田村重信

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田村 重信(たむら しげのぶ、1953年1月17日 - )は、日本の著述家。自由民主党政務調査会調査役、元慶應義塾大学大学院法学研究科非常勤講師( - 2014年3月)、国家基本問題研究所客員研究員[1]日本論語研究会代表幹事、坂本博之後援会会長なども務める。

略歴[編集]

  • 新潟県長岡市(旧栃尾市)出身[2]拓殖大学政経学部卒業[2]和敬塾(西寮)出身[2]慶應義塾大学大学院法学研究科で「憲法と安全保障」を学ぶ[2]
  • 宏池会大平正芳事務所)勤務を経て、自由民主党本部勤務。全国組織委員会で党員の研修活動、支部組織の活性化を担当。その後、政務調査会で農林・水産、憲法、沖縄、安全保障政策等を担当し、橋本龍太郎政務調査会長の下で政調会長室長、橋本龍太郎総裁の下では総裁担当、事務副部長を務めた[2]
  • 自由民主党 政務調査会調査役を務める[2]
  • 自民党 政務調査会首席専門員[3]
  • 自民党の政務調査会調査役として安全保障・防衛政策・憲法・テロ対策、国家の情報機能に関する検討チーム、与党では安全保障に関するプロジェクトチームを担当[2]
  • 党務外では日本論語研究会代表幹事を務める[2]。同会では論語の教えでもある「言行一致」を実践する学びの場を提供している。小林節・慶應義塾大学教授が顧問をつとめ[4]、8月を除く毎月1回、土曜日の夕方に慶應三田キャンパスにて開催されている。これまでに番匠幸一郎・防衛省陸上幕僚監部防衛部長(初代イラク人道復興支援群長/陸上自衛隊幹部候補生学校長)[5]加藤良三・プロ野球コミッショナー、山本卓眞富士通名誉会長ほか多くの著名人が講師として講義を行なっている[6]
  • 2010年の参議院選挙では同党の候補者であった三橋貴明をサポート[7]
  • 2012年12月12日、憲政記念館で講演(テーマ、日本の防衛政策)。同館で安全保障を基調テーマとする講演が行われたのは憲政史上初[8]
  • 自衛隊特別措置法を主とした安全保障政策に造詣が深い[9]

不祥事[編集]

自身の著作『なぜか誰も書かなかった民主党研究』と『民主党はなぜ、頼りないのか 不毛の二大政党制の根源を探る』の中で、民主党岡田克也衆議院議員が通産官僚時代に国家公務員法に違反し、一族会社の取締役を兼務していたことおよび父である岡田卓也が創業したイオンに便宜を図った疑惑があるということの記載をめぐり、岡田が田村に1100万円の損害賠償請求を求めて訴訟をおこした。第一審判決では、2冊とも「疑惑があると指摘した論評にとどまる」として名誉棄損を認めず、田村が勝訴した[10]

2009年2月5日の第二審判決では、2冊のうち1冊(『民主党はなぜ、頼りないのか 不毛の二大政党制の根源を探る』)について「疑惑を指摘した重要部分について事実とは認め難く、免責されない」として、名誉棄損に当たると認定。田村に対し110万円の賠償支払いを命令した[10][11]。同年6月26日、最高裁が田村の上告を棄却し田村の敗訴が確定した[11]

「田村文庫」[編集]

陸上自衛隊からの感謝状

読後の書籍を陸上自衛隊幹部候補生学校に寄贈し、「田村文庫」として自衛隊図書館の一角を占めている。2009年3月にはこれまでの寄贈の功績が称えられ、陸上自衛隊より感謝状が贈られた。

著作[編集]

単著[編集]

  • 『憲法と安全保障』(南窓社、1993年)
  • 『日本国憲法見直し論』(KKベストセラーズ、1994年)
  • 『日米安保と極東有事』(南窓社、1997年)
  • 『急げ!有事法制』(朝雲新聞社、2002年)
  • 『なぜか誰も書かなかった民主党研究』(成甲書房、2005年)
  • 『新憲法はこうなる――美しいこの国のかたち』(講談社、2006年)
  • 『民主党はなぜ、頼りないのか』(成甲書房、2007年)

共著[編集]

  • 『放送・通信新時代の制度デザイン』(共著、日本評論社、1994年)
  • 『龍ちゃん流・橋本龍太郎』(編著、KKベストセラーズ、1998年)
  • 『日華断交と日中国交正常化』(共著、南窓社、2000年)
  • 『橋本龍太郎とわたし』(共著、成甲書房、2001年)
  • 『教科書 日本の安全保障』(編著、芙蓉書房出版、2004年)
  • 『日本の連立政権』(共著、振学出版、2005年)
  • 『政治と危機管理』(共著、内外出版、2006年)
  • 『防衛法制の解説』(共編著、内外出版、2006年)
  • 『人間の品格――「論語」に学ぶ人の道』(日本論語研究会編、内外出版、2007年)
  • 『防衛省誕生――その意義と歴史』(編著、内外出版、2007年)
  • 『テロ特措法 海上自衛隊の給油活動』(防衛知識普及会編、内外出版、2007年)
  • 『新テロ対策特措法 石破防衛大臣に聞く』(防衛知識普及会編、内外出版、2007年)
  • 『岐路に立つ日本の安全―安全保障・危機管理政策の実際と展望』(共著、北星堂、2008年)
  • 『教科書・日本の防衛政策』(共編著、芙蓉書房出版、2008年)
  • 『続・人間の品格――「論語」に学ぶ人の道』(日本論語研究会編、内外出版、2008年)
  • 『日本の防衛法制』(共編著、内外出版、2008年)
  • 『防衛省改革』(防衛知識普及会編、内外出版、2008年)
  • 『海賊対策』(防衛知識普及会編、内外出版、2009年)
  • 『日本の防衛法制(第2版)』(共編著、内外出版、2012年)
  • 『日本の防衛政策』(共編著、内外出版、2012年)

CD[編集]

  • 『日本を美しく!/天に向かって!』(セントラルレコード、2010年)

脚注[編集]

  1. ^ 役員紹介 « 研究所概要 « 公益財団法人 国家基本問題研究所
  2. ^ a b c d e f g h 田村重信 - 安保と論語と青空基金 - 田村重信について
  3. ^ 『人間の品格――「論語」に学ぶ人の道』
  4. ^ 日本論語研究会 -論語に学ぶ人の道-HP お知らせ:2009年10月 [2009.10.3]
  5. ^ 日本論語研究会 -論語に学ぶ人の道-HP 2013年4月(番匠幸一郎)
  6. ^ 日本論語研究会 -論語に学ぶ人の道-HP 第43回(加藤良三)
  7. ^ [1]
  8. ^ [2]
  9. ^ 『海外事情』2008年11月号(第56巻11号)
  10. ^ a b “民主岡田氏が逆転勝訴 自民職員に賠償命令”. 共同通信社. 47NEWS. (2009年2月5日). オリジナル2013年12月12日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20131212150804/http://www.47news.jp/CN/200902/CN2009020501000871.html 2016年4月27日閲覧。 
  11. ^ a b “岡田幹事長の勝訴確定 自民党職員が名誉棄損”. 共同通信社. 47NEWS. (2009年6月26日). オリジナル2015年8月2日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20150802014912/http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009062601000793.html 2016年4月27日閲覧。 

外部リンク[編集]