生きてこそ (1993年の映画)
生きてこそ | |
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Alive | |
監督 | フランク・マーシャル |
脚本 | ジョン・パトリック・シャンレー |
製作 |
ロバート・ワッツ キャスリーン・ケネディ |
出演者 |
イーサン・ホーク ヴィンセント・スパーノ ジョシュ・ハミルトン ブルース・ラムゼイ ジョン・ハイムズ・ニュートン クリスチャン・J・メオリ デヴィッド・クリーゲル ケヴィン・ブレズナハン サム・ベーレンズ イレーナ・ダグラス ジャック・ノーズワージー ダニー・ヌッチ ジョン・マルコヴィッチ デヴィッド・キュービット ジョシュア・ルーカス リチャード・イアン・コックス マイケル・デロレンツォ |
音楽 | ジェームズ・ニュートン・ハワード |
撮影 | ピーター・ジェームズ |
編集 |
ウィリアム・ゴールデンバーグ マイケル・カーン |
製作会社 |
ザ・ケネディ/マーシャル・カンパニー パラマウント映画 タッチストーン・ピクチャーズ Film Andes S.A. |
配給 |
ブエナ・ビスタ パラマウント映画/UIP |
公開 |
1993年1月15日 1993年5月29日 |
上映時間 | 126分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $32,000,000 |
興行収入 | $36,733,909[1] |
『生きてこそ』(いきてこそ、原題: Alive)は、ピアズ・ポール・リード (Piers Paul Read) のウルグアイ空軍機571便遭難事故を題材にしたドキュメンタリー小説『生存者』を原作にした1993年公開のアメリカ映画である。フランク・マーシャル監督、イーサン・ホーク主演、ナレーターをジョン・マルコヴィッチが行っている。
概要
1972年10月13日にウルグアイのステラ・マリス学園のラグビーチームを乗せた乗員乗客45名のウルグアイ空軍チャーター機がアンデス山脈に衝突・墜落し、厳寒の山脈で72日間の生存を果たし生還した16人の事実を元にしたドキュメンタリー映画。
実際の事故の生存者のひとりであるナンド・パラードがテクニカル・アドバイザーとしてカナダ西部のコロンビア山脈で行われた墜落現場の撮影に参加している。
ストーリー
1972年10月、ウルグアイのステラ・マリス学園のラグビーチームとその家族・知人を乗せたウルグアイ空軍のフェアチャイルドFH-227D旅客機が悪天候で視界が遮られた状態のままチリの航空管制の誤誘導でアンデス山脈高度4,200メートル地点に激突・墜落。機体はばらばらになり山脈の壁面を滑落した。短時間のフライト予定で水も食料もほとんど持ち合わせていなかった生存者たちは、死亡した仲間の遺体を人肉食することで餓えをしのぎ生存する道を選んだ。機内のラジオで自分たちの捜索が打ち切られたことを知った生存者たちは、幾多の苦労を乗り越えて最終的に自力で生還することを選び、ナンド・パラードとロベルト・カネッサは山のふもとまで到達し助けを呼ぶことに成功した。そうして生存者16人は救助ヘリの到着まで生き延び、無事生還を果たしたのだった。
スタッフ
- 監督: フランク・マーシャル
- 製作: キャスリーン・ケネディ / ロバート・ワッツ
- 脚本: ジョン・パトリック・シャンレー
- 原作: ピアズ・ポール・リード 『生存者』[2]
- 音楽: ジェームズ・ニュートン・ハワード
- 撮影: ピーター・ジェームズ
- 美術監督: フレッド・ホール
- 美術: ノーマン・レイノルズ
- 編集: ウィリアム・ゴールデンバーグ / マイケル・カーン
- 装飾: テッド・クチェーラ
- 衣装: ジェニファー・L・パーソンズ
- キャスティング: ヴァロリエ・マッサラス
- 字幕: 戸田奈津子
出演者
登場人物については実在の人物とそうでない創作上の人物がいる。実在の人物についてはウルグアイ空軍機571便遭難事故#乗員・乗客を参照。
- 役名 - 出演者
- ナンド・パラード - イーサン・ホーク(吹替:宮本充)
- アントニオ・バルビ - ヴィンセント・スパーノ(吹替:大塚明夫)
- ロベルト・カネッサ - ジョシュ・ハミルトン(吹替:江原正士)
- カルロス・"カルリトス"・パエス - ブルース・サムゼイ(吹替:中多和宏)
- アントニオ・"ティンティン"・ビシンティン - ジョン・ハイムス・ニュートン(吹替:関俊彦)
- グスターボ・セルビーノ - デヴィッド・クリーゲル
- ロイ・ハーレイ - ケヴィン・ブレズナハン
- ハビエル・メトル - サム・ベーレンズ
- リリアーナ・メトル夫人 - イレーナ・ダグラス
- ロベルト・"ボビー"・フランソイス - ジャック・ノーズワージー
- フェデリコ・アランダ - クリスチャン・J・メオリ
- アルベルト・アーツナ - ジェイク・カーペンター
- ラファエル・カノ - マイケル・デロレンツォ
- フラガ整備士 - ホセ・スニーガ
- フーゴー・ディアズ - ダニー・ヌッチ
- アドルフォ・"フィト"・ストラウチ - デヴィッド・キュービット
- エドゥアルド・ストラウチ - グラン・ディドンナ
- ダニエル・フェルナンデス - ジョン・カッシーニ
- ジュアン・マルティーノ - マイケル・ウールソン
- パブロ・モンテーロ - チャド・ウィレット
- ラモン・"モンチョ"・サベラ - リチャード・イアン・コックス
- コチェ・インシアーテ - ゴードン・クリーエ
- スサーナ・"サッシー"・パラード - エル・キーツ
- フェリペ・レスタンノ - ジョシュア・ルーカス
- アレックス・モラレス - シルビエ・ポライオ
- アルバロ・マンヒーノ - ヌーノ・アントゥーンス
- アルフレド・"パンチョ"・デルガド - マイケル・タイレス
- ホセ・ペドロ・アルゴルタ - スティーブン・シャイラー
- ビクター・ボラリッチ - ジェイソン・ガッファニー
- ダンテ・ラグララ中佐(副パイロット) - ジェリー・ワッサーマン
- フリオ・セーサル・フェラダース大佐(パイロット) - マイケル・シコリー
- アルフォンシン夫人 - ダイアナ・バーリングトン
- エウヘニア・パラード夫人 - ジャン・ダルシー
- オビディオ・ラミレス軍曹(スチュワード) - フランク・パレグリノ
- トーマス・アロンソ - セス・アーネット
- ソラーナ博士 - アウレリオ・ディナンジオ
- ソラーナ夫人 - フィオナ・ロースキー
- ラモン・マルティネス中尉(航法士) - トニー・モレーリ
- ジョージ・アーマス - パット・ロマーノ
- 年老いたカルロス・"カルリトス"・パエス(ナレーター) - ジョン・マルコヴィッチ
批評
ロジャー・エバートは、この作品に対して「簡単に語ることのできない物語が世の中にはある。アンデスの生存者たちの話はそのひとつであろう」(原文:There are some stories you simply can't tell. The story of the Andes survivors may be one of them)と書いている[3]。また、彼は俳優が2ヶ月間のほぼ飢餓状態を経過した後にどれくらい正常に見えたかというリアリズムに関する質問を行った[3]。
備考
これと同時に作られた1993年公開のドキュメンタリー映画『生きてこそ 20年後』 (Alive: 20 Years Later) では20年後の生存者が語る当時の事故についての追想を行っている。
脚注
- ^ “Alive (1993)” (英語). Box Office Mojo. 2010年4月9日閲覧。
- ^ ピアズ・ポール・リード, Alive: The Story of the Andes Survivors, Lippincott Williams & Wilkins,(1974年4月(初版))ISBN 039701001X
- ^ a b “生きてこそ・レビュー”. シカゴ・サンタイムズ. (1993年1月15日) 2008年6月17日閲覧。
参考文献
- エラー: subst: がありません。Movielink ではなく subst:Movielink としてください。