甘い罠 (曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
甘い罠
チープ・トリックシングル
初出アルバム『蒼ざめたハイウェイ
B面 オー・ボーイ (インストゥルメンタル・ヴァージョン)
リリース
規格 7インチシングル
録音
  • 1977年
  • ロサンゼルス、Kendun Recorders
ジャンル パワー・ポップ[1]
時間
レーベル エピック・レコード
作詞・作曲 リック・ニールセン英語版
プロデュース トム・ウォーマン
ゴールドディスク
後述を参照
チャート最高順位
後述を参照
チープ・トリック シングル 年表
  • オー・キャンディ
  • (1977年)
  • 甘い罠
  • (1977年)
蒼ざめたハイウェイ 収録曲
ダウンド
(3)
甘い罠
(4)
ユーアー・オール・トーク
(5)
テンプレートを表示
甘い罠
チープ・トリックシングル
初出アルバム『チープ・トリックat武道館
B面 今夜は帰さない
リリース
規格 7インチシングル
録音
ジャンル
時間
レーベル エピック・レコード
作詞・作曲 リック・ニールセン
プロデュース トム・ウォーマン
チャート最高順位
後述を参照
チープ・トリック シングル 年表
  • 甘い罠
  • (1979年)
チープ・トリックat武道館 収録曲
エイント・ザット・ア・シェイム
(6)
甘い罠
(7)
サレンダー
(8)
ライブ映像
「I Want You to Want Me (from Budokan!)」 - YouTube
テンプレートを表示

甘い罠」(あまいわな、英語: I Want You to Want Me)は、アメリカ合衆国ロックバンドチープ・トリックの楽曲。本作が1975年に初演された後[2]、1977年に発表されたバンドの2枚目のアルバム『蒼ざめたハイウェイ』に収録され、このアルバムから最初にリリースされたシングルとなったが、全米チャートには登場しなかった。しかし、日本ではヒットし、チャートの首位に立った[3][4]。本作と、それに先んじて日本でシングルを出していた『今夜は帰さない英語版』、さらにその後に出された『サレンダー』がヒットしたことで、後に有名となった1978年4月の日本武道館でのコンサートが行われ、その模様はライブ録音されて、バンドにとっても最も成功したアルバム『チープ・トリックat武道館』が生まれた[5]。『チープ・トリックat武道館』からシングル・カットされた「甘い罠」のライブ版は、1979年にリリースされて Billboard Hot 100 の7位まで上昇し、バンドにとって最大のヒット曲となった[6]。ライブ版のシングルは100万枚以上売れ、アメリカレコード協会からゴールドディスクの認定を受けた[7]。カナダでは、RPM誌のチャートで2週連続で2位を獲得した[8][9]。本作のライブ版シングルは、イギリスでもバンドにとって最大のヒットとなり、全英シングルチャートでは最高位29位を獲得した[10]

このシングルは、カナダでも5万枚が売れ、1979年9月にゴールドディスクに認定された[11]

バージョンの違い[編集]

本作のライブ版は、アルバム版よりも速いテンポで演奏されており、それがヒットに繋がった。また、アルバム版では「Didn't I, didn't I, didn't I see you cryin' (cryin)」という歌詞のところでエコーがかけられているが、ライブ版ではエコーは聞かれない。ライブ版では2か所のギター・ソロが組み込まれているが、スタジオ版では2度目はギターではなくピアノによるフィルとなっている。1976年から1977年にかけて、チープ・トリックは、1975年から1976年にかけてのコンサートにおける演奏と同じスタイルのバージョンをスタジオで録音した。このバージョンは、劇的なボーカル、速いテンポ、2か所のギター・ソロが特徴となっていた。この録音は1996年にリリースされている。本作は1976年に最初の録音が行なわれており、その最初のバージョンは、バンドが元々演奏していた形に近い「別テイク (alternate)」(結果的に本作の最初のシングルとなったバージョン)と、違いはほとんど無いが、曲の構成には少し違いがある。この最初のバージョンも、1998年にリリースされた。

評価[編集]

2007年に出版された『Shake Some Action: The Ultimate Power Pop Guide』のチープ・トリックの項目では、代表曲20曲がレビューされている。この中には「甘い罠」も含まれており、執筆者のジョン・M・ボラック英語版 は、「『蒼ざめたハイウェイ』のバージョンは大胆さが欠けていたが、大ヒット作となった『チープ・トリックat武道館』からヒットしたバージョンは、これを補うものになっている。歴史のひとこまであり、とびきりクールな曲で、捨てるには惜しい」と記している[12]

チャート成績[編集]

認定[編集]

国/地域 認定 認定/売上枚数
カナダ (Music Canada)[11] Gold 50,000^
アメリカ合衆国 (RIAA)[7] Gold 1,000,000^

^認定のみに基づく出荷枚数
double-dagger認定のみに基づく売上枚数と再生回数

リリース[編集]

カバー・バージョン[編集]

文化的影響[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

  1. ^ Lester, Paul (2015年2月11日). “Powerpop: 10 of the best”. The Guardian. Guardian News and Media. 2019年1月1日閲覧。
  2. ^ Cheap Trick Gigography, 1974-1979”. Kim Gisborne. 2013年10月29日閲覧。
  3. ^ McLane, D. (1979年6月14日). “Cheap Trick Finds Heaven”. Rolling Stone: p. 49 
  4. ^ Wright, J.. “Rick Nielsen of Cheap Trick”. Classic Rock Revisited. 2009年10月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年7月5日閲覧。
  5. ^ (2008年) Cheap Trick『BUDOKAN! (30th Anniversary DVD+3CDs)』のアルバム・ノーツ [insert booklet]. Epic Records.
  6. ^ a b The Hot 100 Chart” (1979年7月21日). 2020年11月22日閲覧。
  7. ^ a b "American single certifications – Cheap Trick – I Want You To Want Me". Recording Industry Association of America. 2020年11月22日閲覧 If necessary, click Advanced, then click Format, then select Single, then click SEARCH
  8. ^ Item Display - RPM - Library and Archives Canada”. Collectionscanada.gc.ca. 2012年6月27日閲覧。
  9. ^ Item Display - RPM - Library and Archives Canada”. Collectionscanada.gc.ca. 2012年6月27日閲覧。
  10. ^ a b "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2020年11月22日閲覧。
  11. ^ a b "Canadian single certifications – Cheap Trick – I Want You To Want Me". Music Canada. 2020年11月22日閲覧
  12. ^ Shake Some Action: The Ultimate Power Pop Guide - John M. Borack - Google Books. Books.google.co.uk. https://books.google.co.uk/books?id=pqtGTJgE4rEC&pg=PA42&dq=cheap+trick+can%27t+take+it&hl=en&sa=X&ei=uAprT4yXFNC6hAeUtfy5Bw#v=onepage&q=cheap%20trick%20can%27t%20take%20it&f=false 2012年6月27日閲覧。 
  13. ^ Top RPM Singles: Issue 10163”. RPM. Library and Archives Canada. 2021年11月13日閲覧。
  14. ^ a b Whitburn, Joel (2015). The Comparison Book. Menonomee Falls, Wisconsin: Record Research Inc.. p. 93. ISBN 978-0-89820-213-7 
  15. ^ "Austriancharts.at – Cheap Trick – I Want You to Want Me (Live)" (in German). Ö3 Austria Top 40. 2020年11月22日閲覧。
  16. ^ "Ultratop.be – Cheap Trick – I Want You to Want Me (Live)" (in French). Ultratop 50. 2020年11月22日閲覧。
  17. ^ Radio2 top 30: 8 oktober 2016 | Radio2”. Top30-2.radio2.be. 2012年4月9日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2020年2月26日閲覧。
  18. ^ Top RPM Singles: Issue 3215”. RPM. Library and Archives Canada. 2021年11月13日閲覧。
  19. ^ "Musicline.de – Cheap Trick Single-Chartverfolgung" (in German). Media Control Charts. PhonoNet GmbH. 2020年11月22日閲覧。
  20. ^ "Nederlandse Top 40 – Cheap Trick" (in Dutch). Dutch Top 40. 2020年11月22日閲覧。
  21. ^ "Charts.org.nz – Cheap Trick – I Want You to Want Me (Live)". Top 40 Singles. 2020年11月22日閲覧。
  22. ^ Offizielle Deutsche Charts - Cheap Trick - I Want You to Want Me (Live)”. Offizielle Deutsche Charts. 2020年11月22日閲覧。
  23. ^ “Top 100 Singles (1979)”. RPM. http://www.bac-lac.gc.ca/eng/discover/films-videos-sound-recordings/rpm/Pages/image.aspx?Image=nlc008388.6855a&URLjpg=http%3a%2f%2fwww.collectionscanada.gc.ca%2fobj%2f028020%2ff4%2fnlc008388.6855a.gif&Ecopy=nlc008388.6855a 2017年7月29日閲覧。. 
  24. ^ Top 100 Hits of 1979 / Top 100 Songs of 1979”. Musicoutfitters.com. 2004年3月7日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2020年11月22日閲覧。
  25. ^ Cash Box Year-End Charts: Top 100 Pop Singles, December 29, 1979”. 2014年7月13日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2020年2月26日閲覧。
  26. ^ Young and Crazy - Tigertailz | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年11月22日閲覧。
  27. ^ Rob & Fab - Rob & Fab | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年11月22日閲覧。
  28. ^ DaRonco, Mike. How to Clean Everything - Propagandhi | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年11月22日閲覧。
  29. ^ Koi no kara sawagi (1999) - Soundtracks”. IMDb. Amazon.com. 2020年11月22日閲覧。
  30. ^ Tomorrow's Sounds Today - Dwight Yoakam | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年11月22日閲覧。
  31. ^ Erlewine, Stephen Thomas. A Little More Personal (Raw) - Lindsay Lohan | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年11月22日閲覧。
  32. ^ Erlewine, Stephen Thomas. Best of Chris Isaak - Chris Isaak | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年11月22日閲覧。
  33. ^ Nickson, Chris. State of Grace - The Holmes Brothers | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年11月22日閲覧。
  34. ^ Rudo y Cursi (2008) - Soundtrack”. IMDb. Amazon.com. 2020年11月22日閲覧。
  35. ^ Bandslam (2009) - Soundtracks”. IMDb. Amazon.com. 2020年11月22日閲覧。
  36. ^ Thurston, Jason. Read Between the Lines - KSM | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年11月22日閲覧。
  37. ^ Interstellaires - Mylène Farmer | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年11月22日閲覧。
  38. ^ Stephen Colbert Web Exclusive”. Parade.com. 2012年6月27日閲覧。

外部リンク[編集]