直諫の会

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直諫の会
Kazuhiko Shigetoku (2014.03.23) 3.jpg
会長の重徳和彦
略称 重徳派
設立 2019年10月24日
設立者 重徳和彦小熊慎司青柳陽一郎
種類 立憲民主党の派閥・議員グループ
本部 東京都千代田区九段下
会員数
立憲民主党所属国会議員
会長 重徳和彦
関連組織 民権政経アカデミー
改革結集の会
希望の党
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直諫の会(ちょっかんのかい)は、立憲民主党派閥[1]。2019年に超党派の政策グループとして結成された。会長は重徳和彦

概要[編集]

2017年10月の第48回衆議院議員総選挙に際し民進党が分裂。2019年中旬時点では旧民進勢力は立憲民主党国民民主党・無所属議員による院内会派「社会保障を立て直す国民会議」などに分かれていたが、2019年9月30日にそれらの統一会派として「立憲民主・国民・社保・無所属フォーラム」が結成された。

2019年10月12日、立憲民主党、国民民主党両党などによる合流会派内で、若手衆院議員が新たなグループを結成することが報道機関の取材により明らかとなった。当選3回以下の約10人が中心となること、グループ名は「直諫の会」であること、無所属の重徳和彦が会長に就くことなどもあわせて報じられた[2][3]。命名者の重徳はのちになって、由来を「徳川家康の愛読書と言われる『貞観政要』の「直言敢諫」からとった」と説明している(重徳の地盤の愛知12区は徳川家康の出身地)[1]

同年10月24日、超党派の政策グループ「直諫の会」が正式に旗揚げされた[4]。参加した青柳陽一郎は、グループについて基本的に他グループとの掛け持ちができない「いわゆる派閥」であるとTwitterに投稿しており[5][注 1][6]、重徳自身もインターネット番組で会を「派閥」であると表現している[1]

同年12月4日、会長の重徳らは国民民主党本部で平野博文幹事長と会談し、共同会派に属する議員が結集した政党を早期に結成することを求める提言書を渡した。立憲民主党の安住淳大串博志社民党吉川元らにも同様に要請した[7][8]

2020年4月30日YouTubeチャンネル[9]を開設。5月7日から動画投稿を開始した。

2020年8月24日、立憲民主党と国民民主党の一部は、2つの無所属グループを加えた形で合流新党を結成することで合意[10]。直諫の会は、これに伴って行われる新党代表への独自候補の擁立を模索した[11]ものの断念。所属議員のうち、重徳、小熊慎司源馬謙太郎緑川貴士森田俊和の5人は泉健太の推薦人に名を連ねた[12][注 2]

2021年2月、公式Twitterアカウントを開設[13][14][注 3]

11月19日、立憲民主党代表選挙が告示され、届け出順に逢坂誠二小川淳也、泉健太、西村智奈美が立候補した。直諫の会として小川淳也、泉健太をそれぞれ応援することを決定し、所属議員11人のうち、6人(青柳陽一郎伊藤俊輔中島克仁落合貴之中谷一馬源馬謙太郎)が小川淳也の推薦人に、2人(篠原豪森田俊和)が泉健太の推薦人になった[15]。また、重徳和彦は11月17日に「(小川を)応援したい気持ちはある」と発言し[16]緑川貴士は11月19日に泉を支持する意向を表明した[17]

自誓会とは、代表選で歩調を合わせたり共同街宣を行ったりと連携することが多い[18][19]

現在の構成[編集]

役員[編集]

会長 会長代行 幹事長 事務総長 事務局長
重徳和彦 中島克仁 青柳陽一郎 篠原豪 源馬謙太郎

衆議院議員[編集]

小熊慎司[注 4][注 5]
(4回・参院1回、福島4区
青柳陽一郎[注 6]
(4回、比例南関東神奈川6区
中島克仁[注 7][注 8]
(4回、比例南関東・山梨1区
重徳和彦[注 7][注 9][注 8]
(4回、愛知12区
篠原豪[注 10]
(3回、神奈川1区
山崎誠[20][注 11]
(3回、比例南関東・神奈川5区
落合貴之[注 10]
(3回、東京6区
井坂信彦[注 12][21][22]
(3回、兵庫1区
緑川貴士[注 7][注 13][注 14]
(2回、秋田2区
森田俊和[注 7][注 13]
(2回、埼玉12区
中谷一馬[注 11]
(2回、比例南関東・神奈川7区
伊藤俊輔[注 7][注 15]
(2回、比例東京東京23区
源馬謙太郎[注 7][注 16]
(2回、静岡8区

(計13名、うち他グループとの重複7名)

参議院議員[編集]

塩村文夏[23][24]
(1回、東京都

(計1名)

その他[編集]

立憲民主党

かつて所属していた人物[編集]

その他国政選挙落選・引退者[編集]

※は、国政選挙落選者、◆は、政界を引退した者、●は、故人。括弧内は、議員でなくなった時点での議会所属。

政治資金収支報告書の記載[編集]

本年収入額 会費納入者数 備考
2019年(令和元年) 091万9097円 13人 [26]
2020年(令和2年) 133万0068円 14人 [27]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 民進党系のグループで「派閥」として活動するのは自誓会(当時、細野派)以来となる。
  2. ^ 特別会員の堀越は国のかたち研究会(菅直人G正会員)として枝野幸男の推薦人となった。
  3. ^ 国政政党の政策グループが公式Twitterアカウントを持つのは自由民主党の派閥である水月会を含めて二例目となる。
  4. ^ 2020年9月に入党。成立当初は事務総長を務めた。
  5. ^ 花斉会(野田G)出身。後に新政権研究会(泉G)結成に参加した。
  6. ^ 民権政経アカデミー(江田G)・国軸の会(旧長島G)出身。
  7. ^ a b c d e f 2020年9月に入党。
  8. ^ a b 会派内グループ社会保障を立て直す国民会議からの参加。
  9. ^ 花斉会(野田G)出身だが、新立憲結党まで社保に参加していたため、当会参加により離脱。
  10. ^ a b 民権政経アカデミー(江田G)出身。
  11. ^ a b c 国のかたち研究会(菅G)にも所属。
  12. ^ 民権政経アカデミー(江田G)出身。新政権研究会(泉G)・一丸の会にも所属。
  13. ^ a b 民進党希望の党の合併に伴う新党名「新党ゼロ」を提唱した5議員の1人。
  14. ^ 自誓会(階G)にも所属。
  15. ^ 無所属フォーラムの系譜である小勝会にも所属。
  16. ^ 凌雲会(前原G)出身。自誓会(階G)・新政権研究会(泉G)にも所属。
  17. ^ 特別会員。
  18. ^ 政治団体一丸の会からの参加。旧国民民主党の公認内定を経て2020年9月に入党。

出典[編集]

  1. ^ a b c 派閥のトップに聞いてみた、派閥の作り方、まとめ方【重徳和彦衆 議院議員】”. 政治家娘YouTuberみこちゃんねる (2021年3月3日). 2021年3月23日閲覧。
  2. ^ “合流会派若手が新グループ=存在感発揮狙い”. 時事ドットコム. (2019年10月15日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019101200395&g=pol 2019年10月26日閲覧。 
  3. ^ “野党統一会派内に新政策グループ 24日に初会合へ”. 産経新聞. (2019年10月17日). https://www.sankei.com/article/20191017-M2NQXY7VANK2LPIJDQ6HCMOQOE/ 2019年10月26日閲覧。 
  4. ^ “野党会派に若手「直諫の会」=存在感アピール”. 時事ドットコム. (2019年10月24日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019102401095&g=pol 2019年10月26日閲覧。 
  5. ^ AOYAGI YOICHIRO@aoyagyTwitter 2019年10月26日
  6. ^ 野党統一会派、菅官房長官に新型コロナ対策で申し入れ
  7. ^ “野党若手議員が合流要請 立民・国民幹部らに”. 日本経済新聞. (2019年12月4日). https://r.nikkei.com/article/DGXMZO52957130U9A201C1PP8000 2019年12月4日閲覧。 
  8. ^ “野党若手提言「共同会派を政党に」 立憲前向き、国民は慎重”. 時事通信. (2019年12月4日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2019120401087&g=pol 2019年12月4日閲覧。 
  9. ^ 直諫チャンネルYouTube 
  10. ^ 山下龍一、小林豪 (2020年8月24日). “立国の新党、無所属2グループも合流へ 150人前後に”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASN8S6TNFN8SUTFK00J.html 2021年11月9日閲覧。 
  11. ^ “中堅若手ら、新候補擁立模索 立憲・国民合流新党代表選”. 朝日新聞. (2020年9月3日). https://www.asahi.com/articles/DA3S14608206.html 2020年9月10日閲覧。 
  12. ^ “【合流新党】国民・泉政調会長の推薦人名簿”. 産経新聞. (2020年9月7日). https://www.sankei.com/article/20200907-3PCJAVYSGRJP5AHKTLEP7FXGNA/ 2020年9月10日閲覧。 
  13. ^ @gemmakentaro. "衆議院議員 源馬謙太郎(げんまけんたろう)" (ツイート). Twitterより2021年2月14日閲覧
  14. ^ 直諫の会(ちょっかんのかい)公式アカウント (@chokkannokai) - Twitter
  15. ^ “立憲代表選、4陣営の推薦人は計90人 国会議員の7割固まる”. 朝日新聞. (2021年11月19日). https://www.asahi.com/articles/ASPCM46VPPCMULEI002.html 2021年11月19日閲覧。 
  16. ^ “立憲代表選、泉・逢坂・西村3氏が軸に 方向性は支援グループがカギ”. 朝日新聞. (2021年11月17日). https://www.asahi.com/articles/ASPCK75TNPCKUTFK003.html 2021年11月23日閲覧。 
  17. ^ “緑川氏は泉氏、寺田氏は小川氏支持 立憲民主代表選”. 秋田魁新報. (2021年11月19日). https://www.sakigake.jp/news/article/20211119AK0035/ 2021年11月19日閲覧。 
  18. ^ “野党も「大きな塊」で「派閥」活発化か 立憲初の代表選がもたらしたものとは”. 毎日新聞. (2020年9月18日). https://mainichi.jp/articles/20200913/k00/00m/010/141000c 2022年9月7日閲覧。 
  19. ^ @gemmakentaro (2022年7月22日). "源馬謙太郎のツイート" (ツイート). Twitterより2022年9月7日閲覧
  20. ^ @yamazakimakoto (2022年8月20日). "山崎誠のツイート" (ツイート). Twitterより2022年9月3日閲覧
  21. ^ @shun76450 (2022年9月1日). "伊藤しゅんすけ(ItoShunsuke)のツイート" (ツイート). Twitterより2022年9月2日閲覧
  22. ^ 中島克仁 2022年9月2日
  23. ^ @shiomura (2022年9月2日). "塩村あやかのツイート" (ツイート). Twitterより2022年9月3日閲覧
  24. ^ 伊藤俊輔 Facebook 2022年9月2日 0時16分” (2022年9月2日). 2022年9月6日閲覧。
  25. ^ 解党後の進路について”. note (2020年9月11日). 2020年10月17日閲覧。
  26. ^ “令和元年分政治資金収支報告書の要旨(令和2年11月27日付け官報)” (プレスリリース), 総務省, (2020年11月27日), https://www.soumu.go.jp/main_content/000727455.pdf#page=123 
  27. ^ “令和2年分政治資金収支報告書の要旨(令和3年11月26日付け官報)” (プレスリリース), 総務省, (2021年11月26日), https://www.soumu.go.jp/main_content/000788398.pdf#page=116 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]