発表報道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

発表報道(はっぴょうほうどう)とは、官公庁や捜査機関などの発表を、主体的に分析、取捨選択することなくそのまま横流しに報道するマスメディアの姿勢を揶揄した言葉である。対義語は記者やジャーナリストが自発的に行なう調査報道

概説[編集]

本来、マスメディアは国民の知る権利の代行者として公的機関・業界団体などに質問すべきとされているが[1]、日本のマスメディアは発表報道によって公的機関・業界団体など権力の監視という重要な使命を放棄しているという批判がある[2]

また日本では公的機関・業界団体の発表者の実名を明らかにしないオフレコ報道がまま見られる。これは公式の発言では原則論・建前論ばかりで慎重な表現が多いが、非公式の発言では断定的だったり踏み込んだ本音の表現をすること等のために報道をすると公式の発言よりも大きく注目されやすいが、いっぽうで非公式の発言では取材源の秘匿が要求されていることを理由に発表者の名前が報じられない。マスメディアは取材源秘匿の要求を受け入れてでも、公的機関・業界団体から発表内容について発表者個人が特定される表現を避ける傾向があるが、報道の内容や推測される発表者の地位によってはリークに加担していると批判されることがある。

発表報道を醸成させているのは、特オチを嫌い、横並び体質になっている記者クラブにあるとされ、批判の対象になっている。

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 森達也、2005、『ご臨終メディア…質問しないマスコミと一人で考えない日本人』第3刷、 集英社〈集英社新書〉 ISBN 408720314X

関連項目[編集]