琉球コラソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
琉球コラソン
正式名 琉球コラソン
愛称 コラソン
創設 2007年
所属リーグ
日本の旗 日本ハンドボールリーグ
歴代チーム名
  • FC琉球ハンドボールクラブ (2006年)
  • 琉球コラソン (2007年 - )
本拠地
本拠地 沖縄県浦添市
練習会場 浦添市民体育館
県内高校体育館
成績
2017-18 8位
PO出場 1回 (2014年)
役員
代表 金城幸信
GM 内山藤将
監督 日本の旗 東長濱秀作
ユニフォーム
ホーム
アウェイ
外部リンク
公式サイト0/0公式Twitter
テンプレートを表示

琉球コラソン(りゅうきゅうコラソン、英語: Ryukyu Corazon)は、沖縄県を本拠地とするハンドボールのクラブチーム。

日本初のプロハンドボールチームを目指して発足。「Corazon」はスペイン語で「心」「魂」の意味[1]

概要[編集]

主にホームタウンである浦添市の浦添市民体育館の他、沖縄市体育館で行われる。そのほか豊見城市民体育館や沖縄県立武道館でも開催されている。

チームのエンブレムは盾をモチーフとしたデザインにしており、「堅く守る」ことを表している。琉球国王の象徴である龍が中央のハンドボールを4本のカギ爪で力強く握りしめ、クラブの堅い結束を意味しており、下の帯は進貢船の旗をイメージ。琉球の先人達が大海を渡り海外に進出した勇気を表し、チームも先人に習い、沖縄から世界に発信していくことを目標に掲げている[2]

チームカラーは「沖縄の太陽・情熱」の象徴である赤、「沖縄の海・冷静」の象徴である青を共存させ、調和のとれたチームであることを目指している[2]

沿革[編集]

2006年、当時FC琉球の運営母体である株式会社琉球スポーツキングダムのハンドボール事業部として、浦添市出身の田場裕也を中心にFC琉球ハンドボールクラブとして創設[3]

2007年、琉球スポーツキングダムの事業部より独立し、「琉球コラソン」にチーム名を改称。同年11月に、運営会社となる株式会社琉球コラソンが設立[3]。男子ハンドボールリーグは実業団チームが主体のリーグであり、母体企業を持たないクラブチームである琉球コラソンは、予算規模や練習環境などあらゆる面で他チームに大きく劣っていた。マイナースポーツのハンドボール、さらに経営ノウハウのないスポーツ選手が運営するチームに、当初協力するスポンサー企業は少なかった。当時は練習場所さえ確保できず、体育館を借りる資金もないため、運動場や公園を使って練習を行う日々だった。そして集客ノウハウや経営リソースもないチームは、がら空きの体育館で試合を続けることになる[4]

2008-09年シーズンより日本ハンドボールリーグへ参入。沖縄県浦添市を拠点としたスポーツクラブとなる。なお、沖縄から国内スポーツのトップリーグへの参入は、バスケットボール琉球ゴールデンキングスに次いで2チーム目となる。2009-10年シーズン途中から経営危機に陥り、運営会社の代表印と残額50万円に満たない預金通帳だけが残る事態に。遠征費などを選手全員でかき集め、残りの試合をなんとか乗り切っていた[4]

2010-11年シーズンはスポンサーが前年の20社余から8社に激減していたため、遠征費もままならないまま、手出しで遠征に出ることになる。選手達はチームの窮地を自身のブログで訴えた。現状を知った人々が続々とファンクラブ会員に加入。その年のファンクラブ会員は450人と前年の3倍になり、約300万円の会費を集めた[4]

2011-12年は那覇市の商工会議所青年部に入り、県内の経営者らとの人脈を拡大。地道な営業活動を始め、スポンサーは天然温泉アロマ[5]など15社へ拡大。その後、県内の不動産会社であるエールクリエイトがメインスポンサーに就任。2012年と2013年には選手2人を運営会社へ加入し、営業活動の更なる強化を進めた。地道な活動を進めた結果、スポンサー企業は2012年に40社、2013年に70社に増加し、2014年には100社を超えた。選手を雇用する企業も増え、その企業がスポンサー企業になるという相乗効果も発生。経営危機の状況から脱し、盤石なスポンサー体制を築き上げた[4]

2014-15年シーズンは4位でレギュラーシーズンを終え、プレーオフ初進出を果たした。プレーオフではリーグ戦無敗の­大崎電気と対戦したが27-31で敗戦し、決勝進出とはならなかった[6]。シーズンオフには選手兼任ゼネラルマネジャー(GM)・代表取締役を担っていた水野裕矢が選手を引退し、代表取締役社長に就任した。

2015-16年シーズンは初の外国人選手となる台湾代表の趙顯章を獲得[7]。7勝9敗の6位に終わり、2年連続のプレーオフ進出を逃した。一方で、棚原良がシーズン145得点を記録し、2年連続の得点王と最優秀選手賞を獲得した[8]。なお、チームの核を担っていた棚原や連基徳が海外挑戦を表明[8]。2010年から監督を務めてきた東長濱秀吉が契約期間満了に伴い2016年3月末で退任した[9]。2008年からコラソンでプレーしていたPVの内山藤将が引退し、アシスタントゼネラルマネージャー(GM補佐)に就任した[10]

2016-17年シーズンは選手兼コーチとしてチームを牽引してきた水野裕紀が選手兼任監督に就任[11]。大崎電気からCBの石川出を獲得した[12]。 また、この年から新たに沖縄ファミリーマートとオフィシャルスポンサー契約を締結した[13]。開幕戦はアウェイで大同特殊鋼フェニックスと対決し30-31で敗れたが、続くトヨタ紡織九州レッド・トルネード北陸電力ブルーサンダーとの対決で2連勝を飾った。ホームでは7試合3勝4敗と負け越したものの、7試合の観客数はリーグ最多の1万1,333人を記録し、2016年10月の大崎戦では1試合でリーグ最多の2,713人を記録した。趙顯章がフィールド得点賞(101点)、ベストセブン賞を受賞した[14]が、順位は昨年と同じく6位に終わり、プレーオフ出場を逃した。

2017-18年シーズンは内山藤将GM補佐がGMに就任。GM兼代表取締役社長を担っていた水野裕矢は、代表取締役社長を専任することとなった[15]。開幕前の8月にタイトルホルダーの趙顯章が退団し、豊田合成ブルーファルコンへ移籍した[16]。開幕戦はホームの沖縄県立武道館で大同特殊鋼フェニックスと対決。石川出を中心とした攻撃、新加入・浅井悠の連続得点などで食らい付いたが、前半で開いた得点差を追い付くことはできず、25-31で開幕戦を落とした[17]。その後、アウェイのトヨタ紡織九州戦にて、26-23で試合を決め、同シーズンでの初白星を挙げた[18]。続くホーム・豊見城市民体育館での北陸電力ブルーサンダーとの対戦では26-24でホーム初白星を挙げた[19]。同シーズンはフェアプレー賞を受賞したものの、4勝にとどまり、8位に低迷。選手兼任監督の水野裕紀が現役引退・監督を退任した。

2018-19年シーズンからチームアドバイザーの東長濱秀作が監督に就任[20]。トランジスタとサプライヤー契約を締結した[21]

選手・スタッフ[編集]

現役選手[編集]

# Pos. 選手名 年齢 出身校 備考
3 日本の旗 LB 中川智規 25歳 朝日大学
5 日本の旗 LB 村山裕次 (コーチ兼任) 34歳 日本体育大学
6 日本の旗 CB 赤塚孝治 33歳 南山大学
7 日本の旗 CB 石川出 (キャプテン) 31歳 日本体育大学
9 日本の旗 RB 福田丈 26歳 中部大学
10 日本の旗 RB 俣野志樹 24歳 駿河台大学 2018年度加入
11 日本の旗 LW 堤裕太 23歳 東海大学 2018年度加入
12 日本の旗 GK 田村卓大 26歳 中京大学
15 日本の旗 PV 松信亮平 (コーチ兼任) 33歳 早稲田大学
16 日本の旗 GK 内田武志 31歳 興南高校
17 日本の旗 RW 浅井悠 23歳 中京大学
18 日本の旗 RW 名嘉真吾 31歳 東海大学
20 日本の旗 RW 中村彰吾 35歳 秋田大学
21 日本の旗 PV 連基徳 30歳 日本体育大学
22 日本の旗 GK 石田孝一 33歳 桃山学院大学
23 日本の旗 CB 佐藤草太 23歳 順天堂大学 2018年度加入
24 日本の旗 LW 三村裕幸 29歳 東海大学
2018年10月23日更新[22] / ○は新人、△は移籍、□は復帰

スタッフ[編集]

役職 氏名
代表 金城幸信
監督 東長濱秀作
部長 比嘉勉
GM 内山藤将
コーチ (選手兼任) 松信亮平
コーチ (選手兼任) 村山裕次
2018年7月1日更新[23]

成績[編集]

日本ハンドボールリーグ[編集]

順位 レギュラーシーズン 東アジア
クラブ選手権
順位 得点 失点
2008-09 8位 18 4 0 14 486 635 -
2009-10 7位 14 2 1 11 357 448 -
2010-11 6位 14 3 1 10 348 426 -
2011-12 6位 14 4 1 9 337 389 -
2012-13 5位 16 8 1 7 423 412 -
2013-14 5位 16 8 1 7 389 386 -
2014-15 4位 4位 16 7 1 8 420 409 -
2015-16 6位 16 7 0 9 442 450 -
2016-17 6位 16 7 1 8 437 442 -
2017-18 8位 24 4 2 18 531 616 3位

大会・選手権[編集]

日本選手権 社会人選手権
2007年 - 9位
2008年 - 8位
2009年 準々決勝敗退 9位
2010年 準々決勝敗退 -
2011年 2回戦敗退 9位
2012年 準々決勝敗退 -
2013年 準々決勝敗退 9位
2014年 ベスト4 3位
2015年 ベスト4 8位
2016年 準々決勝敗退 6位
2017年 準々決勝敗退 7位
2018年 7位

ユニフォームサプライヤー[編集]

  • アシックス (2008年 - 2011年)
  • KELME (2012年 - 2018年)
  • TRANSISTAR (2018年 - )

ジュニアチーム[編集]

トップチームのみならず、県内各小学校からメンバーを選出したジュニアチームを結成。2013年には、選抜メンバーから単独チーム体制へ移行した。2015年には、第5回西日本Jr.カップ優勝(男女)、第5回全日本Jr.カップ日本一決定戦優勝(男女)を果たした[3]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ チーム詳細情報”. 日本ハンドボールリーグ. 2015年5月23日閲覧。
  2. ^ a b チーム&選手紹介(2016)”. 琉球コラソン. 2017年2月11日閲覧。
  3. ^ a b c 沿革”. 琉球コラソン. 2015年5月23日閲覧。
  4. ^ a b c d ファンの善意で立ち直った地域密着クラブハンドボール・琉球コラソンのストーリー”. Sportsnavi. 2017年2月11日閲覧。
  5. ^ 天然温泉アロマ”. 琉球コラソン (2011年3月6日). 2014年4月9日閲覧。
  6. ^ “プレーオフ-セミファイナル” (プレスリリース), 公式サイト, (2015年3月23日), http://www.ryukyu-corazon.com/news/post/2151 2017年2月11日閲覧。 
  7. ^ 趙顯章選手 契約基本合意のお知らせ 琉球コラソン (2015年12月21日)
  8. ^ a b コラソン、白星締め JHL最終戦”. 琉球新報. 2017年2月11日閲覧。
  9. ^ “「ハンド王国」の立役者退任 琉球コラソン監督・東長濱氏” (プレスリリース), 琉球新報, (2016年4月21日), http://ryukyushimpo.jp/news/entry-263998.html 2017年2月11日閲覧。 
  10. ^ “内山藤将選手引退” (プレスリリース), 公式サイト, (2016年5月25日), http://www.ryukyu-corazon.com/news/post/3612 2017年2月11日閲覧。 
  11. ^ “新監督就任会見” (プレスリリース), 公式サイト, (2016年6月3日), http://www.ryukyu-corazon.com/news/post/3633 2017年2月11日閲覧。 
  12. ^ “石川出選手 契約基本合意のお知らせ” (プレスリリース), 公式サイト, (2016年7月1日), http://www.ryukyu-corazon.com/news/post/3731 2017年2月11日閲覧。 
  13. ^ “沖縄ファミリーマート” (プレスリリース), 公式サイト, (2016年9月13日), http://www.ryukyu-corazon.com/news/post/4052 2017年2月11日閲覧。 
  14. ^ リーグ詳細情報 第41回日本リーグ 2016-2017 Season 日本ハンドボールリーグ
  15. ^ “新GM就任記者会見” (プレスリリース), 公式サイト, (2017年5月10日), http://www.ryukyu-corazon.com/news/post/4768 2017年6月2日閲覧。 
  16. ^ “趙選手移籍情報のお知らせ” (プレスリリース), 公式サイト, (2017年8月15日), http://www.ryukyu-corazon.com/news/%e8%b6%99%e9%81%b8%e6%89%8b%e7%a7%bb%e7%b1%8d%e6%83%85%e5%a0%b1%e3%81%ae%e3%81%8a%e7%9f%a5%e3%82%89%e3%81%9b/ 2017年8月30日閲覧。 
  17. ^ “コラソン、黒星発進 日本ハンドボールL 開幕戦” (プレスリリース), 琉球新報, (2017年8月28日), https://ryukyushimpo.jp/news/entry-563841.html 2017年8月30日閲覧。 
  18. ^ “琉球コラソン、今季初白星 日本ハンドボールリーグ トヨタ紡織九州を26―23で下す” (プレスリリース), 琉球新報, (2017年9月2日), https://ryukyushimpo.jp/news/entry-567483.html 2017年9月9日閲覧。 
  19. ^ “コラソン競り勝ち2連勝 北陸電力に26―24 JHL” (プレスリリース), 琉球新報, (2017年9月9日), https://ryukyushimpo.jp/news/entry-572041.html 2017年9月9日閲覧。 
  20. ^ 2018-19シーズン新体制発表記者会見 琉球コラソン (2018年4月10日)
  21. ^ トランジスタが琉球コラソンとサプライヤー契約を締結 スポーツイベント・ハンドボール
  22. ^ チーム&選手紹介 (2018) 琉球コラソン
  23. ^ チーム情報詳細 第42回日本リーグ 2017-2018 Season 日本ハンドボールリーグ

関連項目[編集]

外部リンク[編集]