異世界おじさん

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異世界おじさん
ジャンル 異世界ファンタジーギャグ
漫画
作者 殆ど死んでいる
出版社 KADOKAWA
掲載サイト ComicWalker
WebComicアパンダ
レーベル MFコミックス
発表期間 2018年6月29日 -
巻数 既刊6巻(2021年6月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

異世界おじさん』(いせかいおじさん) は、殆ど死んでいるによる漫画作品。Webコミック配信サイトComicWalker』(KADOKAWA)にて2018年6月29日配信分[1]から連載を開始し、2021年6月16日より『WebComicアパンダ』に移籍して[2]連載中。略称は「いせおじ[3]。2021年6月時点で累計発行部数は150万部を突破している[3]

異世界から帰ってきたという男性「おじさん」を主人公とし、いわゆる「異世界もの」のテンプレート的なお約束を逆手にとったギャグ、コメディが展開される。基本は1話で1か月進み、2018年2月のYouTubeの規約改訂など現実での実際の出来事が反映された話もある。また、元は作者がTwitterpixivで掲載していた作品である。時期は未定だがアニメ化が決定している。

あらすじ[編集]

2017年秋。17年間の昏睡状態から目覚めた叔父に会うため、甥のたかふみが病室を訪れた。奇妙な言語を発し異世界「グランバハマル」にいたと語るおじさんを「頭がおかしくなった」と突き放そうとするたかふみに対し、おじさんは実際に魔法を使って見せる。おじさんが本当に魔法を使えることを認識したたかふみは、その能力を使って、YouTuberとして生計を立てることを勧める。

YouTuberとなったおじさんとルームシェアを始めたたかふみは、おじさんから折にふれ異世界での生活について聞かされるが、それは通常の「異世界もの」とは異なる17年間の孤独で壮絶な物語であった。

異世界グランバハマル[編集]

おじさんが現実世界で昏睡状態に陥っていた17年の間、実際に過ごしていたという異世界。疑似中世ヨーロッパ的な、いわゆる「剣と魔法」のファンタジー世界である。基本的に現実世界と同じ人間が住んでいるが、他にエルフなどの他種族も存在し、全体的に容姿が整っているとされる(ただの村人や店の人間も美男美女揃い[4])。グランバハマルの住人は名前の最後と名字の最後が一致しているという特徴を持つ。また、人間を襲うオークゴブリンなどのさまざまなモンスターも存在する。この世界の詳細な政治情勢は不明だが、作中には「リュシディオン王国」が登場しているほか、エルフの国の存在も示唆されている。流通貨幣として銅貨が扱われており、日本円換算で1枚=10銭(0.1円)程の価値がある[注釈 1][5]。また800年前には魔法技術が発達した文明が存在し[6]、その技術は現在では失われているものの、封印都市ルバルドラムの大規模結界や、魔法技術の粋を集めた「古代魔導具」など、数々の遺産や遺品は残り、大陸各地に存在している。

少なくとも神が存在しており、おじさんを含めて現実世界の者を転移(転生もしくは転送)させている。転移者の存在はグランバハマルでもよく知られており、おじさん以前にもメイベルの祖先にあたる「凍神剣の騎士」や、煉獄の湯を作った「ムラヤマショウジロウ」などがいる。また、転移者の元世界ないし国家として日本のことも伝承で知られており、「ニホンバハマル(日本の在りし処)」と呼ばれている[7]。転移者には過酷な世界を生き抜くためとして、神から願った力が1つだけ与えられる[7]。また、転移者が死亡した時は、肉体と共に転移時に所持していたものはすべて塵に帰り、何も残らない[5]。一方で、おじさんのように現実世界に生きて帰還した場合、異世界で得た力(スキル)やアイテムは持ってくることができる模様。

様々な精霊が普遍的に存在しており、おじさんが使う魔法は精霊と意思疎通して協力を得て行使するものである。実は現実世界にも精霊は存在しており、帰還後もおじさんは精霊の協力を得る形で魔法を行使できる。精霊との交渉により、一時的ではあるがたかふみなどの一般人でも精霊を使役する事ができる[8]が、かなり気難しく、不用意に怒らせるととんでもない事になり、下手をすれば地球滅亡レベルの災害が起きる[9]

登場人物[編集]

主要人物[編集]

おじさん
声 - 石田彰(『チェインクロニクル3[10]
主人公。本名は長らく明らかになっておらず、苗字が「シバザキ」であることだけが示唆されていたが、後に嶋㟢陽介(しばざき ようすけ)であることが判明した[11]。誕生日は11月30日[12]。初登場時34歳。
物語開始の17年前となる2000年1月、17歳の時にトラックにはねられて昏睡状態に陥り、2017年秋に目を覚ます。実は昏睡していた間、その意識は異世界グランバハマルに転送され、そこで剣や魔法などの能力を用いて冒険をしていたという。いわゆる「異世界もの」のテンプレート的な主人公設定だが、容姿は整っているとは言えず、外見的には2000年ごろの典型的なオタク。性格も内向的であることが災いし、「異世界もの」のお約束をことごとく潰す生活を送る(例えば、グランバハマルの基準ではひどく醜い容姿とされ、そのために「オークの亜種」として何度も狩られかけている)。街に立ち寄ればオークの襲撃と勘違いした住民に集団で囲まれるのが日常。なお、整っていないと言え地球人としては十分許容範囲であるためか、現世人やその血を引く人間からはオーク扱いされない。
ショックな事があったり辛い出来事の後は自身で「記憶消去魔法」を使って記憶を消している。消す前にその内容をメモ帳に書き込んでおり、後で確認する事は可能だが、思い出したりすると負荷が掛かり鼻血を出してしまう。
後述の理由から現実世界でも魔法を行使することができ、それを知った甥のたかふみの提案を受ける形で、その能力を活かしYouTuber「異世界おじさん」として生計を立てることになる。17年間の社会や技術の進歩や変化によるジェネレーションギャップに驚いたり、同居することとなったたかふみや、後に家に訪問するようになった藤宮に、異世界での生活や出来事について話すことで物語が展開されていく。
異世界においては同地の有力者が驚愕するほどの剣技や魔法の能力を有し冒険していた。基本的には光や風といった様々な精霊に話しかけ、助力を得ることによって能力を発動する。こうした魔法の原理は実はグランバハマルでも異質であり、その正体は転移時に神より与えられた特殊スキルであったことが後に判明する[13]。転移直後に言葉が通じず、オークと間違えられ冒険者らに狩られた際に言葉が通じるように願った結果、神から翻訳スキルの能力を与えられる。この効果で本来は話せない精霊とも会話できるようになり、恐らくグランバハマルで精霊魔法を扱える唯一の人間となった。本人はこのスキルを貰った自覚はなく、現実世界に戻ってきてから偶然知り、たかふみや藤宮との話し合いの末、「ワイルドトーカー(万能話手)」と命名される。なお、能力獲得の自覚がなかったのは、長年異世界人を召喚してきているにも拘らず何らかの目的が達成されず、適当になっていた神がアジア人というくくりで中国語でメッセージを送ってきていたせい。
精霊の種類は多種多様であり、それに応じて用いることができる魔法も多種多様である。例えば、前述の通り、記憶の精霊に頼んでつらい出来事の記憶は消してもらっていた。また、自他問わず記憶を視覚化できる魔法によって、途中より異世界時代の話はテレビのように映像を見せながらたかふみたちに説明するようになった。他にも見様見真似で、他者が使った高度な魔法をその場で再現する能力があり、特にツンデレエルフが用いていた亜空間を利用した収納魔法は現実世界に戻ってきてからも使用できており、異世界で得たアイテムを持ち帰ることができた理由にもなっている。また変化魔法も使え、様々な人間や竜にも姿を変えられるが、思考や趣向が変化した相手に寄る副作用があるため、なるべく使うことを避けている。精霊の意志も重要であり、無理な酷使はできない。
実は地球で魔法を使用する際は日本語を使用しているが、自分自身を対象にする場合、どちらの言語でも問題はない[14]事が明かされた。
元は熱狂的なSE〇Aファンのゲーマーであり、普通には見識が深そうな人生訓のようなものも全てゲームでの経験に基づく。現実世界に戻ってきて最もショックを受けたのもSEG〇がハード戦争に負けたことであった。YouTuberとしての収入で懐かしのS〇GA製のゲームを購入し、一時はプレミアム品を高額で買いすぎてたかふみから怒られた。また、異世界で名を聞かれた際には、エ〇リアンソルジャーに由来する「ウルフ・ガンブラッド」や「黒木天魔」などの名を名乗っていた。冒険でもしばしばゲームでの経験や癖が発揮されることがあり、凍神剣無しで魔炎竜を倒すという活躍もあったが、一方でゴブリンの大群との戦いではまったく無意味であった。RPGは中断した内容を覚えていられないという理由からほとんどやっておらず[15]、アクション要素があるランドスト〇カーもプレイはしたがクリアできていない[16]。美少女ゲームもその多くに年齢制限がかけられていたため触れたことがない[15]ばかりか、「エロだと思われなくなかった」という理由から美少女がパッケージに描かれた作品も避けていた[16]。ゲーム以外ではガラケーなど、レトロなガジェットを好み、今現在のハイテクは苦手とする。異世界で成人してから酒を飲むようになったが、極端に弱くすぐに酔ってしまう[17]
人づきあいはあまり得意ではなく、異世界に行く前も人間関係であまりいい目に遭ってこなかったとおぼしき言動がある。その上に異世界でもオーク扱いされて迫害され続けたためか、他人と通常の人間関係を構築した経験が極端に少なく、人間不信の傾向も見られる。もちろん恋愛経験もなく、自分に対する好意には非常に鈍い。倫理観は比較的高く、親切で面倒見のいいところもあるが、人間経験の不足からかピントのずれた対応をして相手に誤解を与えてしまうことも少なくない(例えば、あくまでおじさんとしてはお詫びと賠償の意味で、グランバハマルでも貴重な天星石の指輪を譲ったものの、相手の指に直接嵌める形で贈ったため、求婚をしていると相手に勘違いさせた、など)。一方で、たかふみに対する藤宮の好意に関しては察しており、自身ではそういった恋愛感情に敏いと思っている。『エ○ァンゲリオン』の知識を披露したこともあるが、「ア○カ加○さんが好き」という表面的な理解しかしていなかった。
その実力に関しては決して弱い訳では無く、むしろ様々な精霊から力を借りられるため極端に強い部類に入る。しかし、もともとの身体能力は低いため、精霊から力を借りられず、魔法の補助がない場合は凄まじく弱い[18]
たかふみ
準主人公。フルネームは高丘敬文(たかおか たかふみ)[8]。おじさんの甥(姉の息子)。誕生日は5月23日[12]
覚醒したものの親族一同に引取を拒否されたおじさんに渋々会いに行くハメになるが、そこでおじさんの能力を知り[19]、ルームシェアを始める[4]。おじさんが無自覚なままに話す異世界での悲惨な思い出話に幾度となくショックを受ける。おじさんが今まで消してきた記憶を書き留めた手帳を見せてもらったが、あまりの過酷な内容に自身も記憶の消去を望んだ[19]。以後おじさん同様に消した記憶を再認識しそうになると、精霊の警告で鼻血を出すようになってしまった[20]。基本的には常識人で見た目も大人しそうながら、一家離散の過去を一因に、あくどい考えをしており、段々とおじさんの冒険譚に対して物騒な発想を行うようになり、藤宮から心配されるようになる。
おじさんが女性心理に疎く、特にツンデレエルフの好意に気付いていないことを残念に思っているが、実は自分も藤宮から明確に好意を向けられていることに全く気づいていない。そして彼も藤宮に会う内に好意が芽生えるも、恋愛沙汰に関しては奥手なために感情を抑えており、彼女の周囲に男の気配を感じると猟奇的な一面を見せる事もある[8]。藤宮の恥ずかしい場面を目撃してしまった場合には責任を取るためおじさんに記憶を消してもらおうとするが、その度藤宮本人に止められている[21][16]。なお、アリシアが幼馴染二人から恋愛対象外だと拒否されているシーンで、納得しているようなそぶりを見せている。

異世界側(グランバハマル側)[編集]

ツンデレエルフ
声 - 佐倉綾音(『チェインクロニクル3』[10]
エルフの女性冒険者。エルフ国のエルガ王族の姫君でもある。長らく本名を明かさず、おじさんも含め周囲の者には自分のことを「エルフ」と呼ばせていたが、後にスザイルギラーゼガルネルブゼギルレアグランゼルガ=エルガであることが判明した[11]
世界各地に散逸した古代魔導具の探索・回収するために旅をしていた。おじさんには劣るが、自身も相当な剣と魔法の使い手。ドラゴンに殺されかけていたところをおじさんに助けられ、以降おじさんに惚れて付き纏う。性格は典型的なツンデレであり、おじさんに対してつい「オーク顔」などと罵詈雑言を浴びせてしまう。「ツンデレ」というキャラクター属性が確立したのがおじさんが異世界に行った後の2004年ごろであることや、女性心理に疎いことが手伝って、その恋心に気づかないおじさんからは本気でストーカー扱いされ恐れられている。結果、おじさんから無意識のうちに何度も酷い目に合わされるが、まったくめげることなくおじさんを追いかけ続けており、たかふみから非常にタフと感心され、藤宮もその健気さに共感している。ただ、好意が報われない件については「オーク顔」という普段の呼び方等、明らかに彼女の方に問題の原因がある場合もある。おじさんから天星石の指輪を贈られた1人。
基本的に常におじさんに付き纏っており、姿が見えない時も近くにいることが多い。おじさんの周囲に女性の影が見えると嫉妬心を顕にする。自分も勘違いさせられ大きなショックを与えられた天星石の指輪(売却済み)については、後にメイベルにも与えられたことを知り、彼女が思わせぶりな態度を見せたことから、悪徳商会に借金を負ってまで買い戻した。
名前が長すぎるのに加え、国が王族の名前を省略することを不敬として認めないため、郷里の外にいるエルフが自分だけということもあり、本名を明かさず「エルフ」とのみ名乗っていた。たかふみ達からは「ツンデレさん」と呼ばれている。チェインクロニクルや、第1巻発売に関連するキャラクター人気投票では「ツンデレエルフ」という名前で扱われていた[22]。第30話にて本名が明らかとなった際、おじさんから「(スイ)」という渾名をつけられた。当初は反発したものの、その由来(宝石のような瞳だから)を知ると、他の人がいるところでは呼ばないことを条件に受け入れた。
グランバハマルでは常に偽名を使ってきたおじさんの本名を知る数少ないキャラ。
上記キャラクター人気投票では1位となった。
メイベル=レイベール
声 - 今井麻美(『チェインクロニクル3』[10]
氷の一族の末裔である少女。のちに冒険者。
人に仇なす「魔炎竜ブレイズドラゴン」を唯一倒せる武器と言われる「凍神剣」を代々守ってきた氷の一族の末裔である少女。氷のように心を閉ざしている。一方で、それとは関係なく9歳のころに若い男と出奔した母親の「氷の一族の生活はチョロい」の教えに従って、働かず家に引き篭もる生活を送ってきた。後述の経緯からおじさんとの関わりで人生が大きく変わることになり、後に冒険者となる。おじさんから天星石の指輪を贈られた一人。
いわゆる「RPG」のキーキャラクター的存在で、魔炎竜を倒すために必要な凍神剣を手に入れるには、彼女が望む「マルキード山のポワポワの花」を持参して心を開かせる必要があった。しかし、固有名詞を覚えるのが苦手で、やり込み派のおじさんが、凍神剣無しで魔炎竜を倒してしまったため、心を開くこともなく自分の存在意義を失ってしまう。元よりそのニート生活は村の人々からかなりの反感を買っており、おじさんの助言もあって、半ば村から追い出される形で凍神剣を武器とする冒険者となる。しかし、もともとの引きこもり生活による生活習慣から、おじさんも困るほどマイペースに活動する。一時期リュシディオン王国軍の正規騎士として採用されていたが、遅刻・欠勤などの常習犯だったため解雇される。
おじさんとの出会いをきっかけに人生が大きく狂ったものの、おじさんに対しては好意を抱いている模様。人生を滅茶苦茶にしたお詫びとして贈られた天星石の指輪は売却せず持ち続けており、持ち主の感情に連動する凍神剣の氷の封印が溶けるほどの反応を示したり、また無警戒におじさんのベッドの中にも入り込んだりもする。グランバハマルでは基本的にオーク顔として嫌悪されるおじさんの容姿に対しても、後述のように祖先がニホンバハマルからの転移者だった関係からか、初対面時からまったく嫌悪感を示していない。また、おじさんからも、腫れぼったい目のダウナー系の容姿が、ダイナマイ〇ヘッディーのフィンギィのようだと気に入られており、人見知りの彼から話しやすい相手と評されている[23]
氷の一族とは、実は400年前におじさんと同様にニホンバハマル(日本)から転移し、神より神をも殺せるスキルとして凍神剣を貰った武士を祖先とする一族であった。この武士は凍神剣の騎士として伝承に残っており、グランバハマルではそれなりに知られているらしい。
アリシア=イーデルシア
声 - 内田彩(『チェインクロニクル3』[10]
神聖魔道士の少女[24]。のちに「神聖勇者(シャイニング・クルセイダー)」の称号を得る[8]。童顔で、言動にも幼さを感じさせるところがあるが、実はおじさんと同い年であることが後に判明する(出会った当初は20歳)。厳密には、誕生日はアリシアの方が3か月ほど前、つまり年上になる。ただし、後述の理由から誕生日や年齢は正しくない可能性がある。
幼馴染であるエドガーとライガとパーティを組む駆け出しの冒険者。光魔法に長け、また、「回復の呪符」を始めとする呪符作成技能を持つ[25]
第6話の越冬祭の話で初登場するがこのときはモブ扱いだった。第10話にて王国の東部辺境にて依頼を受けて村を襲おうとしているゴブリンの軍団と戦う事となり、明らかに実力不足の中で窮地をおじさんに助けられた[注釈 2]。封印都市ルバンドラムでおじさんが結界を再構築するところを偶然見ており、まるで伝説の勇者様だと密かに尊敬していたが、そもそも自分のせいで結界が壊れたことを隠したいおじさんによって仲間と共に記憶を消された(ただし、共闘の記憶だけでルバンドラムの記憶は残っていた[26]。)。そのためアリシア達だけでゴブリンの大群を退けたことになり(彼女ら自身も不思議に思いながら自分たちが倒したと思っていた)、結成して半年ばかりのビギナー冒険者にも関わらず、様々な目論見により教会より勇者の称号を得た。
後におじさんと再会し、共に「深闇の迷宮」のダンジョンを攻略することになり、そこで古代魔導具「救世のワンド」を入手した。しかし、その時の記憶の一部もおじさんによって消されている。第27話によってワンドの真価が発揮され、その効果である強力な精神同期魔法の副産物によりエドガーとライガの能力と技が使えるようになった他に、神の加護で身体能力も底上げされた。
実は9歳より前の記憶がなく「アリシア」という名前ももともとの本名ではない。ゴブリンに馬車で連れ去られかけていた所をエドガー達の村の自警団に救出されたのが最初の記憶であり、自分の名前も含めてそれより過去のことはまったく思い出せない。救出時に持っていたのは妹が描いたとみられる誕生日のお祝いの絵のみで、それも破れており名前の部分が判読できない状態だった(誕生日の日付はもともと書かれていなかったため不明)。年齢はその絵に「10歳」とあったことから推定されたものである。結局家族は発見されず、ゴブリンに殺されてしまったのだろうと本人は推測している。後にイーデルシア辺境司祭の養女になり「アリシア」と名付けられた。なお、おじさんによって消されていた記憶は後に復活している。
エドガー=クロストルガー
アリシアらと幼馴染かつパーティを組む剣士の少年。
クールに徹しようとしているが、大抵はおじさんにいい所を持ってかれてしまう。気に入った剣に名前を付けたがる癖がある[25]
ゴブリンの大群を退けた一件で英雄化された後はおじさんが切り崩した山を行った当事者と思われており、「山薙(マウンテン・スレイヤー)」の異名をつけられる。
ライガ=ストライガ
アリシアらと幼馴染かつパーティを組む格闘家の少年。
天然なアリシアに対してのツッコミ役。熱血漢で仕切りたがりな所があるが、大抵はおじさんにいい所を持ってかれてしまう。
ゴブリンの大群を退けた一件で英雄化された後、当時のことを尋ねられて、おじさんに記憶を消されていたために率直に覚えていないと答えたところ、キレると何も覚えていないと解釈され、「忘我の狂戦士(マッドネス・バーサーカー)」の異名をつけられる。
リカルド=マークフェルド
リュシディオン王国軍総司令官。
その地位に相応しい威厳のある男。悪徳司祭のゼルネガンを組んで、軍の予算獲得のためにアリシアらのゴブリン討伐の一件や、無理やりな勇者任命を引き起こした張本人。ただし、あくまで大義のために小を捨てる選択しただけで根は悪人ではなく、慕われている部下たちからも気性にあってない、明らかにきつそうと心配されていた。
アリシアらの勇者任命の一件で義憤に駆られたおじさんの襲撃を受ける。反論するも、平手打ちで有無を言わさず相手を論破する中学時代の田淵先生に化けたおじさんによって論破されてしまう。最終的には、ゼルネガンと袂を分かつことを決める。
ミラー=グレイラー
マークフェルドの副官。
ショートカットの若い女性兵士。11年前にゴブリンに村を襲われ、マークフェルドに助けられたという過去を持つ。田淵先生に化けたおじさんに対峙し、マークフェルドを擁護しようとしたが、有無を言わさず平手打ちされ、黙らされる。その後、マークフェルドがゼルネガンからの離反を決意した際には他の同僚たちとその決定を喜ぶ。
ハーゲン=レグファルケン
レグファルケン商会の頭取。
おじさんから天星石の指輪を贈られた者の1人。
ツンデレエルフが指輪を買い戻す際に、金を借りた悪徳商人。「借金が滞ったら自分のモノになる」という闇の精霊契約呪符を使い、エルフを支配下に置こうとしたが、おじさんにその契約を解除される。契約の原因が借金だと知ったおじさんに賠償として無理やり天星石の指輪を嵌められてしまうが、指輪のサイズが小さく薬指から抜けなくなってしまった。

現実世界側[編集]

藤宮澄夏(ふじみや すみか)
たかふみの幼馴染で大学生。誕生日は6月3日[12]
巨乳の眼鏡美人。たかふみとは中学まで同じ学校に通い、小学生のころから密かに好意を抱いていた。街角で偶然再会し、以降、彼の目を自分に向けさせようと奮闘するがまるで成功しない。たかふみとおじさんの家に定期的に訪問するようになり、おじさんの異世界での冒険譚をたかふみと共に聞くようになる。現実世界においてたかふみ以外で、おじさんの能力を知る唯一の人物。
小学校時代はいわゆるガキ大将で、上級生の男子ですら泣かせてしまうほどであり、外見も女子にはまったく見えず完全に乱暴な悪ガキであった(ただし、思い出の中の自身の容姿は可愛らしい少女)が、女の子扱いしてくれたたかふみに恋心を抱く。少なくとも中学入学までには現在のような女子らしい容姿になっていた。たかふみへの恋心に気づいているおじさんからは応援されている。
藤宮千秋(ふじみや ちあき)
澄夏の弟。小学4年生。
小学生ながら背が高くコワモテで、姉と同年代に見える。内面は年相応の普通の小学生であるものの、その外見と相まって言動が物騒に見え、周囲を誤解させてしまう。幼い時にはたかふみや後述の沢江に遊んでもらっていたため、その2人とは面識があった(ただし、急速に現在の姿に成長したため、たかふみも沢江も初見ではそれが千秋であると気づかなかった。また、たかふみについては彼自身も当時からかなり外見が変わっており、千秋の側でも最初は気づいていなかった)。また彼もYouTuberであり、視聴者を楽しませようと純粋な気持ちで動画を配信しており、おじさんとネタなどで話し合っている[8]
沢江(さわえ)
藤宮と同じ大学に通う友人。高校時代からの付き合いで「ふじみー」「さわ」と呼び合う。細目の両八重歯。
藤宮が怪しい連中と付き合っているのではないかと心配し、GPS機能を使ってたかふみの部屋を訪れ、おじさんたちと遭遇する。

書誌情報[編集]

  • 殆ど死んでいる 『異世界おじさん』 KADOKAWA〈MFコミックス〉、既刊6巻(2021年6月23日現在)
    1. 2018年11月21日発売[27]ISBN 978-4-04-065368-6
    2. 2019年4月22日発売[28]ISBN 978-4-04-065707-3
    3. 2019年10月21日発売[29]ISBN 978-4-04-064093-8
    4. 2020年4月23日発売[30]ISBN 978-4-04-064575-9
    5. 2020年10月23日発売[31]ISBN 978-4-04-065952-7
    6. 2021年6月23日発売[32]ISBN 978-4-04-680402-0

メディア展開・コラボ[編集]

劇中にたびたびSEGAの話題が差し込まれていることから、2019年9月19日更新分では、同日発売の「メガドライブミニ」とのコラボ回を公開した[33]。また、作中でおじさんがたびたびエイリアンソルジャーについて言及する縁から、メガドライブミニのエイリアンソルジャーの公式サイトにおいても本作について言及し、アジアエディションにおいて殆ど死んでいるの描き下ろしのポストカードを同封している[34]

第3巻発売に伴うCMでは、2016年にテレビ局の街頭インタビューで「自己防衛おじさん」として有名となった占い師の鉄平。が起用され、「自己防衛おじさん」として有名となった当時のインタビューのパロディとして「異世界に召喚されたらどうやって生き抜く?」などの質問に答える演出がなされた[35]

2020年10月には、セガから配信されているスマートフォンアプリ『チェインクロニクル』とのコラボが行われ、本作のキャラクターがゲーム内に登場した[10]

テレビアニメ[編集]

2021年6月18日、テレビアニメの製作が決定した[36]。放送時期は未定。

賞歴[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 高額な取引の際には、万単位の銅貨との引き換えを担保する盟約魔法のコインが使用される。
  2. ^ アリシア達は少数のゴブリンが相手だと聞かされていた。後に王国上層部が絡む陰謀で実際の数が伏せられ、時間稼ぎ要員の捨て駒扱いであったことが明かされる。

出典[編集]

  1. ^ 僕のおじさんは異世界帰り!おじさん&高校生の新生活描く「異世界おじさん」”. コミックナタリー (2018年6月29日). 2019年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月26日閲覧。
  2. ^ 新ウエッブコミックサイト WebComic アパンダ 本日オープン!!”. 無料コミック ComicWalker. KADOKAWA (2021年7月18日). 2021年7月18日閲覧。
  3. ^ a b “異世界おじさん(いせおじ)|アニメ声優・キャラクター・登場人物・最新情報一覧”. animate Times. https://www.animatetimes.com/tag/details.php?id=12470 2021年6月24日閲覧。 
  4. ^ a b 第1巻, 第2話.
  5. ^ a b 第5巻, 第25話.
  6. ^ 第2巻, 第8話.
  7. ^ a b 第3巻, 第14話.
  8. ^ a b c d e 第3巻, 第18話.
  9. ^ 第4巻, 第22話.
  10. ^ a b c d e チェインクロニクル3 × 異世界おじさんコラボ 特設サイト” (2020年10月23日). 2020年11月28日閲覧。
  11. ^ a b 第6巻, 第30話.
  12. ^ a b c 第2巻, 133P.
  13. ^ 第3巻, 第14,15話.
  14. ^ 第4巻, 第21話.
  15. ^ a b 第1巻, 第4話.
  16. ^ a b c 第4巻, 特別編.
  17. ^ 第2巻, 第12話.
  18. ^ 第5巻, 第26話.
  19. ^ a b 第1巻, 第1話.
  20. ^ 第3巻, 第15話.
  21. ^ 第2巻, 第11話.
  22. ^ アンケート結果発表 2019年3月2日閲覧。
  23. ^ 第2巻, 第13話.
  24. ^ 第2巻, 第10話.
  25. ^ a b 第4巻, 第19話.
  26. ^ 第6巻, 第28話.
  27. ^ 異世界おじさん 1”. KADOKAWA. 2021年6月23日閲覧。
  28. ^ 異世界おじさん 2”. KADOKAWA. 2021年6月23日閲覧。
  29. ^ 異世界おじさん 3”. KADOKAWA. 2021年6月23日閲覧。
  30. ^ 異世界おじさん 4”. KADOKAWA. 2021年6月23日閲覧。
  31. ^ 異世界おじさん 5”. KADOKAWA. 2021年6月28日閲覧。
  32. ^ 異世界おじさん 6”. KADOKAWA. 2021年6月23日閲覧。
  33. ^ 戸部マミヤ (2019年9月19日). “漫画『異世界おじさん』最新話でメガドラミニとコラボ! セガ派のおじさんがメガドラ愛を語りまくる” (日本語). ねとらぼ. 2019年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月22日閲覧。
  34. ^ メガドライブミニ「エイリアンソルジャー」公式サイト
  35. ^ “自己防衛おじさん”まさかのテレビCMデビュー 伝説の街頭インタビューを本人出演で再現、漫画「異世界おじさん」で” (日本語). BIGLOBEニュース (2019年10月24日). 2019年10月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月28日閲覧。
  36. ^ 漫画『異世界おじさん』TVアニメ化決定 記念PV&CM公開で“あの”おじさん出演” (日本語). ORICON NEWS (2021年6月18日). 2021年6月18日閲覧。
  37. ^ 『次にくるマンガ大賞2019』が結果が発表!! KADOKAWAから計8作品が上位ランクイン!!” (日本語). comic-walker (2019年8月23日). 2021年2月27日閲覧。
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外部リンク[編集]