百ます計算
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百ます計算(ひゃくますけいさん)は、縦10×横10のます目の上端と左端に並べた数字の組合せに従って、各ますに四則演算の答えを記入していく計算トレーニングである。加法・減法・乗法・除法などに応用され、反復的な計算練習用教材として用いられる。
概要
[編集]百ます計算は、一定数の計算問題を短時間に連続して処理する形式の教材であり、学校教育や家庭学習において、基礎的な計算技能の反復練習に用いられてきた。陰山英男はインタビューで、百ます計算は自身ではなく岸本裕史が開発した教材であり、自身はそれに出会ったことを契機として教材づくりに比重を移したと述べている。[1]
歴史
[編集]百ます計算は、岸本裕史の実践に由来する教材として知られる。のちに陰山英男が小学校教育の実践や著作を通じて広く紹介し、2000年代には関連書籍や学習ソフトの展開を通じて一般にも広く認知されるようになった。[1][2]
評価
[編集]- 百ます計算は、同種の計算をまとまった量で反復することによって、正確さや処理速度の向上を図る教材として位置づけられている。カシオ計算機の百ます計算対応製品の説明書でも、「読み書き計算」を中心とする反復学習の一環として紹介されている。[4]
- 一方で、百ます計算は主として基礎的・定型的な計算技能の習熟を目的とするものであり、それ自体が概念理解などを直接扱うものではない。このため、算数・数学教育においては、他の学習活動と組み合わせて用いるかどうかが運用上の論点とされる。[5]
- 百ます計算については、継続的な実施が計算力の向上や学習への意欲面に一定の効果をもたらすとする報告がある。日本科学教育学会年会論文集掲載の錦織武雄の報告では、5年生72名を対象とした実践から、計算力の向上だけでなく、情意面にプラスに働いた場合に教師・児童の双方から支持され継続される教材であることが示された。[5]
商標
[編集]脚注
[編集]- 1 2 “子どもを伸ばす学習方法とは?子どもの学力と生活習慣の関係性 ~教育クリエイター・陰山英男さん~”. 東京個別指導学院. 2026年3月9日閲覧。
- 1 2 “百ますドラ算 のび太のタイムバトル”. 小学館. 2026年3月9日閲覧。
- ↑ “小学館のドリル・参考書が全部そろう!「イロトリドリル」始まります!”. イロトリドリル. 小学館 (2024年8月7日). 2026年3月9日閲覧。
- 1 2 “EN-100 取扱説明書”. カシオ計算機. 2026年3月9日閲覧。
- 1 2 3 錦織武雄 (2003). “算数科における基礎的技能の継続的な練習が学習に対する情意面に及ぼす影響 : 「100マス計算」教材の効果的運用と情意面に対する効果”. 日本科学教育学会年会論文集 27: 363-364 2026年3月9日閲覧。.
- ↑ 深澤英雄 (2019). “岸本裕史のライフヒストリー研究(II)”. 和歌山大学教育学部紀要. 教育科学 69: 105-114 2026年3月9日閲覧。.
- ↑ “「100マス計算」教材の継続的練習の効果とその効果的運用法”. 岐阜大学学術リポジトリ. 2026年3月9日閲覧。