男坂
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『男坂』(おとこざか)は、車田正美による日本の漫画。集英社の漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』にて、1984年の第32号から1985年の第12号まで連載された。週刊少年ジャンプ連載分は、ジャンプ・コミックス3巻、愛蔵版上下巻、文庫版上下巻。2014年6月9日からウェブコミックで30年越しの連載再開となり、以降断続的に連載中である。
目次
概要[編集]
現代に生きる最後の硬派、菊川仁義の生き様を描くストーリー。作者車田の過去作『リングにかけろ』や『風魔の小次郎』とは違い、超人的な描写は少ないのが特徴。
車田が「この作品を描くために漫画屋になった」と言い切る意気込みで開始した本作だったが、半年ほどで連載終了となった。そのためストーリーは完結しておらず、最終ページには大きく「未完」と書かれている。車田はジャンプ・コミックス3巻で「読者の熱い支持を得られれば、すぐにでも連載を再開したい」とコメントし、後の文庫版のあとがきにおいて「なぜ打ち切られたのか?何故読者の支持が得られなかったのか?答えはハッキリしている。面白くなかったからだ」と不人気による連載終了であったことを明かすと共に、「『男坂』に対する作家としてのオレの決着(けじめ)はまだついていない」との一文を寄せている。
2014年4月30日、自身のオフィシャルサイトにて6月の連載開始に向けて製作中と告知が出され[1]、『週プレNEWS』にて連載が再開された。以降、単行本1冊分(8話)ごと断続的に連載される形となっている。2017年7月14日からは『少年ジャンプ+』で連載再開予定。
連載再開後も連載当初の時代設定を踏襲している。
登場人物[編集]
東日本[編集]
九十九里[編集]
- 菊川仁義(きくかわ じんぎ)
- 主人公。「太陽のような男」と称され、敗北よりも死を選ぶ地上でただ一人の男。この時代に生きる硬派のひとり。九十九里の東雲中学1年生。13歳。中学入学早々番長の安岡にケンカを売りこれに勝利するが、アメリカに留学する前に九十九里に立ち寄った武島将に生まれて初めての敗北を喫する。その後伝説となっていた喧嘩鬼に弟子入りし、108つのケンカの心得を習得。世界の脅威から日本を守るため、日本中から硬派を集めはじめる。仁義軍団や仁義一家と呼ばれるグループのリーダーされるが、本人は「仁義軍団」等の名称を使用したことはなく、グループ内の上下関係の意識は希薄。赤ん坊のころ住職に拾ってもらった縁で、九十九里の星龍山王林寺に住み。こちらが仁義軍団のたまり場のようになっている。
東京[編集]
- 黒田闘吉(くろだ とうきち)
- 99の中学を制圧し、東京と千葉の南西部をその傘下に治める総勢100人の闘吉連合のヘッド。腕には「必勝無敗」の文字。13歳。特攻服に身を包んだ非常に血の気の多い男。しかし女性には甘い一面も。壊滅した闘吉連合の敵を討つべく仁義に海上で決闘を挑むが、嵐の中で荒れ狂う海を前にカナヅチの闘吉は死を覚悟する。しかし自分を背負って嵐の海を泳ぎきった仁義に深い感銘を受け、仁義と義兄弟の契りを結ぶ。仁義に心酔。連合旗は日の丸に「東京」の文字。
- 寺岡
- 闘吉連合のナンバー2。
上州[編集]
- 赤城のウルフ(あかぎのウルフ)
- 総勢130人の上州赤城のウルフ軍団を組織する。仁義の下につくべく九十九里に集結し、武島軍団の刺客に襲われる仁義を救った。闘吉ほどの血の多さはなく大人しいが、女性に対する甘さは無い。アーチェリーとスリングショットの名手。
会津若松[編集]
- 梓鸞丸(あずさ らんまる)
- 会津を拠点とする総勢300人の昭和白虎隊総長。深い湖のように澄んで美しい瞳を持ち、人の心の声を聞く能力を持つ。礼儀正しく冷静だが、卑劣な行為をした弟・蘭丸を破門にする厳しさも持つ。仁義軍団の軍師。書を嗜み、王林寺の住職が出払っている際に、住職に代わり書道教室の指導をしたこともある。
- 梓蘭丸(あずさ らんまる)
- 昭和白虎隊副長(後に破門)。鸞丸の実弟。仁義を怒らせるために部下に女を襲わせたり、放火をさせたりと、非常な卑劣漢。四節棍の使い手。
北海道・東北・北陸[編集]
- 神威剣(かむい けん)
- みちのく奥羽連合の13人のヘッドをまとめて日本の北を支配し、「北の帝王」と称される男。巨漢で礼儀正しいが、猛気に火が付くと虎となる。奥州連合を除く直属の舎弟の数は40 - 50人。普段は北海道の神威樹海にて、仲間とともに木を伐採している。
- 神威雪(かむい ゆき)
- 神威剣の妹。投げ矢を使用。
- 矢作(やはぎ)
- 神威の仲間。弓矢を使用。
- 蛭田徳市(ひるた とくいち)
- ヘッドの1人。気仙沼を治める。仁義に倒される。
- 鬼子母弁(きしぼ べん)
- ヘッドの1人。一関を治める。闘吉に倒される。
- 剛田五郎(ごうだ ごろう)
- ヘッドの1人。釜石を治める。ウルフに倒される。
神奈川[編集]
- 横浜(ハマ)のジュリー
- 神奈川を仕切る男。総勢100人のケンカ師集団・横浜百花撰を率いる。西にも東にも属さず独立を保っており、勢力争いには無関心。女性と見まがう美貌の持ち主だが、子どもの頃に受けた心の傷のため孤独。普段は横浜の港に浮かぶカサブランカ号なる船で暮らす。ロッドを使用。
- シキテンの京子
- ジュリーを信奉するスケバングループのひとり。闘吉が惚れる。
- ブー子
- ジュリーを信奉するスケバングループのひとり。闘吉に惚れる。
その他[編集]
- 喧嘩鬼(けんかおに)
- 九十九里の鬼山で昔からケンカの修行をしているとされる伝説の鬼。その正体は不明。将に敗れた仁義にケンカ108の心得を10日間で伝授。
- 島村春奈(しまむら はるな)
- 東雲中学1年生。仁義の同級生。名前は作者車田正美氏の熱狂的なファンから取られたと思われる。
- 安岡(やすおか)
- 東雲中学の番長。
- 関根(せきね)
- 安岡の子分。九十九里の現れた武島一行に難癖をつけて最初に木刀で殴りかかった。
- キボウ
- 世界最高の名門・ケンブリッジ大学コスモポリタン・アカデミーの卒業課程を13歳にして修めた天才。自分の天才的頭脳を必要とする大きな人物に仕えるため祖国・日本に帰国する。まだ世界でも10人くらいしか所持していない個人携帯用GPSを自作する才能を見せる。父親は外交官。
西日本[編集]
京都[編集]
- 武島将(たけしま しょう)
- 西日本最大の勢力を誇る武島軍団のドン。生まれながらに日本のドンとなるために勝者の教育を受けた男。若年ながら、ありとあらゆる格闘技を極め、その実力において日本に敵はいないと言われている。菊川仁義の最大のライバル。武島軍団の本陣は京都・鞍馬で、軍団旗は日の丸に「将」の文字。連載時は「軍団」に「ファミリー」のふりがなが当てられていたが、単行本発売以降「ぐんだん」に変更されている。
- 神代直人(じんだい なおと)
- 武島軍団三番隊隊長。九十九里がシカゴの侵攻を受けたとき、軍団千人を引き連れて援軍に現れた。
- 水無月征(みなづき せい)
- 武島軍団二番隊隊長。アーチェリーを使用。九十九里や北海道の仁義の元に刺客を送り込む。
- 高倉(たかくら)
- 武島の日本時代の側近の一人。安岡を叩きのめしたために仁義の怒りを買い倒される。
- 室戸(むろと)
- 高倉同様、側近の一人。
- 見返り新兵衛
- 真剣を使用し、昭和の人斬りと呼ばれる。隻眼。
萩[編集]
- 高杉狂介(たかすぎ きょうすけ)
- 西の三傑の一人。山陰・山陽を束ね、総勢100人の昭和奇兵隊を率いる。本人曰く武島軍団の下についたつもりはなく、武島という男の器を見定めている。軍団旗には「動如雷電」の文字と雷神が描かれる。高杉晋作が鬼退治に使ったとされる攘夷刀を持ち、三度の飯より喧嘩好き。仁義と朝から夕方までの喧嘩の末に敗北(仁義曰く互角)。仁義を気に入る。
- 山形聞太(やまがた もんた)
- 昭和奇兵隊副長。四国から九州まで鳴り響くほどの剛力を持つ。仁義に倒される。
土佐[編集]
鹿児島[編集]
- 南郷大作(なんごうだいさく)
- 西の三傑の一人。九州を束ねる。軍団旗には「天下泰平」の文字と軍配が描かれる。
ジュニア・ワールド・コネクション(JWC)[編集]
アメリカ・ニューヨーク[編集]
- ジャーメィン(Jermaine)
- ニューヨークのドン。
- アイン(Ein)
- 世界最高の名門・ケンブリッジ大学コスモポリタン・アカデミーの卒業課程を13歳にして修めた天才。ジャーメィンに仕えるべくアメリカに帰国する。キボウとタイで終わったウォーゲームの決着を何年後かにつけることを誓い合う。
アメリカ・シカゴ[編集]
- フォアマン(Forman)
- シカゴのドン。ライオンの首を素手で引きちぎったことがある。傘下に治めるべく、ドンがいないと思われていた東日本に兵士を送り込む。また武島に勝負を挑んだが完敗した。
- フレイザー(Fraser)
- 東日本制圧作戦の実働部隊の隊長。友好を守る為に年に1回シカゴに100万ドルの支払いを仁義に対して求めるも袖にされる。侵攻部隊を仁義一人に壊滅状態とされ、1対1の対決を挑む。サウス・ブロンクス地区出身。
- ラトーヤ(La Toya)
- 東日本制圧作戦の実働部隊の参謀。仁義と戦いはしなかったが、仁義は彼にフレイザー以上の恐ろしさを感じ取った。
- ティト(Tito)
- 東日本制圧作戦の実働部隊の兵士。仁義に何かを感じ、戦いを挑むも仁義の戦闘力の前に一蹴された。
- ノートン(Norton)
- 東日本制圧作戦の実働部隊の兵士。ティトの敵を討つべく仁義に襲いかかるが彼の怪力になすすべも無く倒された。
その他(JWC)[編集]
- バレンチノ(Valentino)
- イタリア・シシリーのドン。
- マドモァゼル(Mademoiselle)
- フランス・マルセイユのドン。
- ドン:サンホセ(San Jose)
- スペイン・マドリードのドン。
- ドン:シリトー(Sillitoe)
- イギリス・リバプールのドン。
- ドン:ロンメル(Rommel)
- 西ドイツ・ブレーメンのドン。
- ドン:ルスカ(Ruska)
- オランダ・アムステルダムのドン。
- ドン:ゴメス(Gomez)
- プエルトリコ・サンフアンのドン。
- ドン:ダヤン(Diane)
- イスラエル・エルサレムのドン。
書籍[編集]
| 単行本 集英社 ジャンプコミックス | |||
|---|---|---|---|
| 巻数 | 副題 | 発売日 | ISBN |
| 1 | 最後の硬派の巻 | 1985年1月 | ISBN 4-0885-1751-2 |
| 2 | 決戦!不知火海岸の巻 | 1985年4月 | ISBN 4-0885-1752-0 |
| 3 | 昭和白虎隊の巻 | 1992年12月 | ISBN 4-0885-1753-9 |
| 4 | 北の大地の巻 | 2014年10月3日 | ISBN 4-0888-0252-7 |
| 5 | 2015年4月3日 | ISBN 4-0888-0407-4 | |
| 6 | 雷電!狂介の巻 | 2016年7月4日 | ISBN 978-4-08-880695-2 |
- 3巻(30話)までが週刊少年ジャンプ連載。4巻から6巻が週プレNEWS連載。
| 愛蔵版 ホーム社 ホーム社コミックス | |||
|---|---|---|---|
| 巻数 | 発売日 | ISBN | |
| 上 | 1993年5月 | ISBN 4-8342-8111-6 | |
| 下 | 1993年6月 | ISBN 4-8342-8112-4 | |
| 文庫版 集英社 集英社文庫 | |||
|---|---|---|---|
| 巻数 | 発売日 | ISBN | |
| 上 | 2000年12月 | ISBN 4-0861-7665-3 | |
| 下 | 2000年12月 | ISBN 4-0861-7666-1 | |
- 連載再開以前、単行本3巻分(30話分)を収録した愛蔵版と文庫版。
脚注[編集]
外部リンク[編集]
- 少年ジャンプ+ - Webコミック掲載。
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