ハリー・ポッターシリーズの用語一覧

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ハリー・ポッターシリーズの用語一覧(ハリー・ポッターシリーズのようごいちらん)では、J・K・ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズに登場する用語について解説する。

魔法族とマグル[編集]

『ハリー・ポッター』シリーズでは、魔法族(魔法使い魔女)の発祥は、ある日、突然変異で魔力を有した人間が誕生したこととされている。その後、魔力を持たない人間はマグルと呼ばれるようになった。

魔法力は優性遺伝とされているが、稀に劣性遺伝子が顕在化し、魔法族の家に生まれながら魔法が使えない者が誕生することがある。こうした人間は作中でスクイブと呼ばれる。一方で、発祥期より引き続き、マグルの中から突然変異で魔法使いや魔女が生まれることがある。

魔法界では血筋による偏見や差別が存在しており、純血の魔法族を中心に、マグルや「マグル生まれ」の魔法族を差別する傾向が少なからず見られる。

作者は「作中で以下の言葉を頻繁に使う者はその人の中にある偏見を暗示している」と語る。

純血
魔法使いと魔女の夫婦から生まれた魔法族を指す単語。ただし、厳密には初代以降、純血の魔法族のみで続いてきた家系の魔法族の夫婦の間に生まれた魔法族を指す[1]
彼らは初代以降、マグルの血を交えないよう、何世代にも渡って純血の魔法族同士で婚姻を続けてきたため、作中に登場する純血の魔法族はみな姻戚関係にある。ただし、ゴーント家のように、純血を維持するために近親婚を繰り返した結果、遺伝病が発生した家も存在する。
純血主義
マグル生まれの魔法族や彼らを擁護する魔法族を排除し、純血の魔法族が魔法界を支配すべきであるという思想。
血を裏切る者
純粋な魔法族でありながら、マグルやマグル生まれの魔法族と親密になったり結婚したりした者を指す単語。ウィーズリー家は「血を裏切る者」を数多く輩出してきたことで知られる。
聖28一族[2]
「純血一族一覧」という本に記された、「間違いなく純血の血筋」とされる、イギリスの魔法族の純血の名家のことを指す。このリストは匿名で作成されたが、作成者はノット家のカンタンケラス・ノットとされている。その多くが純血主義を標榜しており、ブラック家のように魔法界の王族を自称する家系もあれば、ウィーズリー家のように純血主義に否定的な家系、ゴーント家のように滅びてしまった家系もある。以下に一覧を記す。
  • アボット家
  • ウィーズリー家
  • エイブリー家
  • オリバンダー家
  • カロー家
  • クラウチ家
  • グリーングラス家
  • ゴーント家
  • シャックルボルト家
  • シャフィク家
  • スラグホーン家
  • セルウィン家
  • トラバース家
  • ノット家
  • パーキンソン家
  • バーク家
  • フォウリー家
  • ブラック家
  • フリント家
  • プルウェット家
  • ブルストロード家
  • マクミラン家
  • マルフォイ家
  • ヤックスリー家
  • レストレンジ家
  • ロウル家
  • ロジエール家
  • ロングボトム家
なお、ポッター家については、ポッターという姓はマグルとしても珍しくない姓であるため、「純血一族一覧」の匿名編集者はマグルの血が混じっていることを疑い、「聖28一族」からポッター家を排除した。
半純血[3] (half-blood)
魔法族を片親に持つ魔法族を指す単語。厳密には純血の魔法族を片親に持つ魔法族を意味する。
半純血の魔法族には2種類あり、1つはハリー・ポッターニンファドーラ・トンクスのように「純血の魔法族とマグル生まれの魔法族の間に生まれた魔法族」、もう1つはヴォルデモートセブルス・スネイプのように「純血の魔法族とマグルの間に生まれた魔法族」である。
マグル生まれ
マグルを両親に持つ魔法族。
発祥期の魔法族と同様に、突然変異で魔法力を有した存在。そのため、同じ親から生まれた兄弟姉妹であっても、魔法力を持つ者と持たない者が誕生するケースと、共に魔法力を有するケースがある[4]
純血主義者は、マグルやマグル生まれの魔法族を「穢れた血」 (mud-blood) と呼び、侮蔑している。
スクイブ
魔法使い魔女を親に持ちながら魔法を使えない人物の総称。これは優性の法則上いくらかの確率で発生する劣性遺伝が表現化した者で、祖先のマグル遺伝子を持って誕生した結果である。しかし、遺伝上彼らの次世代に魔法使いが普通に誕生するので、普通に魔法族と結婚している(中にはマグルと婚姻するケースもある)。スクイブの次世代に魔法族が誕生する比率は確率計算上「魔法を発現する遺伝子」がその血統内にどれだけいるかで決まる。
スクイブは杖の所持と魔法の使用を禁じられており、そのため魔法学校に入学することはできないが、魔法界ではスクイブ専用の教育・勤務機関があるため、決して冷遇される訳ではない[5]
魔法使いや魔女であっても、魔法の腕が芳しくない者に対して「スクイブ」という言葉が使われることがある。作中では2巻ネビル・ロングボトムが自身をスクイブと自嘲し、6巻でメローピー・ゴーントは家族からスクイブ扱いされていた。また7巻ではミュリエルやリータ・スキーターが、魔法学校にも通わず人前にも姿を現さなかったアリアナ・ダンブルドアをスクイブだと思っていた[6]
作中では、ホグワーツの管理人であるアーガス・フィルチや、不死鳥の騎士団の協力者であるアラベラ・フィッグらが該当する。
マグル
非魔法族、いわゆる「普通の人間」のこと。原始の魔法族(魔法使い・魔女)はマグルの間から生まれた。その歴史がどのような物か不明だが、マグル内の突然変異である彼らとの関係はそれほど良好ではなく、多くの魔法族はマグルからその力を恐れられ、幾度も迫害を受けてきた。そのため魔法族はマグルの目を避け、自らの存在を隠しながら生活するようになった(ホグワーツ魔法魔術学校の建設もそのためである)。
現在では魔法省の手によってそれらの存在が隠蔽され、マグルの大半は魔法、魔法族の存在をまったく信じていない状態である。例外にロンドンの「マグルの首相」のように仕事先や、グレンジャー夫妻やペチュニア・ダーズリーのように血縁に魔法使いがいる者などはその存在を知るが、あくまで少数であり、他人にそれを話したとしてもまず信用されない。
「マグル避け呪文」があったり、1巻でルビウス・ハグリッドがハリー・ポッターに「魔法省の一番大切な仕事は、魔法使いを隠しておくことだ」と説明しているところから、マグルとの関係は魔法界にとって大きなテーマであることが分かる。
歴史的対立により、マグルを敵視する時代があった。しかし現代の魔法界では公式にはマグル出身者や半純血を差別することは禁止されており、恥ずべき事としている。サラザール・スリザリンを除くホグワーツ魔法魔術学校の創設者や、アルバス・ダンブルドアは「マグル出身者でも魔力を示せば、魔法教育を受けられる」という考えを持ち、全ての魔法学校で学生が制度として差別されることはない。
しかし、中には伝統ある魔法族の血を重視し、マグル出身の魔法使いや魔女(ハーマイオニー・グレンジャーなど)を「穢れた血」と見なす、いわゆる「純血主義者」がスリザリン寮出身の者をはじめ根強く残っている。ただスリザリン寮もマグル出身者や半純血を公的に拒絶することは出来ないので、同寮にもこの種の生徒達がそれなりに存在している。

魔法界[編集]

魔法族が形成する社会。

通貨[編集]

通貨としては3種類の硬貨が使用されている。なお、紙幣は存在しない。

ガリオン
金貨。1ガリオンは17シックルであり、493クヌートである。マグル界の通貨に換算すると、イギリスでは約5ポンド12ペンス、日本では約870円[7]
シックル
銀貨。1シックルは29クヌートである。マグル界の通貨に換算すると、イギリスでは約30ペンス、日本では約64円[7]
クヌート
銅貨。マグル界の通貨に換算すると、イギリスでは約1ペンス、日本では約2円[7]

職業[編集]

ドラゴン使い(Dragon Keeper)
ドラゴンの研究を行う。
癒者/ヒーラー(Healer)
いわゆる「医者」。癒術(Healing)を用いて、患者を治療する。研修中の者は、研修癒(Trainee Healer)。
魔法大臣(Minister of Magic)
いわゆる首相に相当。マグルの首相(the Prime Minister of Muggles)の執務室の肖像画を通じ、必要に応じて協力や警告をする。
魔法省職員
いわゆる国家公務員に相当。
闇祓い/オーラー(Auror)
魔法法執行部に所属する、闇魔術捜査官。魔法界では最難関の職業であり、採用者0の年度も多い。採用後3年間の専門訓練を経て、正式な資格を有する。
語源は、ラテン語曙・夜明けを意味するaurora。
忘却術士(Obliviator)
魔法事故惨事部に所属する。マグルが魔法界の存在に気付いた場合、そのマグルの記憶を改竄する。
ガード魔ン(watchwizard)
守衛。
スポークス魔ン(spokeswizard)
スポークスマン。
歌手(singing sorceress)
セレスティナ・ワーベックは人気の魔女歌手。他にも妖女シスターズという人気バンドがある。

称号[編集]

マーリン勲章(Order of Merlin)
英国魔法界に多大な貢献のあった人物に授与される。少なくとも、勲1-3等まで存在。英国史上に名を残す、(作中では実在の)魔法使いマーリンに由来。
魔法戦士(Warlock)
「魔法使い」より古くからある語で、作中の時代では、英国の「騎士」同様に称号として用いられる。

スポーツ[編集]

クィディッチ
英国発祥で、世界的人気を誇るスポーツ。2チームに分かれ、所定の球をゴールに投入して得点を競う、現実世界におけるバスケットボールサッカーなどに似た球技。主人公ハリーは、ルールの説明を受けた際に「3つゴールがあって箒に乗ってプレイするバスケットボールのようなもの」と評している。魔法界において最も人気のあるスポーツとされる。
歴史は、11世紀にイギリスのクィアディッチ湿原で始まったとされている。この頃はスポーツというよりも遊びで、スニッチは使用しなかった。その後1398年に、ザカリアス・マンプスがしっかりとしたルールを定めたとされている。1473年、初めてクィディッチ・ワールドカップが開催される。1674年にはイギリスでクィディッチ・リーグが設立され、1750年に「魔法ゲーム及びスポーツ局」が設立。クィディッチの公式ルールが誕生した。
公式ルールでは、7名の選手で構成されたチームが2チーム、計14名で対戦する。審判は主審1人と線審数人。競技場所は「ピッチ」と呼ばれる専用のものが使われる。競技時間中に、クアッフルを相手チームのゴールに投げ入れて得点を競う(1ゴール10点)。ただし、スニッチを捕るとボーナス得点(150点)が得られる為、クアッフルによる得点が低くても、この得点差以内ならば逆転が可能である。
発表後、マグル・クィディッチ(en:Muggle_Quidditch)という名で、2005年原作のルールを元にバーモント州ミドルバリー大学で校内リーグとして始まった。当然、魔法を使っての飛行は出来ないが、箒(ほうき)に跨り競技を行う。その後、Intercollegiate Quidditch Association(IQA)が設立され、2007年11月11日、ミドルバリー大学とハッサー大学との間で最初の大学間の試合が行われた。400以上の大学、300以上の高校にチームが結成され、そのほとんどはアメリカの45州に拡がっているほか、ドイツイギリスカナダメキシコブラジルコロンビアペルーフランス韓国オーストラリアニュージーランドなどにもリーグやチームが存在する。
クォドポット
クィディッチから派生し、米国ではクィディッチより人気がある。

ゲーム[編集]

ゴブストーン(Gobstones)
空中で行うおはじき遊び。失点するたびに石が一斉に負けたプレイヤーの顔めがけて嫌な匂いのする液体を吹きかける。
チェス
魔法界のチェスでは、プレイヤーの指示に合わせて駒が自分で移動する。また駒が取れる場合、本物の戦争さながらにその駒を破壊する。
ただしプレイヤーが初心者、または駒の持ち主ではない場合、駒はプレイヤーの指示に従わないこともある。
爆発スナップ(Exploding Snap)
魔法界のカードゲーム。なお、「スナップ」というトランプゲームは実在する。

飲み物[編集]

バタービール
子供でも飲める、泡だった温かいビール。
かぼちゃジュース
魔法界では一般的な飲み物で、ハリー達はホグワーツ特急の中やホグワーツでの食事の時によく飲んでいた。
ファイア・ウィスキー
喉が焼けるようなウィスキー。ロックハートは、オグデンのオールド・ファイア・ウィスキーは誕生日の贈り物として断らないと話していた。
イラクサ酒
スネイプの論理パズルで登場した(映画では未登場)。
オーク樽熟成蜂蜜酒
しもべ妖精醸造ワイン

菓子[編集]

蛙チョコレート
名前の通りカエルの形をしていて、アマガエル程度の大きさのチョコレートが、掌サイズの五角形の紙製の箱に1つ入っている。魔法の力でまるで生きているように動き回る(ジャンプもする)。うっかり逃がしてしまうと食べ損なう事もある。しかし、食べてしまえばただのチョコレートである。
蛙チョコレートには1個につき1枚、有名な魔女・魔法使いのカードがおまけでついていて、古今東西の有名な魔法使いの写真またはイラストと、その簡単な経歴が記されている。
ロン・ウィーズリーはカードを約500枚集めるほどの収集家であり、寮の掲示板には「蛙チョコレート交換会」の告知が出されている等、魔法族の子供達に人気で、競って集められている。分かっているカードには以下のカードがある。
なお、蛙チョコレートと後述の百味ビーンズは、実際に商品化された。
バーティ・ボッツの百味ビーンズ
見た目はゼリービーンズに似ていて、空豆程の大きさの物がランダムに袋詰めされて販売されている。魔法族の子供の間では一般的なお菓子である。百味と言うだけあって風味は何でもありで、子供が好みそうな果物系の味から、この菓子ならではの珍しい風味(中には「食べたくない風味」も含まれる)まで様々で、判っているだけでも以下の風味が挙げられる。
必ず味に関連した色をしているため、味の推測はある程度可能ではあるが、似た色なのに全く味が違う場合も少なくない。
アルバス・ダンブルドアは、若い頃にいきなりゲロ味を食べてしまい、以降百味ビーンズが嫌いになったというエピソードがある。ちなみにダンブルドアは1巻終盤でハリーを見舞った際、たまたま目にとまった百味ビーンズを久し振りに口にして、耳くそ味を引き当てている。
なお、百味ビーンズと前述の蛙チョコレートは、実際に商品化された。
ナメクジゼリー
ハニーデュークスで売っているお菓子。
フィフィ・フィズビー
ハニーデュークスで売っているお菓子。舐めている間、地上から数センチ浮き上がる炭酸入りキャンディ。
ドルーブルの風船ガム
ハニーデュークスで売っているお菓子。部屋中に紫色の風船が何個も広がり、何日もはじけずに膨れっぱなしの状態でいるガム。
ブルブル・マウス
ハニーデュークスで売っているお菓子。食べると歯がガチガチ、キーキー鳴る。
ハエ型ヌガー
ハニーデュークスで売っているお菓子。スキャバーズの好物だったらしい。
ヒキガエル型ペパーミント
ハニーデュークスで売っているお菓子。食べると胃の中で本物そっくりに跳ぶ。
砂糖羽ペン
ハニーデュークスで売っているお菓子。羽ペン型の甘いお菓子。授業中に舐めていても先生には気づかれない。デラックス砂糖羽根ペンは何時間も持つ。
綿飴羽ペン
ハニーデュークスで売っているお菓子。脆い。
血の味がするペロペロ・キャンディ
ハニーデュークスで売っているお菓子。ハーマイオニーは吸血鬼用だろうと言っていた。
すっぱいペロペロ酸飴
ハニーデュークスで売っているお菓子。ロンは7才の時フレッドからこの飴をもらい、酸で舌に穴が開いた。
黒胡椒キャンディ
ハニーデュークスで売っているお菓子。豆粒サイズで、食べると口から火が出る。
激辛ペッパー
ハニーデュークスで売っているお菓子。食べると口から煙が出る。
爆発ボンボン
ハニーデュークスで売っているお菓子。
ゴキブリ・ゴソゴソ豆板
ハニーデュークスで売っているお菓子。ダンブルドアが校長室の合言葉にしていた。
歯みがき糸楊枝型ミント菓子
ハニーデュークスで売っているお菓子。ハーマイオニーが歯科医の両親へプレゼントしたらしい。
大鍋ケーキ/魔女鍋スポンジケーキ
車内販売でハリーが買ったケーキ。1巻では大鍋ケーキ、3巻以降は魔女鍋スポンジケーキと訳されている。
杖型甘草飴
車内販売で売られていた飴。
ロックケーキ
ハグリッドが出してくれた歯が折れるほど固いケーキ。
大鍋チョコレート
ロミルダ・ベインが惚れ薬を仕込んでハリーに贈ったが、そうとは知らずロンが食べたチョコレート。

文学[編集]

吟遊詩人ビードルの物語(The Tales of Beedle the Bard)
魔法族にはポピュラーな童話。

能力[編集]

特殊能力[編集]

七変化
身体の形状、肌・髪の色、外見的年齢など、杖や魔法薬に依らず、姿形を完全に変えることができる者を指す。変化能力は先天的なもので、後天的には習得できない。作中ではニンファドーラ・トンクスが突然変異でこの能力を有し、息子のテッドにも遺伝した。
動物もどき/アニメーガス
動物に変身できる能力を有する者を指す。後天的に習得できるが、容易ではない。
この能力を持つ者は、特定の動物に好きなときに変身することができる。習得の際どの動物かは選ぶ事は出来ず、当人の資質に最もふさわしいものに姿を変える事となる。この能力を身につけるのは非常に難しく、ホグワーツの中で抜きん出て優秀だったジェームズ・ポッターとシリウス・ブラックですら3年を費やしたほどである。
危険性が高いことと、能力が悪用されるのを防ぐため、魔法省が厳しくその動向を監視しており、「動物もどき」は名称やその特徴を記した登録簿が作成されている。20世紀中に魔法省に登録された動物もどきは7名しか存在しない。しかし前述のジェームズやシリウスのような、魔法省に登録されていない者も存在する。
動物に姿を変えている間、人間としての思考は保持されるが、言語能力は保持されない。また複雑な感情は抑制され、吸魂鬼が感情を吸い取れなくなる。形態を変化させる際に、杖は特に必要ない。
なお、変身術によって動物に姿を変えたり変えられた場合は、思考は保持されず(自分が人間/魔法使いであることを忘れている)、自分で姿を戻すこともできない。元の姿に戻るためには誰かに術を解いてもらわなければならない。
作中では、ミネルバ・マクゴナガルがトラ猫に変身して不死鳥の騎士団の活動を行っていた他、リータ・スキーターは非合法の動物もどきで、コガネムシに変身して違法な取材を行っていた。また、ジェームズ・ポッターとシリウス・ブラック、ピーター・ペティグリューは、リーマス・ルーピンのために動物もどきを習得した。

言語[編集]

ゴブリディグック(Gobbledegook)
ゴブリン語。
トロール語(Troll)
パーセルタング(Parseltongue)
語。蛇が話す言葉。理解できる者は稀でパーセルマウス(Parselmouths)と呼ばれる。先天的なパーセルマウスも存在する。
マーミッシュ(Mermish)
マーピープル語。水中では英語も話せるが、陸上ではマーミッシュしか話せない。

魔法[編集]

魔法・呪文[編集]

魔法薬[編集]

魔法生物[編集]

道具[編集]

キーアイテム[編集]

賢者の石
錬金術師ニコラス・フラメルアルバス・ダンブルドアが協同開発に成功した、あらゆる金属を黄金に変える石。不老不死の薬『命の水』の材料でもある。
逆転時計/タイムターナー
ハーマイオニーが3年生のとき、全科目履修の為に使用した魔法道具。彼女が使用したものは砂時計の形をしており、1度ひっくり返すごとに1時間前に戻る。ミネルバ・マクゴナガルが誓約書を書くなど苦労の末ようやくひとつ入手でき、魔法省によって厳重に管理されている。その後、ハーマイオニーが数科目の履修を中止した為、逆転時計は魔法省に返却された。
在庫は魔法省神秘部の「時の間」に保存されていたが、神秘部の戦いにて逆転時計の在庫が全て破壊されたことが判明した。
ハーマイオニーは、マクゴナガルから「何人もの魔法使いが、過去または未来の自分自身を殺した」という説明を受けており、目撃された場合の混乱を防ぐため、過去にさかのぼった際には、姿を見られぬよう注意しなければならない。
分霊箱/ホークラックス
Horcruxは、フランス語の「dehors」(=英:outside、外)と、「crux」(英語:要点、ラテン語:責め苦)を由来とする造語である。したがって、魔術を用いた人物の重要な部分(=魂)を苦しみとともに外へ出す、という意味になる。日本語表記は分霊箱
魂を分割し、その断片を何らかの物に隠す魔法、またはその魂を隠した物。魂を隠す物は物質でも生物でもよく、形状や大きさを問わない。分霊箱に納められた魂の断片は、魂をこの世に繋ぎとめる役割を持ち、本来の肉体と肉体に宿る魂が破壊されても、他の魂の断片を納めた分霊箱が存在する限りその者が本当の意味で死んだ事にはならない。分割された魂が全て滅ぼされた状態で本体が肉体的な死を迎えると、魔法を講じた者は死滅する。
他者を殺害すると自分の魂が引き裂かれることを利用するため、分霊箱を作成する際には生け贄として他者を魔法で殺害する必要がある[8]。また、何度も他者を殺害するなどして魂が非常に不安定な状態にある場合、本人が気付かないうちに魂が引き裂かれ、意図せずに分霊箱が作成された例もある(後述)。作中のホラス・スラグホーンの発言から、引き裂いた魂を魔法器に保存するための呪文もあるようだが、作中では明らかにされていない。他者の命を犧牲にして自らの命を補強するという特性から、最も邪悪な魔法と見なされ、その存在は一部の者しか知らない。加えて存在を知る者でも、この魔法の真の「意味」や具体的な方法を知る者は極めて少なく、ホグワーツ魔法魔術学校ではホークラックスや分霊箱の名を口に出すことすら強く禁じられている。スラグホーンは過去に、ホグワーツの図書室で分霊箱に関して微塵でも記述がある本を探すだけでも骨だと語っており、実際、図書室を長年利用しているハーマイオニー・グレンジャーでさえ、「魔法の中で最も邪悪な発明。人はそれを説きもせず語りもしない」という一文が記載された本を一冊見つけるのが限界だった。
分霊箱は強力な魔法特性を持った物でしか破壊できず、作中で用いられた破壊手段は「バジリスクの毒」、「グリフィンドールの剣」、「悪霊の火」、「ニワトコの杖」の4つで、この内グリフィンドールの剣については、ハリーがバジリスクと対決した際に、素材であるゴブリンの銀がバジリスクの毒を吸収した事で分霊箱の破壊が可能となった。また、破壊されると魂を分割した本人は気付くようであるが、作中ではヴォルデモートが分霊箱の破壊に気付く描写はなく、「リドルの日記」が破壊された事にもルシウス・マルフォイの口から聞くまで知らなかった[9]
また、人の心を支配する力があり、魂が保存された物に執着心を持った人間を操ったり、持つ者に常に不快な感情を与えたりする[11]
分霊箱を作った魔法使いが肉体を滅ぼされた場合は、ゴーストとも生命体とも呼べないほど弱いのような存在となり、肉体を得るには何らかの蘇生魔法を使う必要がある。
ヴォルデモートの分霊箱
ヴォルデモートはより確実な安全のために複数回の分霊箱作成を行っている。また7という数字が作品世界では一番強い魔法数字とされる為、6回の分割を経ることで、自身の肉体に残る1つの魂と6つの分霊箱の7つに自身の魂が分割されれば、より強力な存在になれるのではないかと考えた。そして1943年6月13日、16歳の時に1回目の分霊箱作成を行い、その後も順次作成し、魂を6つに分割していった。
作中で分霊箱を使用したのはヴォルデモートのみだが、3つ以上に魂を引き裂いた人物は魔法界の歴史においても他に存在しないだろうとされ、アルバス・ダンブルドアは、ヴォルデモートが人間離れした容姿に変貌していったのは魂を引き裂いた結果であると推測している[12]
6つ目の品を得る前に1981年10月31日のポッター家襲撃で肉体を失っており、6回目の分霊箱作成を行ったのは仮の肉体を得た1994年夏の事である。その後、1995年6月24日に肉体も復活した。なお、その時点では1つ目の分霊箱が既に破壊されていたほか、本人が意図せずに作成してしまった分霊箱も存在した。
ヴォルデモートには幼少の頃から「戦利品」を収集する癖があり、自分の魂を入れるのはそれ相応の器でなければならないと考えた。そこで、自分の名誉にふさわしい、魔法に関して由緒ある品物を分霊箱として選んだ。
  • トム・マールヴォロ・リドルの日記
黒い表紙の薄くて小さい日記帳。16歳当時のリドル(ヴォルデモート)の記憶が保存されている。
リドルが学生時代にロンドンの書店で購入している。1943年6月13日にレイブンクロー生のマートル・エリザベス・ウォーレン(死後はゴーストの嘆きのマートル)を生贄に分霊箱にされた[10]
ヴォルデモートがポッター家を襲撃する前にルシウス・マルフォイに預けたが、この日記帳が分霊箱であると知らなかったルシウスは、私的な目的でこの日記帳を使い[13]、「秘密の部屋」事件を引き起こした(2巻)。
2巻終盤でハリーがバジリスクの牙で日記帳を破壊した事で、日記帳に宿っていた魂も消滅した。
  • マールヴォロ・ゴーントの指輪
『死の秘宝』の一つである「蘇りの石[14]が埋め込まれた金の指輪。
ヴォルデモートの母方の実家にして、「蘇りの石」の製作者カドマス・ペベレルの末裔であるゴーント家に代々受け継がれてきたもので、後にマールヴォロ・ゴーントから息子のモーフィン・ゴーントに受け継がれた。自身の出自を突き止めたリドルが、1943年にゴーント家を訪れた際にモーフィンから指輪を奪取。その後、トム・リドル・シニアを生贄に分霊箱にされた[10]。分霊箱にされた当初はリドルが自分の指にはめて持ち歩いていた。その後、モーフィンがリドル一家殺害の罪でアズカバンに投獄されて無人となったゴーント家に隠された。
6巻でダンブルドアがグリフィンドールの剣を使って破壊した。
  • サラザール・スリザリンのロケット
緑色の宝石がS形に埋め込まれている金のロケットペンダント。スリザリン所縁の品で、パーセルマウスを使用しなければ開けることができない。
ヴォルデモートの母方の実家にして、スリザリンの末裔であるゴーント家が所有していたが、ヴォルデモートの母親であるメローピー・ゴーントトム・リドル・シニアと駆け落ちしてゴーント家を出奔した際に持ち出した。その後、トム・リドル・シニアに見捨てられて生活に困窮したメローピーが安値(10ガリオン)でカラクタカス・バークへ売却し、後にヘプジバ・スミスが購入した。その後、それを知ったトム・マールヴォロ・リドルが彼女を殺害してロケットを奪取し、マグルの旅行者を生贄に分霊箱にされた[10]
最初はヴォルデモートが幼少期を過ごした孤児院に近い海辺の洞窟にあり、一人前の魔法使いを一人しか乗せない小舟、血をもってしか開けない扉や飲む者に悪夢を見せる毒水、更に盗んだ者に襲いかかる亡者等の何重もの防御が仕掛けられ、厳重に保管されていた。6巻でダンブルドアとハリーが奪取に赴いたが、その時にはヴォルデモートを裏切ったレギュラス・ブラックによって偽物にすり替えられていた。本物のロケットはブラック邸にあったが、誰にも気付かれず5巻で捨てられてしまう。その後、クリーチャーが盗み出して自身の部屋に隠したが、金目の物を探していたマンダンガス・フレッチャーによって再び盗まれ、更に賄賂としてドローレス・アンブリッジの手に渡った。
7巻でハリー達が魔法省に侵入してアンブリッジから奪還し、ロンがグリフィンドールの剣で破壊した。
  • ヘルガ・ハッフルパフのカップ
取っ手が2つ付いた金色のカップ。ハッフルパフ所縁の品で、寮のシンボル・穴熊が刻印されている。
ヘルガの末裔であるヘプジバ・スミスに家宝として受け継がれていたが、スミスのコレクションの一つだと知ったリドルが、彼女を生贄として殺害し奪取した[10]。分霊箱にされた後は、ベラトリックス・レストレンジに預けられ、彼女がグリンゴッツ魔法銀行のレストレンジ家の金庫に保管し、盗難除けとして火傷の呪いと双子の呪いという二重の防御を施していた。
7巻でハリー達がグリンゴッツに侵入して奪還した後、「秘密の部屋」にてロンとハーマイオニーの手でバジリスクの牙を用いて破壊された。
  • ロウェナ・レイブンクローの髪飾り
黒ずんだ小さな髪飾り(ティアラ)。レイブンクロー所縁の品で、寮のシンボル・鷲・信条が刻まれている。
ロウェナの娘であるヘレナ・レイブンクローが盗み、アルバニアの森に隠していたが、リドルが学生時代にゴースト“灰色のレディ”(生前のヘレナ・レイブンクロー)から在り処を聞き出し、ホグワーツ卒業後にアルバニアを訪れて入手。アルバニアの農民を生贄に分霊箱にされた[10]。1956年頃の冬、ヴォルデモートがダンブルドアと会合を行う為にホグワーツを訪れた際、「必要の部屋」に隠した。
1998年5月2日に行われたホグワーツの戦いにて、ハリー達が必要の部屋でドラコ・マルフォイビンセント・クラッブグレゴリー・ゴイルと交戦になった際、クラッブ(映画版ではゴイル)が使用した“悪霊の火”によって偶然破壊された。映画版ではハリーにバジリスクの牙で叩き壊された後、ロンが「悪霊の火」の中に蹴り入れる形で破壊された。
ヴォルデモートが飼っている大蛇。性別はメス。
1994年夏、アルバニアの森でバーサ・ジョーキンズを生贄に分霊箱にされた[10][15][16]。常にヴォルデモートの身近に置かれ、彼が他の分霊箱が破壊されつつあることを知った後は球形のバリア状の魔法で守られた。
1998年5月2日に行われたホグワーツの戦いにて、ネビル・ロングボトムが「組分け帽子」からグリフィンドールの剣を取り出し、守りが解かれていたナギニの首を斬り落として破壊(殺害)した[17]
1981年10月31日、ヴォルデモートが当時赤ん坊だったハリーに死の呪文を使った際、リリー・ポッターの愛による防御呪文で呪文を撥ね返された。この時、ヴォルデモート自身に残っていた魂の一部がハリーに引っかかり、ハリーは「ヴォルデモートが意図せずに作った分霊箱」となってしまった。
1998年5月2日に行われたホグワーツの戦いにて、ヴォルデモートがハリーに対して“死の呪文”を使ったが、ハリーを殺害する事は出来ず[18]ハリーに残っていたヴォルデモートの魂だけが破壊される結果となった。
死の秘宝
死の秘宝のシンボルマークは、3つの秘宝を象徴的に表している。
作中の『吟遊詩人ビードルの物語』内の三人兄弟の物語にて登場する、秘宝を全て手に入れた者は死に打ち克つことができるとされる3つの道具。
シンボルマークは、正三角形に内接する円と、その2つを貫く鉛直な線分を組み合わせた図形。正三角形は「透明マント」を、円は「蘇りの石」を、線分は「ニワトコの杖」をそれぞれ表している。ダームストラング専門学校の壁には、グリンデルバルドが落書きとして彫ったマークが残っている。またゴドリックの谷にあるイグノタス・ペベレルの墓にもマークが彫られている。
ゼノフィリウス・ラブグッドは、このシンボルマークを身に着けた魔法使いは死の秘宝の伝説を信じている者であると語っており、彼自身も、秘宝の信奉者であるという意味を込めてマークを首から下げている。ただし、ゲラート・グリンデルバルドが権勢を誇った時に、死の秘宝のシンボルマークを誇示したため、魔法界の一部では、このマークはグリンデルバルドの印と見なされている。
アルバス・ダンブルドアも、かつてシンボルマークを自身の署名として使っていた時期がある。しかし、秘宝の探求を止めると決めてからは、マークの使用も止めている。ちなみに、ダンブルドアが遺品としてハーマイオニー・グレンジャーに贈った『吟遊詩人ビードルの物語』の「三人兄弟の物語」の最初のページにもこのマークが印されているが、これはダンブルドアが印したものである。
  • ニワトコの杖
「Elder Wand」は直訳では「Elder(長老の)Wand(杖)」とも読めるが、実際は「Elder tree(ニワトコの木)」からとっているので、日本語版では「ニワトコ(接骨木)」という訳語が当てられている。「死の杖」「宿命の杖」とも形容され、そのあまりに強力な威力ゆえ、魅力に取りつかれる魔法使いが続出し、殺人によって継承されてきたという伝説がある。本体はニワトコの木、杖芯はセストラルの尻尾の毛。この杖を用いて「死の呪い」(アバダ・ケダブラ)を放つ事でホークラックスを破壊出来る。
作中でオリバンダー老人が語ったところによると、全ての杖は持ち主を選び、その持ち主に対し忠誠心を持つ(杖の忠誠心を得ていない魔法使いや魔女がその杖を使うと、唱える呪文の威力が弱くなってしまう)。忠誠心は不変ではなく、勝ち取ること(殺害、武装解除、力尽くで奪取など)によって次の持ち主に移る。
通常の杖は、持ち主が変わった場合、新しい持ち主に対する強い忠誠心を持つものの、以前の持ち主への忠誠心も完全には失わない。しかしニワトコの杖は、新しい持ち主への忠誠心が非常に強く、以前の持ち主への忠誠心を完全に無くすという特徴がある(殺人によって継承されてきたという伝説はここから派生したものである)。その為、忠誠心を得ていないニワトコの杖を使っても、通常の杖と変わらないかそれ以下の平凡な威力しか発揮しない。無敵の杖とされるが、殺人や決闘によって継承されてきた歴史からわかる通り、ニワトコの杖を用いてなお敗北した魔法使いは多いため、あくまでも使用者の魔力を増大させる杖であると言える。
吟遊詩人ビードルの物語』に出てくる三兄弟の長男アンチオク・ペベレルが制作した。歴史上でアンチオクの次のニワトコの杖の保持者は悪人エメリックという人物で、その後エメリックは極悪人エグバートという人物との激烈な決闘の末敗北し杖を失った。その後は1世紀ほどニワトコの杖は確認されなかったが、ゴデロットという闇の魔術の学問の第一人者がニワトコの杖を保持していることが伺える。その後ゴデロットはヘレワードという息子に地下牢に閉じ込められて死亡した。ヘレワードのその後はあまり定かではないが、18世紀初頭にバーナバス・デベリルという魔法戦士がニワトコの杖を使ってデベリルが恐ろしい魔法戦士だという評判を打ち立てた。しかしロクシアスという魔法戦士がデベリルを殺し、ニワトコの杖を勝ち取った。ロクシアスのその後については杖を奪ったと自称する魔法使いが多いため不明(例としてアーカスやリビウスという魔法使い、ロクシアスの実の母までがロクシアスの杖を奪ったと言っている)。
ニワトコの杖は長い間行方不明だったが、近年になってブルガリアの杖作り・グレゴロビッチが入手した。しかし後に、グリンデルバルドがグレゴロビッチから杖を盗み出す。その後は1945年、ダンブルドアがグリンデルバルトとの決闘で勝利し杖を入手。それ以降、ダンブルドアは人々をニワトコの杖から守るために杖の素性を隠しつつ所持し続けた。
6巻終盤でドラコ・マルフォイがダンブルドアの杖を武装解除し、杖の正体を知らないまま忠誠心を得る。その後ダンブルドアはセブルス・スネイプに殺害され、ニワトコの杖はダンブルドアと共に埋葬された。
7巻後半でハリー・ポッターが、マルフォイ邸で繰り広げられた死喰い人との戦闘において、ドラコから彼の杖(オリバンダー製)を奪い取る。この時、オリバンダー製の杖の忠誠心がドラコからハリーに移動するが、同時にニワトコの杖の忠誠心もハリーに移動した。これによりニワトコの杖の真の所有者はハリーとなる。
一方で、ヴォルデモートはニワトコの杖の行方を追い、ダンブルドアの墓を暴いて杖の本体を入手する。しかし杖の真の所有者はハリーだったため威力が低く、ヴォルデモートはその原因を「ダンブルドアを殺害したスネイプが杖の忠誠心を得たから」だと推測し、スネイプを殺害する。しかし実際には、この時点でニワトコの杖の忠誠心を得ていたのは先述通りハリーであり、最終的にハリーはヴォルデモートに勝利し、忠誠心と共に杖の本体も手に入れた。その後ハリーは、戦いの中で破壊された自分自身の杖をニワトコの杖で直し、ニワトコの杖は元あった場所(ダンブルドアの墓)に戻した。
映画『死の秘宝 PART2』では、忠誠心を得ていないヴォルデモートが強力な魔法を使った結果、その威力に耐えきれず亀裂が走っている。戦いの後は、杖の力を欲しなかったハリーの手で真っ二つに折られ、ホグワーツ校舎の石橋の上から崖下に投げ捨てられた。
  • 蘇りの石
この石を使うと、死者と会い、会話をすることが可能となる(ただし「三人兄弟の物語」にもあるように、本当の意味で一緒になることはできない)。
石は最初の所有者であるカドマス・ペベレルから子孫に受け継がれ、マールヴォロ・ゴーントの手に渡る(ゴーントの屋敷で発見されるまでの間に石は指輪にはめ込まれ、その指輪には秘宝のシンボルマークが彫られた)。そしてマールヴォロの息子モーフィン・ゴーントに受け継がれるが、ヴォルデモートがこれを奪取、分霊箱に加工して呪いをかけた(不死を求めたヴォルデモートが「死を克服する」と言われる死の秘宝を分霊箱にした点から、彼が秘宝のことを知らなかったのは確実と思われる)。
その後、ヴォルデモートの分霊箱を探索していたダンブルドアが、グリフィンドールの剣でこれを破壊する前に、家族に会いたいと指輪をはめてしまい、指輪にかけられた呪いを受けてしまう。スネイプの処置により一命は取り留めるものの、右腕は黒く焼け焦げた様に萎びてしまい、余命も1年程度と宣告される。
後にダンブルドアは破壊した指輪を金のスニッチに収め、自らの形見としてハリーに残す。7巻終盤、ハリーはスニッチの中から石を取り出すことに成功し、ジェームズ・ポッターリリー・ポッターシリウス・ブラックリーマス・ルーピンと再会を果たした。ハリーの手からこぼれ落ちて地面に転がった。ヴォルデモートの死後、ハリーは校長室でダンブルドア(の肖像画)に話しかけた際、「蘇りの石は手からこぼれ落ちて地面に転がったが、転がり落ちた場所の正確な場所は知らず、探しに行くつもりも無い」と語り、それを聞いたダンブルドア(の肖像画)は「それでよいとも」と満足げに答えた。
  • 透明マント
このマントを身に纏った者の姿は完全に透明となり、他人が姿を確認する事ができなくなる。
かつて死の秘宝を探索していたダンブルドアは、ジェームズの持つマントが透明マントであると知り、これに興味を持って借り受けた。しかしその後ジェームズが死亡、以来、息子であるハリーが成長するまでダンブルドアの手で保管されることになる。ハリーがホグワーツで1年目のクリスマスを迎えたとき、ダンブルドアはハリーに透明マントを贈り、以降ハリーはこのマントを随所で使用してきた。
ちなみに透明マントは、ハリーのマント(死の秘宝)の他にも幾つか登場している。具体的にはバーテミウス・クラウチ・ジュニアが1枚、アラスター・ムーディが2枚の透明マントを持っていたことが確認できるが、これらは全て模造されたものと考えられる。模造の透明マントはデミガイズの毛で織ったり普通のマントに目くらまし術をかけることで製作できるが、時間が経つと効果が薄れ、魔法が当たると効果が失われる場合がある。マントなしでも完全に姿を消すことができることから、死の秘宝であるという点を除けばダンブルドアやグリンデルバルドも透明マントに関しては殆ど興味を示さなかった。ヴォルデモートも同様の理由から、透明マントには興味を示さなかっただろう、とダンブルドアが推測している。
ハリーの透明マントに関しては効果が永久に持続し、また呪文の影響を受けないとされ[19]、実際に長期間に渡る効果が確認されている。
なお、吸魂鬼は目で見ているわけではないので効果がないと3巻でダンブルドアがくぎを刺している。

ホグワーツ関連[編集]

組分け帽子
創設者がこの世を去った後の組み分け問題を解決する為、彼らに代わって生徒を組分けするべく、4人の個性と知能を吹き込まれた帽子。元々はゴドリック・グリフィンドールの持ち物だった。帽子に顔が付いており、被った人物が入る寮を呼ぶ。学校に大きな危機が訪れると生徒達の結束を呼びかける。普段は校長室で厳重に保管されている。また中にはグリフィンドールの剣が仕込まれていて、ゴドリックが認めた『真のグリフィンドール生』のみが取り出せるようになっている。日本語版の吹き替えは石森達幸が担当した。
グリフィンドールの剣
柄にルビーが埋め込まれた銀の剣。小鬼製であるため「自身を強くするものを吸収する」という特性があり、実際に2巻終盤ではバジリスクの毒を吸収し、作中ではマールヴォロ・ゴーントの指輪、サラザール・スリザリンのロケット、ナギニを破壊した。
普段は校長室で厳重に保管されているが、作中でアルバス・ダンブルドアは「真のグリフィンドール生だけが組分け帽子の中から取り出すことができる」と語っていた[20]。徹底した管理下にあったおかげで分霊箱にされるのを免れている。小鬼のグリップフックは「ラグヌック1世の所有物であったものをグリフィンドールが盗んだ」と主張していた[21]
三大魔法学校対抗試合/三校対抗試合/トライウィザード・トーナメント
約700年前(13世紀頃)より開催。ホグワーツ魔法魔術学校、ダームストラング専門学校、ボーバトン魔法アカデミーの三校から、代表選手1名ずつが魔法技術を競い合う。若い魔法使いの国際交流も兼ねて行われていたが、死者が多発したため中止となった。1994年度に久々に開催された。
忍びの地図
ムーニーワームテールパッドフットプロングズの4名によって作成されたホグワーツの地図。
外見はただの羊皮紙だが、呪文を唱えると地図が浮かび上がる仕組みになっている。作成者たちの知る隠し通路が全て載っている他、地図の範囲内に存在する人物の名前が地図の中に表示され、誰がどこにいるか把握することができる。ただし「秘密の部屋」と「必要の部屋」は表示されない。
製作者4名の卒業後、管理人アーガス・フィルチが保管していたが、後にフレッド・ウィーズリーとジョージ・ウィーズリーがこの地図を入手。3巻でハリーにこの地図をプレゼントする。
名称のMarauderは、英語で略奪者の意。直訳すれば「略奪者の地図」となる。
年齢線
4巻で、三大魔法学校対抗試合のホグワーツ校の代表選手を選出する際、資格を満たさない生徒の立候補を防ぐ為にダンブルドアが用意した防衛線。バーテミウス・クラウチ・ジュニアの錯乱の呪文により無効化され、ハリーの名前が入れられていた。
炎のゴブレット
三大魔法学校対抗試合において、各校の代表選手を選出する際に使用されるゴブレット
みぞの鏡
鏡を見た人間の心の一番奥底にある「のぞみ」を映し出す鏡。
鏡が映し出す「のぞみ」の虜になり、廃人になってしまった人もいたため、ダンブルドアによってホグワーツに隠されていた。1巻でハリーが見た時は、死んだ両親の姿が、ロンが見た時は監督生になっている将来の自分の姿が映った。
姿をくらますキャビネット棚
6巻で、ドラコ・マルフォイがボージン・アンド・バークスに修理ができないか脅していた物。ドラコはこれを修理して、ホグワーツに死喰い人を連れ込んだ。二つ対になっており、ヴォルデモート卿や死喰い人から逃げるために使われていた道具。ちなみに、ホグワーツにある姿をくらますキャビネット棚の対になるものはボージン・アンド・バークスに置かれている。

クィディッチの用具[編集]

箒(ほうき)(各選手に1本ずつ)
クィディッチ競技用とされる飛行用箒は、魔法界における(実用)飛行用箒では最高級品とされている。
ボール
クィディッチで使われるボールは3種類あり、それぞれ異なる役割を持つ。
クアッフル(1個)
直径30センチほどの革製の赤いボール。縫い目はない。これを相手ゴールに入れると10点となる。
片手で掴むための「握り呪文」と、落下速度を遅くする呪文(取り落としたときに拾いやすくする為)がかけられている。
ブラッジャー(2個)
クアッフルより少し小さい鉄製の黒いボール。直径は10インチ(25.4cm)。自由自在に飛び回り、最も近くにいる選手を無差別に箒から叩き落とそうとする。通称「暴れ球」。
大昔は大きな石に魔法をかけた物だったが、打たれて砕けた破片がてんでんばらばらに選手を追い掛け回してしまうため、割れないように鉄に変更された(とはいえ、鉄製でも全く割れないわけではない。石よりは割れにくいというだけである)。語源はBlooder(ブラッダー:血まみれにするもの)および、Bladder(膀胱:現実世界のサッカーの歴史において初期はボールとして豚の膀胱を膨らましたものを使用したことと関連する)。しかし、ホグワーツ魔法魔術学校の歴史の中でも、顎の骨を折った人が2、3人ほどいるだけで死亡事故は未だ起こっていない、とのこと。
スニッチ(1個)
胡桃くらいの大きさの金属製の金色のボール。ピッチ内を縦横無尽に飛び回る。これを捕った選手の所属チームに150点が与えられ、同時にゲーム終了となる。
銀色の羽(映画では金色)があり、空中を素早く飛ぶ。稲妻のようなスピードで正確に方向転換することができる。捕るのが非常に困難であり、そのためスニッチを捕る専門のポジション「シーカー」が設けられている。
古くはスニジェットという同形の魔法生物が使われていたが、乱獲され絶滅危惧種となったため、その魔法生物に似た特徴のボールが開発された。スニッチはスニジェットと異なりピッチ内にとどまる魔法がかけられている。
クラブ(ビーター1人につき1本ずつ)
ビーターが味方のチームに近付いたブラッジャーを打つ為に使う、魔法で強化された木製の棍棒。

闇魔術検知器[編集]

魔法の目(magical eye)
ムーディの片目はこれになっている。ものを透視することができ、ムーディは1階から2階の机の引き出しの中にボガートがいることを見抜いた。前を向いていても背後が見え、透明マントも見破る。
かくれん防止器/スニーコスコープ(Sneakoscope)
ガラス製のミニチュア独楽のような形状をしており、胡散臭いものが近くに存在すると光ってクルクル回り始める。闇魔術検知にも役立つ。
敵鏡(Foe-Glass)
所有者に敵対する人物の姿を映す鏡。敵が近くにいない場合、その姿はぼんやりと見えるのみだが、敵が近づいた時はその姿を明確に映し出す。
秘密発見器/詮索センサー(Secrecy Sensor)
金色のクネクネしたアンテナで、隠されたものや嘘を探知して振動する。調べたい人間や物品に触れさせて使う[22]。学校では生徒たちが嘘ばかりついているので役に立たない。フィルチはこれで生徒を検査し、クラッブはミイラ首を没収された。4巻では秘密発見器、6巻では詮索センサーと訳されている。
潔白検査棒(Probity Probe)
細長い金の棒で、身を隠す呪文や隠し持った魔法の品を探知する。

悪戯グッズ[編集]

作中に登場する悪戯グッズは、主にフレッドとジョージ・ウィーズリーが作っている。
ゾンコのいたずら専門店
カエル卵石鹸
クソ爆弾
しゃっくり飴
鼻食いつきティーカップ
臭い玉
ゲップ粉
ヒューヒュー飛行虫
ギャンボル・アンド・ジェイプスいたずら専門店
ドクター・フィリバスターの長々花火―火なしで火がつくヒヤヒヤ花火
フレッド、ジョージ、リー・ジョーダンの三人組が買い貯めした花火。色とりどりの星が跳ね回る。
ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ
インスタント煙幕
ペルー製。短い時間、どんな魔法を使っても明かりが点かない暗闇を作り出すことができる。
ウィーズリーの暴れバンバン花火
巨大ネズミ花火、ロケット花火、火花で出来たドラゴンなど。ロケット花火は銀色の星を噴射し、線香花火は空中に悪口を書き、緑と金色の火花のドラゴンが音を立てて飛び回る。更に「失神呪文」をかけると大爆発、「消失呪文」をかけると10倍に増える仕様となっている。
おとり爆弾
ラッパに黒い胴体がくっつき、足が生えた爆弾。地面に置くと独りでに走り出し、大きな爆音を鳴らすと共に刺激臭のある黒煙を噴き上げる。
カナリア・クリーム
食べると短い時間、カナリアに変身する。
携帯沼地
いつでもどこでも沼を出現させることができる道具。
最高級の惚れ薬
一回で最大24時間効果が続く。6巻で、ロミルダ・ベインがハリーに飲ませようとしたが、失敗に終わるった。なお、ホグワーツに発送する時は香水や咳止め薬に偽装される。
ずる休みスナックボックス
「ゲーゲー・トローチ」「鼻血ヌルヌル・ヌガー」「気絶キャンディ」「発熱ヌガー」など。半分を食べると気絶・鼻血・発熱・嘔吐の症状が現れるが、もう半分を食べると回復するようになっていて、これを使うと授業を抜け出すことが可能になる。
盾の呪文グッズ
「盾の呪文」が帽子・マント・手袋にかけられており、大抵の呪文を跳ね返せる。実は「盾の呪文」を使えない魔法使いは多く(魔法省からは500個も注文があった)、ジョージ曰く「金のなる木」。
だまし杖
手に取るといろんな鳴き声がして、その鳴き声の動物になる(ちなみに全てゴムなどでできた偽物である)。安物は振るとゴム製の鶏やパンツに変わるだけだが、一番高い物は持ち主の頭や顔を叩く。
特製羽ペン
「自動インク」「綴りチェック」「冴えた解答」など。ただし魔法が切れかけると綴りが滅茶苦茶になる。
トン・タン・トフィー(ベロベロ飴)
「肥らせ呪文」のかかったヌガーで、食べると舌が伸びる。
伸び耳
5巻不死鳥の騎士団の会議を盗み聞きする為に発明したものである。耳に薄オレンジ色の紐が付いている形をしており、ドアの隙間から這わせて使う。しかし、5巻ではクルックシャンクスにじゃれ付かれて最後まで聞き取れなかった。
白昼夢呪文
見たい夢を30分見ることができる。副作用としてボーッとした表情と、軽い涎がある。
パンチ望遠鏡
ウィーズリー家のフレッドとジョージの部屋に置いてあった物で、ハーマイオニー・グレンジャーが命名した。握り締めると、バーンという音と黒煙を合図に先からバネつきの小さな拳が飛び出し、握り締めた者に鮮やかな紫色の隈取りがつくほどのパンチを食らわせる。その隈取りは通常の魔法では消えず、専用の軟膏を塗らなければならない。
食べられる闇の印
食べると誰でも吐き気がする。
十秒で取れる保証つきニキビ取り
ニキビ取り。おできから黒ニキビまでよく効く。
何度も使えるハングマン首吊り綴り遊び
木製のミニチュア人形が絞首台に向かってゆっくり階段を登っていく。「綴らないと吊すぞ!」との説明書きがある。
その他
叫びヨーヨー
4巻から城内持ち込み禁止品に加わったもの。
噛みつきフリスビー
4巻から城内持ち込み禁止品に加わったもの。ライムグリーンのフリスビーで唸り声を上げて飛び回り、歯を剥き出して噛みつこうとする。
殴り続けのブーメラン
4巻から城内持ち込み禁止品に加わったもの。

その他の道具[編集]

灯消しライター(Put-Outer)
1巻登場。街灯や室内灯の光を吸収できる。7巻でロンに譲渡された。
煙突飛行粉/フルーパウダー(Floo Powder)
憂いの篩/ペンシーブ(Pensieve)
移動キー/ポートキー(Portkey)
思い出し玉(Remembrall)
1巻登場。忘れっぽい性格のネビルに対し、彼の祖母が送ってきた物。何か忘れている場合に光るが、何を忘れているかまでは教えてくれるわけではない。ハリーがシーカーとなるきっかけを作った。
吼えメール(Howler)
2巻登場。自らの声を吹き込み、送り先では何十倍もの大音量で怒鳴り散らす手紙。主に叱りたい相手に送る。放って置いても大音量で怒鳴り散らす(放っておくより自分で開けた方がマシである模様)。
スペロテープ(Spellotape)
2巻でロンが折れてしまった自分の杖を直すのに使用。魔法道具を直すために使用されると思われる。
現れゴム(Revealer)
2巻登場。その名の通り、消えている文字をこすることによって現れさせることができる。消しゴムの逆。
輝きの手(Hand of Glory)
2巻登場。「ボージン・アンド・バークス」で売られている、しなびた不気味な手。これに火を灯したろうそくなどを持たせると、その光はこの手を持った者の視界だけを照らし、暗闇の中でも周囲を見渡すことができる。ドラコが父に購入してもらった。
「輝きの手」は誤訳であり、正確には栄光の手である。
箒磨きセット(Broomstick Servicing Kit)
3巻登場。ハーマイオニーからハリーへの誕生日プレゼント。セット内容は「フリートウッズ社製高級仕上げ箒柄磨き」の大瓶1本。銀製のピカピカした「箒の尾鋏」1丁。長距離飛行のため箒にクリップで留められるようになった、小さな真鍮のコンパス1個。「自分でできる箒の手入れガイドブック」1冊。
万眼鏡(Omniocular)
4巻登場。使い方は普通の双眼鏡と似ている。動画を再生するように自由に巻き戻し・スロー再生したり、ズームができる。1個10ガリオン。
グブレイシアンの火の枝(branch of Gubraithian fire)
5巻登場。永久に燃え続ける「永遠の火」を灯した小枝。ダンブルドアが巨人の頭への貢ぎ物として製作し、ルビウス・ハグリッドを通じて贈った。
両面鏡(two-way mirror)
5巻登場。二人がこの鏡を持つ事で使用可能。遠く離れていても、片方のものが鏡を見て呼びかける事で、もう片方が鏡を見ると、両方にお互いが現れ、テレビ電話のように対話ができる。
瘡蓋粉(Wartcap powder)
5巻登場。かかったところに気味の悪い瘡蓋ができる。ハリーはこの粉が入った嗅ぎ煙草入れに噛まれて手が堅い茶色のグローブのようになった。
球痘粉(Bulbadox powder)
5巻登場。フレッドがこれをパジャマに仕掛けたケネス・タウラーは吹き出物だらけになった。
ゴブリンの鍛えた甲冑
6巻登場。屋敷しもべ妖精の記憶の中で、ボージンアンドバークスに就職していたヴォルデモートが、ヘプジバ・スミスに売却するよう交渉していたもの。
モークトカゲの革製巾着袋
7巻登場。ハリーの17歳の誕生日にハグリッドがくれた。ちょっと毛の生えた小さな巾着袋で、中に何かを隠すと持ち主以外は取り出せない珍しい品。

病気[編集]

龍痘(dragon pox)
ドラコの祖父アブラクサス・マルフォイはこの病が原因で死んだ。
黒斑病(spattergroit)
体中に赤紫の疱疹の炎症ができる。感染力が高く、菌が喉まで広がると話せなくなる。

習慣[編集]

  • 魔法使いが成人すると時計を贈る[23]
  • 杖の持ち主が亡くなると、遺体とともに杖を葬るか荼毘に付す。

迷信[編集]

『柊の杖の女が 樫の杖の男と結婚するのは おろ樫い』
『ナナカマドは陰口屋 クリはのらくら者 トネリコは頑固者 ハシバミは愚痴り屋』
『真夏生まれの魔女は、マグルと結婚する』
『朝に呪えば、夕べには解ける』
『ニワトコの杖、永久(とこしえ)に不幸』
  • セストラルは縁起が悪く、見た者にはありとあらゆる恐ろしい災難が降りかかると言われている。

慣用表現[編集]

in the name of Merlin
英語で"一体全体"を意味する「in the name of God」「in the name of heaven」等をひねった、魔法界独特の表現。
マーリン勲章同様、偉大な魔法使いマーリンに由来。
Merlin's beard!
直訳は「マーリンの髭」の意で、魔法界独特の驚きの表現。1巻よりたびたび用いられて来たが、7巻ではマグル出身のハーマイオニーが使い慣れないこの言葉を「Merlin's pants!」(マーリンの猿股!)と間違って使った。
日本語訳では「おどろき、桃の木」「おや、まあ」「こりゃたまげた」など一貫性は無い。映画版ではホラス・スラグホーンの口癖になっている。
Time is Galleons.
日本語訳は「時はガリオンなり」。「時は金なり」をひねった表現。
yank your wand
日本語訳は「揚げ杖を取る」。「困らせる」「からかう」を意味する「yank your chain」をひねったもの。
ten a Knut
日本語訳は「二束三クヌート」。英語で「ありふれた」「安い」を意味する「ten a penny」をひねったもの。
count your owls before they are delivered
日本語訳は「取らぬふくろうの羽根算用」。英語で「取らぬ狸の皮算用」を意味する「count one's chickens before they are hatched」をひねったもの。
Hairy Heart
毛の生えた心臓。冷たい、または感情のない魔法使いや魔女を表現するのに使われる。やや古くさい表現。

脚注[編集]

  1. ^ 例としてハリーは両親が共に魔法族であるが、母リリーがマグル生まれの魔女であるため、作中では「半純血」とされている。ただし、「半純血」という単語は巻タイトルでなくストーリー中で登場する「Half-Blood Prince」の和訳としても使われており、紛らわしい状態になっている。
  2. ^ 「ポッターモア」より。
  3. ^ 5巻までは「混血」と表記。
  4. ^ 前者はペチュニア・ダーズリーリリー・ポッター姉妹、後者はコリン・クリービーデニス・クリービー兄弟が該当する。
  5. ^ ただし純血の家では「恥」と冷遇されるケースが多く、その場合は家系図から抹消されるか迫害される。
  6. ^ ミュリエルは、「自分の時代にはスクイブはよく隠されていたもので、通常、マグルの学校に送られてマグルの社会に溶け込むように勧められる。魔法界では常に二流市民であり、なんとかして居場所を見つけてやるよりはそのほうが親切」と語っている。
  7. ^ a b c 幻の動物とその生息地」9ページ、及び裏表紙の定価の対比に基づく。
  8. ^ 殺害は直接的な方法(死の呪文の行使など)である必要はなく、間接的な方法でも分霊箱を作ることは可能である(バジリスクに指示を出して殺害させるなど)。
  9. ^ ダンブルドアは、ヴォルデモートが分霊箱の破壊を感知できなかった理由を、「自分自身の分霊が長い期間本体から分離されていたため」だと推測している。ただし、映画版ではヴォルデモートが「リドルの日記」以外の分霊箱の破壊を感知し、さらに激しく衰弱する描写がみられる。
  10. ^ a b c d e f g ポッターマニア J.K.ローリング ライブ・チャット 2007 7巻ネタバレあり
  11. ^ 作中では、「リドルの日記」にジニー・ウィーズリーが操られたり(2巻)、「ゴーントの指輪」をはめたダンブルドアが呪いを受けて致命傷を負ったり(6巻)、「スリザリンのロケット」を身に付けたロン・ウィーズリーが精神的に不安定になったり(7巻)している。なお、ドローレス・アンブリッジはロケットを身に付けながら平然と守護霊を出していたが、これはアンブリッジが元から邪悪な人間だったことによって効果が相殺されたためである。作者は「アンブリッジは意地が悪いので分霊箱に親近感を抱いていた」と表現している[10]
  12. ^ しかし、ヴォルデモートが最も美男子であった時はヘプジバ・スミスを殺害してヘルガ・ハッフルパフのカップを分霊箱にした頃とされており、この時はリドルの日記帳、マールヴォロ・ゴーントの指輪に続き、すでに少なくとも3つ目(本体含め4つ)の分霊箱であった。
  13. ^ 後にルシウスは、この日記帳が破壊される間接的な原因を作ったことをヴォルデモートに知られ、凄烈な怒りを買う。
  14. ^ 不死を求めたヴォルデモートが「死を克服する」と言われる『死の秘宝』を分霊箱にしたのは、彼がマグルの孤児院で生まれ育ったがゆえに『死の秘宝』の存在を知らなかった為である。
  15. ^ なお、ダンブルドアは生贄にされたのはフランク・ブライスだと推察していた。
  16. ^ この当時、ヴォルデモートは肉体がない状態であったが、ピーター・ペティグリューの協力でユニコーンの血とナギニの毒を使った魔法薬で作成した仮の肉体に宿っていた。
  17. ^ 映画版では、首を斬られた瞬間にナギニの全身が砕けて消滅した。
  18. ^ 1995年6月24日にヴォルデモートが自身の肉体を復活させた際、材料(敵の血)としてハリーの血を使ったことでリリーの防御呪文まで取り込んでいたため、ハリーの分霊箱と同様の存在になり、ハリーはヴォルデモートが生きている限り死ななくなっていた。
  19. ^ 7巻で死喰い人がハリーの透明マントに対してアクシオを唱えたが、呼び寄せ呪文はマントには効かなかった。
  20. ^ 実際にハリー・ポッターとネビル・ロングボトムが帽子の中から取り出していた。なお、条件さえ揃えば剣がどこにあっても帽子から取り出すことができた。
  21. ^ 作者曰く「人間的な意味で」盗んだわけではない、とのこと。
  22. ^ 単に瓶と中身が違っているだけの物は認識しないので、毒には反応しない。フレッドとジョージはWWWの商品である惚れ薬を香水や咳止め薬に偽装して送っていたが、これも検査をすり抜けている。
  23. ^ 原文では「wizard」となっているため、「witch」すなわち魔女にも当てはまるのかは不明。