-5 / S2-1、2、10、最終話 / S3-18)(幼少期:下城正義 〈PS2〉 / 少年期:関口龍之輔 〈PS2〉)
- 経歴:城東大学
- → 東京地方検察庁刑事部(PS2)
- → 東京拘置所 刑事被告人(S1-5)
- → 死刑囚
- → 死亡(S2-最終話)
- 東京地方検察庁刑事部の検事で、薫や美和子の大学の同級生であり、無二の親友だった男でもあるが、実は売春を行っていた女性を次々と殺害し「平成の切り裂きジャック」と恐れられる連続殺人鬼という裏の顔を持っていた[注 192]。逮捕される前は厳しい取り調べで犯人を落としたり、研修時代には次長検事に真っ向から意見するなど優秀であることが窺え、それ故に次長検事からは目を掛けられていた。自分が「不義の子」であることがトラウマとなっており、売春に手を染めていた母親を幼少期に、自身の婚約者を7年前にそれぞれ殺害。婚約者の件を切っ掛けに娼婦に対する殺意が目覚め、長年犯行を重ねたが、特命係にその正体が露見して逮捕された(PS2)。
- 逮捕後も薫の依頼で少年(手塚守)の更生に一役買ったり(S1-5)、以前担当した事件の再捜査を右京に依頼する(S2-1、2)など、特命係との交流は続いた。S2で死刑判決を受け東京拘置所に収監されるが、二度に渡る脱走の末、千葉県の海岸で断崖から投身自殺を図り、一時期行方不明となってしまう(S2-1、2)。奇跡的に助かったものの、記憶喪失となり、ホームレスとして生活し始めるが、その約半年後に発見されて再収監されるも、記憶が完全に戻ることは無く、最期は拘置所内で次長検事の教唆を受けた刑務官によって殺害されてしまった(S2-最終話)。死後、記憶喪失時に娼婦の遺体の入ったトランクを運んでいた事実が判明し殺害犯として疑われるが[注 193]、薫の尽力により無実が証明された[注 194](S3-18)。
- 田端甲子男(たばた きねお[67])
- 演 - 泉谷しげる(S1-1 / S2-最終話)
- 東京大学卒業の自称「模範的一般市民」。日頃の警察の不祥事を憂いて警視総監に向けて何度も手紙で訴えたが、返答が全くないことに業を煮やし、ダイナマイトを携えて薫を人質に警視総監室に立てこもった末に、右京と薫の機転によって逮捕された(S1-1)。後日面会に訪れた右京から、警察庁長官からの誠意ある手紙を示されて感服する。その後は「日本の裁判制度をとことん体験したい」という理由で有罪判決を受けても控訴を続けており、浅倉が死亡した事件の捜査のために東京拘置所へ面会に訪れた右京と薫に、浅倉の死亡時の状況に関する証言をした(S2-最終話)。
- 三好倫太郎(みよし りんたろう)
- 演 - 蟹江敬三(S1-7 / S6-14)[注 195]
- カクテルバー「リメンバランス」の店長を務めていたバーテンダー。「全てのカクテルには客の思い出がある」という信念を持っている。缶入りカクテルの商品化により経営危機を乗り切ろうとした経営者と対立し殺害してしまうが、後に右京の追及によって逮捕された(S1-7)。仮釈放後は服役中に懇意にしていた以前の顧客からの打診を受けて顧客がオーナーを務めるシガーバー「Cask」の3号店「CaskIII」の店長を任されていたが、自身の過去を雑誌で公表しようとした評論家を殺害した疑惑を向けられた(S6-14)。
- 北条晴臣(ほうじょう はるおみ[68])
- 演 - 長門裕之(S1-最終話 / S4-1)[注 196]
- 元外交官で、外務省事務次官や特命全権大使を歴任した生粋のエリート。非常に傲慢な性格で、「閣下」と呼ばなければ返事をしない。S1-最終話時には東京都大田区田園調布の広大な屋敷に住み込みの女子大生・川端蘭子[注 197] と二人で暮らしていた[注 198]。人質事件の際は渋谷区松濤に居住していた。
- 右京が特命係へ押し込められる原因となった外務省公邸人質籠城事件において、人質の一人となっていた人物(当時、条約局長)。強行突入の際、自身の横領の罪を告発しようとした外務省職員をどさくさに紛れて射殺し、その現場を目撃した緊急対策特命係隊員も射殺していた。15年後、当時の人質の変死事件の捜査を始めた特命係によりその犯行が暴かれ逮捕された(S1-最終話)。
- その後起訴されるも、かつて外務省幹部が犯した公金横領を告発することを条件に司法取引並みの駆け引きで保釈を認めさせた[警 11]。保釈中、奥多摩にある別荘のアイアンハート城[注 199] で暮らしていた際に秘書の女性と婚約を発表するが、特命係への意趣返しを目的に執事を殺害し、紆余曲折を経て逮捕された(S4-1)。その後の動向は不明。
- 朱雀武比古(すざく たけひこ)
- 演 - 本田博太郎(S3-1〜3 / S20-1)[69][注 200]
- 経歴:内閣官房長官(S3-1〜3)
- → 受刑者(2006年〜2018年)
- → 乗馬クラブの職員(S20-1)
- 内閣官房長官。自身と同じく内閣官房長官である鶴田翁助は彼の弟子に当たる。官房長官室に盗聴器を仕掛けた首相補佐官の沢村久重を首相秘書官の加賀谷秀之が絞殺している場面を見かけ、自身もその殺害に加担した。その後、小野田を教養課課長へ降格させる[70]など裏で手を回して自身の罪を隠蔽しようとするも、右京に罪を暴かれて逮捕された(S3-1〜3)。逮捕直前に警察庁主席監察官・木佐貫功へ手を回して右京を懲戒処分に追い込んだが、最終的には小野田の根回しで取り消された(S3-4・5)。
- その後、懲役18年の判決を下され、2006年に服役。ところが異例中の異例で、6年もの刑期を残して2018年に仮出所していた。その後は乗馬クラブに勤務し、自ら馬の世話をしている(S20-1)。
- 彼の仮出所に鶴田の関与を疑った特命係の訪問を受け、約17年振りに右京と邂逅を果たした。話を聞く最中で自身が服役している間に薫が警視庁を退職していた事や[注 201]、小野田の死を初めて知ることとなり、驚いた様子を見せた。また片山雛子を愛人にしていた事については、亘に「趣味悪っ」と評されている(S20-1)。
- 向島茂(むこうじま しげる)
- 演 - 正城慎太郎(S4-19 / S6-11、12)
- 城代金融の幹部。死に追いやった男の妻だった幸子を愛人として囲っていたが、真相を知った幸子に撃たれてしまう。一命は取り留めたものの[注 202]、特命係らによって犯罪が暴かれたことで城代金融は崩壊した(S4-19)。その後はある女性受刑者の口封じを企む人物の計画に加担し、幸子に復讐する目的で護送車襲撃事件を起こすが、最初から彼女に復讐する気は更々なく、幸子の逃走を見逃し、その後駆け付けた伊丹らに逮捕された(S6-11、12)。
- 田村秀明
- 演 - 児玉貴志(S4-19 / S6-11、12 / S10-12 / S16-16)
- 城代金融構成員で、向島の部下(S4-19)。向島が計画した幸子への復讐に関わり共に護送車襲撃事件を起こすが、幸子の説得を受け改心。事件の黒幕を撮影し恐喝に及ぶが、返り討ちにされてしまった(S6-11、12)。その後怪我も回復し服役していたが、先に出所した幸子の身を案じてボディーガードを雇い、幸子へのトラブルを引き起こす遠因となってしまう。事件解決後は面会に来た幸子に告白するが、一蹴された(S10-12)。その後は出所し、幸子の依頼で「レア物」を調達して花の里を訪れる。今でも幸子を慕っており、更なる協力を買って出るが、「自分の人生を生きて」とまたしても固辞されてしまった(S16-16)。
- 本多篤人(ほんだ あつんど)
- 演 - 古谷一行(S8-1 / S9-最終話 / S14-10)[注 203]
- かつて左翼過激派のテロ組織「赤いカナリア」の大幹部として1970年代に大々的なテロ活動を行っていた元テロリスト。爆弾についてはプロ級の知識と技術を持ち、また国外逃亡中に紛争地帯に潜伏していた経緯から戦闘術にも長けている。
- かつては「伝説の革命戦士」として名を馳せていたが、紛争地域での体験から人を傷付けるテロリズムによる革命を無意味なものと悟るようになり、かつて自身が行っていたテロ活動に後悔の念を抱くようになっていた。しかし、左翼運動の復活を企む人物から娘の茉莉を人質に日本でのテロ活動を強要されると帰国、後にその首謀者が茉莉であると知ると、小野田に自身と引き換えに茉莉の釈放を認めさせて逮捕された(S8-1)。
- 逮捕後死刑が確定し東京拘置所に収監されていたが、政府に対して「赤いカナリア」による脅迫が行われると、取引のために死刑執行が行われたことにして秘密裏に釈放される。その後茉莉もろとも「赤いカナリア」の残党絡みの事件に巻き込まれるが、その事件解決後に全てを公表するために特命係の協力を得てマスコミを呼び、自らの生存を公にすると共に警察に出頭した(S9-最終話)。
- 事件後超法規的措置により「木本遼一」と名前を変えて生活していたが、復讐を企む青年たちに触発され再びテロを計画する。東京都民を人質に、内閣官房長官を標的とした爆弾テロを宣言するがSPの銃撃を受け息を引き取った(S14-10)。
- 早瀬茉莉(はやせ まり)
- 演 - 内山理名(S8-1 / S9-最終話 / S14-10)(幼少期:池田心雪〈S8-1〉[注 204])
- 本多の娘。職業は区役所職員。
- 父がテロリストであることが原因で幼少の頃からいじめに遭い、加えて公安からも「本多と接触しうる人物」として母共々マークされており、それでも父を英雄として語る母の言葉もあって本多のことをヒーローとして敬慕していた。その本多が今までのテロ活動を後悔していることを知ると、本多を信奉する者達と共謀し「本多が後悔しているテロ活動を再び起こさせる事」で彼への復讐を果たそうと計画する。真相を暴いた特命係により共謀者共々身柄を拘束されるが、小野田と本多の取引により釈放された(S8-1)。
- その後、本多が絡むテロ事件に巻き込まれて警視庁内に拘束(実態は小野田の計画に基づいた「保護」)され、最終的には小野田の死によって事実上先の取引が消滅した結果として一度は見逃された先の事件について取調べを受けた(S9-最終話)。この事件を通じて本多と数十年ぶりの親子の再会を果たし、「直に接した事でかつての憎しみは消え、親として慕う気持ちが芽生えた」と告白している。
- 事件後は本多と同様に「木本百合」と名前を変えて生活していたが、不治の病に冒されてしまう。復讐を企む青年たちと出会ったことで本多に再びテロを起こす事を願い、息を引き取った(S14-10)。
- 奥村光良
- 演 - 金井勇太(S8-17 / S10-14)
- 池谷隆平
- 演 - 三宅弘城(S8-17 / S10-14)
- 山崎正一
- 演 - 松本実(S8-17 / S10-14)
- 鈴川管工社の元社員の三人組。一番後輩で優柔不断な上に気が弱い奥村、三人組の先輩かつリーダー格で、先のことに対して楽観的な大雑把な性格の池谷、競艇や麻雀といったギャンブル好きの山崎と、性格はバラバラだが仲が良い。
- 勤務先の鈴川管工社が倒産してしまい、それぞれ金銭難で悩んでいた時に、奥村がある民家の地下に大金があることを聞きつけたことを発端にその民家の隣の空き家に侵入、その隣家で掘った穴を通じて大金を奪おうとしていたが、同じく大金を狙っていた同家の住人に逆に拘束され生き埋めにされかけてしまう。最後は事件を見破った右京と尊の活躍により救出され、三人共々逮捕された(S8-17)。出所後、奥村は友人が社長を務めるIT企業会社の役員、池谷は喫茶店の雇われマスター、山崎は同じ刑務所仲間と共に借金の取り立て屋とそれぞれの生活を送っていたが、右京と尊が内村の私用で探していたとある人物を介して犯罪に利用されることとなり、事件解決後に連行された(S10-14)。
- 天野是清
- 演 - 羽場裕一(S13-1 / S15-最終話)[注 205][注 206]
- 経歴:警視庁公安部長
- → 警察大学校長(PS2)
- → 内閣情報調査室長(S13-1)
- → 東京拘置所 刑事被告人(S15-最終話)
- 警察庁から出向していた内閣情報調査室長で、社の元上司。
- アメリカ合衆国に亡命したロシア人スパイ・ヤロポロクに情報を売り渡していた協力者の存在を知り全員の殺害を企むが、連続殺人の端緒をつかんだ特命係に真相を暴かれ、逮捕された(S13-1)。
- かつて情報を売り渡していた内調プロパーを罪に問えなかった苦い過去から、スパイへの協力者を「国賊」と断じて激しい怒りを見せ、その考えが上記の熾烈な「粛清」につながった。逮捕後も自身の思想を世に伝えるために控訴を続けており、右京に「真の意味での確信犯」と評されている(S15-最終話)。一方で、社とヤロポロクの関係を薄々察していながらも黙認しており、更に殺害対象の一人・下山秀和が関係をネタに社を強請った際には口封じに殺害したため、右京にある疑念を抱かせることになった[注 207]。
- 北一幸
- 演 - 野間口徹(S14-12 / S15-16)
- 表向きは北司法書士事務所の司法書士だが、その裏には好みの女性の顔を切り刻むシリアルキラーの顔を持ち、初登場時には既に6人を殺害している。
- 7人目の標的として矢島さゆみの殺害を企図するも、さゆみの殺害現場にたち合った事で「人助け」のために真犯人を逃し自ら出頭したが、陣川や特命係の活躍によって真相を暴かれ犯人隠匿の罪で再逮捕された(S14-12)。
- その後は末期ガンの治療のため入院していたが、監視役の刑事・潮崎と共謀して病院を脱走する。潮崎の個人的な復讐を遂行するために再び連続殺人を起こすが、潮崎の共謀を暴き潜伏先に辿り着いた特命係によって再び逮捕された(S15-16)。
- 平井貞夫
- 演 - 風間杜夫(S15-4 / S20-15)(少年期:山下心煌〈S15-4〉)
- 詐欺師。山形県出身。表向きは「NPO法人青空らくだの会」の代表として地域住民の悩みに乗り、裏では女房役の尾形留美子と組んだ美人局をはたらいていた。「俺達の商売は人間同士の駆け引きで稼ぐ事に意義がある。電話1本で年寄りの蓄えを毟り取る振り込み詐欺など下の下」という、詐欺師なりの妙な矜持を持ち合わせている。
- ひったくりの現場に出くわし、被害者の山形訛りを聞いて思わず助けながらもそそくさと姿を消した事で、同じく居合わせた右京に目をつけられ、やがて詐欺も発覚して逮捕される。「出来心で人助けなんかするんじゃなかった」とぼやくも、しかしその人助けは間接的に連続殺人犯の魔手から平井の命を救っていたため、右京には「そのおかげであなたは命拾いした。神様も出来心を起こす事がある」、慰められた(S15-4)。
- その後は刑期を終え、板橋区のマンション「第一城谷レジデンス」の管理人に就職するも、マンションで起きた男性転落死事件の映像に平井が映っているのを青木が動画投稿サイトから発見したことで[注 208]、特命係と再会。時を同じくして、かつての詐欺師仲間・工藤丈治に脅され、消えた覚醒剤探しを手伝うよう強要されるが、密かに思いを寄せていたマンション住民女性・桜田美月が巻き込まれそうになったため、特命係と協力し事件解決に貢献した(S20-15)。
- 南井十 / 鏡見悟(みない つなし / かがみ さとる)[注 209]
- 演 - 伊武雅刀(S16-7 / S17-17 / S18-14、15)[注 210](少年期:江原唯斗[71]〈S18-14〉)
- スコットランドヤードに所属していた警部で、右京のロンドン研修時代の相棒[注 211][注 212]。イギリス在住。なお、彼は国籍こそイギリスであるが、日本人の両親が戦後間もない頃にイギリスに渡って帰化した経緯を持つため、人種や民族としては日本人と変わらない日系イギリス人である。
- 右京に並ぶ鋭敏な頭脳に加え人の心を開かせる才能、謂わば人心掌握術を持ち、右京ですら曰く「犯罪者さえも(南井の前では)自供を始める」と評するほどの優秀な刑事だった。一方で、「贖罪の心を持つことができない犯罪者は、自らの死でその罪を贖わせることが相応しい」といった歪んだ正義感を持っている。
- 日本で発生した連続殺人事件の最中に来日し、右京と再会。一連の事件は犯人の自殺という形で解決したかに思われたが、右京に事件への関与の疑いを突き付けられたまま、イギリスへ帰国する(S16-7)。その1年半後に同じく日本で発生した連続殺人事件では再び右京に関与を疑われるものの、犯人が自殺したためにまたも追及を逃れることとなる(S17-17)。
- 実は先述の出自は表向きのものであり、その正体は1952年に発覚した「貰い子殺人事件[注 213]」の舞台となった孤児院で劣悪な環境下で育てられていた子供達の生き残りであったことがS17-17の終盤で明らかになる。出生名は「鏡見悟(かがみ さとる)」。「過去に殺人を犯した者が殺される」という連続殺人事件の第3の被害者も一見するとその条件を満たしているが、実は同時にその孤児院の子供達の生き残りにして少年時代の南井とも面識があったことが示唆されている。
- 以上のように、右京や亘からは「贖罪の気持ちを持たない犯罪者や裁きを逃れた犯罪者を、自らの手を下すことなく死に追いやっている」との疑いを持たれているが、劇中でも直接的な描写がなく推測や示唆に留まっていた。
- S18-14、15において再び来日。右京を挑発しながらも時折感情を爆発させるなど、右京に違和感を抱かせる。その直後にロンドン時代に捜査に携わった「逆五芒星事件」[注 214] を模倣した連続殺人事件が発生。この時、「逆五芒星事件」の犯人、セバスチャン・ロイロットの姿を犯行現場で目撃し、その姿を追って独自の捜査をするが、実は南井は老化に伴う脳血管萎縮などによる認知障害を患っており、先述のように感情の抑制が出来なくなったり、記憶や見当識にも障害を抱えていた。
- 東京での連続殺人事件現場で見たロイロットも南井の幻覚に過ぎず[注 215]、次々と記憶を失う中で最後まで残り続けた、「右京と共に事件の捜査に当たる」記憶に縋るように、自ら事件を起こしてはその事実を忘れて自ら捜査をするといった行為を繰り返していた。
- そしてついには亘を襲撃したが、この時亘に自ら手渡した手帳が決定打となり、右京は全ての真相を知った。右京に真実を告げられるも、数秒前まで自分が話していた内容を思い出せず、ロイロットの幻覚に怯えたり、右京に「もう一度捜査をしよう」と支離滅裂なことを言い出し笑いかけるなど、症状はもう手の施しようのない状態になっており、右京に憐れまれながら逮捕される。そして逮捕後に収容された病院から抜け出し、崖から身を投げた(S18-15)[注 216]。
- 遠峰小夜子(とおみね さよこ)
- 演 - 西田尚美(S17-6 / S18-17 / S19-7)(少女期:佐々木告[72]〈S19-7〉)
- 「平成の毒婦」として世間を騒がせた女詐欺師。黒真珠養殖の投資詐欺をはたらき、返金を迫った出資者3名を次々に殺害した連続殺人容疑で東京拘置所に拘留中(S17-6)。
- 人の顔を一度見たら忘れない「相貌認識能力」と巧みな話術に優れている。相貌認識能力を用いて様々な中年独身男性に接触し、話を合わせていた。彼女の話術は右京でさえも彼女の術中にはまる程である。拘置所の中にいながらも特命係を自由自在に動かしている。外部にも支援者が多く、雑誌に寄稿した際には祝賀広告がつく程である(S18-17)。少女時代、母親に嘘を吹き込んで意図的に両親を不和に導いた末に、母親を死に追いやったらしきことが、回想で示唆されている(S19-7)。
- 加西周明(かさい しゅうめい)
- 演 - 石丸幹二[73](S19-1、2、19、最終話 / S20-1、2、3)
- IT長者。事業で築いた巨万の富をバックに自由奔放に暮らしており、「人間は金次第で何でもする」と考える傲慢な男。仮想国家「ネオ・ジパング」を設立し、その国王として国民(ユーザー)に多額の金品を振る舞う気前の良さで知られていたが、裏では、金で釣った相手に危険行為に挑戦させたり、犯罪を犯させたりして楽しんでいた。その一環として出雲麗音の銃撃を朱音静に命じ、特命係の捜査の手が伸びるが、鶴田内閣官房長官の命を受けた衣笠の鶴の一声により逮捕は免れる(S19-1、2)。
- 逮捕を免れたあとも自由を謳歌していたが、朱音の雇った殺し屋に命を狙われることになる(S19-19)。だが実は、癒着していた鶴田から「このまま放置して万が一逮捕されたら何を言い出すかわからず、自分にも累が及ぶ」と危惧されており、朱音の計画に乗じる形で本物の殺し屋を差し向けられ、食事中の一酸化炭素中毒事故を装い殺害された(S19-最終話)。
- 朱音静(あかね しずか)
- 演 - 日南響子[73](S19-1、2、19、最終話)
- 繊維会社勤務。仮想国家「ネオ・ジパング」で出会ったIT長者の加西周明から、6億円で白バイ警官を射殺するよう依頼され、出雲麗音を銃撃するが殺人未遂で終わったため、報酬を貰い損ねる。その話を聞いた恋人の万津幸矢が加西に、せめて半分の3億を寄越せと直談判したところ、「ネオ・ジパングの大道芸人と同じように高層ビルを登り切ったら3億円やる」と言われ、挑戦するも失敗して転落死してしまう。捜査の手が伸びる中、幸矢の母・蒔子を巻き込んで、幸矢が出雲を銃撃したかのように偽装を目論むが、右京に看破され逮捕される(S19-1、2)。
- 当初は加西に教唆された旨を自白したが、弁護士事務所を通じて加西に再び6億円で買収され、「加西は関係なく自分の単独犯行」と証言を翻した。その報酬で、蒔子に密かに依頼して加西を暗殺する殺し屋を雇わせる(S19-最終話)。
- 藤原久美子
- 演 - 松本海希(整形前:S19-最終話)[注 217] → 松本享子[74](整形後:S20-1、2、3)
- 内閣情報調査室から仕事を請け負っている殺し屋。「藤原久美子」は加西殺害の際に名乗った名前であり、本名や詳しい素性は栗橋や柾も知らない。
- 加西宅に出張料理人として潜入。柾の命により一酸化炭素中毒を装い加西を殺害した(S19-最終話)。事件後は姿を眩まし整形手術や肉体改造を経て外見が別人の様に生まれ変わるが、時折見せる無気味な笑顔に面影が残っている。栗橋に依頼されて右京らを尾行し、鶴田の秘密を探ろうとした都々子を始末するも(S20-1、2)、自身も他殺体となって発見された(S20-2)。その後、実の妹の様に可愛がっていた都々子の復讐に燃える柾によって殺害された事が明らかになる(S20-3)。
- 結城宏
- 演 - 弓削智久(S20-11 / S21-11)[注 218]
- 衆議院議員・袴田茂昭の公設秘書。
- 袴田の意に沿わない最高裁判所判事・若槻正隆を説得しようとし、若槻を突き飛ばして負傷させた[注 219]。また、その様子を録画して強請ってきた人物を殺害し、さらには目撃者の男子小学生をも探し出して若槻もろとも監禁したが、右京たちの働きにより袴田の悪事も発覚し、逮捕された(S20-11)。その後、袴田からの生活支援が無いことなどから妻を通じて袴田家を強請っている(S21-11)。
政府関係者[編集]
- 折口洋介(おりぐち ようすけ)
- 演 - 篠井英介[75](劇場版IV / S16-10)[注 220]
- 劇場版IVにおける内閣官房副長官。政府内では穏健派であり、バーズによる犯行声明が行われた際には要求を拒否すべしという強硬派の意見に反論していた。
- S16-10にも登場。圧力をかけて息子の不祥事をもみ消していたことで内閣情報調査室内閣審議官から脅迫を受けており、内調による政府要人への脅迫事件が明るみに出た際には自らその事実を公表し、責任を取る形で辞職した。
- 三上冨貴江(みかみ ふきえ)
- 演 - とよた真帆(S16-最終話 / S17-1、2)
- 成林大学経済学部経済学科教授。国家公安委員も務める。
- 峯秋とは旧知の間柄。風間楓子転落事件の際には「容疑者」の一人である峯秋の要請を受け、監察官室に調査を進めるよう圧力をかけた事もある(S16-最終話)。
- 夫から義父の殺害を告白されて「身内が事件を起こしたせいで、自分の面子に傷が付くのは避けたい」という保身欲から事件の隠蔽工作に着手、峯秋の要請を受け捜査を始めた右京や亘と対峙した。義父を行方不明扱いにすることで一度は警察の介入を阻むことに成功するものの、右京の作戦により遺体の存在を暴かれ、死体遺棄容疑で逮捕された(S17-1、2)。また、鑓鞍の意向により国家公安委員も辞任することになるが、右京が殺害事件の「本当の真相」を暴いた後で面会にやって来た峯秋から「私は以前は、躓いた人間はもう終わりだと思っていたが、今はそうではなく、やり直すことが出来ると思っている」と、「ダークナイト」事件を起こして警察官の身から現在の冨貴江と同じ「法で裁かれる側の人間」となった享に因んだ言葉を掛けられた(S17-2)。
- 鶴田翁助(つるた おうすけ)
- 演 - 相島一之(S18-最終話 / S19-19、最終話 / S20-1、2、3)[注 221]
- 内閣官房長官。かつて特命係と対決して失脚した朱雀武比古の弟子で、小野田公顕を崇拝しており「理想の権力者」と考えている。
- 政府の依頼でディープフェイク映像の研究をさせていた鬼石が桂川を殺害する事件が発生した際、この事態を逆に利用し、鬼石が柾に罪を擦り付けるために作ったフェイク映像が警察に見破れるかどうか試す実験とする事を画策する。更に、鬼石を密かに確保して匿っており、このまま警察がフェイク映像と見抜けないようなら事件を闇に葬って研究を続行させる腹積もりでいたが、特命係に真相を突き止められ、鬼石は逮捕された(S18-最終回)。
- IT長者の加西周明とも癒着していたが、傍若無人すぎる彼が邪魔になったため、朱音の計画に乗じ、内調に雇わせた本物の殺し屋に加西を殺害させた。この件は愛人である柾が全て罪を被ったものの、右京に「あなたの悪事は必ず暴いてみせる」と挑戦状を叩きつけられ、特命係の抹殺を目論むようになった(S19-19、最終話)。
- その後、特命係の上司である峯秋のスキャンダルをでっちあげ、立場を悪化させる事で間接的に特命係に圧力をかける一方、柾の自殺を偽装して彼女を国外に逃がそうとしていた。しかし柾の死を疑問に思う中郷都々子が加西の残した「切り札」の鍵を盗み出して特命係に渡したことを知って激怒。ディープフェイク画像で亘を鍵泥棒の犯人に仕立て上げて逮捕させた上、鍵を奪回した上で栗橋に命じて都々子を始末させた(S20-1、2)。
- なお、実は加西を殺害した本当の理由は、自身が秘密裏に進めていた国民監視計画を知られたからであり、殺人教唆やその計画が明るみに出る前に出頭するよう右京に勧められる。それにも関わらず往生際悪く開き直ろうとするも、右京に「あなたは小野田公顕の足元にも及ばない。あなたが小野田公顕を語るなど、虫唾が走る!」と断じられる。逡巡の末、もはやどこにも居場所がなくなったと観念し、自ら出頭した(S20-3)。
- 柾庸子(まさき ようこ)
- 演 - 遠山景織子(S18-最終話 / S19-19、最終話 / S20-1、3)[注 222]
- 内閣情報調査室カウンターインテリジェンスセンター職員。内調時代の美彌子とは同期であり[注 223]、鶴田官房長官とは愛人関係にある。
- 桂川を殺害した鬼石に罪を擦り付けられそうになるが、鶴田の「鬼石が作ったアリバイ工作用のフェイク映像が警察に通用するか実験せよ」との指示により、殺人容疑の汚名を被りながら真犯人の鬼石を匿い、研究を続行させようとした。しかし特命係によって鬼石の居場所を突き止められた上に真相を暴かれ、犯人蔵匿の罪を問われるも、「自首を勧めていただけ」と主張。結局鬼石は逮捕されたが、自身は政府相手に事を構えたくない内村の判断により釈放された(S18-最終回)。
- その後、鶴田から加西周明抹殺の命を受け、朱音が殺し屋を雇って加西殺害を計画したのに乗じ[注 224]、偽情報で特命係の目を逸らしながら、自分の方で用意した殺し屋を差し向け、加西とボディーガード7名が死亡する惨事を引き起こす。逮捕後、「加西は国のためにならない存在であり、自分の一存でやった」と鶴田の関与を口にする事なく一人で罪を被った(S19-19、最終話)。
- その後は東京拘置所内で自殺を図って死亡する(S20-1)。右京たちは当初口封じのために鶴田や栗橋が殺害したものと推理していたが、実際は鶴田たちの思惑で小野田が構築した「証人保護プログラム」を活用し、一度法的に死亡した事にして別人の戸籍謄本やパスポートを取得しパリに逃亡していた(S20-3)。しかし、逃亡前に自身が妹の様に可愛がっていた都々子がかつて自身が用いた殺し屋に殺害された事により復讐に燃え、殺し屋を殺害した上で右京たちの捜査に協力し、鶴田や栗橋への復讐を果たした(S20-3)[注 225]。
- 栗橋東一郎(くりはし とういちろう)
- 演 - 陰山泰(S18-最終話 / S19-19、最終話 / S20-1、2、3)[注 226]
- 内閣情報官。柾と同様、桂川殺害事件の犯人である鬼石を匿ったとして犯人蔵匿罪として追及されかけるも、その追及を逃れきった(S18-最終話)。鶴田の右腕とも言える存在であり、鶴田から「特命係を消し去りたい」という相談を受けている(S19-最終話)。その後、都々子の復讐に燃える柾の思惑により、警察に逮捕される(S20-2)。
- 袴田茂昭(はかまだ しげあき)
- 演 - 片岡孝太郎(S20-11 / S21-11)
- 衆議院議員。与党・自生党の政調会長を務める重鎮で、子供政策等に熱心な国会議員。自身に関する疑惑を暴こうとした最高裁判所判事を秘書の結城宏に負傷させ、さらには目撃者たちの抹殺も画策した。しかし右京と亘に真相を暴かれ、さらには結城への殺人教唆の証拠となる発言を右京に録音される。だが、与党重鎮の袴田に恩を売りたい内閣情報調査室の社が動き、右京のパソコンから秘密裏に証拠データを抹消させたため、全ての罪を実行犯である秘書に被せて袴田自身は右京の追及から逃れることができた(S20-11、S21-11)。
- その約1年後、自らが保有する金資産の窃盗予告事件に絡み、右京と再会する。事件解決後、薫が息子の茂斗に熱く語り掛けた様子を見て、副総監の衣笠に圧力をかけ、薫が正規の警察官として復帰出来るよう取り計らった。その後、内調に移っていた青木を使って右京が録音データを取り戻したことで捜査一課に連行された(S21-11)。
- 政治家一族の袴田家の入婿であり、妻に頭が上がらない。他人からは出世欲に溢れている様に見られがちだが、清廉潔白であった義父を尊敬しており、若い頃は目指す存在としていた(S21-11)。
警察関係者[編集]
- 佐古秀樹(さこ ひでき)
- 演 - 山崎一(S1-4 / S4-4、5)[注 227]
- 経歴:警視庁滝沢警察署地域課1係(S1-4)
- → おでん屋(S4-4、5)
- 階級は巡査部長。強盗事件の捜査のために保護した泥酔者を放置して死亡させてしまったことが発覚し、責任を取らされる形で退職する(S1-4)。退職後はおでん屋台を経営し、後に薫に連続殺人事件の被害者の遺留品を預けた(S4-4、5)。
- 梅沢
- 演 - 奥田達士(S1-9 / S2-14)[注 228]
- 警視庁捜査三課盗犯担当。
- 田嶋栄一郎(たじま えいいちろう)
- 演 - 坂田雅彦(S2-17 / S3-8、12)[注 229]
- 田嶋はS3まで出演し、髪型はオールバック。
- 警視庁刑事部捜査第一課特殊犯捜査係(SIT)の班長。誘拐や立てこもり事件などの緊急性の高い事件でたびたび指揮を執っている。邪険にこそしないが、捜査に介入する特命係を疎ましく思っている節がある(S3-8)。
- 山岸
- 演 - 吉田朝(S2-18 / S3-13)[注 230]
- 警視庁広報課長。
- 海音寺菊生(かいおんじ きくお)
- 演 - 竹中直人(S3-1、2、4、5)
- 警視庁麹町東警察署刑事課長の警部で、一時期異動してきた薫の直属の上司となった。右京とは違った意味での変人だが、圧力がかかった事件を捜査していた薫を叱咤激励するなど、口は悪いが正義感の強い人物。また特命係の能力の高さを見抜いており、懲戒免職を受けた右京を麹町東署に引き入れて特命係を作ろうと画策したが、右京の懲戒処分が解けたことで失敗に終わった(S3-4)。本人曰く「坊主とエリートが大嫌い」。
- 日野(ひの)警部補
- 演 - 寺島進(S5-11 / S13-10)
- 警視庁警備部の狙撃班所属。階級は警部補。狙撃能力は「警視庁一のスナイパー」と評されるほどで、数百メートルは離れているであろう人間の腕を観覧車から正確に撃ち抜いたり(S5-11)、緊急時には自ら木に登って高所からの狙撃を行う(S13-10)などの離れ業をやってのけており、直接の面識はないものの、特命係の窮地を度々救っている。
- 原武清文
- 演 - 山田明郷(S6-1 / 劇場版I)[注 231]
- 警視庁警備部長。
- 吉岡琢磨(よしおか たくま)
- 演 - 坂田雅彦(S6-8、15 / S8-11 / S10-10 / S13-10 / S15-7、13、14)[注 232]
- 吉岡はS6から出演し、髪型は丸刈り。
- 警視庁刑事部捜査第一課特殊犯捜査係(SIT)の班長。誘拐や立てこもり事件などの緊急性の高い事件でたびたび指揮を執っている(S10-10他)。捜査に介入する特命係を邪険にこそしないが、疎ましく思っている節がある(S8-11)。
- 三奈瀬恭介
- 演 - 崎山凛(劇場版I / S10-10)[注 233]
- 警察庁警備局公安課課長補佐。
- 相原誠(あいはら まこと)
- 演 - 萩原聖人(米沢守の事件簿 / S10-15)
- 所轄の千束警察署刑事課強行犯係の刑事で、『鑑識・米沢守の事件簿』における米沢の相棒。
- 自身の元妻が死亡し、その事件を自殺として処理されたことに納得できずに独自にその真相を究明するために「名前も一緒で顔も瓜二つ」の女性と離婚したという共通項を持った米沢とコンビを組み、元妻を殺害した犯人を突き止めて元妻の職場である警察OBの天下り先の横領も絡んでいた事件を解決に導いた(鑑識・米沢守の事件簿)。その後、捜査方針に反発したために連続通り魔事件の捜査を外され、米沢を頼ったことを通じて右京と尊と共に連続通り魔事件を捜査する(S10-15)。
- 性格は猪突猛進型の熱血漢。人情家だが陣川以上のトラブルメーカーで、終始先走った行動を取り、米沢・特命係・捜査一課を散々振り回している。少年係にいた時期がある(S10-15)。
- 離婚の原因は、捜査第一課への配属を目指して仕事に邁進していたことによるすれ違いによるもの。
- 早乙女美穂(さおとめ みほ)
- 演 - 奥田恵梨華(米沢守の事件簿 / S13-11)
- 米沢と同じ班に所属する鑑識課員。「(鑑識の)師匠だと思っている」と述べるなど米沢を鑑識課の先輩として慕っており、米沢がクビ寸前の危機に陥った際には彼を助けるべく特命係の捜査に協力した(S13-11)。
- 佐藤静夫(さとう しずお)
- 演 - なかみつせいじ[76](S7-19 / S8-12、最終話)[注 234]
- 警察庁長官官房人事課長。
- 鈴木
- 演 - 影山英俊(S7-最終話 / S8-最終話)[注 235]
- 警察庁長官官房審議官。
- 横田
- 演 - 福田信昭(S7-最終話 / S8-最終話)
- 警察庁長官官房参事官。
- 渡辺真澄(わたなべ ますみ)
- 演 - 吉満涼太[77](S8-12、最終話)[注 236]
- 警察庁長官官房首席監察官。
- 川上博康(かわかみ ひろやす)
- 演 - 重松収(S9-6 / 劇場版II)[注 237]
- 劇場版II時点以降における警視庁組織犯罪対策部長・警視長。角田の上司でもある。S9-6においても現職である。摘発などの手柄を立てる為ならば不都合な真実には目を瞑る等の強かな一面を持つ(S9-6)。
- 金子文郎(かねこ ふみお)
- 演 - 宇津井健(S9-9 / 劇場版II / X DAY)[注 238][死 5][注 239]
- S9-9時点以降における警察庁長官(『X DAY』時点においても現職)。警視庁ですら地方の県警本部と同列であるとし、その上で全国の警察を警察庁の指揮下に置こうと画策していることから警視総監の田丸と対立している。冤罪に始まる警察の不祥事を防ぐためには「上級組織である警察庁の徹底的な監視が必要である」という思想を基にした、いわゆるシビリアンコントロールの構築を目論んでおり、小野田と共に警察庁を警察省へと移行する計画を進めていた。警視庁人質篭城事件に際して計画に反発していた警視庁幹部達の一掃を企むが、小野田の死によって計画は頓挫し、田丸による長谷川一派の処分で「痛み分け」の結果に終わった(劇場版II)。
- 田丸寿三郎(たまる じゅさぶろう)
- 演 - 品川徹(S9-9 / 劇場版II / S11-1)
- S9-9からS13-10までの時点における警視庁警視総監。警視庁こそが日本の首都東京を守る「最高の捜査機関」であるというプライドを持ち、警視庁を厳しい管理下に置こうとしている警察庁と対立している。また劇場版IIでは、小野田と金子が進める「警察庁の警察省化」に対して、従来の警察組織全体のトップである警察庁長官は警察出身者のポストであるが、警察庁が警察省になれば、警察出身者ではない者が任ぜられる「警察大臣」が警察組織のトップとなるという理由で反対しており、警視庁籠城事件の舞台となった長谷川ら警視庁幹部との会議も劇中では「警察省と警察大臣の誕生を阻むべく、警視庁幹部陣の意思統一のための会合」と推測されている。なおS15-10の時点で警視総監のポストには四方田松榮が着いている。
- 長谷川宗男(はせがわ むねお)
- 演 - 國村隼(劇場版II / S10-最終話)
- 経歴:東京大学
- → 警視庁副総監兼警務部長(劇場版II)
- → 警察庁長官官房付(S10-最終話)
- 階級は警視監。次期警視総監と目される実力者で、「君を活かしたい」と右京を高く評価している警察幹部の一人。東京大学セーリング部出身で、同郷の部長らと共に派閥を作っている。
- 公式の人事記録には存在せずに表沙汰に出来ない公安の案件を取り仕切る「影の管理官」という裏の顔を持っている。テロの危機に晒されることが少ない日本で存在意義が危ぶまれた公安の存続のためにテロ事件を捏造し犠牲者を出したが、その事件関係者が「影の管理官」の存在を突き止めようと警視庁籠城事件を起こしたために、仲間の部長らと共謀して秘密裏に殺害した。後に特命係によって真実を暴かれ逮捕されるが、警察の威信を守った上で警視庁に貸しを作ろうとした小野田の策で不起訴になり、自身の一派共々処分を受けた(劇場版II)。その後警察庁長官官房付の閑職に回されるも[注 240]復権を目論んでおり、クローン人間を作る実験が成功した事実を隠蔽するために雛子と共に暗躍。右京を止めるため尊に接触し、事件の解決後は尊を自らの元に異動させるように根回しをする(S10-最終話)。S11以降は言及・登場がなく、S21現在の動向は不明。
- 原子嘉和(はらこ よしかず)
- 演 - 大出俊(劇場版II / S10-10 / S12-1)
- 経歴:警視庁公安部長(劇場版II時点以降)
- → 警視庁副総監
- 階級:警視長 → 警視監
- 少なくともS12-1までは警視庁公安部長であった。その後副総監に就任する。
- S12-10では警視庁公安部長のポストには正木浩輔が就いている。
- 井手実篤(いで さねあつ)
- 演 - 井上高志(劇場版II / S11-1)[注 241]
- 劇場版II時点以降における警視庁警備部長・警視長。S11-1においても現職である。
- 田中靖(たなか やすし)
- 演 - 五王四郎[78](劇場版II / S11-1)[注 242]
- 劇場版II時点以降における警視庁総務部長。警視長。S11-1においても現職である。
- 岩月彬(いわつき あきら)
- 演 - 田中圭(X DAY / S11-17、最終話)
- 警視庁生活安全部サイバー犯罪対策課専門捜査官の巡査部長で、『相棒シリーズ X DAY』における伊丹の相棒。
- ネット上に機密情報を流出させた容疑者として自身がマークしていた銀行員が転落死したために不正アクセス容疑の見地から捜査を開始、当初より因縁のあった伊丹と対立しながらも捜査を進めていく中で財務省の金融封鎖計画「X DAY」の存在を知り、ことの重大さに悩んで捜査を打ち切ろうとするも最終的には捜査を続行、銀行員を殺害した犯人を逮捕し事件を解決に導いた(X DAY)。
- その後、伊丹からある殺人事件に関わる交流サイトのアカウント解析を強引に依頼されたことで右京や享と知り合い、共に事件の捜査にあたる事になる。マイペースな右京に当初は反発するも、事件解決を機にその能力を認めるようになり(S11-17)、享のスマートフォンに盗聴盗撮アプリが仕掛けられた際にはその解析に協力して発信元を突き止めた(S11-最終話)。
- 「専門捜査官は専門捜査官の仕事をする、殺人事件の捜査はしない」と自らの仕事に対してある程度割り切った考えを持っていたが、上述の事件を通してその心境にも変化が見られ、当初は反発していた伊丹にも全幅の信頼を寄せるようになる。ただ、強引に捜査を依頼する伊丹や右京には辟易している。
- 小田切亜紀(おだぎり あき)
- 演 - 関めぐみ(X DAY / S11-17)
- 警視庁生活安全部サイバー犯罪対策課専門捜査官。岩月の同僚として彼のサポートを担っており、急な頼み事にもすぐに応じるなど優秀な捜査官。岩月に比べて捜査一課や特命係の刑事達には協力的だが、打ち切られた捜査を岩月が続行していた際には難色を示したことがある。
- 堀江邦之(ほりえ くにゆき)
- 演 - 山口良一(S11-1、2、6 / S13-5)
- 警視庁中根警察署刑事課捜査一係係長で、享が中根署に配属されていた時の上司で、享は「自分を刑事にしてくれた恩人」として慕っていた。
- 過去に担当していた強盗殺人事件の取り調べ中に司法取引に近いやり取りを行い、結果的に冤罪を作ってしまった過去を持つ。特命係の捜査によってその事実が発覚し、峯秋ら上層部の判断によって退職に追い込まれた(S13-5)。再就職の斡旋も断って実家に帰ることを享に告げたが、「(特命係のおかげで)重荷が取れた」と感謝を表している。
- 沢田泰三
- 演 - 園岡新太郎(S11-1、6 / S13-5)[注 243]
- 警視庁中根警察署刑事課捜査一係の刑事。堀江の部下。
- 土屋公示
- 演 - 芹沢礼多(S11-1 / S13-5)[注 244]
- 警視庁中根警察署刑事課捜査一係の刑事。堀江の部下。
- 大石真弓(おおいし まゆみ)
- 演 - 松本若菜(S11-11 / S12-10)
- 警視庁刑事部総務課の婦警。享とは警察学校からの同期で、彼を通じて特命係に度々協力する(S11-11、S12-10)。柔道は3段を持つ腕前。
- 松永
- 演 - 大山竜一[79](S15-1、最終話 / 劇場版IV)[注 245]
- 警視庁広報課。社の部下。
- 結城守
- 演 - 平井真軌(S15-7 / S17-10)[注 246][注 247]
- 警視庁刑事部特殊犯捜査係の刑事。
- 綿貫肇
- 演 - 児島功一[80](S15-10、13、14、16 / 劇場版IV / S16-6、10 / S17-10、最終話 / S20-17)[注 248]
- 警視庁捜査一課の刑事。
- 吉田剛
- 演 - 田中啓三(S15-10 / 劇場版IV)[注 249]
- 警視庁捜査一課の刑事。
- 山崎哲雄(やまざき てつお)
- 演 - 菅原大吉(S15-13、14 / 劇場版IV)[注 250][注 251]
- 経歴:警察庁長官官房総務課課長
- → 警察庁警備局長
- 警察庁長官官房総務課課長として初登場。階級は警視監。女性蔑視的な思想を持つ「健全な家庭を守る会」の会員という顔を持つ。
- 亘の法務省官僚時代に発生した立てこもり事件に「健全な家庭を守る会」の会員が関わっていることを知り、真相の発覚を防ぐため事件に介入した(S15-14)。
- その後、立てこもり事件での功績が認められ警察庁警備局長に昇進。国際的犯罪組織「バーズ」による身代金を要求するテロ予告が行われた際には要求を拒否し、テロ未遂事件を引き起こしてしまう。事態収拾後は事件の隠蔽工作に動くがマスコミに事件がリークされ失敗に終わった。作中では明言されていないが、その後責任者として何らかの処分を受けたものと思われる[要出典](劇場版IV)。
- 谷崎莊司
- 演 - 柴木丈瑠(S15-最終話 / S16-2、10、12)
- 警視庁サイバーセキュリティ対策本部専門捜査官。青木の同僚。
- 社のパソコンへのハッキング事件(S15-最終話)や、ハッカーが絡む銃撃事件(S16-10)などサイバー犯罪が絡む事件ではほぼ毎回捜査に関わってきた。ネットを通じてカルト教団の監視も担当していたが、逆に教団に感化されて衣笠副総監の襲撃に協力した事が発覚し、逮捕された(S16-12)。
- 石川大輔
- 演 - 林泰文[81](劇場版IV / S16-10 / S20-11 / S21-11)[注 252]
- 警視庁広報課。社の部下。社が内閣情報官に就任した際は、秘書を担当している(S20-11)。
- 土師太(はじ ふとし)
- 演 - 松嶋亮太(S16-最終話 / S18-1、2、12、最終話 / S19-1、11 / S20-9、11、最終話 / S21-1、2、4、5、11、18、20、最終話 / S22-2)[注 253]
- 警視庁生活安全部サイバーセキュリティ対策本部特別捜査官。サイバーセキュリティ対策本部に戻ってきた青木のことを「出戻り」と呼んでいる(S18-1)。
- 青木同様に技能は高いが、彼とは犬猿の仲。青木が拉致された事件で解決に一役買った時は、嬉々として青木に恩を着せていた(S18-12)。
- 青木が内調に異動後は、代わって捜査本部での捜査活動に参加するなど登場の機会が増えている[注 254]。同時に右京たちへの捜査協力を強要される事も多くなって、「このままでは青木年男の二の舞」と嘆いていた(S21-1)。
- 薫からは「土師っち」と呼ばれている(S21-4)。本人曰く、飲み物は緑茶派(S21-18)。
- 塚本(つかもと)
- 演 - 井川哲也(S19-3、10)[注 255]
- 警視庁捜査二課の刑事。
報道関係者[編集]
- 照山
- 演 - 石橋祐(S3-1、2)[注 256]
- 照本
- 演 - 石橋祐(S6-16 / S11-12)
- 照山はS3に出演し、帝都新聞首相官邸記者クラブに所属している記者。照本はS6から出演し、帝都新聞政治部に所属している美和子の先輩記者。政界やマスコミの裏事情に通じており、右京にたびたび情報提供を行う(S6-16、S11-12)。
- 鹿手袋啓介(しかてぶくろ けいすけ[82])
- 演 - 西村雅彦(S3-1、2、3、最終話 / 劇場版I)[注 257]
- 院内紙記者で、元帝都新聞政治部記者である美和子の先輩。主に政治家のスキャンダルを狙っており、一種のタカリとも評されている。官房機密費流用疑惑を追ったため雛子の秘書が雇った暴漢に襲撃されてしまう(S3-1)が、後に雛子への情報提供者となっている(S6-16、劇場版I)。美和子の浮気相手で結婚直前の関係にまでなった事もあるが、後に破局した(S4開始時)。
- 大久保康雄
- 演 - 阿南健治(S3-11、13 / S5-18、20 / S6-1)[注 258]
- 帝都新聞記者で、警視庁記者クラブのキャップを務める美和子の元上司。かなり保身的な性格で、圧力を掛けられることを恐れてか、公的機関に纏わるスクープなどは全く採用しようとしないために美和子とはしばしば対立している。
- 守村やよい(もりむら やよい)
- 演 - 本仮屋ユイカ(劇場版I / S10-5)
- 東京ビッグシティマラソン爆破予告事件の関係者だった女性。本名は木佐原康江だが、エルドビアの反米ゲリラに拉致された兄・渡 へのバッシングの影響から、父・芳信の判断で「守村やよい」へと名前を変えている。過去の事件に関連した連続殺人事件が起きた際には事件の被害者を訪ねていたことが判明し、事件の重要参考人となる。事件解決後は兄の遺志を継いでNPOの活動に参加することを決意し、右京と薫に見送られ旅立った(劇場版I)。
- 帰国後は「東都通信社」の駆け出しのジャーナリストとなり、遭遇した奇妙な出来事について右京と尊に相談する(S10-5)。
- 黒崎健太
- 演 - 内田裕也(S14-4、10 / S15-10 / S16-8 / S19-5)[注 259][注 260]
- 経歴:東京地検特捜部(S14-4〜S16-8)
- → 日刊トップ(S19-5)
- 東京地検特捜部の検事。法務省時代の亘の同僚でもあるが、亘にはあまりいい感情を抱いておらず邪険に接している。一方で、捜査二課時代の活躍を知る右京に対しては尊敬の念を表しており、特命係の協力を得て大物フィクサーの逮捕に成功して以後(S14-4)、特命係の捜査に快く協力してきた(S14-10、S15-10)。しかし、公安警察が絡む殺人事件の捜査に協力したことで日下部により高松に左遷されてしまう。花の里にて右京と亘にその旨を告げ、右京から深い敬礼を以て見送られた(S16-8)。その後法務省を退職し、「日刊トップ」の記者へと転職している(S19-5)。
- 鷹島瑤子
- 演 - 小森郁子(S14-10 / S15-7)[注 261]
- テレビ局のニュース番組アナウンサー。
- 八津崎奨
- 演 - 橋本拓也[83](S16-最終話 / S17-1 / S18-最終話 / S19-1)[注 262]
- 葉林社「週刊フォトス」の編集長。風間楓子の上司。
- 森尾淳史
- 演 - 古山憲太郎(S18-17 / S19-7)[注 263]
- 「月刊プレス」の編集長。
- 岡元文彦
- 演 - おかやまはじめ(S19-5、11)[注 264]
- 「日刊トップ」の編集長。
法曹関係者[編集]
- 武藤かおり
- 演 - 松下由樹(S1-8 / S2-1、2、最終話 / S6-9 / 劇場版I)
- 武藤法律事務所の弁護士。薫が逮捕した強盗犯の弁護人を務めたことで特命係と知り合い(S1-8)、自身が担当した裁判を通じて特命係とたびたび遭遇することになる。
- 薫の強盗犯逮捕に違法性があることを立証して被告人の無罪を勝ち取ったり、死刑判決の下された浅倉禄郎と連絡を取る方法を考案する(S2-1)など、有能な弁護士。前述のとおり浅倉の担当弁護士という建前で特命係との連絡役を務めた。
- 三雲法男
- 演 - 石橋凌(S6-1、最終話)
- 裁判官。担当した裁判において社会的弱者に有利な判決を下すことが多く、マスコミからは「司法の良心」と呼ばれている。
- 試験導入された初の裁判員制度による公判の裁判長を務め、周囲に対しては裁判員制度に賛成だと語っていたが、本心では「人を裁いていいのは、裁く覚悟がある者だけ」という理由で反対していた。裁判員制度にダメージを与えることを狙い、新聞記者に裁判員の個人情報を匿名で提供したが、それが遠因となって記者が取材相手を事故死させてしまう事態を引き起こしてしまう。特命係は記者の逮捕は出来たものの、証拠がなかったことから三雲を逮捕することは出来なかった(S6-1)。
- 彼が裁判員制度に反対する大きな背景は、若手時代に担当した「品川母娘放火殺人事件」の公判において、個人的心象では被告人が無実であると思っていたものの、裁判自体は被告人有罪の死刑判決が下される形で結審したことが心残りとなっていたためであった。この被告人が収容先の刑務所で獄死した後、新たに起こった事件関係者の殺害事件について右京に押し切られるがまま証拠不十分の段階で被疑者宅の捜索差押令状を発付し、その責任を取って裁判官を辞職。弁護士への転身もせずに法曹界から去った(S6-最終話)。
- なお、この退場劇について小野田は「優秀な裁判官が1人いなくなった」と惜しがった一方で、礼状発付の件は本来なら決して認められない行為であることから「形の上では辞職でも、実質的には懲戒免職と何ら変わらない」と語った(S6-最終話)。
- 常盤克信
- 演 - 伏見哲夫(S6-1、最終話)[注 265]
- 法務省司法調査部部長。
- 瀬田宗明
- 演 - 渡哲也(S7-10 / S10-2)
- 弁護士。社会的弱者の立場を案じて数多くの国家賠償訴訟に携わっていた正義感あふれる人物で、民間人閣僚として法務大臣に登用されていた(S7-10)。在任中、息子が巻き込まれたテロ事件の背景に自らが関わった公害訴訟が関係していたことを知ると法務大臣を辞任し「小さな声なき声に耳を傾けて手を差し伸べるため」弁護士に戻った。その後、自らが弁護人となった事件の被害者遺族に殺人の疑いが向けられた件で右京と再会する事になる(S10-2)。
- 倉田映子
- 演 - 鶴田真由[84](S15-8 / S16-1〈回想〉 / S17-15)
- 経歴:東京地方検察庁(S15-8)
- → ホワイトリーガル法律事務所(S17-15)
- 東京地方検察庁の検事だった女性で、法務省時代の亘の同期。検事時代はその有罪率の高さから「100%の女」の異名を取り、批判の多い検察の変革を目指す正義感あふれる女性だった。
- しかしある時、担当した裁判の結果に不満を持つ関係者から絞殺されかかって以降、官給品である風呂敷を「首を絞められる物」というイメージから使えなくなり、定期的なカウンセリングも欠かせなくなった。だが、女性検事ゆえの立場の弱さもあり、「弱みのある人」として差別的に見られることを恐れて周囲にはトラウマのことを隠し通していた。ある時、自身の通院を隠蔽するために担当していた殺人事件の証人に証言を変えさせるという不法行為を働き、その事実を特命係に暴かれて自ら職を辞した(S15-8)。
- 彼女に目をかけていた日下部はこの一件で右京に対し「検察の改革を潰した」と苦言を放つが、当の右京からは「僕は、法を曲げるような人間には改革など無理だと思っています」と否定的な返答をされたことから、日下部はこれ以降右京を敵視するようになり(S15-8)、遂には右京を潰すのに亘を巻き添えにしても構わないとまで考えるようになった(S16-1)。
- その後、ホワイトリーガル法律事務所の弁護士に転身。経産省官僚殺害事件において被疑者の弁護人を買って出て、検事時代に担当した機密漏洩事件の真相を突き止めようと画策する。同じく捜査を始めた特命係と共に真相を突き止め、自身が有罪にした機密漏洩事件の被告人の冤罪を晴らした。しかし、過去の事件で自身が真犯人の狙い通りに動かさせられていたことが判明したため、亘から「99%の女」と呼ばれた(S17-15)。
- 連城建彦
- 演 - 松尾諭(S15-16 / S16-6 / S17-6 / S18-17、19 / S19-7)
- 連城法律事務所の弁護士。連続殺人犯・北一幸の弁護を担当しており、北の脱走事件の際に特命係と遭遇する(S15-16)。その後、元刑事が警視庁を告訴した裁判で原告代理人として登場したり(S16-6)、遠峰小夜子との取引により右京に依頼を持ち掛けたり(S17-6)と、特命係と浅からぬ因縁を持つ。
- 頭が切れ弁護士としては優秀だが、裁判をゲームのように楽しむ不遜な人物。また記憶力には絶対の自信を持ち、「会話の98%を記憶できる」と豪語する程。守秘義務の観点から、留置場での手紙のやり取りは一切行わず、その抜群の記憶力により内容を諳んじて相手に伝えるという方法をとっている。
- 右京を自身と同様頭の切れる人物とみなしており、「モンスター」と評したこともある。右京の方も彼の能力は認めていて、大手ゼネコン社員自殺事件の真相につながる死体損壊罪の容疑者の弁護を依頼した(S18-19)[注 266]。
- 中郷都々子
- 演 - 織田梨沙(S19-19、最終話 / S20-1、2)
- 「エンパイヤ・ロー・ガーデン」弁護士。柾庸子の同郷の幼馴染。弁護士らしからぬギャル風の派手なファッションで着飾っている。
- 出雲麗音狙撃事件に関する口止めとして、加西から朱音への金の流れを段取りした。この買収行為で物証を残してしまい、倫理規定違反を問われそうになって、責任を取り事務所を辞めた(S19-19、最終話)。
- 柾が鶴田を庇って簡単に殺人教唆を認めたのを疑問に感じていたところ、彼女が自殺した事を知る。納得できず、生前の加西が「切り札」と言って三門に預けていた鍵が鶴田の弱みにつながると考え、鶴田に真相を問い質す交渉の材料として鍵を盗み出し、特命係に何の鍵か調査を依頼するが、それが鶴田の逆鱗に触れる結果となり、自殺を装って殺害された(S20-1)。
- 三門安吾
- 演 - 山田明郷(S19-19、最終話 / S20-1、3)[注 267]
- 「エンパイヤ・ロー・ガーデン」所長。
医療関係者[編集]
- 内田美咲(うちだ みさき)
- 演 - 奥貫薫(S4-4、5 / S5-5)
- 精神科医・犯罪心理学者。恵和医科大学教授[注 268]。かつて殺人容疑をかけられ心神喪失となっていた患者のカウンセリングをしていたことで特命係と知り合い、患者や助手の安斉が犯していた連続殺人事件に巻き込まれることになる(S4-4、5)。その後、東京医療大学付属病院に転職。二人の本性を見抜けなかったことを悔いており、安斉が殺害された事件を機に辞職を考えたが、右京と薫の説得により思いとどまった(S5-5)。
- 安斉直太郎(あんざい なおたろう)
- 演 - 高橋一生(S4-4、5 / S5-5)
- 内田の助手。カウンセリングを行っていた連続殺人犯に魅了されて逆転移を起こし、後継者として同じ手口で連続殺人を犯していたが、その事実を特命係に突き止められ逮捕された(S4-5)。逮捕後は精神鑑定で心神喪失による刑事責任能力なしとの鑑定結果により、不起訴処分となって釈放され措置入院(強制入院)処遇となるが、外出訓練中に被害者遺族の一人に殺害された(S5-5)。
その他[編集]
- ヒロコ
- 演 - 深沢敦(S1-3、6 / S2-20 / S3-17 / S5-18 / S6-13 / 劇場版I / S18-18 / S19-15 / S21-15)[注 269]
- 薫の知人。新宿で発生したとある事件の聞き込み捜査中に薫と知り合う(S1-3)[注 270]。S2-20で右京とも面識を持つようになった。初登場時は焼肉屋を営んでいたが、現在は都内でゲイバー「薔薇と髭と...。」を経営している(S1-6)[注 271]。目撃者として特命係と関わりを持ち(S1-3)、以降度々特命係に相談を持ち掛けるようになる(S2-20など)。自身の愛犬が関わった事件で「花の里」に訪れた際に美和子やたまきとも知り合い(S6-13)、マラソンに参加した二人の応援に駆けつける程の仲になる(劇場版I)。
- それから約12年後、右京に連絡を取り、お気に入りの常連客が巻き込まれた強盗傷害事件の捜査を私的に依頼した(S18-18)[注 272]。その後、常連客が殺害された事件で出雲や茉莉とも知り合いとなっている(S19-15)[注 273]。帰国した薫とも再会し、事件に関する情報を提供した(S21-15)。
- 斎藤英彦[注 274]
- 演 - 黒沼弘己(S2-1、2、最終話)
- 東京拘置所の刑務主任。一度浅倉にしてやられた事を根に持ち、後に彼に因縁を付け、蹴る等の暴行を加えるなど問題のある人物であった。また、同じ刑務官である中津一義を苛めており、彼から怨まれていた。脱獄を目論んだ浅倉によって気絶させられ、その後苛めの復讐のために中津に絞殺された(S2-最終話)。
- 若杉栄一
- 演 - マギー(S2-7、15、16 / S3-16)[注 275][注 276]
- 薫の知人。妻は真子。かつて東京で借金取りをしていた頃に薫に逮捕され、夫婦共に薫に世話になっていた。更生して故郷の北海道で暮らしていたが、再び上京して友人と事業を立ち上げるも失敗し借金取りに戻ってしまう。離婚の危機に陥ったうえ事件にも巻き込まれるが、特命係によって助けられた(S2-7)。その後は再び故郷に戻りタクシー運転手の職を得ており、北海道を訪れた特命係の捜査に協力した(S2-15、16)。その後、地元商工会議所の仕事で上京してきたが、爆弾犯にスケープゴートとして利用され強盗事件を起こすという不運に見舞われる(S3-16)。薫に恩義を感じており、自身の子供に薫子という名前を付けた。
- 吉田一郎
- 演 - 松尾貴史(S2-13 / S11-7 / S13-1)
- 公園に住んでいるホームレス。偏屈な性格ではあるが、教養があって特に子供達には懐かれており、「一郎君」と呼ばれている。失踪した少女と仲良くしていたことから聞き込みに訪れた特命係二人と面識を持ち、事件解決にも関わった(S2-13)。10年後、廃墟で発見された白骨死体の身元捜査をしていた右京と再会し(S11-7)、以後もたびたび交流を持つようになる(S13-1)。
- 蓮妙(れんみょう)
- 演 - 高橋惠子(S3-最終話 / S16-13、14)
- 尼寺「慈妙院」の庵主。瀬戸内とは兄弟弟子の間柄で親交も深い。
- 池から発見された白骨遺体の捜査に訪れた特命係と面識を持った(S3-最終話)。13年後、仮釈放された瀬戸内の身元引受人として登場し、右京と再会する(S16-13)。
- 遠山ちず
- 演 - 前沢保美(S4-2 / S8-18)[注 277]
- 西東京市にある「オリエントマンション元町」の管理人。懇意にしている住人の殺人事件の解決に協力したことで特命係と知り合い(S4-2)、事件後右京を“和製シャーロック・ホームズ”として都民ジャーナルに紹介した(S4-8)。その後、住人の女性の結婚詐欺に関して右京に相談している(S8-18)。
- 矢木明(やぎ あきら)
- 演 - 高橋克実(S5-10 / S10-11 / S22-6)[注 278][注 279]
- 「チャンドラー探偵社」を一人で営む私立探偵。推理小説マニアであり、愛読している作品の探偵にちなんで「マーロウ矢木」や「サム・スペード矢木」[注 280] と自称し、古風なハードボイルド派を気取っている。出で立ちもボギーばりに中折れ帽やトレンチコートを身に着け、バーボンを愛飲。またバーではギムレットを注文することもある(S22-6)。浮気調査のような一般的な探偵の仕事以外にも、引越しの手伝いからペット探しまで行う何でも屋のような仕事も引き受けている。以前は戸越銀座で活動していたが、現在は西日暮里に事務所を構えている。
- 一見すると冴えない風貌ながら、探偵としてはかなり優秀である。ギャルやホームレスなどの様々な人物たちに慕われており、その人脈を駆使して目当ての人物を短期間のうちに探し出したこともあったり(S5-10)、状況や必要に応じて自身への尾行者を妨げるよう協力を依頼して難を逃れたこともある(S22-6)。態度は飄々としつつも「依頼人との約束は何があっても最後まで守る」という強い信条を持っている。捜索依頼の対象が殺された事件(S5-10)や、自身が容疑者のアリバイの証人となった殺人事件(S10-11)、とある資産家の令嬢が幼い頃に誘拐された事件が遠因となった同令嬢の失踪事件(S22-6)において特命係と協力し、事件解決に貢献した。
- 磯部
- 演 - 梨本謙次郎(S5-11、最終話)
- お台場にある「ホテルアマゾン」の支配人。ホテル内での籠城事件(S5-11)を通じて特命係と顔見知りとなる。その後もその縁から特命係に協力している(S5-最終話)。
- リサ
- 演 - はるな愛(S6-13 / 劇場版I)
- ゲイバー「薔薇と髭と...。」従業員[注 281]。ヒロコの飼い犬「マリリン」の元飼い主。とある事件を通じて右京たちと知り合う(S6-13)。その後はマラソンに参加したたまきや美和子の応援に駆けつける程の仲となる(劇場版I)。
- 江波和江
- 演 - 山本道子(S7-11 / S18-6、最終話〈回想〉)[注 282]
- 神奈川県川崎市麻生区の藤堂家の家政婦。藤堂家の令嬢が関わる誘拐事件を通じて右京と知り合った(S7-11)。その後は花畑管理サービスの従業員に転職し、事件解決後も右京とは連絡を取り合っている様子が伺える(S18-6)。
- 社
- 演 - 三谷侑未(S13-1 / S15-1、最終話 / S20-最終話)[注 283]
- 美彌子の母。フルネームは不明。多忙な美彌子に代わり、孫のマリアの面倒を見ている。
- ヤロポロク・アレンスキー
- 演 - ユーリー・B・ブラーフ(S13-1 / S16-14)[注 284]
- ロシアの対日工作員。ロシアンタイム誌東京支局局長として日本に在住し、7名の日本人を協力者に仕立てたヒューミントを行っていたが、本国ロシアで発覚した汚職の追及を受けるとアメリカへ亡命する。その際協力者7名の情報を提供したことで、内閣情報調査室長による連続殺人事件の発端となってしまう(S13-1)。
- 内調時代の社と深い関係にあったことが示唆されており、作中で度々その存在を匂わせている。実は亡命後も日本に潜伏しており、後にロシア当局の依頼を受けた人物により殺害されていたことが判明した(S16-14)。
- 坊谷一樹(ぼうや かずき)
- 演 - 蔵原健[85](S15-1 / S16-13、14)[注 285]
- 法務省公安調査庁の職員。日下部の密命を受け、ヤロポロクとの関係が疑われる美彌子の身辺調査を行っていたが突如失踪する(S15-1)。
- 1年半後、瀬戸内の実家「徹正院」の院内墓地から白骨遺体が発見され、DNA鑑定により坊谷のものと判明する(S16-13)。特命係の捜査により、恋愛感情から美彌子を付け回していた人物に殺害されていたことが発覚した(S16-14)。
- 社マリア
- 演 - ピエレット・キャサリン(S15-1、最終話) → ギラルド沙羅[86](S16-10、13) → 土方エミリ(S20-19、最終話)
- 社美彌子の娘。初登場時は幼児であったがその後成長し、S20-19では中学生となっている。亘がマリアに進学祝いを贈ったことから親しくなり、一緒に遊園地を訪れたり、学校の送迎を頼んだりしている(S20-19)。その事もあり、亘に「パパ活」疑惑がかけられる事になる[注 286]。また母親の職業柄や自身の出自からメディアの記者に付きまとわれている場面がある。
- 市原里奈(いちはら りな)
- 演 - 桜田ひより[87](S15-11 / S16-12)
- 警視庁副総監・衣笠藤治の娘。「西應学園中学校」に通う中学3年生。衣笠が脅迫された事件を受け、母の旧姓である「市原」を名乗って暮らしている。
- 帰宅途中に殺人事件を目撃したために特命係の接触を受ける。自らも事件解決のため犯人を見つけ出し襲われそうになるが、特命係によって救出された(S15-11)。1年後、衣笠の襲撃事件で特命係と再会し、「友達」である彼らを自宅に招き入れた。その後、単身自宅を抜け出した際に犯人の襲撃を受けるが、再び特命係に救出された(S16-12)。
- 仕事で家を留守にしがちな父との確執は深く、友人には「父は(高位の警察官僚ではなく)普通の役人」と話している。機転が利く一方無茶な行動に及ぶことが多く、そのために度々襲われそうになったり、右京から叱責を受けたこともある。
- 新崎芽依(しんざき めい)
- 演 - 朝倉あき(S16-9 / S18-17)
- キッチンカー「バンドワゴン」の店主。毎週水曜日にはタコライスを販売している。亘も常連客となり通いつめていた。先天性の相貌失認のため人の顔が識別出来ない[注 287][注 288]。重要人物として犯人に命を狙われるが、特命係によって救われた。事件解決後、実家に戻り相貌失認の事を打ち明けて家族の理解を得てから改めて出直す(S16-9)。
- 一度出身地の岐阜県に戻り、再び東京で移動パン屋「手作り焼きたてパン ネコの耳」の経営を始めるが、特命係を敵視する遠峰小夜子の差し金により[注 289]、連続殺人犯に拉致される。無事救出されたものの、 亘は彼女を危険にさらさないため二度と近づかないことを決意する(S18-17)。
- 桂川宗佐(かつらがわ そうすけ)
- 演 - 村上新悟[88](S18-1、2、9、最終話)[注 290]
- 東亜ダイナミクス社長。防衛技術振興協会の副会長も務めている。同協会の顧問に就任した片山雛子と共に行動し、「日本は強くあらねばならない」との信念の元、武器輸出推進の旗振り役を担っていた(S18-1、2)。自社の製品をサルウィンの武装勢力に提供し、それがドローン爆弾としてテロに利用されていたことが発覚して失脚する(S18-9)。
- その後社長を辞任し会社も倒産に追い込まれたが、起訴は免れ、新会社・桂川コーポレーションを立ち上げて表舞台への復帰を狙っていたさなかに、自宅で殺害された(S18-最終話)。
- 桑田圓丈(くわた えんじょう)
- 演 - 大石吾朗(S19-1、10)[注 291]
- 広域指定暴力団「扶桑武蔵桜」組長。内村と癒着しており、警察に情報を渡す代わりに組の活動を目こぼししてもらう間柄だった(S19-1)。贋作絵画の販売を収入源の一つにしていたが、それに関わる事件で重傷を負って臨死体験したことで人格変貌した内村から、絶縁を宣告される(S19-10)。
- 鬼丸(おにまる)
- 演 - 三国一夫(S19-1、10)
- 「扶桑武蔵桜」若頭。
- 虎太郎(こたろう)
- 演 - 田中俊介(S19-1、2、10)
- 「扶桑武蔵桜」組員。内村に恩を売りたい桑田の思惑により、麗音狙撃事件に関する情報を証言した(S19-1)。組のシノギであった贋作絵画に端を発した半グレグループとの抗争で、重傷を負う(S19-10)。
- 万津蒔子(よろづ まきこ)
- 演 - 松永玲子[73](S19-1、2、19、最終話)[注 292]
- 万津幸矢の母。嘘をつく事が苦手な、正直で純朴な女性。幸矢が転落死した報せを受けて上京、親身になって世話をしてくれる幸矢の恋人・朱音静に信頼を寄せてゆく。幸矢が隠していた拳銃を発見し、恐れおののいて自首するも、実は出雲麗音を銃撃した静が幸矢に罪を着せるための工作だった(S19-1、2)。
- 静が逮捕された後も、金が欲しかった彼女の境遇に理解を示し、拘置所にも頻繁に面会に行って、実の親からは勘当された彼女の親代わりのような存在になった。静の指示を受け、加西周明を殺害する殺し屋を闇サイトで探すが、その計画は、加西が邪魔になっていた鶴田官房長官に利用される事になる(S19-最終話)。
- 磯部昭夫(いそべ あきお)
- 演 - 真山章志(S20-12 / S21-8)
- 慶明大学日本史学教授。古美術が関わる事件の際は、右京は手がかりを探すためにしばしば彼の研究室を訪れている。
ゲスト[編集]
pre season / 番外編 / season1 / season2 / season3 / season4 / season5 / season6 / season7 / season8 / season9 / season10 / season11 / season12 / season13 / season14 / season15 / season16 / season17 / season18 / season19 / season20 / season21 / season22
pre season(2000年 - 2001年・土曜ワイド劇場)[編集]
- 第1話「刑事が警官を殺した!?」
- 第2話「恐怖の切り裂き魔連続殺人!」
- 第3話「大学病院助教授、墜落殺人事件!」
-
- 山田英雄(警視庁捜査一課強行犯7係 係長) - 片岡弘貴
- 鴻野麻奈美(帝国医科大学附属病院第一外科医局 医師) - 伊藤裕子[89]
- 佐野昌平(帝国医科大学附属病院第一外科医局 医師) - 東根作寿英
- 大谷房子(帝国医科大学附属病院第一外科医局 婦長) - 銀粉蝶
- 太宰謙介(帝国医科大学附属病院第一外科 助教授) - 中原丈雄
- 井上(警視庁府中南警察署 刑事) - 田中龍
- 柴田康裕(帝国医科大学附属病院第一外科医局 医師) - 新納敏正
- 今井貞一(帝国医科大学附属病院第一外科 助教授) - 中丸新将
- 渡辺ちえ(入院患者) - 永井杏
- 山口(医師) - 井元工治
- 中島(肝がんの末期患者) - 金子之男
番外編(2008年・土曜ワイド劇場)[編集]
再放送部分は上のpre seasonの登場人物と同じなので、ここでは新撮部分の登場人物のみ記載する。
- 第1話「名コンビ誕生篇」
- 第3話「相棒3〜いま明かされる7年目の真実!」
season1(2002年)[編集]
- 第1話「警視総監室にダイナマイト男が乱入!刑事が人質に!? 犯罪の影に女あり…」
- 第2話「教授夫人とその愛人」
- 第3話「秘密の元アイドル妻」
- 第4話「下着泥棒と生きていた死体」
- 第5話「目撃者」
- 第6話「死んだ詐欺師と女美術館長の指紋」
- 第7話「殺しのカクテル」
-
- 倉沢正(倉沢チェーン 社長) - 和田周
- 第8話「仮面の告白」
- 第9話「人間消失」
- 第10話「最後の灯り」
- 第11話「右京撃たれる〜特命係15年目の真実」、最終話「午後9時30分の復讐 特命係、最後の事件」
-
- 木村紳一郎(吊り橋から転落死・15年前の外務省条約局条約課長・15年前の籠城事件の人質) - 影山英俊
- 山本俊彦(堤防から転落死・15年前の外務省大臣官房秘書官・籠城事件の人質) - 遠藤たつお
- 田口猛(会社役員・階段から転落死・15年前の外務省北米局員・籠城事件の人質) - 高尾一生
- 越水(小野田公顕のSP) - 石橋祐(第11話のみ)
- 桜井(小野田公顕のSP) - 金井茂(第11話のみ)
- 野々村(消防庁) - 北村隆幸(第11話のみ)
- 川端蘭子(北条邸の住人・柳田の娘) - 池脇千鶴(幼少期:永嶌花音)(最終話のみ)
- 鈴原慶介(高級レストランのオーナーシェフ・15年前は公邸料理人で籠城事件の人質) - 川島宏知(最終話のみ)
- 柳田幹夫(外務省中近東アフリカ局員・15年前の籠城事件の人質・発砲で死亡していた) - 高田裕司(最終話のみ)
- 長沢(15年前の籠城犯) - 長沢一樹
- 小林(15年前の籠城犯) - 江藤大我
- 川端房子(蘭子の母・故人) - 市川貴代花
season2(2003年 - 2004年)[編集]
- 第1話「ロンドンからの帰還〜ベラドンナの赤い罠」、第2話「特命係復活」
- 第3話「殺人晩餐会」
- 第4話「消える銃弾」
- 第5話「蜘蛛女の恋」
- 第6話「殺してくれとアイツは言った」
- 第7話「消えた死体」
- 第8話「命の値段」
- 第9話「少年と金貨」
- 第10話「殺意あり」
- 第11話「秘書がやりました」
- 第12話「クイズ王」
- 第13話「神隠し」
- 第14話「氷女」
- 第15話「雪原の殺意」、第16話「白い罠」
-
- 本宮沙雪(北進大学 中退者・恒夫とみどりの娘) - 前田愛(幼少期:木俣聖名子〈第15話のみ〉)
- 沖真二(北進大学文学部 4年生・太郎の次男) - 内田朝陽
- 本宮みどり(御食事処「みどり」店主・恒夫の妻) - 一柳みる
- 本宮恒夫(建築会社社長・一昨年殺人罪で死刑執行) - 坂元貞美
- 工藤伊佐夫(元東京拘置所 刑務官) - 小野武彦
- 美濃部耕筰(北海道警察道南警察署生活安全課 刑事) - 河原さぶ(第15話のみ)
- 北川渉(北海道警察道南警察署生活安全課 刑事) - 浜田学(第15話のみ)
- 加茂内敏樹(ホスト) - 日比野玲(第15話のみ)
- 津村太郎(ツムラ工業 社長・10年前射殺) - 椎名泰三(第15話のみ)
- 津村真一(太郎の長男・10年前射殺) - 岡田謙一郎(第15話のみ)
- 第17話「同時多発誘拐〜消えた16人の子供達」
- 第18話「ピルイーター」
- 第19話「器物誘拐」
- 第20話「二分の一の殺意」
- 最終話「私刑〜生きていた死刑囚と赤いベルの女」
season3(2004年 - 2005年)[編集]
- 第1話「双頭の悪魔」、第2話「双頭の悪魔II〜堕天使」、第3話「双頭の悪魔III〜悪徳の連鎖」
- 第4話「女優〜前編〜」、第5話「女優〜後編〜」
- 第6話「第三の男」
- 第7話「夢を喰う女」
- 第8話「誘拐協奏曲」
- 第9話「潜入捜査〜私の彼を探して!」
- 第10話「ゴースト〜殺意のワイン」
- 第11話「ありふれた殺人〜時効成立後に真犯人自首!?」
- 第12話「予告殺人〜狙われた美人姉妹の謎」
- 第13話「警官殺し〜銃に残された赤い指紋」
- 第14話「薔薇と口紅〜名門殺人学園の美女」
- 第15話「殺しのピアノ」
- 第16話「人間爆弾」
- 第17話「書き直す女」
- 第18話「大統領の陰謀」
- 最終話「異形の寺」
season4(2005年 - 2006年)[編集]
- 第1話「閣下の城」
- 第2話「殺人講義」
- 第3話「黒衣の花嫁」
- 第4話「密やかな連続殺人」、第5話「悪魔の囁き」
- 第6話「殺人ヒーター」
- 第7話「波紋」
- 第8話「監禁」
- 第9話「冤罪」
- 第10話「殺人生中継」
- 第11話「汚れある悪戯」
- 第12話「緑の殺意」
- 第13話「最後の着信」
- 第14話「アゲハ蝶」
- 第15話「殺人セレブ」
- 第16話「天才の系譜」
- 第17話「告発の行方」
- 第18話「節約殺人」
- 第19話「ついてない女」
- 第20話「7人の容疑者」
- 最終話「桜田門内の変」
-
- 韮崎ひばり(警視庁警務部監察係) - 田中美里
- 轟木一郎太(警視庁捜査一課強行犯捜査四係 係長) - 小倉久寛
- 一ツ橋明男(轟木の部下) - 高橋和也
- 鬼頭清六(連続暴行殺人犯) - 藤木孝
- 泰良哲郎(警視庁総務部留置管理課) - 永堀剛敏
- 山田亨(轟木の部下) - 草野康太
- 綿貫甚八(警視庁音楽隊 警部) - 真那胡敬二
- 河野誠吾(轟木の部下) - 藤本浩二
- 安田徹(警視庁 公安部長) - 下元史朗
- 加東公規(警視庁 警備部長) - グラシアス小林
- 坂井孝行(警視庁 警務部長) - 松永英晃
- 竹川英介(警視庁 総務部長) 元- 金房求
- 栗原(留置管理課) - 児島功一[80]
- 渡辺美代(泰良の恋人) - 谷村実紀
season5(2006年 - 2007年)[編集]
- 第1話「杉下右京 最初の事件」
- 第2話「スウィートホーム」
- 第3話「犯人はスズキ」
- 第4話「せんみつ」
- 第5話「悪魔への復讐殺人」
- 第6話「ツキナシ」
- 第7話「剣聖」
- 第8話「赤いリボンと刑事」
- 第9話「殺人ワインセラー」
- 第10話「名探偵登場」
- 第11話「バベルの塔〜史上最悪のカウントダウン!」
-
- 辰巳楓(私設ボディーガード・元神奈川県警巡査部長) - 大塚寧々
- 和久井拓郎(楓の元夫) - 遠藤章造
- 富永洋介(衆議院議員・楓の婚約者) - 冨家規政
- 五十嵐祥子(ホテルの従業員) - 中村綾
- 辰巳はるか(楓の娘) - 佐々木麻緒
- 丸山(富永の秘書) - 樋渡真司
- 辻本(大学生・覚醒剤の売人) - 反田孝幸
- 鈴木(レストラン入口の警備員) - 村上連
- 山田(レストラン入口の警備員) - 古宮基成
- 五十嵐哲雄(祥子の兄・2週間前に磯部の推薦で雇われた元警備員) - 杉本哲太
- 鈴木(ホテルアマゾン 総支配人) - 小倉馨
- 梶宗一郎(容疑者・赤いカナリアの幹部) - 村澤寿彦
- 梶(梶の娘) - 小島あやめ
- 第12話「狼の行方」
- 第13話「Wの悲喜劇」
- 第14話「貢ぐ女」
- 第15話「裏切者」
- 第16話「イエスタデイ」
- 第17話「女王の宮殿」
-
- 一条モナミ(「モナミ・アイ・ジェイ」デザイナー兼社長) - 大空眞弓
- 山本(窃盗の常習犯・本名「棟方学」) - 森下哲夫
- 篠田和明(モデル事務所社長) - 佐渡稔
- 佐野芳正(「モナミ・アイ・ジェイ」営業部長) - 井上高志
- 服部照秋(画商) - 下元史朗[116]
- 一条友美(モナミの次女) - 有沢妃呂子
- 行長真美(モナミの長女) - 池田昌子[117]
- 行長武彦(真美の夫) - 長棟嘉道
- 中道信郎(一条家の執事) - 春延朋也
- 服部静江(服部の妻) - 兎本有紀[118]
- 栗村一成(カメラマン) - 細見大輔
- 高浪治央(東京第一銀行 行員) - なかみつせいじ[76]
- 春西勝(一条家のコック) - 山田洋[119]
- 春西瑞子(一条家の家政婦) - かんのひとみ
- 一条愛美(モナミの三女・モデル) - 五十嵐貴子[120]
- 大沢辰也(佐野の部下) - 山本直輝
- 伊藤純一(佐野の部下) - 堀口たかよし[121]
- 庄治仁男(フリーライター) - かなやす慶行[122]
- 行長タケル(武彦と真美の息子) - 中村咲哉[123]
- 野口加奈(モデル) - 鈴木由花[124]
- 和田寛夫(モデル) - 加藤仁志[125]
- 小倉さや(モデル) - 小林菜津子
- 南恵利香(モデル) - 染谷夏子[126]
- 佐藤光子(モデル) - 小野貴子
- 第18話「殺人の資格」
- 第19話「殺人シネマ」
- 最終話「サザンカの咲く頃」
-
- 水原塔子(防衛省情報本部 主任調査官・佐々木の部下) - 横山めぐみ
- 南蒼一朗(法務省公安調査庁調査第一部統括情報課) - 畠中洋
- 江良司(外務省国際情報局 主任分析官) - 大城英司
- 嶋村雅弘(警察庁警備局公安一課 課長) - 宮内敦士
- 瀬沼翔(優の双子の弟・プログラマー) - 山﨑勝之
- 瀬沼優(プログラマー) - 山﨑勝之
- 佐々木勝久(防衛省幹部・総務部長) - 五王四郎
- 宮下(公安捜査一部部長) - 遠藤たつお[128]
- 岩佐紀之(警察庁長官) - 夏八木勲
- 浅尾(巡査) - 嶋田豪
- 寒原アキ(同僚) - 石村ミカ
- 岡勲(同僚) - 有山尚宏
- オダシンヤ(東洋航空商事 社員) - 林京介
- カトウユウタ(関東衛星通信局 職員) - 山下征彦
- サキタジロウ(サキタ絞製作所 経営者) - 梁瀬龍洋
season6(2007年 - 2008年)[編集]
- 第1話「複眼の法廷」
-
- 倉品翔子(裁判員) - 田中美奈子
- 田部井祐子(帝都新聞 記者) - 宝生舞
- 辰巳隆一郎(新宿南警察署組織犯罪対策課 刑事) - 堀部圭亮
- 有働正(新宿南警察署刑事課 刑事) - 松澤一之
- 塚原功(前歴者) - 小沢和義
- 森静香(塚原の恋人) - 有沢妃呂子
- 関貞好(裁判員) - 園田裕久
- 阿久津真(裁判員) - 菅原大吉
- 本村美千代(裁判員) - 和泉ちぬ
- 相馬哲春(裁判員) - 大西耕治
- 田上魁斗(裁判員) - 三浦誠己
- 赤川良平(裁判員) - 藤田宗久
- 牧志乃武(帝都新聞 記者) - 菊池均也
- 佐光一(東京地方裁判所判事) - 筒井巧
- 宇佐美里香(東京地方裁判所判事) - 築山万有美
- 有馬哲夫(警備担当) - 崎山凛
- 第2話「陣川警部補の災難」
- 第3話「蟷螂たちの幸福」
- 第4話「TAXI」
- 第5話「裸婦は語る」
- 第6話「この胸の高鳴りを」
-
- 笠井夏生(女子大生) - 前田亜季
- 丹野翔平(ロックバンド「Dee Providence」のボーカル) - 松田悟志
- 三原研治(ロックバンド「Dee Providence」のマネージャー) - 猪野学
- 添島可奈子(福地の元恋人) - 大谷允保
- 福地大二郎(元アマチュアバンドのギタリスト・故人) - 玉有洋一郎
- 八木聡(芸能事務所 社長) - 木下浩之
- 福地昭代(福地の母) - 上杉二美
- 元村美穂(モデル) - 松下萌子
- 松宮孝恵(友人) - 宮沢紗恵子
- ナオミ(モデル) - 七生奈央
- 甲田(「Dee Providence」のメンバー) - 坂田直貴
- 柄本(「Dee Providence」のメンバー) - 富川一人
- 早乙女(「Dee Providence」のメンバー) - 大根田良樹
- エリ(友人) - 磯脇やそよ
- 第7話「空中の楼閣」
- 第8話「正義の翼」
- 第9話「編集された殺人」
- 第10話「寝台特急カシオペア殺人事件!」
-
- 堂上公江(翻訳家・「寝台特急カシオペア」2号車3番の乗客) - 長山藍子(33年前:田口寛子)
- 安藤礼治(慶徳大学 教授・「寝台特急カシオペア」1号車1番の乗客) - 永島敏行
- 根元尚吾(公判の証人・「寝台特急カシオペア」2号車4番の乗客) - 柏原収史
- 仲瀬親洋(仲瀬開発 社長・平成のホテル王・元通商産業省職員) - 黒部進(33年前:大口兼悟)
- 保坂有三(フリーター・「寝台特急カシオペア」1号車3番の乗客) - 平賀雅臣
- 安藤仁奈子(礼治の妻・「寝台特急カシオペア」1号車1番の乗客) - 山本みどり
- 安藤博貴(礼治と仁奈子の息子・「寝台特急カシオペア」1号車1番の乗客) - 浅利陽介[38]
- 三樹ライナ(人気モデル・「寝台特急カシオペア」2号車2番の乗客) - 松永京子
- 折原国子(ライナの友人・「寝台特急カシオペア」2号車2番の乗客) - 平岩紙
- 羽鳥亮矢(俳優・「寝台特急カシオペア」1号車4番の乗客) - 森本亮治[132]
- 増田悦郎(羽鳥のマネージャー・「寝台特急カシオペア」1号車4番の乗客) - 木下政治
- 津島悟(クラブ「XTC」経営者・「寝台特急カシオペア」2号車1番の乗客) - 江原シュウ
- 国枝宏和(「寝台特急カシオペア」車掌) - 小久保丈二
- 目黒美音(「寝台特急カシオペア」車掌) - 松下恵
- 田所周一(北海道警察組織犯罪対策課 刑事) - 坂西良太
- 根元雪美(尚吾の妻) - 映美くらら[133][注 299]
- 新井田政彦(テロ組織「赤いカナリア」幹部・指名手配犯) - 川本淳市
- 塚原一(清掃員・爆弾マニア) - 崔哲浩[134]
- 藤北寛(帝都理科大学工学部 元学生・33年前爆発事故に巻き込まれ死亡) - 阿部薫[135]
- 榎本(北海道警鉄道警察隊) - 野口雅弘
- 矢島(暴力団「北洋会」幹部) - 平田康之
- 根元大地(根元と雪美の息子) - 野副隼
- 恵(仲瀬の孫) - 松下芽萌里
- 第11話「ついている女」、第12話「狙われた女」
- 第13話「マリリンを探せ」
- 第14話「琥珀色の殺人」
- 第15話「20世紀からの復讐」
- 第16話「悪女の証明」
- 第17話「新・Wの悲喜劇」
- 第18話「白い声」
- 最終話「黙示録」
-
- 茂手木進(茂手木法律事務所の弁護士・貴文の国選弁護士) - ベンガル
- 犬井芳郎(茂手木の助手・貴文の同級生) - 宮川一朗太
- 飯田正志(里美の元恋人で事件当時高校生) - ひかる一平
- 黒木勝(警視庁渋谷東警察署生活安全課古物担当 警部補・25年前は「品川母娘放火殺人事件」の捜査担当) - 成瀬正孝
- 粕谷圭(帝都新聞 記者) - 伊藤高史
- 緑川達明(東京地検検事・25年前は「品川母娘放火殺人事件」の捜査担当) - 遠藤たつお[128]
- 錦貴文(死刑囚) - 久松信美
- 糸数文雄(警視庁渋谷東警察署 鑑識) - 西沢仁太
- 富山万里子(25年前の「品川母娘放火殺人事件」被害者・里美の母) - 阿部朋子
- 富山里美(25年前の「品川母娘放火殺人事件」被害者) - 桜川博子
- 橘ゆり江(シスター・元法務大臣) - かとうかず子
- 錦文忠(貴文の父) - 林隆三
season7(2008年 - 2009年)[編集]
- 第1話「還流〜密室の昏迷」、第2話「還流〜悪意の不在」
- 第3話「沈黙のカナリア」
- 第4話「隣室の女」
- 第5話「顔のない女神」
- 第6話「希望の終盤」
- 第7話「最後の砦」
- 第8話「レベル4〜前篇」、第9話「レベル4〜後篇・薫最後の事件」
- 第10話「ノアの方舟〜聖夜の大停電は殺人招待状!」
-
- 野上昶(フリーライター) - 中本賢(幼少期:東谷柊一)
- 遠藤室人(菱河コーポレーション 環境事業推進部長) - 三浦浩一
- 根津秀雄(帝都大学 非常勤講師) - 野仲イサオ
- 山本平蔵(菱河コーポレーション 社長) - 浜田晃
- 笠村由紀子(衆議院議員) - 松浦佐知子
- 中田一郎(環境省地球環境局課長補佐) - 伊藤正之
- 天野克久(パーティーの表彰者) - 武発史郎
- 阿藤富士夫(ROYALWING号の船長) - 三田村賢二[143]
- 野上孝三(昶の父・故人) - 岸博之
- 瀬田和哉(宗明の息子) - 渡邉邦門
- 磯部(法務省 事務次官) - 国枝量平
- 野上(野上の母) - 桜木ひろ子
- 樋口秀和(テロリスト) - 江藤大我
- 山岸正一(テロリスト) - 西沢智治
- 田中慶次(テロリスト) - 新虎幸明
- 第11話「越境捜査」
- 第12話「逃亡者」
- 第13話「超能力少年」
- 第14話「男装の麗人」
- 第15話「密愛」
- 第16話「髪を切られた女」
- 第17話「天才たちの最期」
- 第18話「悪意の行方」
- 最終話「特命」
season8(2009年 - 2010年)[編集]
- 第1話「カナリアの娘」
- 第2話「さよなら、バードランド」
- 第3話「ミス・グリーンの秘密」
- 第4話「錯覚の殺人」
- 第5話「背信の徒花」
- 第6話「フェンスの町で」
- 第7話「鶏と牛刀」
-
- 栗田亜由美(藤石の彼女) - 久遠さやか
- 柴田真(新宿第2社会年金事務所徴収課 課長) - 三井善忠
- 六原修司(暴力団「二見組」構成員) - さくまひろし
- 鈴村郁夫(新宿第2社会年金事務所徴収課) - 桜井聖[155]
- 滝美穂子(新宿第2社会年金事務所徴収課) - 松下恵
- 橘義郎(警視庁捜査二課 刑事) - 河野洋一郎
- 水木信二(警視庁捜査二課 刑事) - 白井圭太
- 増沢保(福祉厚生省の官僚) - 大門正明
- 藤石正輝(新宿第2社会年金事務所徴収課 係長) - 江藤大我
- 鷲永学人(福祉衛生省 幹部) - 森富士夫
- 川井謙次郎(福祉衛生省 幹部) - 矢嶋俊作
- 一ツ木康雄(暴力団 組長) - 平田康之
- 第8話「消えた乗客」
- 第9話「仮釈放」
- 第10話「特命係、西へ!」
-
- 細野唯子(生体組織工学研究センター 主任研究員・神戸尊の元恋人) - 檀れい[156]
- 前川博義(生体組織工学研究センター 研究員) - 橋爪淳
- 芝木美都代(祇園のスナックママ・元芸妓) - いしのようこ
- 古屋茂吉(京都府経済振興会 会頭・七哲庵代表) - 石田太郎
- 蒲田玄洋(茶道家) - 山路和弘
- 牧瀬妙子(占術士) - 山口美也子
- 高村朋治(呉服屋) - 山中敦史
- 津田誠(厚労省役人・唯子の監視役) - 松田優
- 上杉(京都府警 刑事) - 野口貴史
- 田中富貴子(山小屋の所有者) - 富永佳代子
- 千利休(安土桃山時代の茶人) - 峰蘭太郎
- 明智光秀(安土桃山時代の武将) - 浅田祐二
- 織田信長(安土桃山時代の武将) - 石倉英彦
- 豊臣秀吉(安土桃山時代の武将) - 西村匡生
- 浅井牧彦(ひったくり強盗犯) - 木下隆行
- 細野多久郎(唯子の父) - 中平良夫
- 今井(京都府警 刑事) - 山崎画大
- 村田(京都府警 刑事) - 平井真軌
- 武田規一(東京歴史博物館 学芸員) - 斎藤弘勝
- 高村千恵(高村の妻) - 築山万有美
- 三好(生体組織工学研究センター 事務長) - 園岡新太郎
- 第11話「願い」
- 第12話「SPY」
- 第13話「マジック」
- 第14話「堕ちた偶像」
- 第15話「狙われた刑事」
- 第16話「隠されていた顔」
-
- 小笠原槙子(恵稜大学社会学部心理学科 准教授) - 鳥居かほり
- 岡本賢治(鶴見ゼミ所属の学生) - 柄本時生
- 鶴見秀雄(恵稜大学社会学部心理学科 教授) - 森下哲夫
- 室井由香(鶴見ゼミの助教) - 河野由佳[160]
- 曽田敬助(恵稜大学社会学部心理学科 准教授) - ふるごおり雅浩
- 坂井(東京消防庁 火災原因調査員) - 木村圭作
- 高木(刑事) - 杉浦文紀
- 山下(鶴見ゼミ所属の学生) - 小谷幸弘
- 大原(鶴見ゼミ所属の学生) - 佐藤智幸
- 陽子(鶴見ゼミ所属の学生) - 西田奈津美
- 塚本(恵稜大学農学部の学生) - 栗林和輝
- 野口(恵稜大学農学部の学生) - 八代真吾
- グレッグ・バーナード(イェール大学 教授) - ロバート・レッド・ベア
- 第17話「怪しい隣人」
- 第18話「右京、風邪をひく」
- 最終話「神の憂鬱」
season9(2010年 - 2011年)[編集]
- 第1話「顔のない男」、第2話「顔のない男〜贖罪」
-
- 上遠野隆彦(元警視庁SAT小隊長) - 徳重聡[163]
- 吉野茂久(白秋社 社長・湘子の夫) - 近江谷太朗(第1話のみ)
- 篠原孝介(警視庁SAT隊員・木村の親友) - 阿部進之介[注 301]
- 笠井享子(伏見の娘で宏樹の妻) - 梅宮万紗子
- 山根幸博(豊日商事運輸 部長) - 坂西良太
- 水元湘子(作家・本名「吉野湘子」) - 安藤麻吹
- 木村(警視庁SAT隊員・故人) - 木村彰吾
- 笠井宏樹(山根の部下) - 若林久弥
- 伏見享一良(防衛族の元自友党幹事長・日米政治文化振興協会 理事) - 津嘉山正種
- 橋田朋美(社長秘書) - 金子久美
- 川芝直哉(湘子ファン) - 恩田括
- 宮下直樹(社員) - 石井テルユキ
- 岡崎敦也(湘子のアシスタント) - 松川真也
- 大翔(享子の息子) - 馬渕誉
- 水元卓蔵(湘子の父・大分建設 会長) - 岩尾拓志
- 辻本邦明(伏見の秘書) - 中山峻
- 福間知義(航空幕僚副長) - 大川ひろし
- 久慈則広(日本国際航空調達部 担当役員) - 加納健次
- 第3話「最後のアトリエ」
- 第4話「過渡期」
- 第5話「運命の女性」
- 第6話「暴発」
- 第7話「9時から10時まで」
- 第8話「ボーダーライン」
- 第9話「予兆」
- 第10話「聖戦」
-
- 富田寿子(レストランの従業員) - 南果歩
- 折原夏実(忠志の妻) - 白石美帆
- 江上健造(前歴者) - 中野英雄
- 江上恵理子(健造の姉) - 石野真子
- 南雲幸次郎(有限会社「南雲プロダクション」社長) - 大石吾朗
- 富田邦夫(寿子の夫・故人) - 市山貴章
- 江上初子(健造と恵理子の母) - 花原照子
- 折原忠志(金融会社の営業担当) - 天野浩成
- 富田広人(寿子の息子・故人) - 小林優斗(幼児期:西岡航 / 少年期:吉川史樹[166])
- 折原秋穂(忠志の娘) - 山田菜々香[167]
- 岡部(レストランの店長) - 土屋良太
- 島田(寿子の同僚) - 美緒
- 南雲(南雲の妻) - 丸山瑠真
- 南雲理奈(南雲の娘) - 村田唯
- 鑑識員 - 青山剛昌
- 第11話「死に過ぎた男」
- 第12話「招かれざる客」
- 第13話「通報者」
-
- 藤吉祐太(狛江市立北野川中学校 3年生) - 溝口琢矢
- 赤松肇(今井造園 庭師) - 建蔵[169]
- 藤吉美里(美奈子の姉・スナック「シャルマン」ホステス) - 阿南敦子
- 宗方綾乃(旧家の女主) - 堀ひろこ[170]
- 笠井俊子(生け花教師・恐喝の前科者) - 益田ひろ子
- 細野忠雄(ケースワーカー) - 上田茂
- 下山巧(祐太の担任) - 中脇樹人
- 藤吉美奈子(祐太と祐芽の母・生活保護受給者) - 内田量子[171]
- 今井孝雄(今井造園 社長) - 岡田正
- 藤吉祐芽(祐太の妹) - 山岡愛姫
- 高橋明子(狛江市立北野川中学校 華道部顧問) - 松本舞
- 宗方剛史(宗像綾乃の夫・婿養子・西北大学 講師) - 八幡朋昭
- 第14話「右京のスーツ」
- 第15話「もがり笛」
- 第16話「監察対象 杉下右京」
- 第17話「陣川警部補の活躍」
- 最終話「亡霊」
season10(2011年 - 2012年)[編集]
- 第1話「贖罪」
-
- 磯村菜々美(裁判官) - 戸田菜穂[176]
- 若林晶文(デイトレーダー・元マンション管理人) - 大沢樹生
- 大森誠志郎(大学教授・元裁判官) - 吉田鋼太郎
- 池上慎二(アイシン信用調査 社長・元刑事) - 天宮良
- 益子英彦(弁護士・15年前の事件で城戸を起訴した検事) - 赤塚真人
- 釜田千也(弁護士・15年前の事件で公判を担当した検事) - 升毅
- 若林由香恵(晶文の妻・旧姓「染谷」) - 松永玲子
- 城戸充(綱島瑛子殺害の容疑で15年間服役 → 仮出所後投身自殺) - 池内万作
- 綱島瑛子(神戸尊の友人・15年前殺害) - 長澤奈央
- 酒井幹子(光男の妻) - 茅島成美
- 城戸生江(充の母) - 長内美那子
- 酒井光男(元警視庁捜査一課 刑事・故人) - 戸井田稔
- 小森俊幸(所轄署の刑事) - 野添義弘[177]
- 若林文悟(晶文の父) - 児玉謙次
- 第2話「逃げ水」
- 第3話「晩夏」
- 第4話「ライフライン」
- 第5話「消えた女」
- 第6話「ラスト・ソング」
- 第7話「すみれ色の研究」
- 第8話「フォーカス」
- 第9話「あすなろの唄」
- 第10話「ピエロ」
-
- 速水智也(誘拐犯・「珈琲屋台 SAKURA」元店員) - 斎藤工
- 平野亮太(古田清掃 従業員) - 遠藤雄弥
- 島村加奈(誘拐被害者) - 大橋のぞみ
- 山田猛(速水の共犯者) - 遠藤要
- 夏目陽一(速水の共犯者) - 内野謙太[184]
- 朝比奈源一郎(朝比奈警備保障 会長・亮太の祖父) - 大林丈史
- 高野恭子(キッズクラブ所長) - 比企理恵
- 平野秋穂(亮太の妻) - 沢井美優
- 山辺辰夫(送迎バスの運転手) - 吉澤健
- 小川洋(「珈琲屋台 SAKURA」店員) - 伊藤友樹
- 古田幸雄(古田清掃 社長) - 若林哲行[注 302]
- 清水由紀(キッズクラブ保育士) - 吉田エマ
- 橋本孝雄(オペラハウス「森のホール21」支配人) - 佐藤旭
- 斉藤ミツ(アパート管理人) - 星野晶子
- 佐伯陽子(炊き出しボランティア) - 萬井真代
- ピエトロ・クリスト(オペラ「道化師」主演俳優) - ピエトロ・クリスト
- 鈴木(神奈川県警 警察官) - 松尾陽介
- 田中(神奈川県警 警察官) - 加藤歩
- 大友重雄(警察庁警備局公安課長) - 目黒祐樹
- 草壁彰浩(速水の共犯者・元自衛隊員) - 吉田栄作
- 島村(加奈の父) - 吉川勝雄
- 島村(加奈の母) - 加茂美穂子
- 馬場宗助(朝比奈の部下) - 須賀友之
- 広田(刑事) - 柳東士
- 山口真美(誘拐被害者) - 清水らら
- 木嶋ひより(誘拐被害者) - 澤田萌音
- 長畑駿(誘拐被害者) - 木村聖哉
- 沢野翔(誘拐被害者) - 寺尾歩武
- 小木悠斗(誘拐被害者) - 杉浦諒祐
- 東城天音(誘拐被害者) - 大庭愛未
- 第11話「名探偵再登場」
- 第12話「つきすぎている女」
- 第13話「藍よりも青し」
- 第14話「悪友」
- 第15話「アンテナ」
- 第16話「宣誓」
- 第17話「陣川、父親になる」
- 第18話「守るべきもの」
- 最終話「罪と罰」
season11(2012年 - 2013年)[編集]
- 第1話「聖域」
- 第2話「オークション」
- 第3話「ゴールデンボーイ」
- 第4話「バーター」
- 第5話「ID」
- 第6話「交番巡査・甲斐享」
- 第7話「幽霊屋敷」
-
- 堺浩太(ホームレス) - 島津健太郎
- 黛喜一(不動産会社「カージナルエステート」社長) - 青柳文太郎
- 屋敷今日子(屋敷政三郎の娘) - 羽田圭子
- 屋敷政三郎(幽霊屋敷の所有者) - 小杉勇二
- 森洋子(屋敷の担当看護師) - 福田ゆみ
- 中山園子(篤志の母) - 野口ふみえ
- 青木卓(唯香の父) - 服部桂吾
- 青木陽香(唯香の母) - 比佐廉
- 赤井美代(啓の母) - 広瀬真寿美
- 赤井啓(失踪者の一人) - 戸松恵哉
- 青木唯香(失踪者の一人) - 池田莉々依
- 今井正二(失踪者の一人・「カージナルエステート」社員) - 足立りょう太
- 中山篤志(故人) - 飯泉アキラ
- 増山伊都夫(ホームレス) - 長野克弘
- 第8話「棋風」
- 第9話「森の中(前編)」、第10話「猛き祈り(後編)」
- 第11話「アリス」
-
- 二百郷茜(二百郷家の現当主) - 波瑠[196](少女期:大西菜友[197])
- 遠野弘明(ルポライター) - 滝藤賢一
- 宮島加代(二百郷家使用人) - 藤田弓子
- 橘瑠璃子(橘家の令嬢) - 広瀬アリス
- 荻原武志(公安の実働部隊「出店」) - 本宮泰風
- 三島武典(警察庁長官官房総務課秘書室) - 新藤栄作
- 菅井崇(早蕨郷土資料館 館長) - 川辺久造
- 石川哲雄(朋子の顧問弁護士) - 遠藤たつお[128]
- 山崎重雄(早蕨村の村民) - 江藤漢斉
- 玉野(早蕨警察署駐在所 巡査) - 西沢仁太
- 児島周三郎(山岸昭和史記念館 職員) - 田崎正太郎
- 佐武克己(山岸昭和史記念館 職員) - 内浦純一
- 吉川武雄(山岸昭和史記念館 館長) - 牧村泉三郎
- 二百郷(茜の父・故人) - 五森大輔
- 堀田(翠青会の会員) - 土井俊明
- 永沢成親(元子爵) - 難波圭一
- 二百郷洋蔵(早蕨ホテル オーナー) - 伊藤聡
- 二百郷(洋蔵の妻) - 西浦明子
- 柴田久造(二百郷家使用人) - 中原丈雄(青年期:中山卓也)
- 二百郷朋子(茜の大叔母) - 酒井和歌子(少女期:上間美緒)
- 国枝史貴(法務省の官僚) - 水谷豊(二役)
- 橘(元子爵) - 松井宗但
- 広田靖(警察庁 幹部) - 加藤大祐
- 西川隆一(警察庁 幹部) - 早坂直家
- 第12話「オフレコ」
- 第13話「幸福な王子」
- 第14話「バレンタイン計画」
- 第15話「同窓会」
- 第16話「シンデレラの靴」
- 第17話「ビリー」
- 第18話「BIRTHDAY」
- 最終話「酒壺の蛇」
season12(2013年 - 2014年)[編集]
- 第1話「ビリーバー」
- 第2話「殺人の定理」
- 第3話「原因菌」
- 第4話「別れのダンス」
- 第5話「エントリーシート」
- 第6話「右京の腕時計」
- 第7話「目撃証言」
- 第8話「最後の淑女」
- 第9話「かもめが死んだ日」
- 第10話「ボマー〜狙撃容疑者特命係・甲斐享を射殺せよ!」
-
- 桂木重吾(ジャーナリスト) - 宇崎竜童
- 桂木涼(ジャーナリスト・重吾の娘) - 佐藤藍子
- 北村悠馬(月島高校定時制3年) - 大和田健介
- 柳沢晃(東西新聞 記者) - 川野太郎
- 井出聡(警視庁公安部外事第3課 課長) - 大鷹明良
- 犬飼孝則(井手の部下) - 工藤俊作
- 本田克己(井手の部下) - 森本とみやす
- 田所信一(田所法律事務所の弁護士) - 児玉頼信
- 長峰真(帝国情報リサーチ社 社員) - 神戸誠治
- 正木浩輔(警視庁公安部長) - 中村橋之助
- 田中光代(アパートの管理人) - 赤司まり子
- 山王美紀子(山王財団 理事長) - 岩倉高子
- 長峰貴子(長峰の妻) - 村上理子
- 山根巌(山王財団 職員) - 三木敏彦
- 北村善子(悠馬の母) - 勝平ともこ
- 馬場昭夫(ピザ店 店長) - 今村裕次郎
- J・ボマー(香港で逮捕) - 高松潤
- 北村真紀(悠馬の妹) - 斎藤亜美
- 第11話「デイドリーム」
- 第12話「崖っぷちの女」
- 第13話「右京さんの友達」
- 第14話「顔」
-
- 白鳥聡美(白鳥美容外科クリニック 院長) - 有沢比呂子
- 炭谷善也(上野の上司) - 遠山俊也
- 児玉則彦(「上野拓馬」の顔に整形した男・カフェ店員) - 山口翔悟(整形後:笠原秀幸〈二役〉 / 幼少期:大山蓮斗[209])
- 児玉(則彦の父) - 山口翔悟(二役)
- 上野拓馬(クラウン倉庫 社員) - 笠原秀幸[210]
- 藤田真奈(則彦の幼馴染・クリーニング店の店員) - 建みさと
- 井口知世(クラウン倉庫の受付) - 平間美貴
- 浅香実由紀(クラブ「Sweet Rose」ホステス) - 護あさな
- 上野寛子(拓馬の母) - 兎本有紀
- 三木賢三(実由紀の元彼) - 萩野崇
- 高橋(よみうりランドインフォメーション係) - 大久保千晴
- 児玉加津子(則彦の母) - 芦川よしみ
- 北山影虎(国会議員) - 平野アキム
- 第15話「見知らぬ共犯者」
- 第16話「聞きすぎた男」
- 第17話「ヒーロー」
- 第18話「待ちぼうけ」
- 最終話「プロテクト」
season13(2014年 - 2015年)[編集]
- 第1話「ファントム・アサシン」
- 第2話「14歳」
- 第3話「許されざる者」
- 第4話「第三の女」
- 第5話「最期の告白」
- 第6話「ママ友」
- 第7話「死命」
- 第8話「幸運の行方」
- 第9話「サイドストーリー」
- 第10話「ストレイシープ」
-
- 新井亮一(西田の通夜の参列者) - 平岳大[注 305]
- 西田悟巳(杉下右京の友人・故人) - 石田ひかり
- 梶井素子(修吾の実母・投資会社「梶井FXインベストメント」社長) - 川上麻衣子
- 橘高誠一郎(衆議院議員・元東京地検特捜部長) - 三浦浩一
- 飛城雄一(「犯罪の神様」と呼ばれる男) - 横田栄司
- 佐伯紫乃(小料理「しの」女将) - 大家由祐子
- 伊藤博美(梶井の元顧客・故人) - 泉晶子
- 粕谷栄子(料亭「一松」仲居・故人) - 山本雅子
- 村本朱実(修吾の義母) - 佐藤友紀[219]
- 村本博史(修吾の父) - 石橋徹郎
- 藤井貞雄(内田工務店 元従業員・故人) - 後田真欧
- 大杉鉄平(飛城の部下) - 松井工
- K(修吾を誘拐した実行犯) - 中倉健太郎[174]
- 生田里保(藤井の恋人・故人) - 前田聖来[220]
- 天沢大二郎(衆議院議員・故人) - 辻つとむ
- 生田(里保の母) - 野沢由香里
- 村本修吾(博史と朱実の息子) - 高梨理央
- 中西(藤井の上司) - 浦野REN
- 第11話「米沢守、最後の挨拶」
- 第12話「学び舎」
- 第13話「人生最良の日」
- 第14話「アザミ」
- 第15話「鮎川教授最後の授業」、第16話「鮎川教授最後の授業・解決篇」
- 第17話「妹よ」
- 第18話「苦い水」
- 最終話「ダークナイト」
-
- 梶祐一郎(梶オート整備工場のボス・甲斐享の高校の同級生) - 鈴木裕樹
- 種村和真(西通運送 元非正規従業員) - 瀧川英次
- 辻堂匡臣(都議会議員) - 岡崎宏
- 江本(種村の元上司) - 嶋崎伸夫
- 笠松(種村の中学時代の同級生) - 進藤健太郎
- 梶景子(祐一郎の妹・故人) - 中島妙子
- 深山育洋(メディアドア 社長) - 石川伸一郎
- 脇坂伸子(辻堂の愛人) - 小林真由
- 浜中忠弥(通り魔) - 宮平安春[226]
- 小山誠二(東京地検城北支部検事) - 山賀教弘
- 岡田治仁(スタイルファイナンス 社長) - 浜田大介
- 矢口力也(度会組組員) - 倉本宙雨
- 加藤実(元暴力団員) - 照須アキ
- 本村正義(本村交易 社長) - 所博昭
season14(2015年 - 2016年)[編集]
- 第1話「フランケンシュタインの告白」
-
- 慈光(僧侶・西多摩刑務所の教誨師) - 大和田獏
- 増渕万里(西多摩刑務所の刑務官) - 阿部丈二
- 梅津源平(西多摩刑務所の受刑者) - 井之上隆志
- 美倉成豪(西多摩刑務所の受刑者) - 小柳心
- 田代伊久夫(西多摩刑務所の刑務官) - 栩原楽人
- 伊達宏(西多摩刑務所の刑務官) - 花戸祐介
- 磐城賢三(西多摩刑務所の所長) - 川島一平
- 荒木秀典(西多摩刑務所の受刑者) - 川辺邦弘
- 藤森喜郎(西多摩刑務所の特別司法警察職員) - 植村喜八郎
- 井川茂(西多摩刑務所の特別司法警察職員) - 森山栄治
- 石井康孝(医師) - 中田春介
- 入木正次(西多摩刑務所の刑務官) - 杉田吉平
- 中嶋良行(西多摩刑務所の刑務官) - 藤岡大樹
- 坂崎保(西多摩刑務所の刑務官) - 真田幹也
- 大谷真治(西多摩刑務所の幹部) - 清水一彰
- 長尾朗(西多摩刑務所の幹部) - 井川哲也
- 木村(西多摩刑務所の受刑者) - 岩間天嗣
- 加東良一(西多摩刑務所の受刑者) - 中野貴生
- 志村(西多摩刑務所の受刑者) - 庄司浩之
- 千々谷(西多摩刑務所の受刑者) - 上西雄大
- 第2話「或る相棒の死」
- 第3話「死に神」
- 第4話「ファンタスマゴリ」
- 第5話「2045」
- 第6話「はつ恋」
- 第7話「キモノ綺譚」
- 第8話「最終回の奇跡」
- 第9話「秘密の家」
- 第10話「英雄〜罪深き者たち」
-
- 植村明梨(富山県後浦村役場の職員) - 武田梨奈(幼少期:須河涼[234])
- 鞘師九一郎(サルウィン共和国の外交官・元暴力団組長・現在の名前「ツニャカオ」) - 橋本さとし
- 柄谷時生(孤児) - 郭智博(幼少期:橋爪龍[234])
- 森戸智紀(音越の第二秘書・大黒の元秘書) - 山岸門人
- 浦上直(音越のボディーガード) - 鍛治直人
- 須賀原正夫(警視庁公安部公安三課 警部補) - 越村友一
- 大黒隆明(富山県選出の元国会議員・故人) - 重松収
- 林圭子(児童保護施設) - はやしだみき[235]
- 尾崎(看護師) - 及川莉乃
- 千十千(雛子のSP) - 吉川璃紗
- 音越栄徳(内閣官房長官) - 西村和彦(S16-13〈回想〉)[注 108]
- 第11話「共演者」
-
- 桜庭かなえ(女優) - 高橋かおり
- 岡田弘志(キャピタル法律事務所の弁護士・冠城亘の大学の同期) - 田中壮太郎
- 新庄輝夫(付き人) - 岸博之
- 中沢和男(静岡県警 刑事) - 二反田雅澄
- 林貴一(静岡県警 刑事) - 植田真介
- 森山敏則(恵子の元夫) - 祖父江進
- 遠藤二三男(映画監督) - 橋沢進一
- 桜庭恵子(かなえの姉でマネージャー) - 白土直子
- 川村美樹(ホステス) - 浜崎茜
- 小宮ユキ(付き人) - 岡部恭子
- 原田七海(元女優・万里子の遠縁・故人) - 中田絢千[236]
- 水野良枝(桜庭家のお手伝い) - 安田亜矢
- 池内晋(ホテル支配人) - 小沢日出晴
- 森山カレン(敏則と恵子の娘) - 武井美優
- 桐島万里子(女優) - 多岐川裕美
- 第12話「陣川という名の犬」
- 第13話「伊丹刑事の失職」
- 第14話「スポットライト」
-
- 桑島伝(漫才コンビ「でんすけ」のツッコミ・あおい運送のアルバイト) - 渋谷謙人
- 原田コースケ(漫才コンビ「でんすけ」のボケ・あおい運送のアルバイト) - 駒木根隆介
- 式田リオ(芳彦の妻・総合美容サロン「shikita」社長) - 小林麻子
- 谷志桜里(芳彦の内縁の妻) - 荻野友里
- 式田芳彦(蘭栽培「オルキデ」経営者) - 木川淳一[162]
- 鈴木美里(保育士・「でんすけ」のファン) - 小川夏鈴
- 桧山(劇場「下北ビッグ」経営者) - 藤原邦章
- 慎也(漫才コンビ「リッパーズ」のボケ) - ハードパンチャー妹尾(ザ・パーフェクト)
- 正樹(漫才コンビ「リッパーズ」のツッコミ) - ピンボケたろう(ザ・パーフェクト)
- 水島敦(蘭栽培「オルキデ」社員) - 小林裕之
- 第15話「警察嫌い」
- 第16話「右京の同級生」
- 第17話「物理学者と猫」
- 第18話「神隠しの山」、第19話「神隠しの山の始末」
-
- 峰田鉄朗(陶芸家) - 升毅
- 峰田喜久子(鉄朗の妻) - 山口果林
- 遠藤里実(富士屋食堂 店員 兼 スナック「みき」ホステス) - 岡本あずさ
- 橘翔太(山梨電話工事の作業員) - 清水優
- 遠藤亮(里実の別居中の夫) - 川野直輝
- 斗ヶ沢雄輔(指名手配中の宝石強盗犯) - 窪寺昭[241]
- 望月満(山梨県警 主任刑事) - 古井榮一
- 佐野和也(山梨県警 刑事) - 依田哲哉
- 村井流雲(失踪した陶芸家・峰田夫妻の師匠) - 大槻修治[242]
- 前園桔平(霧谷村役場助役) - 下條アトム
- 宮田(質屋「宮田」店主) - 石山輝夫(第18話のみ)
- 金子みき(スナック「みき」ママ) - 丸山明恵(第18話のみ)
- 最終話「ラストケース」
-
- 鴨志田慎子(公安調査官) - 高岡早紀
- 玉手平蔵(副総理大臣) - 小野寺昭 [注 307]
- 玄間寿郎(内閣総理大臣) - 国広富之
- 金井塚一(警視庁警察学校 学生) - 小柳友
- 伴野甚一(警視庁警察学校 学生) - 瀬川亮
- 宮家純惠(公安調査官) - 菅井玲
- 白石耕太(ネットジャーナリスト) - 長尾卓磨
- 斉藤瑠偉子(警視庁捜査一課 刑事) - 樋口泰子
- 枝野(警察学校射撃訓練の教官) - 中田敦夫
- 荒又興三(文部科学大臣) - 滝雅人
- 倉科(警視庁警察学校 学生) - 榎本たくま
- 田口(警視庁警察学校 学生) - 柳川公輔
- 山崎(警視庁警察学校 学生) - 江藤大我
- 菊本嘉之(農林水産大臣・テロ被害者遺族の会「希」顧問) - 石橋蓮司
season15(2016年 - 2017年)[編集]
- 第1話「守護神」
- 第2話「チェイン」
-
- 羽賀友一(たばこ「プルクア」の喫煙者・「マークシステムズ」プロジェクトマネージャー) - 音尾琢真(若き日:玉村拓夢)
- 小田桜子(たばこ「プルクア」の喫煙者・野中の元恋人) - 大谷みつほ(高校生:仲村星凛)
- 工藤春馬(自称映画プロデューサー・1年前失踪・本名「石田祐太」) - 青山勝
- 野中樹生(ヤミ金融会社の元社員・山木利彦傷害致死事件の被疑者) - 原田健二(20歳:横田勝矢[244])
- ミヤビ(石田の同棲相手) - 筒井奏
- 鈴木(建設作業員) - 大川ひろし
- 山木利彦(ヤミ金融会社の元社員・野中の元上司) - 原圭介[245]
- 尾形治夫(桜子の義理の父・18年前に建築現場で転落死) - 石井浩[246]
- 福田丸雄(山木の元部下) - 中西晶[247]
- 第3話「人生のお会計」
- 第4話「出来心」
- 第5話「ブルーピカソ」
- 第6話「嘘吐き」
- 第7話「フェイク」
- 第8話「100%の女」
- 第9話「あとぴん〜角田課長の告白」
-
- 仁藤景雄(産廃場の現場監督・角田たちの中学時代の先輩) - 相島一之[258](少年期:金井勝実)
- 光田廣(産廃場の処理作業員・角田の中学時代の写真部仲間・ニックネーム「テンモン」) - 樋渡真司[258](中学生:今井稜久[256])
- 光田窓夏(光田の妻・小林の娘) - 松永玲子(少女期:赤月紗英)
- 尾島司(喫茶店マスター・産廃場の反対派) - 桐生コウジ
- 光田天子(光田と窓夏の娘) - 中村有沙(幼少期:石井心咲[259])
- 小林晴彦(角田の中学時代の写真部顧問・ニックネーム「あとぴん」) - 柴田次郎[258]
- 橘(角田の中学時代の写真部仲間) - ふるごおり雅浩[260](中学生:佐藤元大[256])
- 富永(角田の中学時代の写真部仲間) - 松本健司(中学生:山下真人)
- キシン(角田の中学時代の写真部仲間) - 海宝弘之(中学生:藤代隼人[261])
- 佐々木(産廃場の反対派) - 舟久保信之
- 鈴木(産廃場の反対派) - 田尾きよみ
- 第10話「帰還」
-
- 和合賢一(黒水町長・元IT起業家) - 八嶋智人[262]
- 若月詠子(「黒水ケーブルテレビ」ディレクター兼キャスター) - 伊藤歩[263]
- 国奥正和(警視庁黒水警察署 署長) - 小宮孝泰
- 槙野真理男(喫茶「森のあしあと」店員・黒水町出身) - 平岡拓真[264]
- 藤井利佳子(喫茶「森のあしあと」店員) - 仁村紗和
- 半田順平(警視庁黒水警察署 巡査) - 内野謙太[184]
- 下地房江(黒水町の団地の102号室の入居者) - 山本道子
- 有本日明(警視庁黒水警察署刑事課 警部) - 森岡豊
- 神津隆之(警視庁黒水警察署刑事課 刑事) - 大竹浩一
- 丸尾義男(警視庁黒水警察署 鑑識員) - 廻飛呂男[注 308]
- 城嶋利彦(警視庁捜査一課 刑事) - 外川貴博[265]
- 見崎亮(警視庁警部補) - 中山研
- 八木文香(黒水町の団地の308号室の入居者) - 太田彩乃[266]
- タカハシ(黒水町の元団地住民) - コッセこういち
- 西野貴博(警視庁黒水警察署地域課 巡査部長) - 石田尚巳[267]
- 清水理沙(「黒水ケーブルテレビ」AD) - 毛利悟巳[268]
- 近藤保(「黒水ケーブルテレビ」ディレクター) - 岡野友紀
- 廣田和志(黒水町の新しい町民) - 益田恭平[269]
- 池部大雅(黒水町の新しい町民) - 本田聡
- 高木翔伍(黒水町の新しい町民) - 水沼天孝
- 駒形等(警視庁黒水警察署警務課 警部補) - 岩田知幸[270]
- 四方田松榮(警視総監) - 永島敏行
- 第11話「アンタッチャブル」
- 第12話「臭い飯」
- 第13話「声なき者〜籠城」、第14話「声なき者〜突入」
-
- 新堂司(定時高校生・明里の兄) - 田中偉登[272]
- 水野浩介(クラウドソーシングサイト「CARS」代表) - 迫田孝也
- 新堂誠(法務省矯正局員・「健全な家庭を守る会」会員) - 永野典勝
- 吉井聡美(吉井コーポレーション 常務夫人・3週間前 事故死) - 及川莉乃[273]
- 真渕治(司法浪人・傷害事件被疑者) - 三浦英
- 新堂明里(練馬区立旭台第一小学校 2年生・司の妹) - 横山芽生[274]
- 吉井彰浩(聡美の息子) - 青木凰[275]
- 新堂亮子(司と明里の母・「ガーデンハイツ旭台」202号室の入居者) - 仁藤優子
- 森田八重(籠城の人質になった老婦人) - 片桐夕子
- 松原敏子(地区の民生委員) - 塚田美津代[276](第13話のみ)
- 吉野真弓(練馬区立旭台第一小学校 教諭) - 渋川あかね(第13話のみ)
- 芝田(警視庁練馬中央警察署旭台交番 巡査) - 竹森千人(第13話のみ)
- 木村(警視庁練馬中央警察署旭台交番 巡査) - 藤原正和(第13話のみ)
- 北野(山崎哲雄の部下) - 田中伸一(第14話のみ)
- 第15話「パスワード」
- 第16話「ギフト」
- 第17話「ラストワーク」
- 最終話「悪魔の証明」
-
- 軍司森一(キング出版少年漫画担当編集者・風間楓子の恋人) - 榊英雄
season16(2017年 - 2018年)[編集]
- 第1話「検察捜査」、第2話「検察捜査〜反撃」
-
- 田臥准慈(東京地検検察官検事) - 田辺誠一[281](S16-13〈回想〉)
- 平井陽(会社社長・妻殺害容疑で拘留中) - 中村俊介[282](少年期:田崎伶弥[283])
- 与謝野慶子(与謝野法律事務所 弁護士・平井の顧問弁護士) - 中村ゆり[282]
- 檜山栄子(田臥の事務官) - 小島みなみ
- 平井亞矢(平井の1人目の妻・10年前の2007年2月16日 バスルームで感電死) - 八代みなせ[284]
- 平井加世子(平井の2人目の妻・1年前の2016年9月6日 プールで溺死) - 向里憂香
- 平井めぐみ(平井の3人目の妻・2017年8月15日 階段から転落死) - 五十嵐令子[285]
- 桑原洌[注 310](平井家の元家政婦) - 久松夕子(第1話のみ)
- 杉本敏哉(平井事件の担当検事) - 小村裕次郎(第1話のみ)
- 加藤(刑事) - 蒲公仁(第1話のみ)
- 藤井(刑事) - 中脇樹人(第1話のみ)
- 益岡左千夫(検事・杉本の上司) - 影山英俊(第1話のみ)
- 羽鳥功郎(東京地検公判部検事) - 佐野元哉(第2話のみ)
- 平井陽の母 - 松山愛佳(第1話のみ)
- 第3話「銀婚式」
- 第4話「ケンちゃん」
- 第5話「手巾(ハンケチ)」
-
- 樋口真紀(吉祥寺北警察署 巡査部長・樋口の養女で桟原の実娘) - 南沢奈央[290](幼少期:渡邊詩[291] / 少女期:須田琥珀[292])
- 樋口彰吾(警視庁警察学校 教官・元刑事) - 佐戸井けん太
- 手塚英雄(警視庁警察学校 生徒) - 羽場涼介
- 久保田武士(不動産会社「オールウェイズ・エステート」社員) - 森谷勇太
- 手塚正敏(帝都アセットマネジメント 社長・英雄の父) - 鈴木隆仁[293]
- 野田啓介(電機機器メーカー「ネイコム」研究員) - 中田勇樹
- 赤松建彦(久保田の兄貴分・23年前の拉致監禁の実行犯) - 宮澤和之
- 野田翔太(野田の息子) - 湯川颯[294]
- 上田明子(看護師) - 夏秋成美[295]
- 桟原誠一(総合メーカー「曙ケミカル」研究員・23年前の1994年4月3日 死亡) - 志貫徹[296](ノンクレジット)
- 第6話「ジョーカー」
- 第7話「倫敦からの客人」
- 第8話「ドグマ」
-
- 嗣永重道(警視庁公安部外事第三課 担当官・カメラマン「藤本健士」の顔も持つ) - 岩井秀人[298]
- 夏焼雅夫(九斗美商事[注 311] 社長) - 真那胡敬二
- 萩原(警視庁公安部外事第三課 刑事) - 赤木悠真[299]
- 中島(警視庁公安部外事第三課 刑事) - 赤毛聡[300]
- 川村文郎(環境省東京地方環境事務所 職員) - 瀬戸将哉
- 清水正(NGO中央アジアハートプロジェクト 職員) - 佐古井隆之
- 菅谷あゆみ(NGO中央アジアハートプロジェクト 職員) - 窪真理
- 田中(嘱託警察犬トワレの飼い主) - 桐山浩一
- 熊井康生(夏焼のボディガード) - 桑畑智伺
- 小関豊子(蝶々収集家・第1の被害者) - 新倉緋沙子
- 日比紘一(九斗美商事 社員・第2の被害者) - 匁山剛志
- アル・アルマズル(テロ組織「正義の夜明け団」メンバー) - リカヤ・スプナー
- タヒル(トルジスタンの少年) - タンゲ・レオン
- 第9話「目撃しない女」
- 第10話「サクラ」
-
- 有馬武人(内閣情報調査室 内閣審議官) - 鶴見辰吾
- 上条喬樹(高校3年生・半年前に失踪) - 健太郎[301]
- 椎名智弘(高校1年生・半年前に失踪) - 小原唯和[301](S17-18〈回想〉)
- 富樫航太(高校2年生・半年前に失踪) - 山下真人[301]
- 小島麗華(上条家の隣人) - 草刈麻有
- 上条沙紀(喬樹の母親) - 西辻こずえ
- 田中茂(目撃者の男性) - 稲健二
- 堀部保(警視庁広報課・社美彌子の部下) - 出光秀一郎[302]
- 秦野直之(警視庁公安部刑事) - 檜尾健太[303]
- 風間博(江東署木場南交番 巡査部長・拳銃で自殺) - 俵木藤汰
- 山脇重弘(内閣官房副長官・3か月前に自殺) - 宇納佑
- 堺(刑事・交番で自殺した風間を発見する) - 岸田研二[304]
- 南(警視庁サイバーセキュリティ対策本部) - 岸田真弥
- 新田(刑事・交番で自殺した風間を発見する) - 河野達郎
- 広瀬篤(内閣情報調査室 内閣情報官) - 石原良純
- 椎名春子(智弘の祖母) - 島かおり
- 富樫(航太の母) - わかばかなめ
- 富樫(航太の父) - 和田圭市
- 安田英治(発砲事件の被害者) - 梶原善
- 第11話「ダメージグッズ」
- 第12話「暗数」
- 第13話「いわんや悪人をや・前編」、第14話「いわんや悪人をや〜解き放たれる謎!!」※放送300回SP前・後篇
- 第15話「事故物件」
- 第16話「さっちゃん」
- 第17話「騙し討ち」
- 第18話「ロスト〜真相喪失」
- 第19話「少年A」
- 最終話「容疑者六人〜アンユージュアル・サスペクツ」
season17(2018年 - 2019年)[編集]
- 第1話「ボディ」、第2話「ボディ〜二重の罠」
- 第3話「辞書の神様」
- 第4話「バクハン」
- 第5話「計算違いな男」
- 第6話「ブラックパールの女」
- 第7話「うさぎとかめ」
- 第8話「微笑みの研究」
-
- 川村里美(栄光大学人間学部認知科学科研究室 助教) - 佐津川愛美
- 高野鞠子(栄光大学人間学部認知科学科研究室 准教授) - 冨樫真[108]
- 猪瀬啓吾(栄光大学人間学部認知科学科研究室 准教授) - オクイシュージ
- 政道神大(霊媒師) - 岡田正
- 原口護(栄光大学人間学部認知科学科研究室 学生) - 小野塚勇人
- 宇佐美真一郎(栄光大学人間学部認知科学科研究室 教授) - 並樹史朗
- 加古川祐樹(栄光大学農学部化学研究室 教授) - 山元隆弘
- 前田七海(栄光大学農学部化学研究室 学生) - 小日向雪[340]
- 小柴恵子(葵の母) - 北島美香
- 土井彰(里美の元彼氏) - 長谷川慎也[341]
- 田川未歩(宇佐美の実験被験者) - 田牧そら
- 小柴葵(4年前に自殺した少女) - 木内心結[342]
- 田川祥子(未歩の母) - 高橋美津子
- 第9話「刑事一人」
-
- 敷島純大(衆議院議員) - 井上肇
- 敷島純次(敷島の息子) - 藤原季節[343]
- マリア・アンカハス(ぎゅうどん家 店員・サルウィン人) - 山本ロザ
- 板橋茂(派遣社員) - 足立智充
- 白石かなえ(法務省入国管理局職員) - 井端珠里
- ノニト(純次たちの暴行被害者・サルウィン人) - 蟹江アサド
- 大澤一郎(篠崎警察署 署長) - 清水明彦
- 四谷隆文(篠崎警察署 刑事) - 外川貴博
- 半田(鉄工所の職員) - 赤山健太
- マニー・アンカハス(ぎゅうどん家 店員・マリアの弟) - 田中夏海
- ドニー(純次たちの暴行被害者・サルウィン人) - ランディ・ジャクソン
- 岡田恵一(ぎゅうどん家 店員) - 村上誠基
- エルウィン(純次たちの暴行被害者・サルウィン人) - 成田マイケル理希[344]
- 第10話「ディーバ」
-
- 神崎瞳子(シャンソン歌手) - 大地真央[345]
- 敦盛貴巳(優の妻) - 河井青葉[346]
- 市原澄江(敏雄と幸雄の祖母) - 茅島成美
- 敦盛槙(貴巳の娘) - 優希美青[346](幼少期:阿由葉さら紗[347])
- 市原幸雄(三雲生命 元社員・市原敏雄の弟) - 碓井将大
- 西英司(暴力団「蠍龍会」会長) - 本宮泰風
- 桐島伸也(劉造の秘書) - おかやまはじめ
- 尾幡克彦(フリーライター) - 吉田ウーロン太
- 川村(所轄刑事) - ミスターちん[348]
- 渋沢武則(渋沢法律事務所 弁護士) - 三田村賢二[143]
- 藤野リサ(歌手) - 菊池真琴
- 敦盛優(劉造の息子・7年前に病死) - 溝呂木賢[346]
- 奈美(拘束されていた女性) - 戸田れい
- 田崎(刑事) - 室屋翔平[349]
- 下川(特殊捜査班) - 玉熊直人[350]
- 松岡大(暴力団「蠍龍会」組員) - 雲雀大輔
- 三雲貴久(三雲生命 会長) - 西村秀人
- 市原敏雄(三雲生命 社員) - 安田敦
- 天野弘(三雲生命 社員・今年8月に自殺) - 永嶋玲[351]
- 石田圭(三雲生命 社員・5年前に自殺) - 竹林文雄
- 多田誠(三雲生命 社員・2年前に自殺) - 山川恭平
- 敦盛樹(槙の息子・8カ月の男の子) - 福田凪
- 敦盛劉造(衆議院議員) - 西岡徳馬[345]
- 第11話「密着特命係24時」
-
- 立花和樹(元池袋北警察署地域課 巡査部長・芹沢の同期) - 袴田吉彦
- 野田啓一(『密着捜査一課24時!!』ディレクター) - やべきょうすけ[150]
- 佐々木茂雄(元不動産会社社長・勇也の父) - 井上純一
- 劇中番組ナレーション - 武虎(予告編:小林清志)
- 清田義久(清田義久法律事務所 弁護士) - 古澤蓮
- 佐々木勇也(不動産会社経理担当・3年前死亡) - 高橋良平[352]
- 高田美咲(清田のアシスタント) - 夢野いづみ
- 村田美沙(3年前の殺人被害者) - 寺田浩子[353]
- 川島(『密着捜査一課24時!!』プロデューサー) - 荒木誠
- 高木(TKローン 社長) - 内田恵司
- 村田(美沙の母親) - 瀬尾智美
- 第12話「怖い家」
- 第13話「10億分の1」
- 第14話「そして妻が消えた」
- 第15話「99%の女」
- 第16話「容疑者 内村完爾」
-
- 笹山隆文(内村の大学時代の同期) - 江藤潤
- 笹山由美(笹山の妻) - あめくみちこ
- 須藤修史(『薫花堂』社員・12年前に明希を殺害) - 佐野泰臣
- 小柳征矢(小柳征矢法律事務所 弁護士) - 五宝孝一
- 村井武生(神奈川県警捜査一課 係長) - 清水伸[172]
- 長嶋智博(『薫花堂』社員) - 森聖矢[363]
- 根岸(『薫花堂』社長) - 内藤トモヤ[364]
- 篠塚(小柳征矢法律事務所 所員) - 和木亜央[178]
- 野崎(笹山の会社の同僚) - 国枝量平[96]
- 平尾(神奈川県警捜査一課 刑事) - えんじ則之
- 岡田恒彦(神奈川県警 刑事部長) - 村上かず
- 笹山明希(笹山と由美の娘・12年前の通り魔事件の被害者) - 竹内詩乃[365]
- 第17話「倫敦からの刺客」
- 第18話「漂流少年〜月本幸子の覚悟」、第19話「漂流少年〜月本幸子の決断」
-
- 河野彬(素性不明の少年) - 浦上晟周
- 品田直人(虎彦の孫) - 長谷川ティティ[368]
- 坂口淳(オレオレ詐欺の受け子で逮捕された少年) - 福崎那由他
- 明石治(警視庁浅川警察署 刑事) - 吉見幸洋[369]
- 合田茂樹(合田金融 社長) - 小林一英
- 元宮康宏(元宮リフォーム 社長) - 羽田真
- 品田虎彦(スーパーリサイクル「しなだ」店主・通称『シナトラ』) - 鶴田忍
- 篠塚道子(中華料理「太陽」のおかみ) - かとうずんこ(第18話のみ)
- 村瀬史郎(警視庁北東京警察署 刑事) - 鈴木将一朗(第18話のみ)
- 新見徳子(元宮の顧客の老婦人) - 塚田美津代(第18話のみ)
- 田辺春(元宮の顧客の老婦人) - 大塚みどり[370](第18話のみ)
- 騨手川幹夫(騨手川不動産 オーナー) - 本田大輔(第19話のみ)
- 山口孝平(バスケットボールチーム「北東ジュニアシティボムズ」のボランティアコーチ) - 細山田隆人(第19話のみ)
- 河野友子(彬の母) - 円地晶子(第19話のみ)
- 秋山久志(彬の父・友子の元夫) - 岡安泰樹(第19話のみ)
- 最終話「新世界より」
-
- 鷺宮栄一(小説家) - 中原丈雄
- 阿藤修(反科学主義団体「楽園の扉」代表) - 小木茂光
- 成瀬真一郎(記憶喪失の青年) - 渕野右登[371]
- 水原美波(記憶喪失の少女) - 八木優希
- 八木橋健司(慶明大学 准教授) - 大浦龍宇一
- 北尾佳織(慶明大学秋川研究室 研究員) - 大谷麻衣[372]
- 中川麗子(メシオテックス 社員・本名「楊春喬」) - 長谷部瞳[373]
- 宮台豊子(宮台診療所 医師) - 上岡紘子
- 小林圭吾(真一郎と美波を救助した男性) - 石山輝夫
- 秋川直秀(慶明大学 教授) - 津村和幸
- 島袋雄介(反科学主義団体「楽園の扉」会員) - 関ヒロユキ[374]
- 堀川(編集者) - 乙黒史誠[375]
season18(2019年 - 2020年)[編集]
- 第1話「アレスの進撃」、第2話「アレスの進撃〜最終決戦」
-
- 岩田純(陸上自衛隊陸上幕僚監部 作戦部長・陸将補) - 船越英一郎[376]
- 岩田ミナ(一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「ミナ」・純の娘) - 北香那[376](少女期:大貝瑠美華[377]〈第2話のみ〉)
- 甘村井留加(一般財団法人「信頼と友好の館」代表理事) - 団時朗[376]
- 大西玲二(稚内警察署天礼駐在所 巡査) - 内村遥
- 颯斗(喫茶「島ごころ」マスター) - 内野智
- 橘禾怜(一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「ハナ」) - 加弥乃[378](S18-最終話〈回想〉)
- 成田藤一郎(一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「ダン」) - 足立理(S18-最終話〈回想〉)
- 音羽曉[注 315](一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「オット」) - 森優作
- 木埜實平(稚内中央警察署 鑑識) - 土平ドンペイ
- 鯉川繁喜(稚内中央警察署 班長) - 外川貴博[379]
- 松嶋至(一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「マッチ」) - 海老沢七海[380]
- 播磨長吉(一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「ハリー」) - 本山功康[381]
- 三河大悟(一般財団法人「信頼と友好の館」メンバー・通称「カンブツ」) - 阿邊龍之介[382]
- 猿若均(北海大学海洋生物学部 講師) - 坂田聡(第1話のみ)
- 草津紀世彦(秋田県警察本部 本部長) - 大滝明利(第1話のみ)
- 天蓋杜夫(天礼島役場商工観光係 職員) - 酒巻誉洋[383](第1話のみ)
- 亀弥助(秋田県の駐在巡査) - 佐々木晴見[384](第1話のみ)
- 次郎(秋田の小学生) - 高島吏玖[384](第1話のみ)
- 花子(秋田の小学生) - 木村文茜[384](第1話のみ)
- 太郎(秋田の小学生) - 西下瑛人[384](第1話のみ)
- 第3話「少女」
- 第4話「声なき声」
- 第5話「さらば愛しき人よ」
- 第6話「右京の目」
-
- 真山誠一(花畑管理サービス 課長) - 山崎一
- 白川友里(品田区役所福祉課 ケースワーカー) - 佐藤寛子
- 竹村誠(テイトーハウジング品田支店 支店長) - 遠山俊也
- 田村絵梨(テイトーハウジング品田支店 事務員) - 神崎れな[390]
- 森田佑真(テイトーハウジング品田支店 営業マン) - 長田拓郎
- 中村(藤山町ハイツ106号室の入居者) - 五頭岳夫
- 野川猛(藤山町ハイツ408号室の入居者) - 仲井真徹
- 片倉莉奈(盲目の少女) - 土屋希乃[391]
- 片倉(莉奈の母) - 尾崎舞
- タックン(YouTuber) - 松岡拓弥[392]
- カズ(YouTuber) - 松田一希[393]
- 山本(生活保護受給者) - 阿部信勝
- バディ(音声アプリ) - 高城元気(声)
- 第7話「ご縁」
- 第8話「檻の中〜陰謀」、第9話「檻の中〜告発」
-
- 皆藤武雄(東修大学皆藤武雄研究室 教授・横領容疑で拘留中) - 中村育二
- 桝本修一(「週刊真相」記者・亘の幼馴染み) - 山崎樹範
- 高瀬佳奈恵(東修大学皆藤武雄研究室 准教授) - 中村優子
- 三島幸彦(ライフケアテクノロジー 社長) - 奥田達士
- 鴨居辰彦(鴨居法律事務所 弁護士・皆藤の担当弁護士) - 永野典勝
- 岡田直己(東修大学皆藤武雄研究室 主任研究員) - 諌山幸治
- 金子(東修大学皆藤武雄研究室 研究員) - 久下恵美
- 武田和広(三島の客・元傭兵) - 安藤彰則
- 谷口雅也(保釈金強盗) - 江原大介
- 佐久間美佳(桝本の内縁の妻・昨年サルウィンのテロ事件で死亡) - 森田亜紀[398]
- 鈴木唯(東修大学皆藤武雄研究室 元研究員・ストーカー被害で退学) - 松川千紘[399](第8話のみ)
- 第10話「杉下右京の秘密」
- 第11話「ブラックアウト」
-
- 雨宮紗耶香(蓮見警備保障 社長秘書) - 瀧本美織[402]
- 蓮見誠司(警視庁組織犯罪対策部第三課 係長・恭一郎の息子) - 浅香航大[403]
- 入江良文(元弁護士事務所所員・偽名「奥村悟」) - 河相我聞[403]
- 溝口正吾(関東儀陽会 組員) - 螢雪次朗[403]
- 真鍋克彦(元レスキュー隊員) - 川口力哉[403]
- 佐分利俊明(蓮見警備保障 常務) - 迫田孝也
- 宇津井将史 - 瀬口寛之[403]
- 宇津井亜紀(宇津井の妻) - 桜木梨奈[403]
- 来島篤郎(トラック運転手) - 棚橋ナッツ[403]
- 安藤浩介(路上アーティスト・3年前死亡) - 松澤傑
- 富樫茂雄(関東儀陽会 会長) - 樋浦勉
- 田村功(タクシー運転手・元警官) - 崔哲浩
- 木村修一(弁護士) - 諏訪太朗
- 中里(レスキュー隊員) - 高原知秀
- 佐々木(奥多摩カントリー倶楽部 支配人) - 佐藤文吾
- 蓮見恭一郎(蓮見警備保障 社長・元警察庁刑事局長) - 長谷川初範[403]
- 第12話「青木年男の受難」
-
- 木村信士(警視庁神田北警察署刑事第一課 巡査) - 中村優一
- 石井琢也(慶明大学工学部 3年生・石井の息子) - 広田亮平
- 後藤嗣昌(警視庁神田北警察署刑事第一課 係長) - 津村知与支
- 相良治夫(銀龍会 組員) - 荒谷清水
- 黒川龍蔵(銀龍会 組長) - 鈴木隆仁[293]
- 広瀬(金狼会 幹部) - 小森敬仁[404]
- 黒川龍臣(銀龍会 若頭・黒川の息子) - 黒石高大
- 梅本康平(警視庁神田北警察署 署長) - 吉成浩一
- 河野(銀龍会 組員) - コガケースケ[405]
- 石井直久(自営業者・重過失致死罪で服役中) - 神林茂典
- 千葉義人(重過失致死被害者) - 久田悠貴
- 戸川季史(千葉の同僚) - 相田真滉
- 浜崎洋介(千葉の同僚) - 石黒鉄二
- 第13話「神の声」
- 第14話「善悪の彼岸〜ピエタ」、第15話「善悪の彼岸〜深淵」
- 第16話「けむり〜陣川警部補の有給休暇」
-
- 斎藤理沙(居酒屋「あおびょうたん」従業員で喫煙者・本名「三崎理沙」) - 飛鳥凛[413](幼少期:古川凛[43][注 316])
- 佐田重蔵(居酒屋「あおびょうたん」常連客・連続窃盗犯「けむり」) - 小倉一郎
- 野中文江(居酒屋「あおびょうたん」女将) - 山下裕子
- 太川誠也(居酒屋「あおびょうたん」板前・遠藤の息子) - 影山樹生弥[414]
- 山倉武夫(ケアハウス「泰然の杜」理事長) - 田上ひろし
- 田中千絵(ケアハウス「泰然の杜」入所者) - 水野千春[415]
- 清水(ケアハウス「泰然の杜」職員) - 青柳弘太
- 太田(練山児童養護施設 所長) - 大月秀幸
- 木村勝則(ケアハウス「泰然の杜」入所者) - 中山克己
- 三崎慎吾(ケアハウス「泰然の杜」元管理人・理沙の父親・16年前に殺害される) - 佑々木優[416]
- 遠藤司(ケアハウス「泰然の杜」元管理人・慎吾殺害の被疑者・勾留中に心筋梗塞で死亡) - 金森規郎
- 第17話「いびつな真珠の女」
- 第18話「薔薇と髭との間に」
- 第19話「突破口」
- 最終話「ディープフェイク・エクスペリメント」
season19(2020年 - 2021年)[編集]
- 第1話「プレゼンス」、第2話「プレゼンス(後篇)」
- 第3話「目利き」
- 第4話「藪の外」
- 第5話「天上の棲家」
- 第6話「三文芝居」
-
- 松野優太(派遣型風俗「スイ〜トパイパイ」送迎ドライバー・元舞台役者) - 橋本じゅん[426]
- 山田みなみ(日栄電産 派遣社員・山田の娘) - 柳ゆり菜[427]
- 庄司光則(劇団「やぐら座」演出家) - 加藤満
- 西島亨(日栄電産 派遣社員・システムエンジニア) - 岡部尚
- 鈴木真治(半グレ上がり・髑髏のタトゥーの男) - 新井敬太
- 大山(日栄電産 社員) - 青木鉄仁
- 村田(日栄電産 社員) - 山賀教弘
- ミキ(派遣型風俗「スイ〜トパイパイ」キャスト) - 木本花音
- 石川(松野に職務質問した巡査) - 瀬戸寛
- マヤ(派遣型風俗「スイ〜トパイパイ」キャスト) - しじみ
- 山田俊彦(有浜不動産 社員・2年半前に松野が関わった巨額詐欺で電車に飛び込み自殺) - 市川源
- サーヤ(派遣型風俗「スイ〜トパイパイ」キャスト) - 江里口彩子
- レナ(日栄電産 社員) - 畑中咲菜
- 第7話「同日同刻」
-
- 白石佳奈子(月刊プレス編集部員) - 魏涼子[428]
- 井原俊樹(仁美の夫) - 福井博章[429]
- 須藤龍男(妊婦転落死事件の犯人として自首した男) - 成田瑛基[430]
- 谷江(警視庁世田谷中央警察署成城本町交番 巡査) - 林健太
- 井原仁美(2年前、階段から転落死した妊婦) - 山口あゆみ[431]
- 綾部(裕樹の母) - 森めぐみ
- 遠峰(小夜子の母・故人) - 葉月美沙子
- 遠峰(小夜子の父) - 鶴田翔
- 三井正子(2年前の強盗殺人被害者) - 山下けいこ
- 野添恭一(アポ電強盗殺人被疑者・白骨死体で発見される) - 柳川公輔
- 綾部裕樹(2年前に須藤に助けられた小学生) - 佐野祐徠[432]
- 第8話「一夜の夢」
-
- 宇野健介(キャバクラの客引き) - 柏原収史(10歳:伊藤駿太[433])
- 小早川奈穂美(泰造の娘) - 上野なつひ
- 花牟礼静香(バー「ADDINGTON」店員) - 田川可奈美(10歳:新井萌心[434])
- 小早川泰造(与党幹事長・奈穂美の父) - 大河内浩
- 星宮光一(星宮家具 社長・奈穂美の婚約者) - 田中佑弥(10歳:西口青翔[435])
- 木島義男(ホームレス) - 岩田丸
- 星宮誠一(星宮家具 前社長・光一の養父) - 原康義
- 井口啓子(光一の実母) - 立枝歩
- 中島剛(バー「ADDINGTON」店員) - 芹澤正和
- 岡本大輝(バー「ADDINGTON」店員) - 二神光
- 田淵洋治(Tabシステムズ 社長) - 若林秀敏
- 三好(星宮家具 受付嬢) - サカモトワカコ
- 上杉(星宮家具 社員) - 上杉美浩[436]
- 第9話「匿名」
- 第10話「超・新生」
- 第11話「オマエニツミハ」
-
- 大沼浩司(フリージャーナリスト・ペンネーム「仁江浜光雄」) - 岸谷五朗[440]
- 山根朱美(会社員・大槻の婚約者) - 中村映里子
- 瀬川利光(元雀荘店員・13年前の鎌田の暴行事件の被害者) - 趙珉和[441]
- 柚木竜一(特殊詐欺グループのリーダー) - 平埜生成[442]
- 峯田達郎(「こてまり」出入りの魚屋) - 緒形敦
- 鎌田弘明(墨川区役所生活福祉課 臨時職員・13年前に連続暴行で逮捕) - 永嶋柊吾[441]
- 吉村隆明(ホームレス) - 諏訪太朗
- 中西(西川崎警察署 刑事) - 永倉大輔
- 長谷部雄大(元ホスト・11年前に強盗殺人で逮捕) - 柾木玲弥[443]
- 鎌田美千代(鎌田の母) - 松浦佐知子
- 大沼直樹(大沼の息子・12年前に事故死) - 青木柚(幼少期:松原冬馬[444] / 幼少期:森崎海來[445])
- 柿沢優香(墨川区役所生活福祉課 臨時職員) - 田中ヒロコ
- 五十嵐美幸(長谷部の同棲相手) - 鮎川桃果
- 白波瀬(NPO法人犯罪被害者支援団体「じにあ」所長) - 櫻井章喜
- 川北静香(パチンコ店店員・瀬川の元妻) - 真凛
- 西山(墨川区役所生活福祉課 課長) - 青木一平[446]
- 渋井(墨川区役所生活福祉課 職員) - 間瀬英正
- 大槻亨(朱美の婚約者・11年前、長谷部に殺害される) - 生谷一樹[447]
- ナベクラ - 渡辺哲史[448]
- ワタベ - 渡辺賢一[449]
- 第12話「欺し合い」
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- 鈴木(給付金詐欺グループのメンバー) - マギー
- 佐藤(給付金詐欺グループのメンバーの少年) - 山﨑光
- 田中(給付金詐欺グループのリーダー・本名「財満全次」) - 兼松若人[450]
- 高橋(給付金詐欺グループのメンバー) - 谷部央年
- 小川(元トレーダー・伝説の詐欺師Zに騙され破産) - 沖田裕樹[451]
- 伊藤則夫(飛ばし携帯の元の持ち主) - 古川がん
- 小林(服役囚) - キャッチャー中澤
- 中岡(資産家) - 平尾仁
- 中岡(中岡の妻) - 藤井佳代子
- 吉田(給付金詐欺グループのメンバー) - 平野遊史
- 佐々木(給付金詐欺グループのメンバー) - 川合耀祐
- Z(伝説の詐欺師) - 牛尾元昭
- 第13話「死神はまだか」
- 第14話「忘れもの」
- 第15話「薔薇と髭の不運」
- 第16話「人生ゲーム」
- 第17話「右京の眼鏡」
- 第18話「選ばれし者」
- 第19話「暗殺者への招待」
season20(2021年 - 2022年)[編集]
- 第1話「復活〜口封じの死」、第2話「復活〜死者の反撃」、第3話「復活〜最終決戦」
- 第4話「贈る言葉」
- 第5話「光射す」
- 第6話「マイルール」
- 第7話「かわおとこ」
- 第8話「操り人形」
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- 藤島健司(人形劇団「糸使い」主宰) - 下條アトム[475](青年期:丈太郎[476])
- 田中美鈴(人形劇団「糸使い」劇団員) - 白川和子[475](青年期:村山朋果[477])
- 梶原太一(カジハラロジスティクス 社長) - ベンガル[475](青年期:宮森右京[478])
- 田中健太(梶原の運転手・美鈴の息子) - 石母田史朗
- 吉澤秀介(元「革命主義者青年同盟」幹部) - 菅野久夫[251]
- 新島敏夫(梶原の秘書) - まいど豊
- 野添弘道(喫茶「マリオネット」マスター) - 大川ひろし(青年期:渡辺賢一[479])
- 岡田茂雄(過激派「革命主義者青年同盟」幹部・白骨死体で発見される) - 名村辰[475]
- 第9話「生まれ変わった男」
- 第10話「紅茶のおいしい喫茶店」
- 第11話「二人」
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- 若槻正隆(最高裁判所判事・記憶喪失で発見された際、「湊健雄」と名乗る) - イッセー尾形[487]
- 早瀬新(小学6年生) - 西山蓮都[487]
- 福田浩介(聖マティス教会ボランティア) - 千葉哲也
- 遠藤佑人(聖マティス教会ボランティア・システムエンジニア) - 尾上寛之
- 早瀬君枝(新の祖母) - 高林由紀子
- 峰岸瑛子(聡の母) - 町田マリー
- 高田久志(巡回警備員) - 津村知与支
- 峰岸聡(新の友人) - 川口和空[487]
- 浦野芳子(キャピタル鉄道駅構内売店「デイリーハピネス」店員) - 氏家恵
- 織田源一(君枝の担当医) - 加藤満
- 中村光子(デモ隊の女性) - 信川清順[488]
- 種村栄一(「デイリーハピネス」役員) - 木川淳一
- 藤原信宏(経友連事務総長) - 春園幸宏
- 和也(亘の少年時代の友人) - 市原匠悟
- 早瀬(新の母・故人) - いろさわえみ
- 第12話「お宝探し」
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- 安岡宏(不動産会社「東堂エステート」警備員・元警視庁世田谷西警察署生活安全課警部補) - 小宮孝泰[489]
- 東堂元信(「東堂エステート」会長) - 目黒祐樹[489]
- 東堂沙耶香(憲一の妻・3年前に失踪・偽名「高橋明子」) - 朝見心
- 新井正二(蕎麦屋「金色庵」店主) - 山本龍二[489]
- 竹内秀雄(温泉旅館「赤城宝山楼」跡取り息子) - ぎたろー[489]
- 村上浩平(警視庁世田谷西警察署生活安全課 刑事・安岡の元部下) - 小谷真一
- 石田貴代美(「赤城宝山楼」従業員) - 栗山かほり[490]
- 熊沢和也(元ホスト・3年前に失踪) - 横山涼
- 新井康子(新井の妻) - 麻生絵里子
- 東堂憲一(「東堂エステート」社員・元信の息子) - 丸山裕征[491]
- 東堂祐希(憲一と沙耶香の息子) - 家城綾太郎[492]
- 第13話「死者の結婚」
- 第14話「ディアボロス」
- 第15話「食わせもの」
- 第16話「ある晴れた日の殺人」
- 第17話「米沢守再びの事件」
- 第18話「詩集を売る女」
- 第19話「冠城亘最後の事件―仇敵」、最終話「冠城亘最後の事件―特命係との別離」
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- 王隠堂美馬(鷹春の娘・鷹児の妹) - 酒井美紀[506]
- 津崎真茅(警視庁警備部警護課警護第二係 班長) - 野波麻帆[506]
- 王隠堂鷹春(王隠堂家 当主) - 勝野洋[506]
- 京匡平(王隠堂家の書生) - 本宮泰風[506]
- 王隠堂鷹児(鷹春の息子・8年前、事故死) - 青戸昭憲[506]
- 湯本律郎(警視庁警備部警護課警護第二係 班員) - 柿本光太郎
- 林秀善(警視庁尾田山警察署鶴ヶ谷交番 巡査) - 黒澤優介[507]
- 芦田保(警視庁尾田山警察署鶴ヶ谷交番 巡査長) - 関ヒロユキ[374]
- 平賀弓雄(片山雛子の秘書) - 植木祥平[508]
- 神長敏(「週刊自由画報」専属記者) - 平塚真介
- 久角壱仁(公安調査庁職員) - 辰巳智秋(第19話のみ)
- 稲羽義一(公安調査庁調査員) - こくぼつよし[509](最終話のみ)
season21(2022年 - 2023年)[編集]
- 第1話「ペルソナ・ノン・グラータ〜殺人招待状」、第2話「ペルソナ・ノン・グラータ〜二重の陰謀」
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- 厩谷琢(外務省アジア大洋州局次長) - 勝村政信[510]
- ミウ・ガルシア(サルウィン親善使節団メンバー・アイシャの親友) - 宮澤エマ[510]
- アイシャ・ラ・プラント(サルウィン反政府運動リーダー) - サヘル・ローズ[510]
- クリス・ガルシア(サルウィン親善使節団メンバー・ミウの弟) - トラウデン都仁[511]
- 里村壱太郎(IT関連企業のオーナー・パーティの招待客) - 浜田学
- 尾栗江威子(サルウィン人道支援NGO団体幹部スタッフ・パーティの招待客) - 菊池麻衣子[512]
- ガルシア(ガルシア姉弟の祖父) - Mekdachi Khalil(第1話のみ)
- ガルシア(ガルシア姉弟の祖母) - MariNihei(第1話のみ)
- 尾栗(江威子の夫) - 林田一高(第1話のみ)
- 厩谷(琢の娘) - 宮下一紗(第1話のみ)
- 第3話「逃亡者 亀山薫」
- 第4話「最後の晩餐」
- 第5話「眠る爆弾」
- 第6話「笑う死体」
- 第7話「砂の記憶」
- 第8話「コイノイタミ」
- 第9話「丑三つのキョウコ」
- 第10話「黒いコートの女」
- 第11話「大金塊」
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- 袴田茂斗(茂昭と虹子の息子・公設秘書も務める) - 森崎ウィン[536](小学生:藤原聖[537])
- 大門寺寧々(慶明大学ミステリー研究会会員・大門寺尚彦の孫) - 茅島みずき[536]
- 野崎長吉(探偵社「熟年探偵団」調査員) - 井上肇(少年期:藤原颯音)
- 猪鹿蝶助(フリーの俳優・本名「出口義隆」) - 本多力
- 四谷仁実(袴田家の家政婦) - 佐藤玲
- 甲良尚真(袴田家の庭師) - 小橋川建[538]
- 結城有子(結城宏の妻) - 小早川真由
- 松沼裕一(元袴田家の経理担当) - 飯塚三の介
- 袴田犀朗(元国会議員・虹子の父) - 牧村泉三郎
- 富田美奈子(議員立候補者・元袴田家の書生) - 山口知紗
- ラム(虹子の飼い犬) - ラムネ[539]
- 袴田虹子(茂昭の妻) - いしのようこ[536]
- 大門寺尚彦(探偵社「熟年探偵団」調査員) - 斉木しげる(少年期:藤岡大翔)
- 串田純哉(探偵社「熟年探偵団」調査員) - 佐藤B作(少年期:大塚悠矢)
- 第12話「他人連れ」
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- 南野浩一(リフォーム会社「豪原工務店」営業部員) - 駒木根隆介
- 三雲亜紀(スナックのママ・南野の元彼女) - 土井玲奈[540]
- 工藤武志(小学生) - 潤浩
- 岡村(安田のアパートの住人・ウルフ警備保障 社員) - 今里真
- 島津(リフォーム会社「豪原工務店」社員) - 武智健二
- 工藤秀久(工藤秀久法律事務所 弁護士・武志の父親) - 木下政治
- 吉村照子(工藤家の隣人) - 星野園美
- 安田幹雄(半グレグループ「渋谷ポイズン」の元メンバー) - 川並淳一[541]
- 鮫島(工藤秀久法律事務所 事務員) - 並木愛枝
- 工藤(秀久の妻・武志の母親) - 成瀬樹理[542]
- 中山昭二(半グレグループ「渋谷ポイズン」のリーダー・3週間前に急死) - 福田雄基[543]
- 第13話「椿二輪」
- 第14話「まばたきの叫び」
- 第15話「薔薇と髭と菫たち」
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- ノエル美智子(少女小説家・本名「大塚美智子」) - 大島さと子[552](24歳:朝倉ふゆな[553])
- 古川すみれ(スーパー「KEIHIN」パート従業員) - 智順(少女期:山本乙葉)
- 鬼塚一誠(ルポライター・美智子の夫・本名「大塚誠一」) - 工藤俊作(25歳:松村光陽[554])
- 江本雅史(ホスト・半グレグループ「スコルピオ」メンバー) - 小野塚雅人[555]
- 伴坂健吾(NPO法人「ハートテーブル」職員) - 高橋里央[556]
- クミ(「薔薇と髭と...。」のスタッフ) - 鈴木とーる
- ミキ(「薔薇と髭と...。」のスタッフ) - 平川裕成[557]
- 古川葵(すみれの娘) - 窪寺百合愛
- 第16話「女神」
- 第17話「定点写真」
- 第18話「悪役」
- 第19話「再会」
- 第20話「13〜死者の身代金」、最終話「13〜隠された真実」
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- 葛