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田中太一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
田中 太一
能代松陵クラブ #19
巨人時代(2012年)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 大分県大分市
生年月日 (1993-02-27) 1993年2月27日(31歳)
身長
体重
179 cm
77 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2010年 ドラフト3位
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

田中 太一(たなか たいち、1993年2月27日 - )は、大分県大分市出身の元プロ野球選手投手)。

経歴

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プロ入り前

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大分県大分市出身。小学2年時に桃園スポーツ少年団で野球を始めた。中学時代は大分リトルシニアに所属し、3年時の春と夏に全国大会に出場。また、源田壮亮は中学校の同級生である。

大分工高では1年時から公式戦に登板。3年夏には、エースとして同校17年振りの甲子園出場に貢献。甲子園では、同校の初勝利を狙い延岡学園高と対戦したが、延長戦の末に惜敗。

2010年10月28日、プロ野球ドラフト会議にて読売ジャイアンツから3位指名を受けた[1]。背番号は68

巨人時代

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育成・強化指定選手に指名され、2011年は体づくりと技術向上に集中。シーズン後半にイースタンリーグで3試合に登板した[2]

2012年秋季キャンプでは、投げた球が田畑一也コーチの顔面を直撃するアクシデントもあった。

2014年10月25日、球団から自由契約とすることが発表され[3]11月13日に育成選手契約を締結し、背番号は013へ変わった。

2016年に球速が最速155km/hを計測。7月末には1軍の全体練習に呼ばれシート打撃に登板した。支配下登録の候補にも名前が挙がったが昇格は見送られ、最終的にイースタンリーグで29試合に登板し、2勝4敗、防御率は4・36の成績を残した[4]。同年10月2日、球団より戦力外通告を受けた[5]。これに対し、「これからも野球をしたい。野球を続けていきたいです」と発言し、現役続行を希望した[4]

巨人退団後

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当初は、11月12日阪神甲子園球場で開催される12球団合同トライアウトを受験し、NPB他球団への移籍を目指す予定だったが、初芝清が監督を務める社会人野球セガサミーからオファーを受け、トライアウトの予定をキャンセル。「目指すところが都市対抗野球になった。個人のことよりも、チームが勝って都市対抗に出て恩返ししたい」と決意を示した[6]。その後背番号は14に決まった。

2017年第88回都市対抗野球大会では中継ぎとして活躍したが、2回戦のJR西日本戦で、5-5の同点で迎えた8回から登板すると、9回に3失点を喫し敗戦投手となった。第43回社会人野球日本選手権大会は、関東代表選手権代表決定戦のJX-ENEOS戦で先発したが、3回1/3を投げて被安打9、自責点5と打ち込まれ敗戦投手となり、チームは予選敗退となった[7]。その後もセガサミーの主力投手となっていたが、2020年12月24日にセガサミーを退部することが発表された[8]

その後夫人の故郷である秋田県能代市に移住し、2021年2月10日に同市を本拠地とする社会人野球クラブチームである能代松陵クラブに加入することが発表された[9]。現在は建設会社で働く傍らプレーを続けている[10]。 

第92回都市対抗野球大会に出場するTDK秋田県にかほ市)の補強選手に選出された[11]

選手としての特徴

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スリークォーターから投げられる最速157km/hの速球高速カーブスライダーを織り交ぜ高い奪三振率を誇る。ただし本人によると、「太一カーブ」とも称される縦に大きく曲がる変化球は実際には縦のスライダーだという[2]2016年からはツーシームも新たな武器として実戦に取り入れている[12]

直球、ツーシームの速球系の球は全て打者の手元でわずかに動き、外国人投手のように「動くボール」でバットの芯を外す[4]

詳細情報

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年度別投手成績

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一軍公式戦出場なし

背番号

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  • 68 (2011年 - 2014年)
  • 013 (2015年 - 2016年)

脚注

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  1. ^ Yomiuri Giants Official Web Site
  2. ^ a b YoungPower『週刊ベースボール』2012年1月23日号、ベースボール・マガジン社、2012年、雑誌20444-1/23, 94-95頁。
  3. ^ 田中太一選手が自由契約巨人球団公式サイト2014年10月25日配信
  4. ^ a b c 巨人16選手と来季契約結ばず 育成・田中太一投手「これからも野球をしたい」”. スポーツニッポン (2016年10月3日). 2016年12月7日閲覧。
  5. ^ 来季の契約について”. 読売巨人軍公式サイト (2016年10月2日). 2016年10月3日閲覧。
  6. ^ 巨人戦力外の田中太、セガサミー入り「都市対抗に出て恩返ししたい」”. スポーツ報知 (2016年12月7日). 2016年12月7日閲覧。
  7. ^ 試合結果”. セガサミー硬式野球部公式サイト (2017年9月15日). 2017年11月22日閲覧。
  8. ^ 野球部引退者について”. セガサミー硬式野球部公式サイト (2020年12月24日). 2020年12月28日閲覧。
  9. ^ “元巨人・田中太一投手が能代松陵クラブに入団 秋田から全国大会目指す”. スポーツ報知. (2021年2月10日). https://hochi.news/articles/20210210-OHT1T50063.html 2021年2月10日閲覧。 
  10. ^ 元巨人の田中さん、妻の古里・能代へ移住 松陵クラブでプレー秋田魁新報 2021年4月21日
  11. ^ 秋田へ移住 建設会社で働きながら野球 コロナも転機の元巨人投手”. 毎日新聞. 2021年12月3日閲覧。
  12. ^ 【巨人・イチオシ上昇株】田中太“魔球”ツーシームで再び支配下だ”. スポーツ報知 (2016年3月15日). 2016年12月7日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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