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百ます計算

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
加法の百ます計算

百ます計算(ひゃくますけいさん)は、縦10×横10のます目の上端と左端に並べた数字の組合せに従って、各ますに四則演算の答えを記入していく計算トレーニングである。加法・減法・乗法・除法などに応用され、反復的な計算練習用教材として用いられる。

概要

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百ます計算は、一定数の計算問題を短時間に連続して処理する形式の教材であり、学校教育や家庭学習において、基礎的な計算技能の反復練習に用いられてきた。陰山英男はインタビューで、百ます計算は自身ではなく岸本裕史が開発した教材であり、自身はそれに出会ったことを契機として教材づくりに比重を移したと述べている。[1]

歴史

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百ます計算は、岸本裕史の実践に由来する教材として知られる。のちに陰山英男が小学校教育の実践や著作を通じて広く紹介し、2000年代には関連書籍や学習ソフトの展開を通じて一般にも広く認知されるようになった。[1][2]

小学館は公式サイトで「百ます計算」を累計300万部を超えるベストセラーシリーズとして紹介している。[2][3]

評価

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  • 百ます計算は、同種の計算をまとまった量で反復することによって、正確さや処理速度の向上を図る教材として位置づけられている。カシオ計算機の百ます計算対応製品の説明書でも、「読み書き計算」を中心とする反復学習の一環として紹介されている。[4]
  • 一方で、百ます計算は主として基礎的・定型的な計算技能の習熟を目的とするものであり、それ自体が概念理解などを直接扱うものではない。このため、算数・数学教育においては、他の学習活動と組み合わせて用いるかどうかが運用上の論点とされる。[5]
  • 和歌山大学教育学部紀要掲載の研究では、岸本裕史は百ます計算などの教材開発と授業創造を通じて、戦後日本の基礎学力論に影響を与えた教育実践家として位置づけられている。[6]
  • 百ます計算については、継続的な実施が計算力の向上や学習への意欲面に一定の効果をもたらすとする報告がある。日本科学教育学会年会論文集掲載の錦織武雄の報告では、5年生72名を対象とした実践から、計算力の向上だけでなく、情意面にプラスに働いた場合に教師・児童の双方から支持され継続される教材であることが示された。[5]
  • 他方で、同報告は、百ます計算の運用に対して「子どもの計算の力が上がり、目標を持ち効果的で継続して学習した」とする評価と、「時間の確保や子どもの実態に合わず断念した」とする評価の両方が存在すると述べている。[5] また、岐阜大学の研究でも、継続的練習の効果や効果的運用法が検討対象となっている。[7]

商標

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「百ます計算」「徹底反復」「陰山メソッド」は小学館商標として登録されている。[4]

脚注

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関連項目

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