白鬚神社古墳

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白鬚神社古墳

墳丘
(右に後円部と白鬚神社社殿、左に前方部)
別名 白髭神社古墳
所属 上中古墳群
所在地 福井県小浜市平野
位置 北緯35度28分20.80秒 東経135度48分33.24秒 / 北緯35.4724444度 東経135.8092333度 / 35.4724444; 135.8092333座標: 北緯35度28分20.80秒 東経135度48分33.24秒 / 北緯35.4724444度 東経135.8092333度 / 35.4724444; 135.8092333
形状 前方後円墳
規模 墳丘長58m
高さ6m(後円部)
埋葬施設 不明
築造時期 6世紀前半
史跡 小浜市指定史跡「白鬚神社前方後円墳」
地図
白鬚神社 古墳の位置(福井県内)
白鬚神社 古墳
白鬚神社
古墳
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白鬚神社古墳(しらひげじんじゃこふん、白髭神社古墳[1])は、福井県小浜市平野にある古墳。形状は前方後円墳。上中古墳群を構成する古墳の1つ。小浜市指定史跡に指定されている(指定名称は「白鬚神社前方後円墳」)。

概要[編集]

福井県南西部、若狭地方の北川左岸の山麓に築造された古墳である[1]。後円部墳頂には白鬚神社が鎮座する[2]。これまでに1995-1996年平成7-8年)に若狭歴史民俗資料館(現在の福井県立若狭歴史博物館)による範囲確認調査が実施されている[1]

墳形は前方後円形で、前方部を西方向に向ける[1]。墳丘は2段築成[1]。墳丘外表で葺石は認められていない[2][1][3]。墳丘周囲には盾形周濠が巡らされる[1]。埋葬施設は明らかでない[1]。出土品としては、円筒埴輪片のほか、脚付四連壺・装飾付脚付子持壺・甕・坏が検出されている[1]。築造時期は古墳時代後期の6世紀前半[4](または6世紀初頭[1][3])頃と推定される。

古墳域は1975年昭和50年)に小浜市指定史跡に指定されている(指定名称は「白鬚神社前方後円墳」)[3]。なお、周辺では上船塚古墳下船塚古墳などから構成される日笠古墳群(船塚古墳群)が知られ、本古墳もそれらと一体的に捉える説がある[2][5][3]

墳丘[編集]

墳丘の規模は次の通り[1][3]

  • 墳丘長:58メートル
  • 後円部
    • 直径:約38メートル
    • 高さ:約6メートル
  • 前方部
    • 幅:約42メートル
    • 高さ:約4メートル

文化財[編集]

小浜市指定文化財[編集]

  • 史跡
    • 白鬚神社前方後円墳 - 1975年(昭和50年)1月28日指定[3]

関連施設[編集]

  • 若狭町歴史文化館(若狭町市場) - 白鬚神社古墳の出土品を保管・展示。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k 白髭神社古墳(続古墳) 2002.
  2. ^ a b c 白鬚神社古墳(平凡社) 1981.
  3. ^ a b c d e f 白鬚神社前方後円墳(小浜市ホームページ)。
  4. ^ 『若狭三方縄文博物館・若狭町歴史文化館常設展示図録』 若狭町歴史文化課、2014年、p. 25(若狭町歴史文化館常設展示図録セクション)。
  5. ^ 史跡説明板。

参考文献[編集]

  • 史跡説明板
  • 「白鬚神社古墳」『日本歴史地名大系 18 福井県の地名』平凡社、1981年。ISBN 4582490182 
  • 鈴木篤英「白髭神社古墳」『続 日本古墳大辞典東京堂出版、2002年。ISBN 4490105991 

外部リンク[編集]