琉海ビル陥没事故
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琉海ビル陥没事故(りゅうかいビルかんぼつじこ)は、1973年11月26日に沖縄県那覇市前島2丁目の琉球海運のビル建設現場で発生した陥没事故である。
概要[編集]
琉海ビルは敷地面積2,341m2、地上20階・地下4階・塔屋2階、軒高70.3mで、竹中工務店と大城組の共同企業体が施工に当たり、ホテルとして建設されていた。当初は地上4階・地下4階の設計で、1973年4月15日に着工されたが、9月22日に地上20階建てに設計変更された。事故当時は鋼矢板を打ち込んで基礎の土留を行っていたが、11月26日昼ごろから土の応力が増し、午後4時ごろに擁壁が崩壊した。 国道58号が約100メートルに渡って深さ8mの陥没、私道に駐車中の乗用車9台が巻き添えになった。周辺のアパートや民家など7棟も被害にあったが、住民は避難していたため、奇跡的にけが人はいなかった。 事故の背景として、現場が埋立地のため地盤が軟弱であったこと、沖縄国際海洋博覧会に間に合わせるため突貫工事が行われていたことが挙げられる。この事故により、同ビルの建設は中止となった。