目 (国司)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

(さかん)とは、日本の律令制四等官のうち四等官を指す。

概要[編集]

「目」の文字は国司の四等官(中央政府における「主典」に相当する)を指す。主に官事の記録及び公文の草案作成等を掌った。特に大国と呼ばれる最上級の令制国には特に大目少目が設置された。

刀匠や浄瑠璃における目号(または大目・少目)[編集]

律令国司における目(大国では大目・少目)が転じて、後世、朝廷から、出入の商人刀匠浄瑠璃の芸人などに対して、その技芸を顕彰する意味で下賜された官名[1]。有名なのは寛文3年(1663年)に正六位下[2]越後目(えちごのさかん)を受領[3]した藤原貞勝(のちの都万大夫[4])や、従六位下[5]佐渡目(さどのさかん)を受領した佐渡雅好(のちの佐渡嶋正吉)[6]

脚注[編集]

  1. ^ 安田富美子「近世受領考」『古浄瑠璃正本』(角川書店、1967年)など
  2. ^ 本来は、律令下で上国の主典は、従八位下
  3. ^ 本来、律令制で国司の三等官(判官)は任用(にんよう)と称す。幕府主導による武家官位が主流になった江戸時代以降は、朝廷寄りの文書でも混用が見られる。
  4. ^ 「大夫」は本来、五位の称号
  5. ^ 江戸時代の武家官位の下限は、大名が従五位下の諸大夫、旗本が正六位下の布衣、平士でも正七位下である。八位以下の受領は稀となった。
  6. ^ 『浄瑠璃太夫口宣案』、『烏丸家記五諸人上卿之留』

関連項目[編集]